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1章
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[俺さ、やっぱあのドラッグ調べたほうがいいと思う。」
アジトにて、ジャックがそう口にするとバンディとバトラーは顔を見合わせた。
「本当にお前か?ジャック?」
「頼まれた仕事しかしない君が、そんなことを言うのか?」
ジャックは頭を掻きながら二人から目をそらした。
「いいじゃねぇか、別に。昨日バトラーから聞いて気になってしゃぁねぇんだよ。悪いか。」
うーん、と二人はうなったが、そこまで言うならと、調査を始めることとなった。
▽
夜の顔には当たり前のようにドラックが売られている。それで金儲けするやつ、気持ちよくなるやつ、奴隷や自白をさせるために使うやつ、用途は様々だ。昼の顔の法律が適用されないためそれを咎めるものは一人もいない。
しかし、昼の顔に影響が及ぶとなると話は別である。
夜の顔を知っているのは、昼の一部の限られた者のみである。
昼は「平和でなければならない」
これがこの国にいるための決まりなのである。
▽
餅は餅屋、薬は薬屋にだ。バンディは思い当たる薬屋にあたろうと夜の顔のとある場所へと向かった。
「キャンディ、いるか?」
薄暗く、なんだか煙っぽいそこへ声をかけた。
「おーいるよー、入って」
呼びかけに応じたキャンディと呼ばれた人に招かれていくと、奥には何やら研究室のようなものがあった。
「よっ、バンディ。クスリか?あんたさんなら安くしてあげてもいいよー」
「俺はいらん、ただ欲しいのは」
「昼の薬のことだろ」
くるりとバンディの方を向いたキャンディは、見た目はとても幼くましてやドラックを作るようには見えない中性的な顔立ちをしていた。
「その薬手に入れてくれれば分析しないでもないよ、ただ、手に入ればね」
「どういうことだ?」
「そんな怖い声ださないでよ、僕も欲しいと思ったんだ、けど、売人が分かんない。それに出どころもまったくわからん。思い当たる情報屋には聞きまわったんだけどね。」
そうか…と答え,あごに手を生きながら考えるそぶりを見せたバンディはあーでもない,こーでもないと独り言をぶつぶつ言い始めた。
「この件に関して,誰かに依頼されたのかい?」
顔をバンディに向けたまま,キャンディは聞いた。
「いや,ただジャックが気になると言い出してな。あいつから首を突っ込むのは珍しいと思ったが,あいつは``鼻``が利くからな。夜の抗争の芽を摘んでおけば俺らが楽だからな。」
「ふーん,そうか。まっ,それが入ったら教えてよ。調べてやるから」
バイバーイとキャンディは手を振り,バンディを見送った。
そして,その声も無視しバンディは思考の海に再び入っていった。
アジトにて、ジャックがそう口にするとバンディとバトラーは顔を見合わせた。
「本当にお前か?ジャック?」
「頼まれた仕事しかしない君が、そんなことを言うのか?」
ジャックは頭を掻きながら二人から目をそらした。
「いいじゃねぇか、別に。昨日バトラーから聞いて気になってしゃぁねぇんだよ。悪いか。」
うーん、と二人はうなったが、そこまで言うならと、調査を始めることとなった。
▽
夜の顔には当たり前のようにドラックが売られている。それで金儲けするやつ、気持ちよくなるやつ、奴隷や自白をさせるために使うやつ、用途は様々だ。昼の顔の法律が適用されないためそれを咎めるものは一人もいない。
しかし、昼の顔に影響が及ぶとなると話は別である。
夜の顔を知っているのは、昼の一部の限られた者のみである。
昼は「平和でなければならない」
これがこの国にいるための決まりなのである。
▽
餅は餅屋、薬は薬屋にだ。バンディは思い当たる薬屋にあたろうと夜の顔のとある場所へと向かった。
「キャンディ、いるか?」
薄暗く、なんだか煙っぽいそこへ声をかけた。
「おーいるよー、入って」
呼びかけに応じたキャンディと呼ばれた人に招かれていくと、奥には何やら研究室のようなものがあった。
「よっ、バンディ。クスリか?あんたさんなら安くしてあげてもいいよー」
「俺はいらん、ただ欲しいのは」
「昼の薬のことだろ」
くるりとバンディの方を向いたキャンディは、見た目はとても幼くましてやドラックを作るようには見えない中性的な顔立ちをしていた。
「その薬手に入れてくれれば分析しないでもないよ、ただ、手に入ればね」
「どういうことだ?」
「そんな怖い声ださないでよ、僕も欲しいと思ったんだ、けど、売人が分かんない。それに出どころもまったくわからん。思い当たる情報屋には聞きまわったんだけどね。」
そうか…と答え,あごに手を生きながら考えるそぶりを見せたバンディはあーでもない,こーでもないと独り言をぶつぶつ言い始めた。
「この件に関して,誰かに依頼されたのかい?」
顔をバンディに向けたまま,キャンディは聞いた。
「いや,ただジャックが気になると言い出してな。あいつから首を突っ込むのは珍しいと思ったが,あいつは``鼻``が利くからな。夜の抗争の芽を摘んでおけば俺らが楽だからな。」
「ふーん,そうか。まっ,それが入ったら教えてよ。調べてやるから」
バイバーイとキャンディは手を振り,バンディを見送った。
そして,その声も無視しバンディは思考の海に再び入っていった。
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