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連載
#347 食べ応え満点、シカゴピザ
「……って感じなことがありまして」
「中々面白そうだねぇ」
チーズ運び大会があった日の夜。
シュージは宿の厨房を借りて料理をしながら、カウンターにいるゾラとイザベラと話していた。
なお、作っている料理はこの国でも新たな人気料理になるかもしれないという事で、宿のシェフ達もシュージに教えてもらったレシピを参考に料理を作っていた。
「なんか色々ともらってきたそうだね?」
「そうなんです」
ゾラが言った通り、チーズ運び大会には景品があって、未成人の部で一位、二位を取ったリックとカインと、成人の部で一位を取ったシュージはそれぞれ景品をもらってきていた。
「それはもう凄い量と質のものを貰いましたね」
というのも、貰った景品はチーズ運び大会なだけあって、とても立派で質の良いチーズで、シュージとリックとカインの3人分を合わせたら、シュージが大会の時に運んでいたチーズくらいの重さになった。
しかも、一種類だけじゃなく、様々な種類のチーズをもらったので、これ幸いとそのチーズを使った料理を現在作っているのだ。
「お、もうすぐご飯!?」
すると、良い匂いを嗅ぎつけたのか、ヘルが食堂に入ってきた。
「はい。 もうすぐできますよ」
「おー、楽しみだねー!」
ヘルはそう言うと、イザベラとゾラのいるカウンター席にぴょんっと乗ってきた。
「いやー、今日も楽しかったねー!」
「それは何よりです」
「久しぶりに地上に来たけど、やっぱりいいものだよー! 帰りたくないなー」
「はは。 神様は何かと大変そうですよね」
のほほんとシュージはそんな風に口にした。
なお、こういった神の話題を話したりしていても、ヘルの正体を知らない人には不思議な力で聞こえないようになっているので、その後もヘルは気兼ねなく神の暮らしについて語っていく。
「大変って訳でもないんだけど、とにかく退屈なんだよねー。 冥府なんて特に何もないしー」
「冥府というのは一体どういう役割があるんだい?」
興味をそそられたのか、イザベラがヘルにそう尋ねた。
「んー、簡単に言えば、悪い事をした人間の魂を矯正する場所かなー?」
「私達が地獄と信じているようなものと同じような感じかな?」
「そうそう。 ゾラの言う通り、そんな感じだよー」
「矯正の仕方は、やっぱり苦痛を与えたりするのかい?」
「んー、それはまぁ、最終手段かなー? 基本的には、その魂が前世で悪い事をした時に被害を受けた人の想いや記憶を無理やり見せて、良心に訴えかけるよ!」
「意外とハートフルなんですねぇ?」
そんな感想をこぼしたシュージの中で、地獄と言われて想像するのは、〇〇地獄~みたいな感じで、とにかく色んな苦痛を与えて後悔させるような場所というものだった。
「魂に苦痛与えちゃうと、転生する時にアクシデントが起きたりしちゃうんだよー。 まぁ、どうしようもないくらい汚い魂には苦痛を与えて矯正させたりするけど。 それでもダメだったらもうプチュンだね☆」
ヘルはそう言いながら、親指と人差し指で何かを潰すような仕草を見せた。
どうやら、本当にどうしようもなく汚れた魂は問答無用で潰されてしまうようだ。
「怖いですねぇ」
「ま、シュージとかその周りの皆んなは良い人達ばかりだから、死んでもちゃんとした輪廻の中で生まれ変われるよー!」
「はは、それなら安心ですね。 ……おっ、そろそろできたみたいです」
そんな話をしていたら、作っていた料理が完成したようなので、シュージはそれをお皿に盛り付けていく。
それが終わる頃には、他のメンバー達も食堂に集まっており、出来立ての料理が載せられたお皿を手が空いているメンバーと一緒にテーブルに運んでいった。
「おー! なんか、豪華な見た目だねー!」
そんなお皿に載った料理は、ヘルが思わずそう声を上げてしまうくらい美味しそうな仕上がりになっていた。
「今日作ったこちらは、シカゴピザという、普通のピザの親戚のようなピザですね」
そう、今回シュージが宿のシェフ達と協力して作らせてもらったのは、シカゴピザという料理。
それは普通のピザよりも縁の部分が高く、形的にはホールケーキに似たようなものだ。
「切り分けますね」
そんなシカゴピザをシュージが食べやすいサイズに切ると、縁の内側に敷き詰められた濃厚なチーズがにょーんと伸び、同じく縁の内側に注がれている鮮やかな赤色をしたトマトソースが少し溢れ出てきた。
それを周りで見ていたメンバー達も、その美味しそうな光景に思わず感嘆の声を漏らしてしまう。
「熱いので気をつけてお食べください」
ひとまず全員に一切れ行き渡ったので、早速受け取った者からシカゴピザを口に運んでいった。
「はふっ! あふっ! んー! 美味しいー!」
「中々食べ応えがあるねぇ」
すると、ヘルは目を輝かせながら美味しいと叫び、イザベラはその食べ応えの良さに笑みを溢していく。
「これ、最高」
「お、それは良かったです」
さらに、この国の出身でチーズが大好きなネルも、シカゴピザをもぐもぐしながら絶賛してくれた。
「この国の人達は絶対気にいる」
「はは、シェフの方々にも同じような事を言われました」
先程、この宿のシェフの人達にもシカゴピザを試食してもらったのだが、それはもう大絶賛で、ぜひレシピを使わせて欲しいとお願いされた。
もちろんシュージはこれを快諾し、近い内に商業ギルドにも正式にレシピ登録をするつもりだ。
「チティとかピザよりも特別感あるから、こういうお祭りの日とかに良いかも」
「そうですね。 でも、普段からチティやピザを作って食べているこの国の皆さんなら、割と簡単に作れると思いますよ」
シカゴピザは見た目こそ大きいが、作り方は普通のピザ生地をケーキ用の型などで形取って中に具材を詰めて焼くだけなので、この国の料理人だったら普通に作れるだろう。
「帰ったらミノリに自慢しよ」
「はは。 確かに羨ましがるでしょうね。 まぁ、チーズはまだまだ余ってますから、ギルドに帰ったらまた何かチーズ料理を作りましょう」
「ん、楽しみ」
そうして食べ応え満点のシカゴピザを堪能して、教国滞在2日目は全員幸せな状態で終わりを迎えるのであった。
「中々面白そうだねぇ」
チーズ運び大会があった日の夜。
シュージは宿の厨房を借りて料理をしながら、カウンターにいるゾラとイザベラと話していた。
なお、作っている料理はこの国でも新たな人気料理になるかもしれないという事で、宿のシェフ達もシュージに教えてもらったレシピを参考に料理を作っていた。
「なんか色々ともらってきたそうだね?」
「そうなんです」
ゾラが言った通り、チーズ運び大会には景品があって、未成人の部で一位、二位を取ったリックとカインと、成人の部で一位を取ったシュージはそれぞれ景品をもらってきていた。
「それはもう凄い量と質のものを貰いましたね」
というのも、貰った景品はチーズ運び大会なだけあって、とても立派で質の良いチーズで、シュージとリックとカインの3人分を合わせたら、シュージが大会の時に運んでいたチーズくらいの重さになった。
しかも、一種類だけじゃなく、様々な種類のチーズをもらったので、これ幸いとそのチーズを使った料理を現在作っているのだ。
「お、もうすぐご飯!?」
すると、良い匂いを嗅ぎつけたのか、ヘルが食堂に入ってきた。
「はい。 もうすぐできますよ」
「おー、楽しみだねー!」
ヘルはそう言うと、イザベラとゾラのいるカウンター席にぴょんっと乗ってきた。
「いやー、今日も楽しかったねー!」
「それは何よりです」
「久しぶりに地上に来たけど、やっぱりいいものだよー! 帰りたくないなー」
「はは。 神様は何かと大変そうですよね」
のほほんとシュージはそんな風に口にした。
なお、こういった神の話題を話したりしていても、ヘルの正体を知らない人には不思議な力で聞こえないようになっているので、その後もヘルは気兼ねなく神の暮らしについて語っていく。
「大変って訳でもないんだけど、とにかく退屈なんだよねー。 冥府なんて特に何もないしー」
「冥府というのは一体どういう役割があるんだい?」
興味をそそられたのか、イザベラがヘルにそう尋ねた。
「んー、簡単に言えば、悪い事をした人間の魂を矯正する場所かなー?」
「私達が地獄と信じているようなものと同じような感じかな?」
「そうそう。 ゾラの言う通り、そんな感じだよー」
「矯正の仕方は、やっぱり苦痛を与えたりするのかい?」
「んー、それはまぁ、最終手段かなー? 基本的には、その魂が前世で悪い事をした時に被害を受けた人の想いや記憶を無理やり見せて、良心に訴えかけるよ!」
「意外とハートフルなんですねぇ?」
そんな感想をこぼしたシュージの中で、地獄と言われて想像するのは、〇〇地獄~みたいな感じで、とにかく色んな苦痛を与えて後悔させるような場所というものだった。
「魂に苦痛与えちゃうと、転生する時にアクシデントが起きたりしちゃうんだよー。 まぁ、どうしようもないくらい汚い魂には苦痛を与えて矯正させたりするけど。 それでもダメだったらもうプチュンだね☆」
ヘルはそう言いながら、親指と人差し指で何かを潰すような仕草を見せた。
どうやら、本当にどうしようもなく汚れた魂は問答無用で潰されてしまうようだ。
「怖いですねぇ」
「ま、シュージとかその周りの皆んなは良い人達ばかりだから、死んでもちゃんとした輪廻の中で生まれ変われるよー!」
「はは、それなら安心ですね。 ……おっ、そろそろできたみたいです」
そんな話をしていたら、作っていた料理が完成したようなので、シュージはそれをお皿に盛り付けていく。
それが終わる頃には、他のメンバー達も食堂に集まっており、出来立ての料理が載せられたお皿を手が空いているメンバーと一緒にテーブルに運んでいった。
「おー! なんか、豪華な見た目だねー!」
そんなお皿に載った料理は、ヘルが思わずそう声を上げてしまうくらい美味しそうな仕上がりになっていた。
「今日作ったこちらは、シカゴピザという、普通のピザの親戚のようなピザですね」
そう、今回シュージが宿のシェフ達と協力して作らせてもらったのは、シカゴピザという料理。
それは普通のピザよりも縁の部分が高く、形的にはホールケーキに似たようなものだ。
「切り分けますね」
そんなシカゴピザをシュージが食べやすいサイズに切ると、縁の内側に敷き詰められた濃厚なチーズがにょーんと伸び、同じく縁の内側に注がれている鮮やかな赤色をしたトマトソースが少し溢れ出てきた。
それを周りで見ていたメンバー達も、その美味しそうな光景に思わず感嘆の声を漏らしてしまう。
「熱いので気をつけてお食べください」
ひとまず全員に一切れ行き渡ったので、早速受け取った者からシカゴピザを口に運んでいった。
「はふっ! あふっ! んー! 美味しいー!」
「中々食べ応えがあるねぇ」
すると、ヘルは目を輝かせながら美味しいと叫び、イザベラはその食べ応えの良さに笑みを溢していく。
「これ、最高」
「お、それは良かったです」
さらに、この国の出身でチーズが大好きなネルも、シカゴピザをもぐもぐしながら絶賛してくれた。
「この国の人達は絶対気にいる」
「はは、シェフの方々にも同じような事を言われました」
先程、この宿のシェフの人達にもシカゴピザを試食してもらったのだが、それはもう大絶賛で、ぜひレシピを使わせて欲しいとお願いされた。
もちろんシュージはこれを快諾し、近い内に商業ギルドにも正式にレシピ登録をするつもりだ。
「チティとかピザよりも特別感あるから、こういうお祭りの日とかに良いかも」
「そうですね。 でも、普段からチティやピザを作って食べているこの国の皆さんなら、割と簡単に作れると思いますよ」
シカゴピザは見た目こそ大きいが、作り方は普通のピザ生地をケーキ用の型などで形取って中に具材を詰めて焼くだけなので、この国の料理人だったら普通に作れるだろう。
「帰ったらミノリに自慢しよ」
「はは。 確かに羨ましがるでしょうね。 まぁ、チーズはまだまだ余ってますから、ギルドに帰ったらまた何かチーズ料理を作りましょう」
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そうして食べ応え満点のシカゴピザを堪能して、教国滞在2日目は全員幸せな状態で終わりを迎えるのであった。
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