24 / 27
四角な関係
しおりを挟む
しばらくルーシーの部屋でじっとしていると、メリッサがやって来た。
「おかえりなさいレミーさん」
「ただいま。
ルーシーとアレスは?」
「まだお戻りになってませんが」
「そうなんだ。スキルで飛んできたから、先に私が着いたのかな。
ルーシーたちとは、ギルドで別れたんだけど『先に帰ってる』ってことづてをもらったんだけどな」
「そうですか。レミーさん。」
「ん なに?」
「レミーさんの部屋に案内しますね。」
「ああ、そうね。ここはルーシーの部屋だもんね」
「こちらです。
あと、お風呂の用意が出来てます。」
「ところでさ、メリッサ。
アレスのことどう思ってる。」
「少々危なっかしい所がございますが、将来立派な男爵様になられると思います。」
「そうじゃ無くて、男性としては?
アレスはメリッサのことを好きみたいよ。」
「そのようなことは、滅相もございません。」
「相手をしろと求められたら?」
「そのようなことは、有り得ません。
もしもそうなれば、私はお暇をいただきます。」
「そう。あくまでも拒絶なのね。」
「レミーさん、ご安心を!
私など気にされなくてよろしいかと存じます。」
「そこまで否定するのには、誰か好きな人がメリッサには居るの?」
「えっ いいえ
特に好きな人とかはいません」
「そうなの?
意外とホセさんだったりして」
「んぁっ
そ そんなこと………」
レミーには、メリッサの様子が脈有りに見えた。
「ホセさんって、見た目は結構いい男よね。」
「見た目だけじゃなくて、素晴らしい方です。」
「そうなの?どこが?」
「腕もたちますし、いつもアレス殿下の為に頑張っていらっしゃる姿は、従者として素晴らしいと思います。」
「そう言えば、私が最初に二人に出会った時は、アレスが大怪我してて、ホセが必死になって助けを求めてたわ。
純粋にご主人の為に尽くす人なのね。」
「そうです。あんな素敵な人はいません。」
「やっぱり!」
「えっ?何が?」
「隠してるつもりかもしれないけど、メリッサはホセのことが好きって、わかったわ。
応援するわ。」
「えっ いや そんな」
メリッサの顔が紅くなった。
「ホセは、メリッサのことどう思ってるのかしら?」
「全く眼中に無いと思います。単なる同じお屋敷で働く同僚としてしか」
「優しい言葉をかけられたりとかは?」
「ホセさんは、誰にでも優しいですから」
〈これは、調べないといけないわね。
ホセとメリッサならお似合いよね。
ちょっと待って。
私は何をやってるんだろう。
このままアレスと結婚?
全然心がざわつかない。
どうしよう。〉
「あっ アレス殿下とルーシー様が戻られたようです。」
「何でわかるの?」
「私 探索スキルが有りますから。」
「ああ そうだったわね。
メリッサ 二人の所に連れてって」
「かしこまりました。」
◇
「やっぱり!
レミーの方が先に着いてたのね。
『転移』使ったんでしょ。
だからギルドで待ってた方がよかったのよ」
「でも、ルーシー
歩いてスツキリしたろ」
「ええ、まあね」
「レミー メリッサ
聞いてよ。」
「わ~わ~わ~」
ルーシーがアレスが話すのを妨害している。
「わかったよ。言わないよ。
ルーシーが吐いて大変だったことは………」
「あ~~ ズルい!」
二人のコントが続きそうなので、
「ルーシー、お風呂に行かない?」
とレミーは別の話をふった。
「そうね。メリッサ!あなたも一緒にね!」
「はい、お供します。」
「それじゃあ、俺も風呂にすっかなぁ。」
「どうぞ、ご勝手に」
相変わらずルーシーは、アレスにつっけんどんだ。
女性三人は、仲良く風呂に入った。
「はぁ~ やっぱりお風呂は気持ちいいわね。
クリーンの魔法でさっぱりしても、やっぱりこうして温まると格別よね」
「ルーシー様
お背中流しましょうか」
「そうね、お願いするわ。
だけど、それにしてもメリッサの胸は立派ね。
アレスも気になる訳よね」
「そんな。滅相もございません。」
「ルーシー 胸の話は止めましょうよ。」
「あ レミー!
ごめん ごめん
気にしてたんだよね。」
「私はこれから成長期です。」
「その成長期にどうしたらとかメリッサに聞かなくてもいいの?」
「えっ?何か胸が大きくなる秘訣が有るんですか?」
「おっ やっぱり食いついた。」
「レミーさん ルーシー様は、からかってるんですよ。
秘訣なんてありませんよ。」
「やっぱり
期待して損したわ」
レミーは、ルーシーの背中に水をかけた。
「ひゃあ」
「からかったお返し~」
「やったわね」
二人の水かけ合戦が始まり、風呂場は「わー キャー」賑やかになった。
「お~~い
女風呂 うるさいぞ!」
アレスの声がした。
「アレスも混ざりたいんでしょ。
メリッサのおっぱい、大きいわよ。」
「………」
「なんか言いなさいよ」
「殿下は、もう出られました」
「ホセ?」
「はい。」
「もういいわ。」
「はい、失礼いたしました。」
お風呂から出て、新たに与えられた部屋で、レミーはひとり物思いにふけっていた。
〈ホセがメリッサのことを好きなら、めでたしめでたしよね。
でも私 何やってるんだろう
人の恋路をあ~だの、こ~だの世話やいてる場合じゃないのよね。
このまま正式にアレスと婚約して、やがては結婚?
ルーシーにやり込められてる姿ばかり見てるせいか、恋愛対象って気がしないのよね。
あ~あ~ なんだかなぁ~〉
その日の夕食時
ランドルフ男爵は不在で、奥様、アレス、ルーシー、レミーの4人で食卓を囲むことになった。
メイプル夫人が
「どう?アレス。
彼女のハートは射止められそうなの?」
「お母様。そんな急かされても…
冒険者としてレミーやルーシーがデビューしたばかりですよ」
「それで?
アレスは、二人の目の前で活躍して見せたんでしょ。
キャー アレス!
素適!カッコイイ!
そんなふうにやったの?」
「いいや、僕はホセと薬草集めしてたよ。
魔物退治は、レミーたち女性三人がやってたんだよ」
「あら!
それじゃあ、いいところ無いじゃない?
なんでそうなったの?」
「お母様、私がアレスに頼んだのよ。
私薬草集めは、したことなくて、よくわからないから、アレスに頼んだの。
アレスが引き受けてくれて助かったわ。
おかげで依頼が簡単にクリアできたんだもん。
アレス、ありがとう。」
「あら そうなの?
レミーさんは、どう思ったのかしら?」
「えっ あ はい
助かりました。私も薬草はよく分からないので、苦手なところを、代わってやって下さったので、感謝してます」
「ふぅ~~ん
それならいいけど
なんか パッっとしないわね」
「お母様
冒険者だからといって、毎回出かける度に、派手なことをするわけでは有りませんよ。
日々の積み重ねですから」
「そんなんじゃ、女は恋に堕ちないわよ。
目と目が合った瞬間とか手が触れた時とか
男の何気ない仕草とか
『愛』を感じる行動とかよ
もっと頑張らないと、逃げられちゃうわよ。」
「メイプル夫人
できれば、もうそれくらいで………
私聞いてて恥ずかしくて……」
「ほら、こんな純情な娘なかなか居ないわよ」
「お母様、わかったから。その件は終わりにしてくれよ。レミーも困ってるじゃないか。」
「なんならホセだっていいのよレミーと仲良くなるのは。同じ平民同士だし。」
「ちょっと待ってくれよ。お母様。
ホセは心に決めた人が居て、でも決して結ばれることのない人がいるんだよ。」
「何、それ!
ドラマみたいな話!
もっとちゃんと聞かせなさい!」
「あ!やばっ」
その時、ホセが口を開いた
「こちらには永らくお世話になりました。
私もいつまでも隠しおおせるとは思っておりませんでしたので、この際おいとまをいただきたいと存じます。
どうかお許しを。」
その場で一礼して退出しようとしているホセの腕をアレスが掴んで
「ホセ 君を辞めさせたりは絶対にさせないよ。君は僕のかけがいのないパートナーだ。
君が居なけりゃ、あのときだってレミーに助けてもらう以前に僕は死んでたはずだよ。
口を滑らしたのは僕だ。
君がここを出るなら、僕も一緒だ。」
「そうですよホセ。
ここを辞めるなんて許しませんわ。
そんな隠さずに言ってしまえばよかったのよ。
ちょうど今夜は夫も留守ですし、問題ありませんわ。」
「「「ないないない」」」
レミー、アレス、ルーシーの声が揃った。
「奥様、奥様は大変お美しく、ご聡明で魅力的な女性だと思いますが、私が思いを寄せているのは奥様ではありません。
ルーシー様です。
このことは生涯口にするつもりはありませんでした。
やはり私はもうこちらには…」
その時メリッサが「ワッ」と泣き出して、部屋から出ていった。
そして、ルーシーが口を開いた
「ちょっと待って!ホセ
私はあなたと一緒にはなれないけど、その言葉は嬉しいわ。
それにこれまで通り、分をわきまえて接してくれれば、問題ないんじゃない。」
「でも、もしお嬢様が私のことを意識するように、なったら」
「「「ないないない」」」
メイプル夫人、アレス、ルーシーが否定した。
ホセはがっくりとうなだれた。
「そんなふうに、落ち込まないで、寂しかったら私のベッドにいらっしゃい」
「お気持ちだけ頂戴します。」
「あら、そう
残念ね。」
こうしてこの日のディナータイムは、微妙な雰囲気で幕を閉じた。
※※※※※※※※※※
日々更新がしばらく出来ませんが、少しずつ書き進めるつもりです。
レミーの恋はいつ始まるのでしょうか。お楽しみに。
「おかえりなさいレミーさん」
「ただいま。
ルーシーとアレスは?」
「まだお戻りになってませんが」
「そうなんだ。スキルで飛んできたから、先に私が着いたのかな。
ルーシーたちとは、ギルドで別れたんだけど『先に帰ってる』ってことづてをもらったんだけどな」
「そうですか。レミーさん。」
「ん なに?」
「レミーさんの部屋に案内しますね。」
「ああ、そうね。ここはルーシーの部屋だもんね」
「こちらです。
あと、お風呂の用意が出来てます。」
「ところでさ、メリッサ。
アレスのことどう思ってる。」
「少々危なっかしい所がございますが、将来立派な男爵様になられると思います。」
「そうじゃ無くて、男性としては?
アレスはメリッサのことを好きみたいよ。」
「そのようなことは、滅相もございません。」
「相手をしろと求められたら?」
「そのようなことは、有り得ません。
もしもそうなれば、私はお暇をいただきます。」
「そう。あくまでも拒絶なのね。」
「レミーさん、ご安心を!
私など気にされなくてよろしいかと存じます。」
「そこまで否定するのには、誰か好きな人がメリッサには居るの?」
「えっ いいえ
特に好きな人とかはいません」
「そうなの?
意外とホセさんだったりして」
「んぁっ
そ そんなこと………」
レミーには、メリッサの様子が脈有りに見えた。
「ホセさんって、見た目は結構いい男よね。」
「見た目だけじゃなくて、素晴らしい方です。」
「そうなの?どこが?」
「腕もたちますし、いつもアレス殿下の為に頑張っていらっしゃる姿は、従者として素晴らしいと思います。」
「そう言えば、私が最初に二人に出会った時は、アレスが大怪我してて、ホセが必死になって助けを求めてたわ。
純粋にご主人の為に尽くす人なのね。」
「そうです。あんな素敵な人はいません。」
「やっぱり!」
「えっ?何が?」
「隠してるつもりかもしれないけど、メリッサはホセのことが好きって、わかったわ。
応援するわ。」
「えっ いや そんな」
メリッサの顔が紅くなった。
「ホセは、メリッサのことどう思ってるのかしら?」
「全く眼中に無いと思います。単なる同じお屋敷で働く同僚としてしか」
「優しい言葉をかけられたりとかは?」
「ホセさんは、誰にでも優しいですから」
〈これは、調べないといけないわね。
ホセとメリッサならお似合いよね。
ちょっと待って。
私は何をやってるんだろう。
このままアレスと結婚?
全然心がざわつかない。
どうしよう。〉
「あっ アレス殿下とルーシー様が戻られたようです。」
「何でわかるの?」
「私 探索スキルが有りますから。」
「ああ そうだったわね。
メリッサ 二人の所に連れてって」
「かしこまりました。」
◇
「やっぱり!
レミーの方が先に着いてたのね。
『転移』使ったんでしょ。
だからギルドで待ってた方がよかったのよ」
「でも、ルーシー
歩いてスツキリしたろ」
「ええ、まあね」
「レミー メリッサ
聞いてよ。」
「わ~わ~わ~」
ルーシーがアレスが話すのを妨害している。
「わかったよ。言わないよ。
ルーシーが吐いて大変だったことは………」
「あ~~ ズルい!」
二人のコントが続きそうなので、
「ルーシー、お風呂に行かない?」
とレミーは別の話をふった。
「そうね。メリッサ!あなたも一緒にね!」
「はい、お供します。」
「それじゃあ、俺も風呂にすっかなぁ。」
「どうぞ、ご勝手に」
相変わらずルーシーは、アレスにつっけんどんだ。
女性三人は、仲良く風呂に入った。
「はぁ~ やっぱりお風呂は気持ちいいわね。
クリーンの魔法でさっぱりしても、やっぱりこうして温まると格別よね」
「ルーシー様
お背中流しましょうか」
「そうね、お願いするわ。
だけど、それにしてもメリッサの胸は立派ね。
アレスも気になる訳よね」
「そんな。滅相もございません。」
「ルーシー 胸の話は止めましょうよ。」
「あ レミー!
ごめん ごめん
気にしてたんだよね。」
「私はこれから成長期です。」
「その成長期にどうしたらとかメリッサに聞かなくてもいいの?」
「えっ?何か胸が大きくなる秘訣が有るんですか?」
「おっ やっぱり食いついた。」
「レミーさん ルーシー様は、からかってるんですよ。
秘訣なんてありませんよ。」
「やっぱり
期待して損したわ」
レミーは、ルーシーの背中に水をかけた。
「ひゃあ」
「からかったお返し~」
「やったわね」
二人の水かけ合戦が始まり、風呂場は「わー キャー」賑やかになった。
「お~~い
女風呂 うるさいぞ!」
アレスの声がした。
「アレスも混ざりたいんでしょ。
メリッサのおっぱい、大きいわよ。」
「………」
「なんか言いなさいよ」
「殿下は、もう出られました」
「ホセ?」
「はい。」
「もういいわ。」
「はい、失礼いたしました。」
お風呂から出て、新たに与えられた部屋で、レミーはひとり物思いにふけっていた。
〈ホセがメリッサのことを好きなら、めでたしめでたしよね。
でも私 何やってるんだろう
人の恋路をあ~だの、こ~だの世話やいてる場合じゃないのよね。
このまま正式にアレスと婚約して、やがては結婚?
ルーシーにやり込められてる姿ばかり見てるせいか、恋愛対象って気がしないのよね。
あ~あ~ なんだかなぁ~〉
その日の夕食時
ランドルフ男爵は不在で、奥様、アレス、ルーシー、レミーの4人で食卓を囲むことになった。
メイプル夫人が
「どう?アレス。
彼女のハートは射止められそうなの?」
「お母様。そんな急かされても…
冒険者としてレミーやルーシーがデビューしたばかりですよ」
「それで?
アレスは、二人の目の前で活躍して見せたんでしょ。
キャー アレス!
素適!カッコイイ!
そんなふうにやったの?」
「いいや、僕はホセと薬草集めしてたよ。
魔物退治は、レミーたち女性三人がやってたんだよ」
「あら!
それじゃあ、いいところ無いじゃない?
なんでそうなったの?」
「お母様、私がアレスに頼んだのよ。
私薬草集めは、したことなくて、よくわからないから、アレスに頼んだの。
アレスが引き受けてくれて助かったわ。
おかげで依頼が簡単にクリアできたんだもん。
アレス、ありがとう。」
「あら そうなの?
レミーさんは、どう思ったのかしら?」
「えっ あ はい
助かりました。私も薬草はよく分からないので、苦手なところを、代わってやって下さったので、感謝してます」
「ふぅ~~ん
それならいいけど
なんか パッっとしないわね」
「お母様
冒険者だからといって、毎回出かける度に、派手なことをするわけでは有りませんよ。
日々の積み重ねですから」
「そんなんじゃ、女は恋に堕ちないわよ。
目と目が合った瞬間とか手が触れた時とか
男の何気ない仕草とか
『愛』を感じる行動とかよ
もっと頑張らないと、逃げられちゃうわよ。」
「メイプル夫人
できれば、もうそれくらいで………
私聞いてて恥ずかしくて……」
「ほら、こんな純情な娘なかなか居ないわよ」
「お母様、わかったから。その件は終わりにしてくれよ。レミーも困ってるじゃないか。」
「なんならホセだっていいのよレミーと仲良くなるのは。同じ平民同士だし。」
「ちょっと待ってくれよ。お母様。
ホセは心に決めた人が居て、でも決して結ばれることのない人がいるんだよ。」
「何、それ!
ドラマみたいな話!
もっとちゃんと聞かせなさい!」
「あ!やばっ」
その時、ホセが口を開いた
「こちらには永らくお世話になりました。
私もいつまでも隠しおおせるとは思っておりませんでしたので、この際おいとまをいただきたいと存じます。
どうかお許しを。」
その場で一礼して退出しようとしているホセの腕をアレスが掴んで
「ホセ 君を辞めさせたりは絶対にさせないよ。君は僕のかけがいのないパートナーだ。
君が居なけりゃ、あのときだってレミーに助けてもらう以前に僕は死んでたはずだよ。
口を滑らしたのは僕だ。
君がここを出るなら、僕も一緒だ。」
「そうですよホセ。
ここを辞めるなんて許しませんわ。
そんな隠さずに言ってしまえばよかったのよ。
ちょうど今夜は夫も留守ですし、問題ありませんわ。」
「「「ないないない」」」
レミー、アレス、ルーシーの声が揃った。
「奥様、奥様は大変お美しく、ご聡明で魅力的な女性だと思いますが、私が思いを寄せているのは奥様ではありません。
ルーシー様です。
このことは生涯口にするつもりはありませんでした。
やはり私はもうこちらには…」
その時メリッサが「ワッ」と泣き出して、部屋から出ていった。
そして、ルーシーが口を開いた
「ちょっと待って!ホセ
私はあなたと一緒にはなれないけど、その言葉は嬉しいわ。
それにこれまで通り、分をわきまえて接してくれれば、問題ないんじゃない。」
「でも、もしお嬢様が私のことを意識するように、なったら」
「「「ないないない」」」
メイプル夫人、アレス、ルーシーが否定した。
ホセはがっくりとうなだれた。
「そんなふうに、落ち込まないで、寂しかったら私のベッドにいらっしゃい」
「お気持ちだけ頂戴します。」
「あら、そう
残念ね。」
こうしてこの日のディナータイムは、微妙な雰囲気で幕を閉じた。
※※※※※※※※※※
日々更新がしばらく出来ませんが、少しずつ書き進めるつもりです。
レミーの恋はいつ始まるのでしょうか。お楽しみに。
0
あなたにおすすめの小説
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
喪女だった私が異世界転生した途端に地味枠を脱却して逆転恋愛
タマ マコト
ファンタジー
喪女として誰にも選ばれない人生を終えた佐倉真凛は、異世界の伯爵家三女リーナとして転生する。
しかしそこでも彼女は、美しい姉妹に埋もれた「地味枠」の令嬢だった。
前世の経験から派手さを捨て、魔法地雷や罠といったトラップ魔法を選んだリーナは、目立たず確実に力を磨いていく。
魔法学園で騎士カイにその才能を見抜かれたことで、彼女の止まっていた人生は静かに動き出す。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる