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王の誕生
十三
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まずは人選だった。集めた孤児の中から、浩々とした気配を纏う者を八人選んだ。
九人目は、魏冄の屋敷で厩に繋がれた時に、危険を冒して干し肉を届けてくれた王齕だった。彼に至っては、纏う気配で選んだのではなく、単純な恩義だった。秦は尚武の国である。戦場で功を挙げれば卑しい身分であっても立身が叶う。
中でも一際強い異彩を放っていたのが三名。胡傷、摎、王騎だった。王騎のみが一歳年下であるが、他の者は皆同年であった。
咸陽から南の軍営へ赴き、牧に放されている馬を選びに行った。軍営に駐屯する兵士達は、軍営内を闊歩する少年等の集団を胡乱な輩を見るような眼で睨み付けたが、剛力として名高い任鄙を伴っていた為、口を出してくる者はいなかった。
白は一目で牧に放たれる、雄雄しい葦毛の馬に釘付けになった。血管が四肢に浮かび上がり、灰色の鬣は南風を受け、旌旗のように翩翻と翻る。
九人目は、魏冄の屋敷で厩に繋がれた時に、危険を冒して干し肉を届けてくれた王齕だった。彼に至っては、纏う気配で選んだのではなく、単純な恩義だった。秦は尚武の国である。戦場で功を挙げれば卑しい身分であっても立身が叶う。
中でも一際強い異彩を放っていたのが三名。胡傷、摎、王騎だった。王騎のみが一歳年下であるが、他の者は皆同年であった。
咸陽から南の軍営へ赴き、牧に放されている馬を選びに行った。軍営に駐屯する兵士達は、軍営内を闊歩する少年等の集団を胡乱な輩を見るような眼で睨み付けたが、剛力として名高い任鄙を伴っていた為、口を出してくる者はいなかった。
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