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チャイ国
建国宣言
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「私にいい案があります」
コウロウが話し始めた。
「何人かの、処刑されずにすんだような、年配の女性に「建国宣言」の前に「光の皇子伝説」を触れ回らせます。
伝説は、そうですね~
「魔の者が支配しこの地に、光の皇子が降り立ち、光が魔を滅ぼし、この地を光が包む。この地に再び災難が訪れし時、光の皇子は再び現れん」
こんな感じで、いかがでしょうか?
「建国宣言」はやはりしていただきます。ただし夕暮れ時に、常に光をまとった状態でマスクを付けて。
宣言の最後に「この国に災い訪れしとき我は再び現れん」と言い残して、空へと飛び去るんです。
「伝承通り、光の皇子じゃ」
とこのタイミングで年配の女性たちに声をあげてもらいます。
それにつられるように、何人かの者に「光の皇子だ」「光の皇子様」と声をださせます。
これで伝説は完成です。
光の皇子は、この国の守護として、伝説となってもらえば、その後は自由放免です。
他国への牽制にもなりますし、
民意をまとめるにも、崇める対象があった方が、いいと思います。」
みな、コウロウさんの計画に賛成した。
ホイ元大尉は、伝承者となる役者を集めた。
コウロウさんから、宝物伝から好きなものを一つずつ贈呈したいと言われて、私は、魔法のバッグ、ヨシヒコは空飛ぶ靴をもらった。
部屋に持ち帰ってから、早速、
空飛ぶ靴にマルハチの布をかけて
「マルハチの布 二倍二倍」
とコピーを作って、二人とも履くことにした。
まだヨシヒコは、自分の魔力が使えないので、私の魔力をわけてやる
すると、ヨシヒコはふわっと浮き上がり、楽しそうに飛び回っている。
私も魔力を靴に送り飛び上がった。
「風魔法使いになったみたい、空を飛ぶのは楽しいなぁ」
そうして10日程が過ぎた
「いよいよ明日は「建国宣言」ね、ヨシヒコ大役頑張ってね」
「それが、ちょっと困ったことになったんだ」
「何か問題?」
「どうやってあの時光ったのか、分からないんだ。光が出ないんだよ」
「それ大問題じゃない!ミトたちと相談しなきゃ」
「ヨシヒコが光り出した時は、雷帝の「核」の周りをおおっている白い何かに触れた時よね、私 もしかしたら、これがキーかもと思ったから、持ってるわよ」
ミトがいくつかの白いカケラをテーブルに出した。
ヨシヒコがその内の一つを手にとり、試してみたが、何も起きなかった。
「そうだ!
あの時、僕の中には、みんなの魔力や水帝、炎帝の魔力がいっぱい有ったんだ。
今は、空っぽだからかも?」
「それじゃ、早速」
私は、ヨシヒコに魔力を送り込んだ
ヨシヒコの胸の辺りが輝き出した。
ミトたちもヨシヒコに触れて魔力を送り込んだ。
ヨシヒコはまばゆい光を放ち出した。
ヨシヒコが、白いカケラを、テーブルにおくと、光は消えていった。
「素晴らしい。光の皇子は、4人の勇者と伝説の宝具によって目覚めるストーリーができる!
こりゃあ、最高のパフォーマンスができますね」
コウロウさんは、興奮気味だ
私は白いカケラから「コンパウンド」を使って3つのブレスレットを作り出した。
一つは、コウロウさんに
一つは、ミトに
一つは、私が持つことにした
「肝心の僕の分は?」とヨシヒコが言うけど
「子どもが持ち歩く物じゃないわよ」と一蹴した。
その日は、朝から宮殿前にはたくさんの人が詰めかけた、みな「光の皇子」を一目見ようとする人たちだ。
「本当に人が光るの?」
「3帝は魔人だったらしいよ」
「伝説の通りに俺たちを救ってくれたんだ」
「建国宣言」の前から、すごい盛り上がりで、迷子センターの呼び出しも忙しい。
白い仮面をつけたヨシヒコが壇上に上がる。
「光の皇子様」「光の皇子様」
中にはスターのファンのよう「キャー」と悲鳴をあげる女の子までいる。
私たちは、見やすいように火球を一旦作ってから、魔力をヨシヒコに渡して行く。
4人が魔力を渡し終えると
コウロウさんが、ブレスレットを載せた盆を持って登場する。
一礼して、ひざまずいて、ヨシヒコの前にブレスレットを載せた盆を差し出す。
ヨシヒコもブレスレットに向かい軽く一礼したのち、ブレスレットを手に持ち、一度天に向けて差し上げる。
会場の人々は、先程とはうってかわって、波をうったような静けさだ。
みな、ヨシヒコのすべての動きを見逃すまいとしている。
ヨシヒコは、ブレスレットをはめて、胸の前で腕をクロスした。
胸の辺りから光りはじめて、やがては全身が光だし、少しずつ光は強くなり、まぶしくて直視できないほど光りだした。
観衆は「うおー」と呼応している
「ここに、この国の、新たなる建国を宣言する。
我は常に、人民と共にある。
この国に災い訪れしとき我は再び現れん」
あれ?緊張してセリフ飛んだがな?
やけに短いけど……
ヨシヒコは再び胸の前で腕をクロスしたポーズで、踵をコンと合わせて、飛び上がった
私は先回りして、ヨシヒコの着地予定場所に、行った。
無事にヨシヒコを合流し、ブレスレットとヨシヒコの付けてた仮面を、ホイさんに渡した。
私とヨシヒコは、皆に別れも告げずに、その足で港へと向かった。
コウロウが話し始めた。
「何人かの、処刑されずにすんだような、年配の女性に「建国宣言」の前に「光の皇子伝説」を触れ回らせます。
伝説は、そうですね~
「魔の者が支配しこの地に、光の皇子が降り立ち、光が魔を滅ぼし、この地を光が包む。この地に再び災難が訪れし時、光の皇子は再び現れん」
こんな感じで、いかがでしょうか?
「建国宣言」はやはりしていただきます。ただし夕暮れ時に、常に光をまとった状態でマスクを付けて。
宣言の最後に「この国に災い訪れしとき我は再び現れん」と言い残して、空へと飛び去るんです。
「伝承通り、光の皇子じゃ」
とこのタイミングで年配の女性たちに声をあげてもらいます。
それにつられるように、何人かの者に「光の皇子だ」「光の皇子様」と声をださせます。
これで伝説は完成です。
光の皇子は、この国の守護として、伝説となってもらえば、その後は自由放免です。
他国への牽制にもなりますし、
民意をまとめるにも、崇める対象があった方が、いいと思います。」
みな、コウロウさんの計画に賛成した。
ホイ元大尉は、伝承者となる役者を集めた。
コウロウさんから、宝物伝から好きなものを一つずつ贈呈したいと言われて、私は、魔法のバッグ、ヨシヒコは空飛ぶ靴をもらった。
部屋に持ち帰ってから、早速、
空飛ぶ靴にマルハチの布をかけて
「マルハチの布 二倍二倍」
とコピーを作って、二人とも履くことにした。
まだヨシヒコは、自分の魔力が使えないので、私の魔力をわけてやる
すると、ヨシヒコはふわっと浮き上がり、楽しそうに飛び回っている。
私も魔力を靴に送り飛び上がった。
「風魔法使いになったみたい、空を飛ぶのは楽しいなぁ」
そうして10日程が過ぎた
「いよいよ明日は「建国宣言」ね、ヨシヒコ大役頑張ってね」
「それが、ちょっと困ったことになったんだ」
「何か問題?」
「どうやってあの時光ったのか、分からないんだ。光が出ないんだよ」
「それ大問題じゃない!ミトたちと相談しなきゃ」
「ヨシヒコが光り出した時は、雷帝の「核」の周りをおおっている白い何かに触れた時よね、私 もしかしたら、これがキーかもと思ったから、持ってるわよ」
ミトがいくつかの白いカケラをテーブルに出した。
ヨシヒコがその内の一つを手にとり、試してみたが、何も起きなかった。
「そうだ!
あの時、僕の中には、みんなの魔力や水帝、炎帝の魔力がいっぱい有ったんだ。
今は、空っぽだからかも?」
「それじゃ、早速」
私は、ヨシヒコに魔力を送り込んだ
ヨシヒコの胸の辺りが輝き出した。
ミトたちもヨシヒコに触れて魔力を送り込んだ。
ヨシヒコはまばゆい光を放ち出した。
ヨシヒコが、白いカケラを、テーブルにおくと、光は消えていった。
「素晴らしい。光の皇子は、4人の勇者と伝説の宝具によって目覚めるストーリーができる!
こりゃあ、最高のパフォーマンスができますね」
コウロウさんは、興奮気味だ
私は白いカケラから「コンパウンド」を使って3つのブレスレットを作り出した。
一つは、コウロウさんに
一つは、ミトに
一つは、私が持つことにした
「肝心の僕の分は?」とヨシヒコが言うけど
「子どもが持ち歩く物じゃないわよ」と一蹴した。
その日は、朝から宮殿前にはたくさんの人が詰めかけた、みな「光の皇子」を一目見ようとする人たちだ。
「本当に人が光るの?」
「3帝は魔人だったらしいよ」
「伝説の通りに俺たちを救ってくれたんだ」
「建国宣言」の前から、すごい盛り上がりで、迷子センターの呼び出しも忙しい。
白い仮面をつけたヨシヒコが壇上に上がる。
「光の皇子様」「光の皇子様」
中にはスターのファンのよう「キャー」と悲鳴をあげる女の子までいる。
私たちは、見やすいように火球を一旦作ってから、魔力をヨシヒコに渡して行く。
4人が魔力を渡し終えると
コウロウさんが、ブレスレットを載せた盆を持って登場する。
一礼して、ひざまずいて、ヨシヒコの前にブレスレットを載せた盆を差し出す。
ヨシヒコもブレスレットに向かい軽く一礼したのち、ブレスレットを手に持ち、一度天に向けて差し上げる。
会場の人々は、先程とはうってかわって、波をうったような静けさだ。
みな、ヨシヒコのすべての動きを見逃すまいとしている。
ヨシヒコは、ブレスレットをはめて、胸の前で腕をクロスした。
胸の辺りから光りはじめて、やがては全身が光だし、少しずつ光は強くなり、まぶしくて直視できないほど光りだした。
観衆は「うおー」と呼応している
「ここに、この国の、新たなる建国を宣言する。
我は常に、人民と共にある。
この国に災い訪れしとき我は再び現れん」
あれ?緊張してセリフ飛んだがな?
やけに短いけど……
ヨシヒコは再び胸の前で腕をクロスしたポーズで、踵をコンと合わせて、飛び上がった
私は先回りして、ヨシヒコの着地予定場所に、行った。
無事にヨシヒコを合流し、ブレスレットとヨシヒコの付けてた仮面を、ホイさんに渡した。
私とヨシヒコは、皆に別れも告げずに、その足で港へと向かった。
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