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社交デビュー 5
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一日まったりとすごして、王都に到着して二日目。
イアナはフェルナンドと王都デートに繰り出した。
フェルナンドは指輪をはめるかどうするか悩んだあとで、仕立屋にも寄るし、イアナが若い男と歩いているのを見られると面白くない噂が立つかもしれないと、諦めて指輪をはめることにしたらしい。
イアナとしてはいぶし銀な旦那様とデートができて万々歳である。
商店街の入り口で馬車から降りて、イアナはフェルナンドと腕を組んで石畳の道をゆっくりと歩く。クロエたちからは日傘を勧められたが、日傘をさしていたらフェルナンドにくっついて歩けないので断った。日焼けよりもいぶし銀な旦那様にくっつく方が優先だ。
親子……下手をしたら祖父と孫娘ほど年が離れているフェルナンドとイアナの姿は、道行く人の注目を集めたが、もちろんイアナはまったく気にならなかった。なんなら幸せそうな夫婦だと噂を流してくれて構わない。というかぜひ流してほしい。
まずは予定していた仕立屋に向かうと、事前に連絡を入れておいたのですぐに応接間に案内してくれた。
ティーセットが用意されて、マダムが部屋に入って来る。
「忙しいところ時間を取ってくれてありがとう」
「いえいえ、こちらこそたくさんのご注文をありがとうございます。ステファーニ公爵様。それから公爵夫人、お初にお目にかかります」
「イアナです。……マダムには、妹が非常にご迷惑をおかけしたようで」
「お気になさらず」
にこにことマダムが微笑む。大量注文をしたステファーニ公爵夫妻はマダムの中ですっかりお得意様となったようだ。気分を害していないようでイアナはホッとした。
「今日は試着と、それから新しい注文に着ました」
「まあ、追加のドレスですか?」
「いや、結婚式のドレスなんだ。春に領地で妻と式を挙げようと思っている」
「まあまあまあ!」
マダムが華やいだ声を上げた。マダムはすぐに従業員を呼び、カタログと、それから結婚式のドレスの見本を応接室に運ぶように言う。
従業員三人が、数冊のカタログとトルソーにかけられたドレスを応接室に運び込んだ。
「こちらが生地の見本で、こちらがデザインの見本です。もちろんご希望に合わせて新たにデザインを描くこともできます。最近の流行はプリンセスラインとマーメイドラインのですかね? 若い方はプリンセスラインを選ばれる方が多いです。色はここ数年淡い色か白が主流ですわね」
「マーメイドラインのデザインを見せていただいてもいいですか?」
中身が六十歳のイアナとしては、プリンセスラインのドレスよりマーメイドラインのドレスの方がしっくりくる。落ち着いた雰囲気がいい。
「お孫ちゃんたちにベールガールとベールボーイをやってもらいたいので、ベールは長めのものがいいです。あと、お孫ちゃんたちにも結婚式用の服を作ってほしいのですけど」
「もちろんお任せくださいませ! 子供服のカタログを!」
マダムの指示で、従業員が子供服のカタログを運んで来た。
イアナの希望をマダムがメモし、結婚式のドレスもフェルナンドの結婚式の装いも、ルクレツィオとカーラの服も全部新たにデザインを描き起こすことに決まった。マダムがざっとデザインを描いている間、イアナは仮縫いが終わっているドレスの試着をする。
注文したドレスのうち、三着の仮縫いが終わっているらしい。来週のカルリ侯爵家のパーティーに間に合うように、そのうち一着は急いで仕上げてくれるそうだ。
試着をしてお針子たちのチェックが終わった後で応接室に戻ると、マダムがいくつかのデザインのラフ画を完成させていた。
イアナがその中から気に入ったものを選ぶと、ラフ画を元にデザインが仕上がったら連絡をくれるという。
仕立屋を後にすると、イアナは次に宝石店に連れていかれた。
「君はこういうものはあまりほしがらないが、パーティーにはアクセサリーも必要だろう?」
考えてみたら、イアナはアクセサリーをほとんど持っていない。公爵夫人としてはやはり相応のものを持っておく必要がありそうだ。
「前の妻が持っていたものはアリーチャに全部渡してしまったんだ。それに、前の妻が使っていたものを使うのはあまり面白くないだろう? だからこの機会にいくつか購入しておこう」
ステファーニ公爵家が昔から懇意にしている店のようで、フェルナンドが来店したらすぐに奥から店主がすっとんで来た。フェルナンドが一言「妻に似合いそうなものを」と言えば、高そうな宝石がずらりと目の前に並べられる。
「まとめていくつか購入したいんだ。そのうち、一揃えか二揃えは、急ぎでアクセサリーに加工してほしいのだが」
「最優先で対応いたします」
まとめて購入する予定だと聞いて、店主はもうにっこにこである。わかりやすい。
(それにしても、すっごい金額……)
ジョルジアナが先日、金貨五十枚のアクセサリー類をステファーニ公爵家の名前を使って購入したようだが、それが可愛く思えるほどの金額が飛んでいく。
聞かれるままに好みのデザインを答えていると、あれよあれよと言う間に注文がまとまった。占めて金貨九十二枚。イアナは目の玉が飛び出しそうになったが、フェルナンドが平然としているので何も言えなかった。ステファーニ公爵家すごい。わかっていたが、本当にすごい。
宝石の注文を終えて、休憩を兼ねてカフェに寄る。
レモンティーを優雅に飲みながら、フェルナンドが満足そうに笑っていた。
「自分の買い物にはあまり興味がないんだが、妻の買い物となると楽しいものだな」
「あの、今日一日ですごい金額が飛んだ気がするんですが、いいんでしょうか?」
「もちろんだ。そもそも、君はあまりお金を使わないから、君のための予算が余っている。この程度なんてことはない。ほしいものがあれば追加で買っても構わないよ」
(……わたしの予算、どれだけあるんだろう)
興味がないから聞いたことがなかったが、今日使った金額が「なんてことない」金額なら、どれほどの予算が用意されているのか――うん。知るのが怖いから聞かないでおこう。
カフェで休憩をした後は、ゆっくりといろんな店を見て回って、そのあとで公園に立ち寄った。
紅葉した木々を見上げながら、フェルナンドと手を繋いでのんびりと歩く。
最高の初王都デートだった。
イアナはフェルナンドと王都デートに繰り出した。
フェルナンドは指輪をはめるかどうするか悩んだあとで、仕立屋にも寄るし、イアナが若い男と歩いているのを見られると面白くない噂が立つかもしれないと、諦めて指輪をはめることにしたらしい。
イアナとしてはいぶし銀な旦那様とデートができて万々歳である。
商店街の入り口で馬車から降りて、イアナはフェルナンドと腕を組んで石畳の道をゆっくりと歩く。クロエたちからは日傘を勧められたが、日傘をさしていたらフェルナンドにくっついて歩けないので断った。日焼けよりもいぶし銀な旦那様にくっつく方が優先だ。
親子……下手をしたら祖父と孫娘ほど年が離れているフェルナンドとイアナの姿は、道行く人の注目を集めたが、もちろんイアナはまったく気にならなかった。なんなら幸せそうな夫婦だと噂を流してくれて構わない。というかぜひ流してほしい。
まずは予定していた仕立屋に向かうと、事前に連絡を入れておいたのですぐに応接間に案内してくれた。
ティーセットが用意されて、マダムが部屋に入って来る。
「忙しいところ時間を取ってくれてありがとう」
「いえいえ、こちらこそたくさんのご注文をありがとうございます。ステファーニ公爵様。それから公爵夫人、お初にお目にかかります」
「イアナです。……マダムには、妹が非常にご迷惑をおかけしたようで」
「お気になさらず」
にこにことマダムが微笑む。大量注文をしたステファーニ公爵夫妻はマダムの中ですっかりお得意様となったようだ。気分を害していないようでイアナはホッとした。
「今日は試着と、それから新しい注文に着ました」
「まあ、追加のドレスですか?」
「いや、結婚式のドレスなんだ。春に領地で妻と式を挙げようと思っている」
「まあまあまあ!」
マダムが華やいだ声を上げた。マダムはすぐに従業員を呼び、カタログと、それから結婚式のドレスの見本を応接室に運ぶように言う。
従業員三人が、数冊のカタログとトルソーにかけられたドレスを応接室に運び込んだ。
「こちらが生地の見本で、こちらがデザインの見本です。もちろんご希望に合わせて新たにデザインを描くこともできます。最近の流行はプリンセスラインとマーメイドラインのですかね? 若い方はプリンセスラインを選ばれる方が多いです。色はここ数年淡い色か白が主流ですわね」
「マーメイドラインのデザインを見せていただいてもいいですか?」
中身が六十歳のイアナとしては、プリンセスラインのドレスよりマーメイドラインのドレスの方がしっくりくる。落ち着いた雰囲気がいい。
「お孫ちゃんたちにベールガールとベールボーイをやってもらいたいので、ベールは長めのものがいいです。あと、お孫ちゃんたちにも結婚式用の服を作ってほしいのですけど」
「もちろんお任せくださいませ! 子供服のカタログを!」
マダムの指示で、従業員が子供服のカタログを運んで来た。
イアナの希望をマダムがメモし、結婚式のドレスもフェルナンドの結婚式の装いも、ルクレツィオとカーラの服も全部新たにデザインを描き起こすことに決まった。マダムがざっとデザインを描いている間、イアナは仮縫いが終わっているドレスの試着をする。
注文したドレスのうち、三着の仮縫いが終わっているらしい。来週のカルリ侯爵家のパーティーに間に合うように、そのうち一着は急いで仕上げてくれるそうだ。
試着をしてお針子たちのチェックが終わった後で応接室に戻ると、マダムがいくつかのデザインのラフ画を完成させていた。
イアナがその中から気に入ったものを選ぶと、ラフ画を元にデザインが仕上がったら連絡をくれるという。
仕立屋を後にすると、イアナは次に宝石店に連れていかれた。
「君はこういうものはあまりほしがらないが、パーティーにはアクセサリーも必要だろう?」
考えてみたら、イアナはアクセサリーをほとんど持っていない。公爵夫人としてはやはり相応のものを持っておく必要がありそうだ。
「前の妻が持っていたものはアリーチャに全部渡してしまったんだ。それに、前の妻が使っていたものを使うのはあまり面白くないだろう? だからこの機会にいくつか購入しておこう」
ステファーニ公爵家が昔から懇意にしている店のようで、フェルナンドが来店したらすぐに奥から店主がすっとんで来た。フェルナンドが一言「妻に似合いそうなものを」と言えば、高そうな宝石がずらりと目の前に並べられる。
「まとめていくつか購入したいんだ。そのうち、一揃えか二揃えは、急ぎでアクセサリーに加工してほしいのだが」
「最優先で対応いたします」
まとめて購入する予定だと聞いて、店主はもうにっこにこである。わかりやすい。
(それにしても、すっごい金額……)
ジョルジアナが先日、金貨五十枚のアクセサリー類をステファーニ公爵家の名前を使って購入したようだが、それが可愛く思えるほどの金額が飛んでいく。
聞かれるままに好みのデザインを答えていると、あれよあれよと言う間に注文がまとまった。占めて金貨九十二枚。イアナは目の玉が飛び出しそうになったが、フェルナンドが平然としているので何も言えなかった。ステファーニ公爵家すごい。わかっていたが、本当にすごい。
宝石の注文を終えて、休憩を兼ねてカフェに寄る。
レモンティーを優雅に飲みながら、フェルナンドが満足そうに笑っていた。
「自分の買い物にはあまり興味がないんだが、妻の買い物となると楽しいものだな」
「あの、今日一日ですごい金額が飛んだ気がするんですが、いいんでしょうか?」
「もちろんだ。そもそも、君はあまりお金を使わないから、君のための予算が余っている。この程度なんてことはない。ほしいものがあれば追加で買っても構わないよ」
(……わたしの予算、どれだけあるんだろう)
興味がないから聞いたことがなかったが、今日使った金額が「なんてことない」金額なら、どれほどの予算が用意されているのか――うん。知るのが怖いから聞かないでおこう。
カフェで休憩をした後は、ゆっくりといろんな店を見て回って、そのあとで公園に立ち寄った。
紅葉した木々を見上げながら、フェルナンドと手を繋いでのんびりと歩く。
最高の初王都デートだった。
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