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入れ替わったまま学校生活
しおりを挟む「うおおお!なんでこうなるんだよ!!」
木島拓也(中身はユカタン)は、鏡の前でネクタイを締めながら絶叫した。
「制服似合ってるやん、男子高生」
ユカタン(中身は拓也)は、女子高の制服に身を包みながら、スカートをクルクル回してご機嫌だ。
「ちょ、そんな余裕かましてる場合じゃないって!」
「大丈夫!学校なんて慣れたもんやろ!」
「いや、俺ら違う学校だし!?ユカタンの学校とか未知すぎる!」
「ほな、社会勉強や!レッツゴー!」
***
### 【女子高に行く木島(体はユカタン)】
「ええ~と…挨拶は?」
「『おはよ~ん!今日もカワイイねぇ!』や!」
「ええぇぇ…」
登校した木島(体はユカタン)は、周囲の視線を感じつつ、ぎこちなく手を振る。
「お、おはよ~ん…」
「ど、どしたのユカタン?今日はテンション低め?」
「寝不足?」
「いやー、ちょっとね~(汗)」
無理に笑顔を作る木島。
(くっそ…スカート寒いし、視線がエグい…)
***
### 【男子校に行くユカタン(体は拓也)】
一方、ユカタン(体は拓也)は男子校に潜入。
「わあ…男だらけやん!新鮮!」
「おい木島、なんか今日ノリ違くね?」
「せやろ!?今日から“陽キャモード”やねん!」
「木島が陽キャ…?」
「おりゃー!」
突然、隣の男子に肩パンをかます。
「ぐはっ!…でも木島なら許す!」
(男子高って謎やな…)
そのまま、ユカタンは男子トイレで「ここ全部個室ちゃうんや!」と驚きつつも、
「せや、体育あるやん!うち、筋肉あるし!」とワクワク。
***
### 【授業でのカオス】
木島(体はユカタン)は女子高の国語の授業で、
「じゃあ、ユカタン、次読んで」
「えっ」
「どうしたの?いつも一番に手あげてるのに」
(え、そんなキャラなの!?)
「あ、あー…」
読んでみたが、抑揚ゼロで無感情ボイス。
「…なんかロボみたい」
「昨日テンション高かったのに…」
「心配だね…」
木島は顔面蒼白。
(ユカタンって、アイドルばりにテンション高い系女子だったのか!?)
***
男子校の体育は…バスケ。
「おい木島!パス!」
「まかせて!」
ユカタン(木島顔)、無駄にキレキレなステップでドリブル。
「おま、動きがプロすぎ!」
「いや、これが本来のポテンシャルや!」
そして豪快にダンク(ただしリングを壊す)。
「木島、マジかよ!?」
「体育祭、期待してるぞ!」
「OK~!」
(え、モテてる?木島くん、モテてるんちゃう?)
***
### 【昼休みの反省会】
昼休み、二人は近くの公園で集合。
「ヤバい、女子高の空気、薄い…」
「男子校、むしろ快適やった!」
「そんなノリで行けるわけないやろ!」
「でも男子ってええなぁ~、気楽で!」
「こっちはめちゃくちゃ気ぃ使ってんねん!スカートで体育座りしたらあかんとか!」
「それな!うちの体、大事にしてや!」
「まず戻りたい!」
***
### 【帰り道の奇跡(?)】
帰り道、二人は再び「パーフェクトボディチェンジャー」を起動。
「戻るんかな…」
「たぶん…」
\ビビビビッ!/
\ガガガガッ!/
\ピカーーーン!/
「…あれ、戻ってる!」
「よかったー!」
二人はそのままバタンと倒れた。
***
### 【エピローグ】
「…で、明日も学校行くん?」
「いや、休む!魂削れるわ!」
「でも、木島くん、モテてたで?」
「やめろ!!」
「体育祭、うちが出たろか?」
「絶対ダメ!!」
***
## 【次回予告!?】
「じゃあ次は“声だけ交換”モード試そか?」
「いや、それも地獄しかない!!」
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