セリフ色々

いとい・ひだまり

文字の大きさ
7 / 31
一人用セリフ集

儚い、悲しい、思い出

「大丈夫ですよ、お嬢様。わたくしが、最後までお側におりますから」

「貴方は冷酷ではありましたが、それでも私は貴方のことを愛していました」

「貴方に出会えてよかった……」

「ねえ、おれじゃ、だめ? 本当に。……っあんたに幸せになってほしかった。でも、やっぱり……遠くに行っちゃうのはイヤだ」

「兄ちゃん! いやだ! おれも兄ちゃんと行く! どこまでもいっしょに行くんだ! ずっといっしょなんだ、おれたちは、ずっと……!」

「お嬢様、この季節になると、わたくし思い出すのです。貴方がまだ幼かった頃を。花を摘んできては、嬉しそうにわたくしの手に渡してくださるんです。そのお姿は天使そのもので……。貴方のいなくなったお屋敷は、随分と広く感じます。貴方の側に、もう少しいとうございました。このジュースがお好きでしたでしょう? 今日は晴天です。小鳥もチュンチュンと鳴いております。……そちらはどうですか? お元気でしょうか。わたくし……わたくしも、健やかに過ごします故、どうか貴方も……これからは笑って、走って、お元気でいてください」

「兄上……一度で良いのです。夢で良いのです。ですから……ですから……拙者もう一度、あなたに会いとうございます……」

「もう一回、あの子の手料理食べたいなぁ……」

 貴方への忠誠を誓い、身を捧げ……私は頑張ってきたと思います。たとえ貴方と結ばれなくとも、お嬢様の笑顔が私の心の支えでありました。出来るなら、最期までお側にいたかった……。

 一緒に金平糖を食べた。僕にはただ、それだけでよかった。他には何もいらなかった。
 今、手の上にあるそれをひとつ摘んで、口へ放る。甘い、砂糖の味。あの日と同じ……。

 あなたが居なくなった教室。
 日が沈み始めた頃、入り口でそれを振り返る。誰もいない、何も変わらない、いつもの時間。……なのに、どこか寂しくて。何か言おうと開いた口からは何も出てこない。
 冷たい空気に、私はまた口を閉じた。

 拙かった。間違いだらけ、偶に止まって。だけど確かに優しくて、温かくて……。あなたと毎夜のように弾いたピアノ。
 もう完璧に弾けるけど、今もずっと私の中であの音は生きている。優しく、優しく、鍵盤に触れる、あなたの影も、ずっと……。

 いつの日か、君に渡された思い出を僕はまだ連れて歩いてる。意外とね、元気に付いてくるんだよ。僕が走っても、止まってもずっと近くにいるんだ。鬱陶しくはないよ。だけどなんだか、ずっと胸の調子がおかしくってさ。どうしちゃったんだろうって、思い出を横目に思っては、また前を見て。もう君がいないって分かってるからあんまり直視出来ないんだけど、もしかしたらさ、それもいつか後悔する日がやってくるのかな。思い出だけでも、もっとちゃんと見てれば良かったって。……先のことは分からないな。でも、後悔はしたくないんだ。……縋らないから、抱きしめてもいい?
感想 0

あなたにおすすめの小説

声劇・シチュボ台本たち

ぐーすか
大衆娯楽
フリー台本たちです。 声劇、ボイスドラマ、シチュエーションボイス、朗読などにご使用ください。 使用許可不要です。(配信、商用、収益化などの際は 作者表記:ぐーすか を添えてください。できれば一報いただけると助かります) 自作発言・過度な改変は許可していません。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

(完)百合短編集 

南條 綾
ライト文芸
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

乳首当てゲーム

はこスミレ
恋愛
会社の同僚に、思わず口に出た「乳首当てゲームしたい」という独り言を聞かれた話。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。