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第一部第二章
接客練習
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「総員、整列!」
エリザベスの号令で、全員が一斉に背筋を伸ばし一礼した。
「本日は挨拶の練習をします。皆さん笑顔になって礼をして下さい」
全員、言われたとおり礼をした。
「上手く行っているようですね」
「そうだね」
王城のメイドや執事は、貴族相手に接客をする事になれており、礼儀作法は習っている。仕えることも挨拶も完璧。王城でときどき開かれる晩餐会などで客賓やその従者を捌くのにも慣れている。
正にうってつけの人材だった。
「これで何とか社員教育は上手く行きそうだな」
王城の礼儀作法を身につけた駅員。良いキャッチコピーになりそうだ。
「あの私は良いんでしょうか?」
エリザベス付の執事として仕えていたセバスチャンが尋ねてきた。
「僕の近くで仕事を手伝ってくれる人が必要だからね。しばらくは無理」
「はい」
と言ったが最近、鉄道関連の仕事ばかりやらせていたので、セバスチャンが執事だという事を完全に忘れていた。
「これからも宜しくね」
「はい」
呆れ気味にセバスチャンは答えた。
整列と言われて駅長用の白い制服を着たトムは背筋を伸ばした。
駅長教育と言うことで王都に来ているのだ。はじめは王都に行けるというので、小さい自分の村より大きな王都に何があるのだろうと楽しみにしていたのだが、そうも行かなかった。
初日と二日目は疲れているだろうから、定められた宿泊所を中心に歩き回った。鉄道学園は南岸にあり、開発が著しい。逆に言えば、完成した建物が少なく何もかもが不足していた。
作業員目当ての露店や商店が多かったが、自分の村の祭りの延長線上と思えた。
それでも、賑やかだが物足りない。
渡し船で王都の中心に行ってみたが、不景気なのか今一活気が無く。劇場に入ったが、満足できなかった。
そして三日目からは本講習の始まりだった。
端的に言うと詰め込み教育だ。
午前中は座学、必要な法令や帳簿の書き方、報告の描き方、部下の指導法、機関車の運転の仕方、ポイントの切り替え方法、緊急時の対処法などだ。
昼食を挟んで午後は、午前中に習ったことの実習だ。
それも分単位で行い、五分前の行動を義務づけられている。
監獄でももう少し自由があるんじゃ無いかと思えるくらいの過密スケジュールだ。
そして今は、女性から礼儀作法を習っている。
それまでの紺から白い制服を渡されて少しは楽になると思ったがそんな事は無かった。
果たして、役に立つのだろうか。駅での業務に背筋を伸ばすことなど必要なのだろうか。
「あなた、聞いています?」
いきなり声を掛けられてトムはビクッと背筋を伸ばした。
「あ、いえ」
「この仕事に礼儀作法が必要かと疑問に思っているようね」
「いえ、そんな」
図星を指されてしどろもどろになるトムにエリザベスは言った。
「まあ疑問に思うのはしょうが無いわ。あなただけなら必要は無いでしょう。けど、あなたはその制服を着たら、他の人から見たらあなたは、鉄道会社の一員であり、鉄道会社そのものなのよ」
「はあ」
「理解していないようね。じゃあ、私を見てあなたは何を思う?」
「え?」
黒いメイド服と王家の紋章をを見て答えた。
「王城のメイドです」
「そう、黒いメイド服にこの紋章は王城のメイドよ。これを見た人は私をエリザベスではなく王城のメイドと見るわ。確かにそれは正しいけど私の一挙手一投足が王城のメイドであると見られているの。もしミスとかすればそれは王城のメイド、ひいては王家の評価が下がるの。なのでこれを着ている限り手を抜く事なんて出来ないの」
あまりの気迫にトムはたじろいだ。
「何より私は、そのことに誇りを持っているわ。それだけ重要な職なんですから。才能の無い人、信頼の無い人に渡されることは決して無い特別な職。それ故に私自身を評価しこのメイド服を授けてくれた王家に感謝し忠実に職を全うしようと思うの」
そこにはエリザベスと言うことを否定される目で見られる悲惨さは無く、むしろ選ばれたことに誇りを持っている姿だった。
「貴方方が渡され着ている制服は私のメイド服と同じ、新しく作られたとは言え、鉄道会社の重要な職である事を示す物なのよ。それをただ漫然と着ているだけなら案山子でもできるわ。それともあなたは、自分のすべき役割も認められている事も理解出来ない能なしなの」
心底、軽蔑した目でエリザベスは見たあと、強い光を瞳に宿して断言した。
「そんな事はない。貴方たちは駅長の役目をしっかり果たせると信じて制服を与えられたのよ。もっと自信を持ちなさい」
確かに自分たちは他の訓練生より早く白い制服を渡された。それが、意味することをようやく理解した。
「いい、貴方たちは駅長、駅で一番えらく権限があるの。そしてそれは責任を背負うことよ。責任を果たすには様々な能力や実力が必要なの。訓練を行うのはそのためよ。それ以上に貴方たちは、駅において鉄道会社の顔となるのよ。各地に鉄道が通るけどあなたの配属される地では、あなたの駅が唯一の鉄道の駅と言うことが多いでしょう。そして貴方たちは、その駅の長。誰もが貴方方の振る舞いを見て鉄道会社を評価するでしょう。その評価は立ち居振る舞いで評価されるの。いい、こうして礼儀作法を教えるのは、貴方方を評価し登用した鉄道会社にドロを塗らないための訓練なの。恩を仇で返したくないのなら、しっかり学びなさい。では早速問題です」
エリザベスは、近くの訓練生を二人呼び出して椅子を持ってこさせて座らせた。
「今二人は乗客です。手前側の人は寝ていてイビキをかいています。そして奥のお客様はイビキが五月蠅くてなんとかして欲しいと、あなたに言われています。さあ、貴方はどうします?」
「え? お客様を起こして注意します」
「はい、ダメ! それだと起こされたお客様が不快です。逆恨みされて抗議される事もあります」
「じゃあ、無視ですか」
「それもダメです。依頼された、お客様の要望を断ってはなりません」
「じゃあどうするんですか」
二律背反にトムはお手上げだった。
「簡単です。では、模範解答を見せます」
「お客様」
そういってイビキをかいている想定のお客様の肩を叩いた。
「失礼いたしました。隣のお客様からうなされていると伺ったので起こさせて貰いました。大丈夫ですか?」
「は、はい」
慈母のような笑みに訓練生は演技も忘れて頷く。
「そうですか、良かったです。ただ喉の調子が悪いようです。お水をお持ちいたしましょうか?」
「は、はい、お願いします」
「では、暫しお待ちを」
そう言ってエリザベスは隻を離れた。そしてトムに言う。
「これが模範解答です。お二人の間を取り持つ、起こされたお客様を不快にさせない、依頼されたお客様が依頼したことで後悔しないようにする。これがお持て成しであり、接客です。要望に応えるだけではありません。そのことを肝に銘じて訓練を受けてください。返事は?」
「は、はい」
「よろしい、では、訓練再開です」
それだけ言うと訓練を再開した。
「おっかなかったな」
朗らかに同期の訓練生がトムに話しかけてきた。
「だけど言っていることは正しい。しっかりやらないと」
「真面目だな。そういえば怒られてから力の入れようが違うな」
トムは赤くなった顔を、同期から逸らした。
エリザベスの号令で、全員が一斉に背筋を伸ばし一礼した。
「本日は挨拶の練習をします。皆さん笑顔になって礼をして下さい」
全員、言われたとおり礼をした。
「上手く行っているようですね」
「そうだね」
王城のメイドや執事は、貴族相手に接客をする事になれており、礼儀作法は習っている。仕えることも挨拶も完璧。王城でときどき開かれる晩餐会などで客賓やその従者を捌くのにも慣れている。
正にうってつけの人材だった。
「これで何とか社員教育は上手く行きそうだな」
王城の礼儀作法を身につけた駅員。良いキャッチコピーになりそうだ。
「あの私は良いんでしょうか?」
エリザベス付の執事として仕えていたセバスチャンが尋ねてきた。
「僕の近くで仕事を手伝ってくれる人が必要だからね。しばらくは無理」
「はい」
と言ったが最近、鉄道関連の仕事ばかりやらせていたので、セバスチャンが執事だという事を完全に忘れていた。
「これからも宜しくね」
「はい」
呆れ気味にセバスチャンは答えた。
整列と言われて駅長用の白い制服を着たトムは背筋を伸ばした。
駅長教育と言うことで王都に来ているのだ。はじめは王都に行けるというので、小さい自分の村より大きな王都に何があるのだろうと楽しみにしていたのだが、そうも行かなかった。
初日と二日目は疲れているだろうから、定められた宿泊所を中心に歩き回った。鉄道学園は南岸にあり、開発が著しい。逆に言えば、完成した建物が少なく何もかもが不足していた。
作業員目当ての露店や商店が多かったが、自分の村の祭りの延長線上と思えた。
それでも、賑やかだが物足りない。
渡し船で王都の中心に行ってみたが、不景気なのか今一活気が無く。劇場に入ったが、満足できなかった。
そして三日目からは本講習の始まりだった。
端的に言うと詰め込み教育だ。
午前中は座学、必要な法令や帳簿の書き方、報告の描き方、部下の指導法、機関車の運転の仕方、ポイントの切り替え方法、緊急時の対処法などだ。
昼食を挟んで午後は、午前中に習ったことの実習だ。
それも分単位で行い、五分前の行動を義務づけられている。
監獄でももう少し自由があるんじゃ無いかと思えるくらいの過密スケジュールだ。
そして今は、女性から礼儀作法を習っている。
それまでの紺から白い制服を渡されて少しは楽になると思ったがそんな事は無かった。
果たして、役に立つのだろうか。駅での業務に背筋を伸ばすことなど必要なのだろうか。
「あなた、聞いています?」
いきなり声を掛けられてトムはビクッと背筋を伸ばした。
「あ、いえ」
「この仕事に礼儀作法が必要かと疑問に思っているようね」
「いえ、そんな」
図星を指されてしどろもどろになるトムにエリザベスは言った。
「まあ疑問に思うのはしょうが無いわ。あなただけなら必要は無いでしょう。けど、あなたはその制服を着たら、他の人から見たらあなたは、鉄道会社の一員であり、鉄道会社そのものなのよ」
「はあ」
「理解していないようね。じゃあ、私を見てあなたは何を思う?」
「え?」
黒いメイド服と王家の紋章をを見て答えた。
「王城のメイドです」
「そう、黒いメイド服にこの紋章は王城のメイドよ。これを見た人は私をエリザベスではなく王城のメイドと見るわ。確かにそれは正しいけど私の一挙手一投足が王城のメイドであると見られているの。もしミスとかすればそれは王城のメイド、ひいては王家の評価が下がるの。なのでこれを着ている限り手を抜く事なんて出来ないの」
あまりの気迫にトムはたじろいだ。
「何より私は、そのことに誇りを持っているわ。それだけ重要な職なんですから。才能の無い人、信頼の無い人に渡されることは決して無い特別な職。それ故に私自身を評価しこのメイド服を授けてくれた王家に感謝し忠実に職を全うしようと思うの」
そこにはエリザベスと言うことを否定される目で見られる悲惨さは無く、むしろ選ばれたことに誇りを持っている姿だった。
「貴方方が渡され着ている制服は私のメイド服と同じ、新しく作られたとは言え、鉄道会社の重要な職である事を示す物なのよ。それをただ漫然と着ているだけなら案山子でもできるわ。それともあなたは、自分のすべき役割も認められている事も理解出来ない能なしなの」
心底、軽蔑した目でエリザベスは見たあと、強い光を瞳に宿して断言した。
「そんな事はない。貴方たちは駅長の役目をしっかり果たせると信じて制服を与えられたのよ。もっと自信を持ちなさい」
確かに自分たちは他の訓練生より早く白い制服を渡された。それが、意味することをようやく理解した。
「いい、貴方たちは駅長、駅で一番えらく権限があるの。そしてそれは責任を背負うことよ。責任を果たすには様々な能力や実力が必要なの。訓練を行うのはそのためよ。それ以上に貴方たちは、駅において鉄道会社の顔となるのよ。各地に鉄道が通るけどあなたの配属される地では、あなたの駅が唯一の鉄道の駅と言うことが多いでしょう。そして貴方たちは、その駅の長。誰もが貴方方の振る舞いを見て鉄道会社を評価するでしょう。その評価は立ち居振る舞いで評価されるの。いい、こうして礼儀作法を教えるのは、貴方方を評価し登用した鉄道会社にドロを塗らないための訓練なの。恩を仇で返したくないのなら、しっかり学びなさい。では早速問題です」
エリザベスは、近くの訓練生を二人呼び出して椅子を持ってこさせて座らせた。
「今二人は乗客です。手前側の人は寝ていてイビキをかいています。そして奥のお客様はイビキが五月蠅くてなんとかして欲しいと、あなたに言われています。さあ、貴方はどうします?」
「え? お客様を起こして注意します」
「はい、ダメ! それだと起こされたお客様が不快です。逆恨みされて抗議される事もあります」
「じゃあ、無視ですか」
「それもダメです。依頼された、お客様の要望を断ってはなりません」
「じゃあどうするんですか」
二律背反にトムはお手上げだった。
「簡単です。では、模範解答を見せます」
「お客様」
そういってイビキをかいている想定のお客様の肩を叩いた。
「失礼いたしました。隣のお客様からうなされていると伺ったので起こさせて貰いました。大丈夫ですか?」
「は、はい」
慈母のような笑みに訓練生は演技も忘れて頷く。
「そうですか、良かったです。ただ喉の調子が悪いようです。お水をお持ちいたしましょうか?」
「は、はい、お願いします」
「では、暫しお待ちを」
そう言ってエリザベスは隻を離れた。そしてトムに言う。
「これが模範解答です。お二人の間を取り持つ、起こされたお客様を不快にさせない、依頼されたお客様が依頼したことで後悔しないようにする。これがお持て成しであり、接客です。要望に応えるだけではありません。そのことを肝に銘じて訓練を受けてください。返事は?」
「は、はい」
「よろしい、では、訓練再開です」
それだけ言うと訓練を再開した。
「おっかなかったな」
朗らかに同期の訓練生がトムに話しかけてきた。
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トムは赤くなった顔を、同期から逸らした。
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