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愚かな新婚夫の悩み 5
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お茶は夫婦の寝室に運んでくれると言うので、わたしはクリフ様が着替えてこちらへやって来るのを待った。
本日わたしが勝って帰ったミント入りの紅茶を用意してもらう。合わせて、紅茶に合いそうなフロマージュ・ブランというフレッシュチーズとビスケットを出してもらった。
フレッシュチーズは輸出には向かないので、こちらは公爵領の産業とは関係なく食べたいから購入して帰ったものだ。
楽な格好に着替えてきたクリフ様が、ソファに座っているわたしの隣に腰かけた。
その近い距離に、またまた結婚前を思い出してしまう。結婚前もクリフ様はこうしてわたしの隣に座っていた。
……夫婦になれないと突き放したり、こうして隣に座ったり、わたし、クリフ様のことがちょっとわからなくなりそうよ。
どきどきと胸が高鳴る。
好きという気持ちを封印させてほしいのに、クリフ様は本当にずるい。これでは「好き」が抑えられないではないか。
「クリフ様、このチーズ、今日買って来たんです。ミントの紅茶に合うと思うので……」
高鳴る鼓動がクリフ様に聞こえませんようにと祈りながら、わたしはクリフ様にチーズを進めてみる。
「チーズを買いに行ったのか?」
「は、はい。わたしたちの結婚後にチーズ工場を本格的に稼働させるという話だったので、チーズを研究しようかと」
チーズ工場に関してはお父様と、爵位を譲って公爵領で暮らしているお義父様が中心となって進めるそうだけど、いずれはクリフ様が引き継ぐことになる。
その頃にはわたしはきっとクリフ様と離縁していてラザフォード公爵家にはいないだろうけど、チーズ工場はマクニール伯爵家と合同で行う産業なので、離縁後もまったく無関係になるわけではないはずだ。
妻としてはお役に立てなかったけど、産業に関しては少しでもお役に立ちたいので、それならばチーズに詳しくなろうと思った。
「確かにそうだな。父上たちに任せてはいるが、いつまでも任せきりにはできないだろう。いい考えだね。さすがアナスタージアだ」
フロマージュ・ブランは柔らかいチーズで、ビスケットに乗せて食べると美味しい。
クリフ様はチーズをのせたビスケットを頬張りながら「美味しい」と笑った。
……うぅ、心臓が!
クリフ様の笑顔にきゅんきゅんしてしまう。
ティーセットを用意したメイドはもう下がったから、部屋にはクリフ様と二人きりだ。
二人きりのうちにいろいろ話しておかなければならないことがあるのに、ときめいていてどうするの、わたし!
「クリフ様、その、お部屋のことでご相談があるんですが」
「うん?」
表情を引き締めてクリフ様の方に少し膝を向けたわたしに、クリフ様はまたとろけるような笑顔を向けてきた。
だから、笑顔でわたしの心臓をぎゅうぎゅうに握り締めるのはやめてほしい。好きが止まらなくなるから!
もしかしてわざとわたしを誘惑しているのかしらと疑いたくなってくる。
「今のわたしたちのお部屋ですけど、夫婦の寝室を挟んで、右手側がわたし、左手側がクリフ様ですよね」
わたしたちのお部屋はそれぞれ寝室と内扉で繋がっている。つまり内扉を使ってお互いの部屋に自由に行き来ができる状態だ。
「そうだね。それがどうかした?」
「ええっと、昨日の……その、例の件があるので、クリフ様はわたしのお部屋がすぐ近くにあるのはご不快かと思うのですが……」
「え⁉」
「ええっと、ご不快なのはわかってはいるんですが、気がかりなことがありまして、その……」
さて、どう切り出したものか。
クリフ様がわたしと夫婦になることを拒絶した以上、部屋を移るのがお互いのためだと思う。
しかし、アガサやドロシアの様子から判断するに、ここでわたしが別の部屋に映れば、彼女たちの中のクリフ様の株が大暴落するのは間違いない。
それは避けるべきで、そのためにはもうしばらくわたしは部屋を移らない方がいいと思うのだ。
だけどクリフ様はご不快に感じるだろうし、どう伝えるのが一番いいだろうかと悩んでいると、突然クリフ様がわたしの手を握り締めた。
「アナスタージア!」
鬼気迫ったような顔でクリフ様がわたしの名を呼ぶ。
今の会話だけで気分を害してしまったのだろうかと不安になっていると、クリフ様が握り締めたわたしの手を自分の額に押し付けた。
まるで騎士が誓いをするような行動に驚いたわたしは手を引こうとしたが、クリフ様がしっかりと握り締めているのでびくともしない。
「ああアナスタージア、すまない。本当にすまない。君をそこまで追い詰めていたなんて……」
「ええっと、あの、クリフ様?」
突然の謝罪にわたしは首をひねったけど、クリフ様はわたしの戸惑いに気づかないようで、そのまま続けた。
「アナスタージアは嫌かもしれないが、俺は今のままの部屋ですごしたい。夫婦の寝室もそのまま使おう。もちろん、君が許してくれるまで俺は何もしない。隣で眠るだけだから……」
流れがよくわからないけれど、クリフ様はこのまま部屋を移動せずにいるつもり、ということでいいのかしら?
そうだったら助かる。これ以上ドロシアたちの冷たい視線にさらされるクリフ様を見なくてすむから。
……だけど待って? 部屋をこのまま使うだけじゃなくて、ベッドまで一緒にするってこと?
まさかそこまでクリフ様が譲歩するとは思わなかったけれど、クリフ様がいいのならそれいいのかもしれない。問題はわたしの心臓が持つかどうかだが、余計なことを言ってクリフ様の気が変わるとそれはそれで困る。
……きっとクリフ様も、部屋を移動するのは使用人たちの手前よくないってわかっていたのね。
聡明なクリフ様のことだ。わたしが考え付くくらいのことはすぐに思いついたに違いない。わたしが心配することもなかったのだ。
「よかったです。では、部屋はこのままということで……」
「いいのか?」
「え? はい、もちろんです」
だってわたしもその話をしようと思っていたんだもの。否やなんてない。
クリフ様だって嫌なのに我慢してくださるのだ。わたしの心臓がどきどきして壊れそうになることくらい耐えて見せる。
すると、クリフ様はホッとしたようにふわりと目を細めた。
「ありがとう、アナスタージア」
どうしてお礼を言われるのかはわからなかった。もしかしたら、わたしがクリフ様との仮初夫婦生活に協力的だから喜んでいただけたのだろか。
……大丈夫ですクリフ様。わたしはちゃんとわきまえております。勘違いなんてしません。きちんと、仮初の妻役はまっとうしますよ。
そしてクリフ様を好きなこの気持ちを頑張って封印して、彼の初恋の女性を発見した後は、ちゃんとクリフ様とその女性の幸せをお祈りしますから!
「アナスタージア、昨日は本当にすまなかった。これからどうぞよろしく頼む」
「はい、もちろんです。精一杯(仮初妻の役割を)努めさせていただきます」
「アナスタージア!」
クリフ様がぎゅうっとわたしを抱きしめる。
わたしは心臓が爆発しそうになりながら、一生懸命「これは協力者に対する信頼のハグよ、勘違いしたらダメなのよ!」と自分自身に言い聞かせていた。
本日わたしが勝って帰ったミント入りの紅茶を用意してもらう。合わせて、紅茶に合いそうなフロマージュ・ブランというフレッシュチーズとビスケットを出してもらった。
フレッシュチーズは輸出には向かないので、こちらは公爵領の産業とは関係なく食べたいから購入して帰ったものだ。
楽な格好に着替えてきたクリフ様が、ソファに座っているわたしの隣に腰かけた。
その近い距離に、またまた結婚前を思い出してしまう。結婚前もクリフ様はこうしてわたしの隣に座っていた。
……夫婦になれないと突き放したり、こうして隣に座ったり、わたし、クリフ様のことがちょっとわからなくなりそうよ。
どきどきと胸が高鳴る。
好きという気持ちを封印させてほしいのに、クリフ様は本当にずるい。これでは「好き」が抑えられないではないか。
「クリフ様、このチーズ、今日買って来たんです。ミントの紅茶に合うと思うので……」
高鳴る鼓動がクリフ様に聞こえませんようにと祈りながら、わたしはクリフ様にチーズを進めてみる。
「チーズを買いに行ったのか?」
「は、はい。わたしたちの結婚後にチーズ工場を本格的に稼働させるという話だったので、チーズを研究しようかと」
チーズ工場に関してはお父様と、爵位を譲って公爵領で暮らしているお義父様が中心となって進めるそうだけど、いずれはクリフ様が引き継ぐことになる。
その頃にはわたしはきっとクリフ様と離縁していてラザフォード公爵家にはいないだろうけど、チーズ工場はマクニール伯爵家と合同で行う産業なので、離縁後もまったく無関係になるわけではないはずだ。
妻としてはお役に立てなかったけど、産業に関しては少しでもお役に立ちたいので、それならばチーズに詳しくなろうと思った。
「確かにそうだな。父上たちに任せてはいるが、いつまでも任せきりにはできないだろう。いい考えだね。さすがアナスタージアだ」
フロマージュ・ブランは柔らかいチーズで、ビスケットに乗せて食べると美味しい。
クリフ様はチーズをのせたビスケットを頬張りながら「美味しい」と笑った。
……うぅ、心臓が!
クリフ様の笑顔にきゅんきゅんしてしまう。
ティーセットを用意したメイドはもう下がったから、部屋にはクリフ様と二人きりだ。
二人きりのうちにいろいろ話しておかなければならないことがあるのに、ときめいていてどうするの、わたし!
「クリフ様、その、お部屋のことでご相談があるんですが」
「うん?」
表情を引き締めてクリフ様の方に少し膝を向けたわたしに、クリフ様はまたとろけるような笑顔を向けてきた。
だから、笑顔でわたしの心臓をぎゅうぎゅうに握り締めるのはやめてほしい。好きが止まらなくなるから!
もしかしてわざとわたしを誘惑しているのかしらと疑いたくなってくる。
「今のわたしたちのお部屋ですけど、夫婦の寝室を挟んで、右手側がわたし、左手側がクリフ様ですよね」
わたしたちのお部屋はそれぞれ寝室と内扉で繋がっている。つまり内扉を使ってお互いの部屋に自由に行き来ができる状態だ。
「そうだね。それがどうかした?」
「ええっと、昨日の……その、例の件があるので、クリフ様はわたしのお部屋がすぐ近くにあるのはご不快かと思うのですが……」
「え⁉」
「ええっと、ご不快なのはわかってはいるんですが、気がかりなことがありまして、その……」
さて、どう切り出したものか。
クリフ様がわたしと夫婦になることを拒絶した以上、部屋を移るのがお互いのためだと思う。
しかし、アガサやドロシアの様子から判断するに、ここでわたしが別の部屋に映れば、彼女たちの中のクリフ様の株が大暴落するのは間違いない。
それは避けるべきで、そのためにはもうしばらくわたしは部屋を移らない方がいいと思うのだ。
だけどクリフ様はご不快に感じるだろうし、どう伝えるのが一番いいだろうかと悩んでいると、突然クリフ様がわたしの手を握り締めた。
「アナスタージア!」
鬼気迫ったような顔でクリフ様がわたしの名を呼ぶ。
今の会話だけで気分を害してしまったのだろうかと不安になっていると、クリフ様が握り締めたわたしの手を自分の額に押し付けた。
まるで騎士が誓いをするような行動に驚いたわたしは手を引こうとしたが、クリフ様がしっかりと握り締めているのでびくともしない。
「ああアナスタージア、すまない。本当にすまない。君をそこまで追い詰めていたなんて……」
「ええっと、あの、クリフ様?」
突然の謝罪にわたしは首をひねったけど、クリフ様はわたしの戸惑いに気づかないようで、そのまま続けた。
「アナスタージアは嫌かもしれないが、俺は今のままの部屋ですごしたい。夫婦の寝室もそのまま使おう。もちろん、君が許してくれるまで俺は何もしない。隣で眠るだけだから……」
流れがよくわからないけれど、クリフ様はこのまま部屋を移動せずにいるつもり、ということでいいのかしら?
そうだったら助かる。これ以上ドロシアたちの冷たい視線にさらされるクリフ様を見なくてすむから。
……だけど待って? 部屋をこのまま使うだけじゃなくて、ベッドまで一緒にするってこと?
まさかそこまでクリフ様が譲歩するとは思わなかったけれど、クリフ様がいいのならそれいいのかもしれない。問題はわたしの心臓が持つかどうかだが、余計なことを言ってクリフ様の気が変わるとそれはそれで困る。
……きっとクリフ様も、部屋を移動するのは使用人たちの手前よくないってわかっていたのね。
聡明なクリフ様のことだ。わたしが考え付くくらいのことはすぐに思いついたに違いない。わたしが心配することもなかったのだ。
「よかったです。では、部屋はこのままということで……」
「いいのか?」
「え? はい、もちろんです」
だってわたしもその話をしようと思っていたんだもの。否やなんてない。
クリフ様だって嫌なのに我慢してくださるのだ。わたしの心臓がどきどきして壊れそうになることくらい耐えて見せる。
すると、クリフ様はホッとしたようにふわりと目を細めた。
「ありがとう、アナスタージア」
どうしてお礼を言われるのかはわからなかった。もしかしたら、わたしがクリフ様との仮初夫婦生活に協力的だから喜んでいただけたのだろか。
……大丈夫ですクリフ様。わたしはちゃんとわきまえております。勘違いなんてしません。きちんと、仮初の妻役はまっとうしますよ。
そしてクリフ様を好きなこの気持ちを頑張って封印して、彼の初恋の女性を発見した後は、ちゃんとクリフ様とその女性の幸せをお祈りしますから!
「アナスタージア、昨日は本当にすまなかった。これからどうぞよろしく頼む」
「はい、もちろんです。精一杯(仮初妻の役割を)努めさせていただきます」
「アナスタージア!」
クリフ様がぎゅうっとわたしを抱きしめる。
わたしは心臓が爆発しそうになりながら、一生懸命「これは協力者に対する信頼のハグよ、勘違いしたらダメなのよ!」と自分自身に言い聞かせていた。
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