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第5章 祐藤の野望編
76.村上城攻め(16)
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崇冬と吾助の健闘により、無事に幸龍丸の救出に成功した。
軍勢は井戸から脱出すべく再び動き出そうとしていた。
吾助
「幸龍丸様、本当にご無事で何よりでございます。」
吾助が涙を流しながら幸龍丸にそう言った。
幸龍丸
「崇冬殿、この者は?」
幸龍丸は自身に対して豪快な男泣きをしていた吾助を見て少し驚きながら言った。
吾助
「大変申し遅れました。拙者、康虎様直属の足軽頭であった吾助と申します。」
吾助は涙声で幸龍丸に答えた。
崇冬
「元々は吾助殿も村上家に使えるものじゃったが、先の戦いで我が軍に降られましてな。」
続けて崇冬が言った。
さらに吾助は、幸龍丸の父であった康虎の元で奉公していた頃に数え切れぬほどの恩があった事。
康虎が謂れのない謀叛の罪をかけられた時も、最後まで無実であると長継に訴えかけた事。
その思いも虚しく康虎が処刑された後、幸龍丸の身を誰よりも案じていた事。
それ故に今回の戦の際に幸龍丸が捕らえられていた地下牢まで崇冬を案内してくれた事などを説明した。
幸龍丸
「そうか、父上だけでなく拙者までにも気にかけてくれていたのじゃな。礼を言うぞよ。」
父である康虎と、その嫡男である自身に対しても忠誠の限りを尽くす吾助の真っ直ぐな姿勢に幸龍丸は感謝の気持ちで胸が一杯であった。
吾助
「ははっ、拙者には勿体無いお言葉。これからは志太家で幸龍丸様の家臣として忠誠を尽くす次第にございます。」
幸龍丸より直接感謝の言葉をかけられた吾助は、感極まり再び男泣きを始めた。
幸龍丸
「おぅおぅ、これはまたよう無く足軽の大将じゃ。吾助殿、と言ったな。拙者はそなたが気に入った。これからよろしく頼むぞよ。」
幸龍丸は苦笑していたが、同時に自分自身に頼もしい家臣が加わったと感じており、喜びの表情を浮かべていた。
崇冬
「いやはや、まことに頼もしい味方が増えたものじゃのう。これからの志太家は、きっと今よりももっと明るい物となるじゃろうな。」
崇冬は誇りに満ち溢れた表情でそう言った。
軍勢は井戸から脱出すべく再び動き出そうとしていた。
吾助
「幸龍丸様、本当にご無事で何よりでございます。」
吾助が涙を流しながら幸龍丸にそう言った。
幸龍丸
「崇冬殿、この者は?」
幸龍丸は自身に対して豪快な男泣きをしていた吾助を見て少し驚きながら言った。
吾助
「大変申し遅れました。拙者、康虎様直属の足軽頭であった吾助と申します。」
吾助は涙声で幸龍丸に答えた。
崇冬
「元々は吾助殿も村上家に使えるものじゃったが、先の戦いで我が軍に降られましてな。」
続けて崇冬が言った。
さらに吾助は、幸龍丸の父であった康虎の元で奉公していた頃に数え切れぬほどの恩があった事。
康虎が謂れのない謀叛の罪をかけられた時も、最後まで無実であると長継に訴えかけた事。
その思いも虚しく康虎が処刑された後、幸龍丸の身を誰よりも案じていた事。
それ故に今回の戦の際に幸龍丸が捕らえられていた地下牢まで崇冬を案内してくれた事などを説明した。
幸龍丸
「そうか、父上だけでなく拙者までにも気にかけてくれていたのじゃな。礼を言うぞよ。」
父である康虎と、その嫡男である自身に対しても忠誠の限りを尽くす吾助の真っ直ぐな姿勢に幸龍丸は感謝の気持ちで胸が一杯であった。
吾助
「ははっ、拙者には勿体無いお言葉。これからは志太家で幸龍丸様の家臣として忠誠を尽くす次第にございます。」
幸龍丸より直接感謝の言葉をかけられた吾助は、感極まり再び男泣きを始めた。
幸龍丸
「おぅおぅ、これはまたよう無く足軽の大将じゃ。吾助殿、と言ったな。拙者はそなたが気に入った。これからよろしく頼むぞよ。」
幸龍丸は苦笑していたが、同時に自分自身に頼もしい家臣が加わったと感じており、喜びの表情を浮かべていた。
崇冬
「いやはや、まことに頼もしい味方が増えたものじゃのう。これからの志太家は、きっと今よりももっと明るい物となるじゃろうな。」
崇冬は誇りに満ち溢れた表情でそう言った。
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