遊び人ロイはハーレムスキル

烏帽子　博

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中級試験

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エリエールの中級昇格試験の日がやってきた。

試験は一週間かけて行われ、この期間は
村の外からも沢山の観戦客が押し寄せ、この日ばかりは、村の人口が倍位に膨れ上がる
競技場の周りの屋台も盛況で、しょばだいも村に入る仕組みだ。
公営ギャンブルもあり場外にも賭け札売場がある。
マフィアに稼がれるくらいなら、村が仕切って稼ぐとオソノ村長は、公営風俗まで始めた。
さすがにこれには、女性支持層離れが一旦起きたが、相次ぐマフィアの摘発、事務所の閉鎖撤退を転機に、圧倒的に支持基盤を固めている。

昇格試験は、まず事前に筆記試験を行い、それに合格した者に対して行われる。

試験方法は、団体戦と個人戦の両方が行われる。
まず最初に団体戦が行われ、団体戦上位チームの個々人には、個人戦でのシード権があたえられる。
チームは三人制で、勝敗は、相手チームの主将を戦闘不能又は降参させることによって決する。
ちなみに、対戦前に降参することも可能だ。
対戦はターン制で、全員が行動内容を事前に申告し、素早さの能力が早いものから順に行動する。
ワンターン毎にチームで相談し行動内容を決める。
行動は、守る、かばう、戦う、魔法、道具、そして主将にのみ降参がある。
相手チームは、誰が主将なのかは知らされない。互いの名前と職業のみが分かる仕組みだ。
また主将は対戦毎に変更が可能だ
尚相手を殺してしまうと、失格となり即昇格不合格となる。

試合のポイントは、対戦相手の主将をどう見つけるか。どの相手から倒すかが重要だ。

エリエールのチームの出番だ
メンバーは、戦士のチャンと踊り子のリンだ
「私はエリエール賢者だ。エリって呼んでくれ。魔法使いの魔法は全系統使える。知ってるだろうが、この試験では下級魔法しか使用禁止になってる」
「俺はチャン。タフさが自慢の戦士だ」
「私はリン。踊り子よ、誘う踊り、不思議な踊り、祝福の踊りができるわ、魔法耐性はそこそこあるわよ。」

相手チームは、剣士のライアン、僧侶のミウ、短剣使いのミマだ

最初のターンの攻撃順を職業順に考えると、
こっちのリンが一番、私が二番
三番四番五番が向こうのミマ、ライアン、ミウ
最後がこちらのチャンだ。

ただし、特別な道具が有れば、この順番が替わる。
私は、星ふる腕輪を持っている
これをチャンに渡して奇襲を行おうと思う。
敵のミウは自チームの誰が弱っているか分からない状態で行動を決めるわけで、回復は、まず選択しないはずだ。
そうなると、攻撃をこちらの誰かに集中して倒しに来るはずだ。
私若しくは、リンに攻撃集中されると、戦闘不能に陥る可能性が高い
リンは攻撃をかわす能力も高いが、より安全をみて、一番かかりやすい相手に「誘う踊り」をかけて欲しい
それなら「ライアンね　彼ならきっと踊るわ」
こちらはまず
ライアン狙いでいこう。

オッズは、６対４で相手チーム有利だ

試合開始直後
チャンがライアンを「攻撃」する
相手チームは、予想外の順番で戸惑っている。

リンがライアンに「誘う踊り」
をかけるとライアンは踊り出した。

私もライアンに「ファイアー」で攻撃
まだ、致命傷には至らない。

短剣使いのミマ、僧侶のミウ二人の攻撃が私にヒットする。
ライアンはつられて踊っている。

次のターン、チャンの攻撃がライアンにヒットし、ライアンは戦闘不能になったが、ライアンは主将ではなかった。
リンが「祝福の踊り」を私にして、私は体力が、回復した。
私は僧侶のミウにファイアーの攻撃をしたが、守るを選んだようで効果は半減だ
ミマの短剣が再び私を切り裂いた。

次のターンの始まる前に、相手チームは「降参」を選択し、勝敗が決まった。

「まさか戦士が素早さ一番とはね。私が主将よ完敗だわ」ミマが言った。

「最初のターンでライアンに回復かけてたら、そちらが勝ったかもね。」

その日の夕食時、エリが
「はー　もう疲れたぁー　もう何もしたくない」

「あら　いいのエリ　ロイの愛の魔力注入無しで」

「それとこれは別よ！」

「星ふる腕輪が無かったら、どの順番にしたのかにゃ？」

「やめてよ。もう頭　湯気だしてプシュー　オーバーヒートでーす」

「今日の保険室は…」

「お！　ぶれないクリネ登場」
「聞きたいにゃん」
「耳は元気よ、続けて」

「初めてが、怖い女の子なのら。
彼のことは、大好きなんだけど、友達から、凄く痛いとか、たくさん出血したとか聞いて、怖くて、ずっと先延ばしにしてて、フラれるんじゃないか心配なんだそうなのら。
そこで「クリネのいけない放課後３巻セット」に「クリネのゼリー　初回無料、定期購入品」をお薦めして、無事ご成約したのら」

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