地味な俺は、メイクしてくるあいつから逃げたい!!

むいあ

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3.連れてかれました

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「えっと…あの…これって人を変えることとかって…」

「できないし、する気もないよ。」

「ですよねー…」

「うん、よし始めよっか」
よしもうこうなったら最後の悪あがきだ。
そう思って俺は走って逃げ用と思ったが、その時

「よっす~茜ちゃん~モデルちゃん見つかったー?」

…え??
誰…?

「あ、音人!!いいところに!!
ちょっと唯斗くん捕まえといて!!!」

「え…唯斗くんって誰…?ってもしかして今回のモデルちゃん??」

「違います!!!」

「唯斗くん、違くないでしょー!!」

「俺これが完璧で最高な姿なので、洋服も髪の毛もメイクもセットする必要ないです!!
俺が代わりにファッションとかに興味ある人に声かけますから!!」

「なあ唯斗ちゃん、俺高橋 音人って言うんだ!よろしくね!!唯斗ちゃん!!」

「唯斗ちゃんて呼ばないでください!!
 あと、離して!!!」

「えーだって茜ちゃんが捕まえといてって言うし~
 茜ちゃんがはしていいってんだったら離すけど~」

「音人、後ちょっとで準備終わるからまだ捕まえておいて~」

「は~い」

「ちょ、俺やっていいなんて言ってないんですけど!?」

「まあまあ」

やっっばい、ほんとにやばい、メガネとマスクはまだしも前髪をあげられて目を見られたらガチで終わる。
目だけは死守しなければ…

「よし、準備完了!!」

前を見るとずらっと並んだ化粧道具やヘアオイルやヘアアイロンなどがたくさんあった。

「えーと、何時間で終わらせなきゃいけないんだっけ。」

「確か、4・5限までに終わらせて、6限で写真撮って片付けみたいな感じだった気がする」

「んーと今は1限の後半ぐらいだから、ざっと3・4時間はありそう!」

「おーし,じゃあ3時間だと仮定して、準備1時間メイク1時間、ヘア1時間、ファッション1時間とかでいいか?」

「俺は大丈夫~」

「僕も」

「おーしじゃあ一旦解散で。
 じゃ茜ちゃん唯人ちゃんかっこよくしてあげて~」

「おう」

「お、おい!!やめろ!!」

「はーい、じゃあ始めるよー、時間がないからあんま暴れないでねー」

「いや!!無理!!帰る!!数学の勉強する!!」

「だーめ、はい、じゃあ一回顔洗うよー、洗面行こうか。」

「かーえーるーの!!」

「はーい、失礼しまーす、よっと」

「うわぁ!?お、おい!!俺を抱っこすんな!!」

「あんま暴れないでねー、暴れると落ちて骨折とかするよ。」

「お、おい!?嘘だろ!?骨折!?!?」

「そう、骨折。したくなかったら暴れるなよー」

「骨折は…したくない…」

「そうだろー?なら暴れるなよー」

「奏上くんって絶対メイクのこととなると性格変わるタイプだよな…」

「えー?そう~?」

「うん」

「へぇ~、自分ではあんまり気づかないかも。
よし、ついた。
一回おろすよ~、おろしても暴れないでね。」

「お、おう」

「よいしょっと、よし、じゃあまずマッサージからして行くね~
唯斗くん、これに着替えてきて。」

「マッサージ!?何のために!?」

「体のむくみ取り。唯斗くんにはこれからモデルになって貰うんだから。」

「は!?じゃあ着ない!!」

「着ないと服べちょべちょになるけど大丈夫?」

「いやそれはちょっと……
しょうがない、着替えてくる。」

「ありがと~」

ー3分後ー

「終わったぞ」

「おーけー、じゃあそこの台にバスローブ脱いでうつ伏せで寝てて~
僕はちょっと準備してくる」

「お、おい!!それって上半身裸になれってことか!?」

「まあ。だってそうしないとマッサージできないじゃん。」

「マッサージなんてしなくていいの!!俺はモデルなんてやんないんだから!!」

「はいはい、じゃあ寝ててね~
疲れとってあげるから」

「疲れてないからいい!!」

「ほんと?結構肩凝ってるけどな~
僕、メイクとかやる時以外あんまり人のことマッサージしないから、もしかしたら最後かもよ~?」

やばい、結構気持ちいい。
めっちゃ凝ってるところほぐしてくれるから、疲れが少し取れてる気がする。
続けて欲しい…
でも、ここでやめてって言ったらこれが最後かもしれないのか…
しょうがない、“疲れを取るために!!”マッサージやって貰うか…

「はぁ、わかったよ。
疲れを取るために台に寝るわ」

「ありがとう!ちょっと待っててね!!
今道具取ってくるから!!」

「お、おう。わかった」

ー10分後ー

「よし、準備完了!!」

「そんなに道具いるのか…?」

「うん!全身やるし!」

「これって顔もやる…?」

「うん。顔はむくみやすいし、結構ちゃんとやりたい」

「マスクとメガネあんまり外したくない…」

「んーじゃあ、後でもっかい話そ、一旦体からやるから。」

「わかった。」

「はーい、じゃあマッサージしてきますよー、ちょっと冷たいかも、ごめんね」

「い、いや…」

「唯斗くん結構凝ってるね、マッサージとかあんまりやってもらってこなかった?」

「ま、まぁそりゃ…」

「へぇ~、あ、もし眠くなったら全然寝ても大丈夫だからね~」

「お、おう」

すごい気持ちいい…
めっちゃ眠なってきたかも…
寝てもいいって言ってたし、ちょっと寝ようかな…

「ちょっ…と…ねぅ…」

「はーい、わかった。おやすみ。」

ー30分後ー

「ん…くん…ぃとくん…ゆいとくん」

「ん、あれ…?奏上…?」

「唯斗くん、首から下のマッサージは終わったよ。」

「おう、ありがと…」

「できれば今から首から上のマッサージしたいんだけどさ、だめかな…?」

「それは…その…」
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