二度目の人生は魔法使い

烏帽子 博

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ムー大陸

デート

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「やだよ!ぼく買い物の付き合いなんて!」
ヨシヒコが文句を言うが

「命令よ!」

「そこで命令使うのかよ~
下着買いに行くのに、男連れてかなくてもいいだろ」

「だって、ミトとかジェリーが居ないんだもん。
あなた すずちゃんとか、宿屋の娘の下着姿見てるんでしょ。
ちゃんとアドバイスしなさいよ」

下着の専門店に入ると、早速ヨシヒコが
「これなんかどう?」

「それ不良品よ。穴が開いてるじゃない!
そんなのはいてる人居ないわよ」

「すずちゃんは、たまにこういうの着てたんだけど」

「!」

「私、初心者だからわからない
宿屋の娘の方のパターンで」

私は6セットの下着を購入した、そのうち一つは、例の穴開きにした。


食事の時間は、いつもヨシヒコとダーリンと兵士長の4人でテーブルを囲んでいる。

「今日は、ちょっとお酒飲みたい気分なの」
新しい下着を着けているとは、ヨシヒコ以外は知らないだろうが、気分が高揚している。

「ぼくがとってくるよ」ダーリンがさっと席を立つ

やっぱり素敵🎵

ダーリンは、グラスを4つと酒のボトルを持ってきた。

「ヨシヒコ君は果汁でね。
グラスは一緒だから、気分だけでも味わってくれ。
兵士長、君もつき合うだろ。」
私、兵士長の順にグラスに酒を注ぎ入れ、最後に自分のグラスをいっぱいにした。

部下にまで気を使う優しい人。

私の用意は出来てるわ。
今日あたり誘われるのかしら。

その夜は何事もなく、朝になった。

それからも何事もなく一ヶ月がたった。

午前中は兵士の訓練、午後はヨシヒコとの模擬戦が1日の流れだ
最近は、ヨシヒコの方が強い。魔法は全部吸収されるし、剣も敵わない。
悔しいので、たまにプレイバックpart2で時間を戻して一本とるけど、ばれてるみたい。

ダーリンとは、食事の時に会う位で、ちょっとさみしい。


夕食後ヨシヒコが部屋に来た
「モニカ、最近ダーリンとどうなの、かれこれ1ヶ月だよな。
どこまでいった?」

「まだ何も」

「何も!って、まさかキスもしてないの?」

「してないわよ!悪い?」

「いやいや、悪か無いけど、それ付き合って無いのと同じじゃん」

「私だって、して欲しいのに、ぜんぜん誘ってくれないんだもん」

「モニカの方から、彼の部屋に押しかけたら?」

「私、そんな ふしだら じゃないもん」
何故か涙が出てきた。
ヨシヒコが胸を貸してくれた。

それから3日後の夕食時
「ダーリン。二人でデートしたいの、どっか連れていって欲しい」
ようやく言葉に出せた

「わかった、今度ね」
彼は微笑んだ

私はこの微笑みに弱い。これだけでいまだにドキドキしてしまう。

でもストレス限界よ、ダーリン

「今度とお化けは出たこと無いわ!
私のことどう思っているの?
彼女って言ってもまだ手も握らないじゃない。
私 私 ずっと待ってるのに」

ヨシヒコが割って入った
「手も握ってないの?それはおかしいよ。モニカの気持ち知っててそれはひどいよ、ダーリンさん。他に彼女が居るなら、ちゃんとモニカに謝るべきだよ。」

「モニカ すまない。傷つけるつもりはなかったし、他に彼女はいないよ、本当だよ。信じて欲しい。
明日午後時間を作るから、許してくれないか?」

「本当 本当にデートしてくれるの?」

「簡単に無罪放免だな。
ちゃんとモニカの相手してくれよ。
大切にしないと、俺も黙って無いから」

「ヨシヒコ!もういい。ありがとう。」

翌日のデート
「ぼくは手に汗かくタイプなんだ
どっちの手を繋ぐ?」
私が右手を出すと、ダーリンはアルコール消毒をした。
それから自分の手にも消毒液をかけた
流行り風邪を貰いたくないからとマスクもしている。

「喉が乾いたから、何か飲みません?」と誘ったけど、
グラスは2つ。シェアして間接キス作戦は失敗

席を立つ前に又手を消毒されて、それから手を繋いで宿舎に向かった。

街中では、彼を見つけた女たちは、私にあからさまな敵意を送って来る。
初めて感じる優越感だけど、そんなに嬉しくなかった。
二人だと全然うまく話が出来なかった。
みんなどんなデートするんだろう?
緊張するだけで、正直な話、楽しくなかった。
宿舎につく前に「キスして」って言おうか、そればかり考えているうちに、着いてしまった。

私の初デートは終わった。

夕食時ダーリンは「疲れた、疲れた」を繰り返した。

ヨシヒコは遠慮なく
「キス位したのかな」

「してないわよ! 手を繋いだだけ」

「ふーん そうなんだ
モニカ、楽しかったかい?」

「もちろん、楽しかったわよ。
恥ずかしいから、それ以上聞かないで!」
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