しがない物書きの日記帳

時結莉黒

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9/11 「この汚れた世界で、少女は歌う」

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※「この汚れた世界で、少女は歌う」のネタバレを含みます。※


こんばんは、時結ときゆい 莉黒りくろです。
台風の被害が甚大だったようですね。皆様大丈夫だったでしょうか?

 まずは、ご報告。2017年から連載していた「この汚れた世界で、少女は歌う」本編、一旦完結いたしました。

 これから、後日談的な話を書いていこうと思います。

 少し、背景をお話出来ればなと思います。

 まず、この物語を書こうと思ったきっかけは高校の時の世界史の授業です。

 産業革命期、蒸気機関が使用され、空気は汚かったようです。また、低賃金で働かされる労働者と利益を得る経営者と身分が分断される社会構造でした。それをベースにフィクションのプロットを立てました。


 彼らが幸せに暮らす未来もありました。しかし、そうしなかった理由は、「世界はそんなに甘くない」ということです。

 歴史上でも、全てが上手くいった訳ではありません。正義のために、革命や戦争を起こした人たちもいました。それは犠牲の上に成り立っているのです。まず、それを伝えたかったです。

 絶望の中に希望を見いだした少年、ハンザ。
  彼は、誰から生まれ、育てられたか、生きる意味も分からないでいました。しかし、ミカエラという彼が今までに見たこともない、美しく、すぐ壊れてしまいそうな女の子に会います。そこで彼は一目惚れしました。
 また、彼は彼女が歌う歌に神秘性を感じていました。ただ、彼にはそれを言語化することが出来ませんでした。 彼が簡単な言葉を話ていたのは、それだけ語彙力が少ないからです。
 脱出する前、彼は彼女を守るために銃を渡されますがそれを使いませんでした。使い方が分からなかった訳ではなく、それは人の命を奪う者だと、痛いほど理解していたからです。リューべくから言われるまでもなく、普段から目にしていたからです。そこで彼は躊躇ちゅうちょしてしまいます。
 最終的に彼は彼女を、守りきれず彼女の最後に付き添い、自分の意志をハンブルクに伝え終わります。
 彼の話は、また後日談で書いていこうと思います。

閉じられた世界から開放された少女
 高い壁と、人工の空に守られていたミカエラは両親や学校でしか知らない自分より酷い生活をしている人たちのために祈り続けていました。また、作られた空に対しても疑問を抱いていました。彼女が貧民層に連れてこられた理由は、これらがあったからです。
 彼女は信仰心が強く、神は存在すると信じていました。神は弱い人を守るためにいて、自分たち(=富裕層)は神より弱い存在のため守られる立場であると教えられてきました。しかし、彼女は貧困層の人たちの方が弱い立場であると感じ彼らのために祈り続けました。きっと神が救ってくださると信じて。しかし、ある時神官達にそれを知られてしまいます。その事が彼女の関係者に伝わり、隠してきましたが後にそれも広まっていきました。そのため、罰として貧民層に連れてこられたのです。

変革を進める青年たち、リューベク、ハンブルク、ブレーメン
 彼らは、隣国ラシーヌの人間である。ラシーヌ国では謎の健康被害が広がり始めていました。医師であるリューベク、王子であるハンブルクは共に原因を調べはじめ、それが○○国の廃棄ガスによるものであると分かります。そして、それと共に○○国の実情も明るみにでました。ハンブルクはそれを自分の父親である王に訴えますがなにも動いてくれませんでした。後に王がハンブルクの兄になると自由に動き始めることが出来、変革にいたります。
かれらの話はまた詳しく書いていきます。



これを書くのに1ヶ月かかってしまいました。

もう少し、彼らの物語にお付き合い下さると嬉しいです。

では、今日はこのへんで。
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