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玲奈先輩とのお風呂時間
しおりを挟む湯船にゆったりと浸かりながら、結衣は深く息を吐いた。
「ふぅ……生き返る……。」
バーチャルの世界とはいえ、研修が続くと体が疲れる。温かいお湯が全身に染み渡るようで、思わず目を閉じた。
すると——
「結衣、いたいた!」
明るい声とともに、浴室の入り口から玲奈先輩が入ってきた。
結衣は一瞬ドキッとして、慌てて背を向ける。
「れ、玲奈先輩……!」
「そんなに驚かなくてもいいじゃない。今日もお疲れさま!」
玲奈先輩は笑いながら、桶にお湯を汲んで髪を濡らし始めた。
「ねえ、結衣。背中、流してあげようか?」
「えっ!? そ、そんな……自分でできます!」
「遠慮しないの! 女同士なんだから、恥ずかしがることないでしょ?」
玲奈先輩はそう言うと、結衣の背後に回り、泡立てたボディタオルを手に取った。
「じゃあ、遠慮なく——はい、じっとしてて!」
「え、ちょ……!」
結衣は困惑しながらも抵抗できず、大人しく背中を預ける。
ふわふわの泡が肌を滑り、くすぐったいような、心地よいような感覚に包まれた。
「ほら、気持ちいいでしょ?」
「……まぁ、確かに。」
「でしょ? それにしても結衣、最近なんだか女らしくなってきたよね~。」
「そ、そうですか?」
「うん。歩き方とか、仕草とか、最初の頃と全然違うもん。」
玲奈先輩がクスクス笑いながら言う。
結衣は苦笑しつつ、ふと今朝の出来事を思い出した。
(……そうだ。玲奈先輩に相談してみようかな。)
「……あの、実は今週末、またデートすることになったんです。」
「えっ!? マジで!?」
玲奈先輩は驚いたように手を止めた。
「この前の木村健一君?」
「はい。昨日、LINEで誘われて……。」
「きゃー! 結衣、順調じゃん!」
玲奈先輩は嬉しそうに結衣の肩をポンポンと叩く。
「で、次はどこ行くの?」
「まだ決めてなくて……。」
「ふふふ、ならデートコーデも考えなきゃね!」
「えっ?」
「また私の服貸してあげるよ! もっと可愛いの選んであげる!」
玲奈先輩のテンションは最高潮だった。
(……こうやって話してると、本当に"女同士"みたいだな。)
結衣はバーチャルの世界のリアルさを改めて実感しながら、玲奈先輩の明るさに少しだけ救われた気がした。
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