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エピローグ 〜結衣と健一の幸せな未来〜
しおりを挟むそれから半年後——
結衣と健一は、バーチャルの世界で夫婦となった。
春の暖かな陽射しが降り注ぐ日、ふたりは小さな結婚式を挙げた。招待したのは、玲奈夫妻をはじめとする親しい友人たち。玲奈は「おめでとう!」と泣きながら結衣を抱きしめ、木島さんも健一と固い握手を交わした。
結衣は純白のウェディングドレスに身を包み、健一と誓いのキスを交わした瞬間、涙が溢れた。
「私、本当に幸せ……」
「俺もだよ、結衣。これからもずっと一緒にいよう」
そして結婚から数ヶ月後——
結衣のお腹には、新しい命が宿っていた。
「もうすぐパパとママになるんだな……」
健一は結衣のお腹にそっと手を添えながら、感慨深そうに微笑んだ。
バーチャルの世界とはいえ、妊娠・出産の体験はリアルと変わらない。結衣はつわりに苦しみながらも、健一が支えてくれたおかげで、穏やかに過ごすことができた。
そして——
「おぎゃあ!おぎゃあ!」
産声が響いた日、ふたりの間に小さな女の子が生まれた。
「可愛い……」
結衣は生まれたばかりの娘を抱きしめ、涙ぐんだ。健一も目を潤ませながら、優しく結衣の肩を抱く。
「ありがとう、結衣……俺たちの子だね」
「ええ、これからはこの子と一緒に、もっと幸せになろうね」
玲奈夫妻や友人たちもお祝いに駆けつけ、みんなで赤ちゃんの誕生を祝った。
こうして結衣と健一は、新たな家族として幸せな日々を送ることになった。
バーチャルの世界はもうひとつの現実——
どんな姿であろうと、どんな場所にいようと、大切なのは「心」だった。
ふたりの愛は、これからもずっと続いていく。
**—The End—**
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