遊び人ロイはハーレムスキル

烏帽子 博

文字の大きさ
33 / 57

同盟

しおりを挟む
「そうよ、あなた変な服着てて、獣人と一緒にいたとかで、この町まで捕虜扱いされてた、あの人でしょ」

「うっ そうか!君はあの時の「獣人狩り」の仲間か?」

「そうよ、ケンタは分かる?彼も一緒よ」「ケンタ ちょっと来て」

「ほらあの時の彼よ」

「やあ、ロイだったね。元気そうだ。
あれからどうしてた。仲間はできたかい?」

「ああ、あそこで金持ちにたかってるバニーガールと猫耳娘に、あっちで水晶占いしてる娘と目の前にいる精霊使いが俺の仲間だ」

「おい!あのバニーガール、ギルドで受付してたラビさんだろ!
何でお前の仲間なんだよ
彼女Sランク剣士だよな、それに他の娘も美人揃いで、どうなってるんだ?
お前確か、遊び人だったよな。
普通敬遠される職業だぞ!」

「どうしてとかは、言えないけど、みんな俺の大切な、女性たちだよ」

「おい!ローズ! 彼から離れてろよ
俺が思うに、ロイは何かハーレム系のスキル持ちだ! そうだろロイ」


クリネがくちをはさんできた
「有る意味正解なのら。でも全部スキルのせいでは無いのら。
わたしはクリネなのら。
ロイはスキル持ちだけど、私はスキルが効くより先に、ロイが好きになったのら。
ラビやミーナは、一度別れたことも有るのに、ロイの所に戻ったのら。
そして、みんなロイのスキルで強くなってるのら」

「スキルで幻惑されてるだけじゃなく、ギブ&テイクも有る、愛の有る関係だって言いたいのか」

「上手にまとめてくれるなぁ、なのら」

「ケンタ だったら私たちもそうよね❤️」ローズがケンタに腕を回しながら言った

「ローズさんに、スキル使ったりしないから、安心してくれ。誓うよ。
君たちは、今も獣人狩りしてるのかい?」

「獣人狩りは、君と会ったあの時を最後にしてないよ。
ローズとも相談したんだけど、何か獣人って、かわいそうだなと思ったんだ。
俺たちと同じように、言葉も話すし、知能もそこそこ高い。さらって枷はめて奴隷にするって、なんでそんなこと許されるのかと思ったんだ。」

「俺は、あっちのテーブルいる獣人のミーナを奴隷市場で買ったんだ、でも枷をはめたりはしない、ギルドで冒険者として登録して身分の保証をした
今は彼女たち獣人をどうやったら、この理不尽から守れるかを考えて、活動してるんだ。
ケンタ ローズ 君たち、俺たちの仲間にならないか?」

「おいおい、パーティーメンバーは
ロイの所はフルじゃないか。」

「いやいや、パーティーに入れってことじゃなくて、パーティー同士の同盟って意味だよ。
奴隷制度廃止を、運動にするにも、1つや2つのパーティーがなにを言っても、まったく変わらないと思う。
奴隷解放に賛同する人が、世の中の半分以上になれば、きっと成し遂げられると思うんだ。
そのために、奴隷解放に共感する仲間を少しでも、増やしたい。」

「お題目は、わかった。奴隷解放も良いと思う。でも、奴隷解放にしても、お前たちのような熱量は、俺には無い。良くないことだとは思っていても、そこで得をしてる人を敵にしてまでとは思えないよ」

「別に、誰かと戦えって言ってるわけじゃないよ、さっき俺に話してくれた、「獣人狩りを止めたわけ」を機会が有るときに話してくれればいいのさ
そして、そこで賛同してくれる人がいたら、また仲間にって広げていきたいだけだよ。」

「わかった。だったら、他のメンバーとも相談して明日返事をするよ。
戦の共闘じゃなくて、理念の共感だな」

「いや いざって時には、戦いも含めての同盟としたい
俺も、メンバーみんなに、話をするよ
明日また会おう。」

その夜は、エンジェルたちの順番決めの前に、ケンタと話したことを、見せた。

どうでもよさそうなエンジェルたちを飽きさせないように、クリネの最近手にいれた、見たものを再生して見せることの出きるスキルで、映像化して見せたのだ。

「あら けっこういい男じゃない」
「彼女も美人さんですね。
ロイの好みかなぁ~」

「ラビもエリも、やめてくれよ
同盟仲間として、認められるかって話だから」

「ロイに一任! エリ!汗かいたからクリーン頼む。」
「はーい、その代わり今日は私一番よ」
「私もクリーン、頼むにゃ、三番でもいいにゃ」
「自動的に、私が四番目
そんなの らめぇ~」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています

浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】 ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!? 激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。 目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。 もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。 セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。 戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。 けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。 「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの? これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、 ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。 ※小説家になろうにも掲載中です。

巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。  〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜

トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!? 婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。 気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。 美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。 けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。 食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉! 「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」 港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。 気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。 ――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談) *AIと一緒に書いています*

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない

しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜

のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、 偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。 水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは―― 古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。 村を立て直し、仲間と絆を築きながら、 やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。 辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、 静かに進む策略と復讐の物語。

処理中です...