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闇の世界
闇にのまれて
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王子失踪のニュースは国中を駆け巡った。
私は失意のヒロインとして、腫れ物に触るかのような扱いをされている。
王様からも「なるべく部屋から出ないように」と言われている。
それと共にチャイ国との境界の砂漠が「闇にのまれた」らしい。
近くの村で暮らしていた両親は、伯爵の邸宅に身を寄せている。
私は、我が身に起こった不幸を嘆いて泣いてるヒロインじゃない。
ヨシヒコを取り戻す。絶妙に!
新月の夜、部屋に入り灯りを消すと
「愛しいモニカ」
ヨシヒコの声がする。
「どこ?どこに?真っ暗で見えない」
「ぼくはここに居るよ」
レースのカーテンに彼の影が写った
グラスに注がれた酒には、薔薇の花びらが浮かんでいる
お酒を口にすると、痺れるような感覚に襲われた。
彼は私をベッドに押し倒した。
私は何も抵抗しなかった。
二人の影は、やがて燃えるシルエットとなり壁に写し出された
彼が体を離そうとした時に、私は彼を調べた。
やはり彼の中には、それが合った。
「魔人 」
「そうだよモニカ、でもぼくは、ただの魔人じゃないんだ」
「何でもいいわ、このまま私の所に居てよ
私を置いていって、どこで、なにしてたのよ
結婚式でヒロインだったのに、次の日には捨てられた女として見られたのよ
私の気持ちなんてわからないんでしよ。
とにかく
私が元に戻すから」
ヨシヒコは飛び退いた。
「また会いに来るよ、
モニカ 愛してる
ぼくは 闇の魔王なんだ」
「ヨシヒコ 私も愛してる
あなたを、私が元に戻すから」
~~~
その夜以降、彼はなかなか現れなかった。
私は、チャイ国との間にできた闇の事を調べたいと王に申し出た。
「モニカ ヨシヒコが失踪してる中でも、お前は、皇太子妃だよ。そんなことを許すわけにはいかんのだ。わかっておくれ」
やはり許しは出なかった。
ミトとジェリーに情報を集めてもらった所
闇の奥まで調査に行った者で帰ってきたものは、いないそうだ。
少しだけ中に入って、逃げ帰った者が数名いるそうだ。
ミトが生き残った人と話をする機会を作ってくれた。
「闇の中で灯りをつけると、すぐに魔物が襲ってきた。
魔物は倒しても、倒しても、再生してしまうんだ。その上どんどんと集まって来て、俺たちゃ逃げるのが精一杯だった。
闇の外に出ると、魔物はもう追って来なかったんだ。
きっと外には出られないんだろう。
助かったって思ったよ
魔物は、人に羽が生えたようなかたちで、空からやって来るんだ。
あいつらに噛みつかれた仲間は、みんな死んで、そのうちそいつらも魔物になっちまうんだ。
船から降りて戦ってた魔法使いは、バンバン魔物を焼き払ってくれてたんだ。
でも、たくさんの魔物に囲まれて倒されたんだ。たぶん噛まれたんだと思ったけど、そいつだけは、魔物にならなかった。
目が赤く光って、凄くこわい顔になって、こっちに攻撃してきたんだ。
もう終わりだって思ったよ。
そしたら、もう1人魔人が着たんだよ、それで後から着た魔人がそいつに触れたら、俺たちの仲間だったやつは粉々になって消えたんだ」
「その倒された魔法使いは、粉々になる前に、固まったんじゃない?」
「そこ迄は分からなかったよ、暗かったから。
生き残った俺たちは、灯りを消して真っ暗な中を声も出さずに逃げたんだ。
あいつら、多分目がよく見えないんだ。真っ暗だと俺たちも見えないけどな。
それでも明かりには凄く反応するんだ。
逃げる途中、そばに来る羽音がしたときに、松明に火をつけて、遠くにほおったんだ、松明の明かりで俺たちの姿も見えてたはずなのに、松明を追って行っちまったんだ。」
「ありがとう、よく話してくれました」
やはり、ヨシヒコは闇の中に居る
私は失意のヒロインとして、腫れ物に触るかのような扱いをされている。
王様からも「なるべく部屋から出ないように」と言われている。
それと共にチャイ国との境界の砂漠が「闇にのまれた」らしい。
近くの村で暮らしていた両親は、伯爵の邸宅に身を寄せている。
私は、我が身に起こった不幸を嘆いて泣いてるヒロインじゃない。
ヨシヒコを取り戻す。絶妙に!
新月の夜、部屋に入り灯りを消すと
「愛しいモニカ」
ヨシヒコの声がする。
「どこ?どこに?真っ暗で見えない」
「ぼくはここに居るよ」
レースのカーテンに彼の影が写った
グラスに注がれた酒には、薔薇の花びらが浮かんでいる
お酒を口にすると、痺れるような感覚に襲われた。
彼は私をベッドに押し倒した。
私は何も抵抗しなかった。
二人の影は、やがて燃えるシルエットとなり壁に写し出された
彼が体を離そうとした時に、私は彼を調べた。
やはり彼の中には、それが合った。
「魔人 」
「そうだよモニカ、でもぼくは、ただの魔人じゃないんだ」
「何でもいいわ、このまま私の所に居てよ
私を置いていって、どこで、なにしてたのよ
結婚式でヒロインだったのに、次の日には捨てられた女として見られたのよ
私の気持ちなんてわからないんでしよ。
とにかく
私が元に戻すから」
ヨシヒコは飛び退いた。
「また会いに来るよ、
モニカ 愛してる
ぼくは 闇の魔王なんだ」
「ヨシヒコ 私も愛してる
あなたを、私が元に戻すから」
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その夜以降、彼はなかなか現れなかった。
私は、チャイ国との間にできた闇の事を調べたいと王に申し出た。
「モニカ ヨシヒコが失踪してる中でも、お前は、皇太子妃だよ。そんなことを許すわけにはいかんのだ。わかっておくれ」
やはり許しは出なかった。
ミトとジェリーに情報を集めてもらった所
闇の奥まで調査に行った者で帰ってきたものは、いないそうだ。
少しだけ中に入って、逃げ帰った者が数名いるそうだ。
ミトが生き残った人と話をする機会を作ってくれた。
「闇の中で灯りをつけると、すぐに魔物が襲ってきた。
魔物は倒しても、倒しても、再生してしまうんだ。その上どんどんと集まって来て、俺たちゃ逃げるのが精一杯だった。
闇の外に出ると、魔物はもう追って来なかったんだ。
きっと外には出られないんだろう。
助かったって思ったよ
魔物は、人に羽が生えたようなかたちで、空からやって来るんだ。
あいつらに噛みつかれた仲間は、みんな死んで、そのうちそいつらも魔物になっちまうんだ。
船から降りて戦ってた魔法使いは、バンバン魔物を焼き払ってくれてたんだ。
でも、たくさんの魔物に囲まれて倒されたんだ。たぶん噛まれたんだと思ったけど、そいつだけは、魔物にならなかった。
目が赤く光って、凄くこわい顔になって、こっちに攻撃してきたんだ。
もう終わりだって思ったよ。
そしたら、もう1人魔人が着たんだよ、それで後から着た魔人がそいつに触れたら、俺たちの仲間だったやつは粉々になって消えたんだ」
「その倒された魔法使いは、粉々になる前に、固まったんじゃない?」
「そこ迄は分からなかったよ、暗かったから。
生き残った俺たちは、灯りを消して真っ暗な中を声も出さずに逃げたんだ。
あいつら、多分目がよく見えないんだ。真っ暗だと俺たちも見えないけどな。
それでも明かりには凄く反応するんだ。
逃げる途中、そばに来る羽音がしたときに、松明に火をつけて、遠くにほおったんだ、松明の明かりで俺たちの姿も見えてたはずなのに、松明を追って行っちまったんだ。」
「ありがとう、よく話してくれました」
やはり、ヨシヒコは闇の中に居る
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