14 / 27
第3章
クレアとエリザベート
しおりを挟む
夕食迄の間、客室で待つことになったブルースとキャロだが、直ぐにクレアとダンテがやって来た。
「一応第一段階クリアね。
ブルースお疲れ様、キャロもありがとう。なかなか効き目あったわね。
私もあなたの行動は、予想外だったけど、お父様ぐうの音も出なかったわね。」
「モーリス伯爵は、俺の実家のローズウォール男爵家と縁を結びたかったんだろ。婚約破棄によって逆に険悪になるよな。
そこをどうするかがまず重要だよな。
クレアの考えは、その辺は何か有るのかな?」
「私は、ローズウォール家と無理に仲を取り繕う必要は無いと思ってるの。
それより、私を襲ってきた盗賊団と繋がりがある人間をブルースは知っているんじゃないかと。
そこを暴いて行けば、ローズウォールどころか、本丸のサマンドール伯爵を追い詰められると思うのよ。
ブルース、その点はどうなの。
何か知ってるんじゃない。」
「クレア よくそこまで考えるよなぁ。
残念だけど、アジトを襲って得られたのはお宝とキャロで、情報は特に無かったよ。」
『キャロ ドラゴ男爵とスカラベ商会のことは、今はまだクレアには話さないでおきたいんだ。』
『了解 ブルースとキャロ二人の秘密ね』
ブルースは、念話でキャロとしめしあわせた。
「あ~
ブルース、キャロ
なぁに、その目と目で通じ合うみたいなの
なんか妬けるわ」
「あの盗賊団をやっつけたのは、ほとんどがキャロって言うかスライムのベスの能力を使ってのことなんだ、だけどウサ耳獣人のキャロにとっては、盗賊とのことは、辛い思いも一緒に有るから、余り思い出させたくないことなんだ。
それで俺は心配でキャロを見てたんだよ」
「あ~~~
聞かなきゃよかったわ。
なんてキャロに優しいのよ
余計妬けるじゃない。」
キャロは、俺に抱きついてきて
「エヘヘ」と笑ってる。
「キャロ、大丈夫そうね。
大丈夫なんでしょ。
もういいでしょ。
ブルースから離れなさいよ」
「ダンテ ブルースは、私の警護役として、キャロは、私専属のメイドとして当家に勤める形にして。」
「私は、お母様とブルースを仮の養子にしてもらう貴族の選定を始めます。
じゃ夕食の時にまたね」
クレアは、ダンテを伴って部屋から出ていった。
「全く騒々しいなぁ
部屋に入って来たかと思ったら、言いたいこと言って出てったよ。」
「クレアは、ブルースと結婚する為一生懸命なのよ。
ねぇブルース
誰か呼びに来るまで、撫で撫でしてくれない」
「良いよ。おいで」
キャロは、シルバーウルフの子どもに変身して、ブルースの膝の上に入り込んだ。
『キャロ 貴族の駆け引きには嘘も必要なんだ、だからこれからも大事な二人の話は、お互い念話でしような』
ブルースに撫でられて、キャロはうっとりとした表情をしている。
『キャロ 聞いてる?』
キャロは、余りの気持ち良さに寝てしまっていた。
ベースがスライムのキャロは、本来睡眠の必要は無い。
だが前世のウェルシュ・コーギーだった時の記憶がキャロにはあり、その心地良さに身を委ねているうちに、寝入ってしまったようだ。
ブルースもまた、膝の上で眠るキャロを前世の愛犬と重ねて感じていた。
ブルースがキャロを乗せた足にしびれを感じ始めた頃に、メイドさんから声がかかった。
「キャロ、起きて
晩御飯だってさ」
キャロは、直ぐに目覚めて、ブルースの膝から下りて、ノビをした。
そして、すぐにウサ耳獣人に変身した。
「ブルースのお膝、気持ちよかったよ。
キャロ寝ちゃった。 えへへ」
「気持ちよさそうに、寝てるキャロは、可愛いかったよ。」
「キャロ可愛いかった。
わーい
ブルース大好き。」
「じゃ ご飯食べに行こうか」
「うん いこいこ~」
呼びにきたメイドさんの目は冷たかった。
キャロは、ブルースの腕にくっついて晩餐会場に入った。
クレアの視線がちょっと痛い。
クレアの隣の席に案内された。
席には、
エドモンド モーリス伯爵
エリザベート伯爵夫人
アイラ姉様
クレア
といった、さっきと同じ顔ぶれがいた。
美味しい料理が次々と運ばれてきて、お腹も満ちてきた頃
エリザベート伯爵夫人がブルースに話しかけた。
「ブルースさん あまり話したく無いことでしょうけど、娘婿となるあなたのことで、廃嫡となった理由をはっきりと教えて下さいませんか。」
「私の親は、ご存知の通りサマンドールで騎士団長をして『武芸百般』のスキルを持って居ります。
その為騎士となる様私たち兄弟は期待され、幼い頃より武芸を鍛えられました。
13歳の『スキルの儀』の折に、兄は『炎剣』というスキルを得ました。
父は大層喜びました。
2歳年下の私は、兄に負けないほどの剣の腕が有りましたので、『スキルの儀』の際は、兄以上のスキルを得られるのではと過剰な期待を寄せられました。
所が私に発現したスキルが『観察』と言うレアスキルだったんです。
騎士には、まるっきり向かないようなスキルに父は落胆し激怒し、騎士の家系にそんなスキルは恥だと言って私を廃嫡にしたんです。」
「よく話してくれました。
それにしても廃嫡にする程のことはないと思いますわ。同情を禁じえません。
続けてお聞きします。その『観察』はどういったスキルなんですか。」
「私自身、このスキルがどういうものか、まだ掴みきれてません。
今のところは『鑑定』と同じようなスキルだと思ってます。じっくり相手を見ることで、相手の能力が頭に浮かびます。
あとは、なんとなくなんですが、相手の攻撃の時のクセが分かることがあります。
そんな所だと思います。」
「でしたら、お連れのキャロさんが一瞬で伯爵の背後にまわったり、兵士を裸にしたりの攻撃を防げますか」
「背後をとられるのは、防げると思えますが、武装解除の方は防ぎようが有りません」
「今のあなたは、お兄さんのリチャードと戦ったら勝てますか」
「不意打ちとかでなければ、勝てる確率は高いと思います」
「一応第一段階クリアね。
ブルースお疲れ様、キャロもありがとう。なかなか効き目あったわね。
私もあなたの行動は、予想外だったけど、お父様ぐうの音も出なかったわね。」
「モーリス伯爵は、俺の実家のローズウォール男爵家と縁を結びたかったんだろ。婚約破棄によって逆に険悪になるよな。
そこをどうするかがまず重要だよな。
クレアの考えは、その辺は何か有るのかな?」
「私は、ローズウォール家と無理に仲を取り繕う必要は無いと思ってるの。
それより、私を襲ってきた盗賊団と繋がりがある人間をブルースは知っているんじゃないかと。
そこを暴いて行けば、ローズウォールどころか、本丸のサマンドール伯爵を追い詰められると思うのよ。
ブルース、その点はどうなの。
何か知ってるんじゃない。」
「クレア よくそこまで考えるよなぁ。
残念だけど、アジトを襲って得られたのはお宝とキャロで、情報は特に無かったよ。」
『キャロ ドラゴ男爵とスカラベ商会のことは、今はまだクレアには話さないでおきたいんだ。』
『了解 ブルースとキャロ二人の秘密ね』
ブルースは、念話でキャロとしめしあわせた。
「あ~
ブルース、キャロ
なぁに、その目と目で通じ合うみたいなの
なんか妬けるわ」
「あの盗賊団をやっつけたのは、ほとんどがキャロって言うかスライムのベスの能力を使ってのことなんだ、だけどウサ耳獣人のキャロにとっては、盗賊とのことは、辛い思いも一緒に有るから、余り思い出させたくないことなんだ。
それで俺は心配でキャロを見てたんだよ」
「あ~~~
聞かなきゃよかったわ。
なんてキャロに優しいのよ
余計妬けるじゃない。」
キャロは、俺に抱きついてきて
「エヘヘ」と笑ってる。
「キャロ、大丈夫そうね。
大丈夫なんでしょ。
もういいでしょ。
ブルースから離れなさいよ」
「ダンテ ブルースは、私の警護役として、キャロは、私専属のメイドとして当家に勤める形にして。」
「私は、お母様とブルースを仮の養子にしてもらう貴族の選定を始めます。
じゃ夕食の時にまたね」
クレアは、ダンテを伴って部屋から出ていった。
「全く騒々しいなぁ
部屋に入って来たかと思ったら、言いたいこと言って出てったよ。」
「クレアは、ブルースと結婚する為一生懸命なのよ。
ねぇブルース
誰か呼びに来るまで、撫で撫でしてくれない」
「良いよ。おいで」
キャロは、シルバーウルフの子どもに変身して、ブルースの膝の上に入り込んだ。
『キャロ 貴族の駆け引きには嘘も必要なんだ、だからこれからも大事な二人の話は、お互い念話でしような』
ブルースに撫でられて、キャロはうっとりとした表情をしている。
『キャロ 聞いてる?』
キャロは、余りの気持ち良さに寝てしまっていた。
ベースがスライムのキャロは、本来睡眠の必要は無い。
だが前世のウェルシュ・コーギーだった時の記憶がキャロにはあり、その心地良さに身を委ねているうちに、寝入ってしまったようだ。
ブルースもまた、膝の上で眠るキャロを前世の愛犬と重ねて感じていた。
ブルースがキャロを乗せた足にしびれを感じ始めた頃に、メイドさんから声がかかった。
「キャロ、起きて
晩御飯だってさ」
キャロは、直ぐに目覚めて、ブルースの膝から下りて、ノビをした。
そして、すぐにウサ耳獣人に変身した。
「ブルースのお膝、気持ちよかったよ。
キャロ寝ちゃった。 えへへ」
「気持ちよさそうに、寝てるキャロは、可愛いかったよ。」
「キャロ可愛いかった。
わーい
ブルース大好き。」
「じゃ ご飯食べに行こうか」
「うん いこいこ~」
呼びにきたメイドさんの目は冷たかった。
キャロは、ブルースの腕にくっついて晩餐会場に入った。
クレアの視線がちょっと痛い。
クレアの隣の席に案内された。
席には、
エドモンド モーリス伯爵
エリザベート伯爵夫人
アイラ姉様
クレア
といった、さっきと同じ顔ぶれがいた。
美味しい料理が次々と運ばれてきて、お腹も満ちてきた頃
エリザベート伯爵夫人がブルースに話しかけた。
「ブルースさん あまり話したく無いことでしょうけど、娘婿となるあなたのことで、廃嫡となった理由をはっきりと教えて下さいませんか。」
「私の親は、ご存知の通りサマンドールで騎士団長をして『武芸百般』のスキルを持って居ります。
その為騎士となる様私たち兄弟は期待され、幼い頃より武芸を鍛えられました。
13歳の『スキルの儀』の折に、兄は『炎剣』というスキルを得ました。
父は大層喜びました。
2歳年下の私は、兄に負けないほどの剣の腕が有りましたので、『スキルの儀』の際は、兄以上のスキルを得られるのではと過剰な期待を寄せられました。
所が私に発現したスキルが『観察』と言うレアスキルだったんです。
騎士には、まるっきり向かないようなスキルに父は落胆し激怒し、騎士の家系にそんなスキルは恥だと言って私を廃嫡にしたんです。」
「よく話してくれました。
それにしても廃嫡にする程のことはないと思いますわ。同情を禁じえません。
続けてお聞きします。その『観察』はどういったスキルなんですか。」
「私自身、このスキルがどういうものか、まだ掴みきれてません。
今のところは『鑑定』と同じようなスキルだと思ってます。じっくり相手を見ることで、相手の能力が頭に浮かびます。
あとは、なんとなくなんですが、相手の攻撃の時のクセが分かることがあります。
そんな所だと思います。」
「でしたら、お連れのキャロさんが一瞬で伯爵の背後にまわったり、兵士を裸にしたりの攻撃を防げますか」
「背後をとられるのは、防げると思えますが、武装解除の方は防ぎようが有りません」
「今のあなたは、お兄さんのリチャードと戦ったら勝てますか」
「不意打ちとかでなければ、勝てる確率は高いと思います」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します
burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。
その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。
Gランク冒険者のレベル無双〜好き勝手に生きていたら各方面から敵認定されました〜
2nd kanta
ファンタジー
愛する可愛い奥様達の為、俺は理不尽と戦います。
人違いで刺された俺は死ぬ間際に、得体の知れない何者かに異世界に飛ばされた。
そこは、テンプレの勇者召喚の場だった。
しかし召喚された俺の腹にはドスが刺さったままだった。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる