とある会社の秘密の研修

廣瀬純七

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二回目のデート

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週末の朝、寮の自室で身支度を整えながら、結衣は少し緊張していた。  

(デートっていっても、バーチャルの世界なのに……なんでこんなにドキドキしてるんだろう?)  

鏡に映る自分を見つめる。玲奈先輩に借りた淡いピンクのワンピースが、柔らかな雰囲気を演出していた。  

「うん、これなら大丈夫……かな?」  

スマホを確認すると、健一からのメッセージが届いていた。  

**「駅前のカフェで待ってるよ!」**  

(よし、行こう!)  

心を落ち着かせて、結衣は寮を出た。  

---  

待ち合わせ場所のカフェに着くと、健一はすでに席についていて、コーヒーを片手に窓の外を眺めていた。  

彼の姿を見た瞬間、結衣は少し驚いた。  

(……改めて見ると、本当にリアルの自分とそっくりだな。)  

まるで過去の自分と対峙しているような感覚に、一瞬戸惑いを覚えた。  

「結衣、こっち!」  

健一が手を振る。結衣は小さく微笑んで席に着いた。  

「お待たせしました。」  

「ううん、俺も今来たとこ。今日の服、すごく似合ってるね。」  

「えっ……ありがとう。」  

不意に褒められて、結衣は少し頬が熱くなった。  

(この感覚も、リアルと変わらない……。)  

二人はカフェで少し話をしてから、ショッピングモールへと向かった。  

---  

モールでは、健一がいろいろと気を遣ってくれていた。  

「このバッグ、結衣に似合いそうじゃない?」  

「これ? うーん、でもちょっと可愛すぎるかも……?」  

「いやいや、結衣にはこういうのがいいんだって。」  

まるで本物のカップルみたいなやり取りに、結衣は思わず笑ってしまう。  

(こんな風に、バーチャルの世界でデートを楽しめるなんて……。)  

昼食には、レストランでパスタを食べた。  

「バーチャルなのに、ちゃんと味がするって不思議だよな。」  

「ほんとに……。でも、すごく美味しい。」  

健一が楽しそうに笑いながら、「結衣が楽しんでくれてるならよかった」と言った。  

その言葉に、結衣の心は自然と温かくなった。  

(……私、本当に女の子としてデートを楽しんでる?)  

それがバーチャルかどうかなんて、もはやどうでもよくなっていた。  

---  

夕方、モールを出て並んで歩きながら、健一がふと立ち止まった。  

「今日は、楽しかった?」  

「うん、すごく楽しかったよ。」  

「そっか。じゃあ……また、デートしようね。」  

健一が優しく微笑む。  

「……うん、また。」  

バーチャルの世界なのに、心がドキドキしているのを感じながら、結衣はその笑顔をそっと見つめた。
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