それぞれの事情

紫陽花

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第九章 知花

純のからだ

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 知花は完全に純の虜になっていた。
女として抱かれ何処までも快楽を欲する事をよしとされて、なお知花の欲求は悉く叶えられる

 自分を偽らない姿を晒せる快感、互いにそこで繋がりそれしか無い。

儚い関係……一夜の情事。

然し、その時は確かに愛し合い労り合っていた 

「如何したの?」
純は知花を引き寄せ腕の中に抱き込むと、
蕩けるような口づけで翻弄してくる。

「もう…また欲しくなる~」
「いいよ~でも僕もして欲しい~」
「純さん……犯しちゃうぞ~」
「知花ちゃん……言葉攻めイイ~ほら……」

知花の脚に股間を擦り付けてくる純のそれは しっかり硬くなっていた。

「知花ちゃんに抱かれるって想うだけでこんなになっちゃうの~」
「可愛いよ~純さん~」
「ねぇ呼び捨てにしてよ~ほら言ってみて~」
「まったくどこまで可愛いの?純は」
「ああ~感じる~キスしよう~知花~」

貪るように唇を割り絡み合う舌が発情した生き物のように、のた打ちながら暴れる。

もはやふたりは欲情の塊に化していた。

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