それぞれの事情

紫陽花

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第四章 鈴世

覚悟しろよ!

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「何だか心も体も軽くなってきた!
おふたり見ていて お話聞いていて
私も運命の人がいるって思えて来ました
それに秋也も聞いてくれて有難うね
なんか生き返った!」
「そうっ!よかったよ お役に立てて
じゃあフロアが気になるから行くね
鈴ゆっくりしていってね」
ふたりは仲良く部屋を後にした

あんな喋っていた秋也が黙々と食べてる
飲んでる
「ねぇ なんか喋ってよ~」
「はぁい?お前が話せよ」
「じゃあ 今日は本当有難うね
素敵なお店だし……」
「だし……なんだよ」
「馬鹿!」
秋也は箸を置くと体を横に向けた
さっきから隣に座っているって
なんで?泣いたからだよ~

「馬鹿鈴世さん 真面目に聞けよ
俺は結婚前提にお前と付き合いたいんだ」

キョトンとした鈴世はまじまじと秋也を見つめていた
「……そんなの判らない!結婚なんてぶら下げるな!それにそれに私すぐ怒るし 泣くし
独りよがりだし 口悪いし 性格悪いし
意地悪だし 惚れっぽいし 」
「それから?それだけ?知ってるよ~
俺は真逆だなぁ~」
「えっ!嘘だね!秋也だって………」

急に部屋が静かに為った

秋也が鈴世の煩い口を唇で塞いだ

「もう観念しろ……俺の傍離れるな」

コクリと頷くと鈴世は秋也の腕の中に抱き込まれた

「沢山笑おうな 沢山デートしような
沢山子供作ろうな!」

「馬鹿もの!ふふふ 何人?しましょう」


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