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#132 東の国での初めての食事
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「いやー、良い街並みでしたねぇ」
「そう言ってもらえると嬉しいね~」
東の国、ナグモに到着したシュージ達は、カグラの案内で街を一通り歩き、街の真ん中にある城の前まで行ったりしてきた。
この国の城は縦ではなく横に伸びた形をしていて、赤茶色の屋根が特徴的な綺麗な城だった。
そして、街並みも中華風なのかなと思っていたが、どことなく日本っぽい雰囲気もあって、シュージ的には中国、韓国、日本辺りの文化がごちゃ混ぜになってるように感じた。
あと、どこもかしこも2日後の祭りの準備があるのか、ステージや屋台の設営が至る所で行われていた。
「そしたら、夜ご飯まで待機やね~。 あ、シュージは厨房見たかったりする~?」
「お、いいんですか?」
「ええと思うよ~。 母さんとかに前、キムチとか色々レシピ送った時、ぜひ会って話したいって言ってたし~」
「ありがたいですね。 僕もこちらの食文化に興味があります」
「ほな行こか~」
という事でシュージはカグラについていき、中々広い食堂に案内された。
「母さん~。 あ、義姉さんもおるやん~」
それから厨房の方へ向かうと、カグラの母のミコトと、もう一人キリッとした風貌の女性がいた。
「あら、カグラ。 お昼は私、外に出てたんよ」
「そかそか~。 シュージ、この人は兄さんのお嫁さん~」
「そうなんですね。 初めまして、シュージと申します」
「ああ、貴方がシュージっちゅう料理人かいな。 初めまして、私はカンナギの妻のフウカや。 名前だけは聞いとったよ」
「あらまぁ、随分逞しい方ですね?」
「はは、良く言われます」
「普通にシュージって呼んでもええか?」
「もちろんです」
「シュージさん。 以前貴方から貰ったレシピ、どれもとっても美味しくてびっくりしたわ。 旦那も息子も凄い喜んでて、ご近所にお裾分けとかもしたんだけど、大好評だったの」
「それはそれは。 お役に立てたようでよかったです」
「そしたら、シュージに一品くらい作ってみてほしいね。 メインは私とお義母さんが作るからさ」
「そういうことなら、頑張りますね」
早速料理をする事になったシュージは、厨房にお邪魔して、何を作ろうか考え始めた。
「冷蔵庫を見てもいいですか?」
「もちろん」
まずは、こちらでどんなものが食べられているのかを知るべく、フウカに許可を得て冷蔵庫の中を見てみた。
結果、何か分からないみたいなものは特に無かったが、海鮮類がかなりの量冷凍されていた。
「この辺りでは海鮮も食べるんですね」
「はい。 海に面していますから、新鮮なものが手に入りますよ」
「いいですねぇ。 では、作るのは海鮮を使ったものにしましょう」
海鮮を食べる習慣があると聞いたシュージは、冷蔵庫からきゅうりとアボカドを拝借し、自分の収納袋からいい感じに熟成させておいたマグロを取り出した。
もうミコトとフウカが作る料理の方はほとんど出来ているようなので、シュージも手早く作る事にする。
まずはマグロを四角く食べやすいサイズに切っていき、アボカド、きゅうりもマグロと同じくらいのサイズに切り分ける。
そして、それらをボウルに入れたら、シュージ特製の中辛くらいの味付けの焼肉のタレ、酢、砂糖、ペースト状にしたニンニクと、こちらで作られている本格的なコチュジャンを入れて優しく和える。
あとは塩胡椒で軽く味を整えたら、簡単にできるマグロとアボカドの旨辛サラダのできあがりだ。
ちなみに、辛いのが苦手な者のために、コチュジャンをかなり少な目にしたのをもう一つのボウルで作っておく。
「出来ましたよ」
「おお、流石早いね?」
「これは…… 彩りも良くて見るからに美味しそうですね」
「味見してみます?」
「んー、いや、折角なら皆んなと同じタイミングで食べよかな」
「そうですね。 美味しそうなのは見た目と香りで伝わってくるし、盛り付けちゃいましょう」
あっという間に美味しそうな一品料理を作ったシュージにミコトとフウカは感嘆しつつ、作った料理をお皿に盛り付けていく。
ミコトとフウカが作った料理は、こちらの郷土料理が多く、赤いソースがかかった肉料理や、赤色のスープなど、結構見た目は辛そうなものばかりだが、見た目にしてはそうでもないらしい。
そこはちゃんとお客様用に調節してるそうで、逆にカグラ家の者達が食べるものは、同じ料理ではあるものの、赤を通り越して赤黒くなってるようなものがいくつかあった。
「ただいま戻ったぞ」
「あら、あなた。 おかえりなさい」
と、シュージ達が食事を並べていた所に、中々背の高い壮年の男性が帰宅の挨拶と共にやって来た。
「既に客人達には挨拶してきて、もう一人ここにいると聞いて来たよ」
「わざわざありがとうございます。 僕はシュージと申します」
「ああ、君があのシュージ君か。 君がくれたレシピのおかげで、最近の食事が格段に美味くなったよ」
「はは、恐縮です」
「ふむ、何やら見慣れない料理もあるようだ。 君が作ってくれたのかい?」
「はい。 一品作らせてもらいました」
「そうか。 楽しみにしてるよ。 ああ、自己紹介が遅れたね。 私の名前はカムイだ。 よろしく頼むよ」
「こちらこそ、今日から1週間、お世話になります」
この家の主人であるカムイとも挨拶を交わせたタイミングで、他のメンバー達も集まってきた。
この家の食堂は座布団に座って低いテーブルで食べる、旅館スタイルでの食事なので、各自並べられた座布団の上に座っていった。
「よーし、皆んな揃ったね~。 改めて、我が家へようこそ~。 この先一週間の滞在、ぜひ有益なものにしてな~」
「歓迎しよう、カグラのお仲間達。 何か困ったことがあればいつでも聞いてくれ。 逆に、君達がどんな生活をしているのか我々も気になるから、色々教えて欲しい」
「そんじゃ、堅苦しい挨拶はこの辺にして、いただきましょか~」
そんなカグラの音頭で食事が始まり、シュージはまず、この国の郷土料理から手をつけていった。
すると、確かに辛味はあるものの、強過ぎたり後に残ったりしない絶妙な辛さで、それがむしろ食欲を刺激してくるような味付けになっており、どれもとても美味しかった。
他のメンバー達も同じような感想のようで、見た目に驚いていた者達も割とすぐに順応していた。
「あら、これとっても美味しいですね」
「ホンマや。 マグロにアボカドにきゅうりって、馴染みない組み合わせやけど、合うんやね」
逆にカグラ家の者達は、シュージが作った料理に手を伸ばし、その沢山の調味料がしっかりと調和して、食材の旨味を引き出しているシュージの料理に、感嘆の声を漏らしていた。
「うむ、これは美味いな」
「これは、俺達に合わせた味付けにしてくれてるんだな」
「そうですね。 皆さんは辛めの方がお好きかと思いまして」
「シュージの作る辛い料理は凄いんよ~。 ただ辛いだけじゃなくて、その中に確かな旨みがあって~」
「その通りですね。 しかも、あんな短時間でここまでのものを…… シュージさん、良ければ滞在している間、貴方の料理の知識を教えて欲しいわ」
「もちろん良いですよ。 僕もこちらの郷土料理の作り方とかを聞きたいですね」
「確か、この前くれた料理のレシピは既に商業ギルドに登録してあるのだったな?」
「はい」
「では、私が商業ギルドに、君のレシピを宣伝しておくように口利きしておこう。 特に君が作るキムチ、あれは最高だった。 きっと売り出したらたちまち人気商品になるだろう」
「そう言ってもらえると、自信になりますね」
「もしここで新たな料理を想いついたら、この国の商業ギルドで登録してみてくれ。 その方が広まるのも早いだろうからな」
「分かりました」
カグラ家の者達は早くもシュージの料理の虜になったようで、初日にして、時間がある時は是非食事を作ってほしいと言ってもらえるようにまでなったのであった。
「そう言ってもらえると嬉しいね~」
東の国、ナグモに到着したシュージ達は、カグラの案内で街を一通り歩き、街の真ん中にある城の前まで行ったりしてきた。
この国の城は縦ではなく横に伸びた形をしていて、赤茶色の屋根が特徴的な綺麗な城だった。
そして、街並みも中華風なのかなと思っていたが、どことなく日本っぽい雰囲気もあって、シュージ的には中国、韓国、日本辺りの文化がごちゃ混ぜになってるように感じた。
あと、どこもかしこも2日後の祭りの準備があるのか、ステージや屋台の設営が至る所で行われていた。
「そしたら、夜ご飯まで待機やね~。 あ、シュージは厨房見たかったりする~?」
「お、いいんですか?」
「ええと思うよ~。 母さんとかに前、キムチとか色々レシピ送った時、ぜひ会って話したいって言ってたし~」
「ありがたいですね。 僕もこちらの食文化に興味があります」
「ほな行こか~」
という事でシュージはカグラについていき、中々広い食堂に案内された。
「母さん~。 あ、義姉さんもおるやん~」
それから厨房の方へ向かうと、カグラの母のミコトと、もう一人キリッとした風貌の女性がいた。
「あら、カグラ。 お昼は私、外に出てたんよ」
「そかそか~。 シュージ、この人は兄さんのお嫁さん~」
「そうなんですね。 初めまして、シュージと申します」
「ああ、貴方がシュージっちゅう料理人かいな。 初めまして、私はカンナギの妻のフウカや。 名前だけは聞いとったよ」
「あらまぁ、随分逞しい方ですね?」
「はは、良く言われます」
「普通にシュージって呼んでもええか?」
「もちろんです」
「シュージさん。 以前貴方から貰ったレシピ、どれもとっても美味しくてびっくりしたわ。 旦那も息子も凄い喜んでて、ご近所にお裾分けとかもしたんだけど、大好評だったの」
「それはそれは。 お役に立てたようでよかったです」
「そしたら、シュージに一品くらい作ってみてほしいね。 メインは私とお義母さんが作るからさ」
「そういうことなら、頑張りますね」
早速料理をする事になったシュージは、厨房にお邪魔して、何を作ろうか考え始めた。
「冷蔵庫を見てもいいですか?」
「もちろん」
まずは、こちらでどんなものが食べられているのかを知るべく、フウカに許可を得て冷蔵庫の中を見てみた。
結果、何か分からないみたいなものは特に無かったが、海鮮類がかなりの量冷凍されていた。
「この辺りでは海鮮も食べるんですね」
「はい。 海に面していますから、新鮮なものが手に入りますよ」
「いいですねぇ。 では、作るのは海鮮を使ったものにしましょう」
海鮮を食べる習慣があると聞いたシュージは、冷蔵庫からきゅうりとアボカドを拝借し、自分の収納袋からいい感じに熟成させておいたマグロを取り出した。
もうミコトとフウカが作る料理の方はほとんど出来ているようなので、シュージも手早く作る事にする。
まずはマグロを四角く食べやすいサイズに切っていき、アボカド、きゅうりもマグロと同じくらいのサイズに切り分ける。
そして、それらをボウルに入れたら、シュージ特製の中辛くらいの味付けの焼肉のタレ、酢、砂糖、ペースト状にしたニンニクと、こちらで作られている本格的なコチュジャンを入れて優しく和える。
あとは塩胡椒で軽く味を整えたら、簡単にできるマグロとアボカドの旨辛サラダのできあがりだ。
ちなみに、辛いのが苦手な者のために、コチュジャンをかなり少な目にしたのをもう一つのボウルで作っておく。
「出来ましたよ」
「おお、流石早いね?」
「これは…… 彩りも良くて見るからに美味しそうですね」
「味見してみます?」
「んー、いや、折角なら皆んなと同じタイミングで食べよかな」
「そうですね。 美味しそうなのは見た目と香りで伝わってくるし、盛り付けちゃいましょう」
あっという間に美味しそうな一品料理を作ったシュージにミコトとフウカは感嘆しつつ、作った料理をお皿に盛り付けていく。
ミコトとフウカが作った料理は、こちらの郷土料理が多く、赤いソースがかかった肉料理や、赤色のスープなど、結構見た目は辛そうなものばかりだが、見た目にしてはそうでもないらしい。
そこはちゃんとお客様用に調節してるそうで、逆にカグラ家の者達が食べるものは、同じ料理ではあるものの、赤を通り越して赤黒くなってるようなものがいくつかあった。
「ただいま戻ったぞ」
「あら、あなた。 おかえりなさい」
と、シュージ達が食事を並べていた所に、中々背の高い壮年の男性が帰宅の挨拶と共にやって来た。
「既に客人達には挨拶してきて、もう一人ここにいると聞いて来たよ」
「わざわざありがとうございます。 僕はシュージと申します」
「ああ、君があのシュージ君か。 君がくれたレシピのおかげで、最近の食事が格段に美味くなったよ」
「はは、恐縮です」
「ふむ、何やら見慣れない料理もあるようだ。 君が作ってくれたのかい?」
「はい。 一品作らせてもらいました」
「そうか。 楽しみにしてるよ。 ああ、自己紹介が遅れたね。 私の名前はカムイだ。 よろしく頼むよ」
「こちらこそ、今日から1週間、お世話になります」
この家の主人であるカムイとも挨拶を交わせたタイミングで、他のメンバー達も集まってきた。
この家の食堂は座布団に座って低いテーブルで食べる、旅館スタイルでの食事なので、各自並べられた座布団の上に座っていった。
「よーし、皆んな揃ったね~。 改めて、我が家へようこそ~。 この先一週間の滞在、ぜひ有益なものにしてな~」
「歓迎しよう、カグラのお仲間達。 何か困ったことがあればいつでも聞いてくれ。 逆に、君達がどんな生活をしているのか我々も気になるから、色々教えて欲しい」
「そんじゃ、堅苦しい挨拶はこの辺にして、いただきましょか~」
そんなカグラの音頭で食事が始まり、シュージはまず、この国の郷土料理から手をつけていった。
すると、確かに辛味はあるものの、強過ぎたり後に残ったりしない絶妙な辛さで、それがむしろ食欲を刺激してくるような味付けになっており、どれもとても美味しかった。
他のメンバー達も同じような感想のようで、見た目に驚いていた者達も割とすぐに順応していた。
「あら、これとっても美味しいですね」
「ホンマや。 マグロにアボカドにきゅうりって、馴染みない組み合わせやけど、合うんやね」
逆にカグラ家の者達は、シュージが作った料理に手を伸ばし、その沢山の調味料がしっかりと調和して、食材の旨味を引き出しているシュージの料理に、感嘆の声を漏らしていた。
「うむ、これは美味いな」
「これは、俺達に合わせた味付けにしてくれてるんだな」
「そうですね。 皆さんは辛めの方がお好きかと思いまして」
「シュージの作る辛い料理は凄いんよ~。 ただ辛いだけじゃなくて、その中に確かな旨みがあって~」
「その通りですね。 しかも、あんな短時間でここまでのものを…… シュージさん、良ければ滞在している間、貴方の料理の知識を教えて欲しいわ」
「もちろん良いですよ。 僕もこちらの郷土料理の作り方とかを聞きたいですね」
「確か、この前くれた料理のレシピは既に商業ギルドに登録してあるのだったな?」
「はい」
「では、私が商業ギルドに、君のレシピを宣伝しておくように口利きしておこう。 特に君が作るキムチ、あれは最高だった。 きっと売り出したらたちまち人気商品になるだろう」
「そう言ってもらえると、自信になりますね」
「もしここで新たな料理を想いついたら、この国の商業ギルドで登録してみてくれ。 その方が広まるのも早いだろうからな」
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