愛犬は、ウサ耳ロリ獣人に転生してチートスキル持ち

烏帽子 博

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第3章

クレアとエリザベート

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夕食迄の間、客室で待つことになったブルースとキャロだが、直ぐにクレアとダンテがやって来た。

「一応第一段階クリアね。
ブルースお疲れ様、キャロもありがとう。なかなか効き目あったわね。
私もあなたの行動は、予想外だったけど、お父様ぐうの音も出なかったわね。」

「モーリス伯爵は、俺の実家のローズウォール男爵家と縁を結びたかったんだろ。婚約破棄によって逆に険悪になるよな。
そこをどうするかがまず重要だよな。
クレアの考えは、その辺は何か有るのかな?」

「私は、ローズウォール家と無理に仲を取り繕う必要は無いと思ってるの。
それより、私を襲ってきた盗賊団と繋がりがある人間をブルースは知っているんじゃないかと。
そこを暴いて行けば、ローズウォールどころか、本丸のサマンドール伯爵を追い詰められると思うのよ。
ブルース、その点はどうなの。
何か知ってるんじゃない。」

「クレア よくそこまで考えるよなぁ。
残念だけど、アジトを襲って得られたのはお宝とキャロで、情報は特に無かったよ。」

『キャロ ドラゴ男爵とスカラベ商会のことは、今はまだクレアには話さないでおきたいんだ。』

『了解 ブルースとキャロ二人の秘密ね』

ブルースは、念話でキャロとしめしあわせた。

「あ~
ブルース、キャロ
なぁに、その目と目で通じ合うみたいなの
なんか妬けるわ」

「あの盗賊団をやっつけたのは、ほとんどがキャロって言うかスライムのベスの能力を使ってのことなんだ、だけどウサ耳獣人のキャロにとっては、盗賊とのことは、辛い思いも一緒に有るから、余り思い出させたくないことなんだ。
それで俺は心配でキャロを見てたんだよ」

「あ~~~
聞かなきゃよかったわ。
なんてキャロに優しいのよ
余計妬けるじゃない。」

キャロは、俺に抱きついてきて
「エヘヘ」と笑ってる。

「キャロ、大丈夫そうね。
大丈夫なんでしょ。
もういいでしょ。
ブルースから離れなさいよ」

「ダンテ ブルースは、私の警護役として、キャロは、私専属のメイドとして当家に勤める形にして。」

「私は、お母様とブルースを仮の養子にしてもらう貴族の選定を始めます。
じゃ夕食の時にまたね」

クレアは、ダンテを伴って部屋から出ていった。

「全く騒々しいなぁ
部屋に入って来たかと思ったら、言いたいこと言って出てったよ。」

「クレアは、ブルースと結婚する為一生懸命なのよ。
ねぇブルース
誰か呼びに来るまで、撫で撫でしてくれない」

「良いよ。おいで」

キャロは、シルバーウルフの子どもに変身して、ブルースの膝の上に入り込んだ。

『キャロ 貴族の駆け引きには嘘も必要なんだ、だからこれからも大事な二人の話は、お互い念話でしような』

ブルースに撫でられて、キャロはうっとりとした表情をしている。

『キャロ 聞いてる?』

キャロは、余りの気持ち良さに寝てしまっていた。

ベースがスライムのキャロは、本来睡眠の必要は無い。
だが前世のウェルシュ・コーギーだった時の記憶がキャロにはあり、その心地良さに身を委ねているうちに、寝入ってしまったようだ。

ブルースもまた、膝の上で眠るキャロを前世の愛犬と重ねて感じていた。

ブルースがキャロを乗せた足にしびれを感じ始めた頃に、メイドさんから声がかかった。

「キャロ、起きて
晩御飯だってさ」

キャロは、直ぐに目覚めて、ブルースの膝から下りて、ノビをした。
そして、すぐにウサ耳獣人に変身した。

「ブルースのお膝、気持ちよかったよ。
キャロ寝ちゃった。 えへへ」

「気持ちよさそうに、寝てるキャロは、可愛いかったよ。」

「キャロ可愛いかった。
わーい
ブルース大好き。」

「じゃ ご飯食べに行こうか」

「うん いこいこ~」

呼びにきたメイドさんの目は冷たかった。

キャロは、ブルースの腕にくっついて晩餐会場に入った。

クレアの視線がちょっと痛い。

クレアの隣の席に案内された。

席には、
エドモンド モーリス伯爵
エリザベート伯爵夫人
アイラ姉様
クレア
といった、さっきと同じ顔ぶれがいた。

美味しい料理が次々と運ばれてきて、お腹も満ちてきた頃
エリザベート伯爵夫人がブルースに話しかけた。

「ブルースさん あまり話したく無いことでしょうけど、娘婿となるあなたのことで、廃嫡となった理由をはっきりと教えて下さいませんか。」

「私の親は、ご存知の通りサマンドールで騎士団長をして『武芸百般』のスキルを持って居ります。
その為騎士となる様私たち兄弟は期待され、幼い頃より武芸を鍛えられました。
13歳の『スキルの儀』の折に、兄は『炎剣』というスキルを得ました。
父は大層喜びました。
2歳年下の私は、兄に負けないほどの剣の腕が有りましたので、『スキルの儀』の際は、兄以上のスキルを得られるのではと過剰な期待を寄せられました。
所が私に発現したスキルが『観察』と言うレアスキルだったんです。
騎士には、まるっきり向かないようなスキルに父は落胆し激怒し、騎士の家系にそんなスキルは恥だと言って私を廃嫡にしたんです。」

「よく話してくれました。
それにしても廃嫡にする程のことはないと思いますわ。同情を禁じえません。
続けてお聞きします。その『観察』はどういったスキルなんですか。」

「私自身、このスキルがどういうものか、まだ掴みきれてません。
今のところは『鑑定』と同じようなスキルだと思ってます。じっくり相手を見ることで、相手の能力が頭に浮かびます。
あとは、なんとなくなんですが、相手の攻撃の時のクセが分かることがあります。
そんな所だと思います。」

「でしたら、お連れのキャロさんが一瞬で伯爵の背後にまわったり、兵士を裸にしたりの攻撃を防げますか」

「背後をとられるのは、防げると思えますが、武装解除の方は防ぎようが有りません」

「今のあなたは、お兄さんのリチャードと戦ったら勝てますか」

「不意打ちとかでなければ、勝てる確率は高いと思います」

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