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#131 東の国へ
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「おーい、シュージ~」
「おや、カグラさん。 どうしましたか?」
「ちょっと急やけど、3日後からの予定ってどうなっとる~?」
「特に無いですかね? いつも通り、掃除したり料理したりするぐらいかと」
「そしたら、1週間ぐらい、僕の故郷に遊びこぉへん~?」
「カグラさんの故郷ですか。 いいですね。 行きたいです」
「そかそか~。 家族からの手紙で、5日後くらいからかなり大きい祭りがあるのを思い出してな~。 折角やし、他に若い連中も何人か勉強も兼ねて連れて行こうか~」
という事で、夜ご飯の時間にカグラの故郷である東の国に行きたい人を募った。
その結果、リック、カイン、メイ、シャロ、ガル、ピュイ、アンネリーゼ、ネルの若手組が勉強も兼ねて行くことになり、引率としてジンバ、ミノリ、イザベラが同行することになった。
引率とは言っても、ジンバとミノリは東の国の武器や防具作りなどに興味があり、イザベラは学者として文化や歴史を学びに行きたいとのことで、彼らも色々と学びに行くようだ。
「東の国かぁ、行ってみたいけどね」
そう言うのは、今日も美味しそうにご飯を食べているディアナだった。
彼女はなんだかんだで蒼天の風に来てからずっとここで過ごしており、時折依頼で何週間か留守にしたりするものの、依頼が終わればここへ帰ってくるようになっていた。
「ディアナも来てええよ~?」
「本当かい? 私は蒼天の風じゃないけど」
「別にそこは関係あらへんよ~? なんだかんだ大所帯になったし、一人二人増えようが、もう変わらんね~」
「そうか。 じゃあ、行ってみようかな」
「そいえば、その祭りでは剣術大会もあるんよ~。 大人数でまず予選があって、勝ち抜いたら将軍家に仕える侍大将とも戦えるとか~」
「えっ、そんなのがあるのかい!? 絶対出るよ!」
「おい、カグラ。 こいつをそんな公の場で戦わせたら大変なことになるぞ」
「あ~、確かに~? そしたら、この前使った魔法を封じる手枷付けて出ればええよ~」
「剣だけでも相当だが……」
「まぁ、ディアナが我を忘れるほど熱くなるような相手はそうそうおらんやろし、勝ち上がって侍と当たったら、ディアナでも結構分が悪いと思うよ~」
「そうなのか?」
「侍は皆んな本当に強いんよ~。 その中の大将なんて、ギルマスとか全力のディアナと変わらん実力やろね~」
「そうか。 まぁ、そこまでの猛者なら大丈夫だろう」
「楽しみだなぁ…… どれくらい強いんだろ……」
「おい、とは言えやり過ぎるなよ? お前が見境なく暴れたら、カグラや蒼天の風に迷惑がかかると思え」
「はーい」
「まぁ、ディアナも来るなら引率は十分やね~。 あ、泊まる場所は僕の家やから、のんびりできると思うよ~」
「こんな人数で押しかけても大丈夫なんですか?」
「平気平気~。 僕の家、貴族とまではいかんけど、向こうだとそこそこ名家やから、家も広いんよ~」
「そうなんですね」
「そんじゃ、急やけど、各自荷物の準備しといてな~」
突然の東の国訪問が決まったが、シュージ的にはかなり楽しみにしていたので、今回もいい旅になるといいなーと思いながら、その後の数日を準備にあてるのであった。
*
そして、あっという間に東の国に行く当日になり、蒼天の風のメンバー達は転移門を使って東の国へと向かった。
転移門を抜け、建物から出ると、そこは木造の建物が立ち並ぶ風情ある街並みが広がっており、シュージの感覚でいう、一昔前の中華風な服を着ている人が通りを歩いていた。
「ようこそ東の国、ナグモへ~」
「おお、良い街並みですね」
「他の国とは結構違うから、毎回帰った時に帰ってきた感が凄いんよね~」
一行は見たことない街並みなどに目を奪われつつ、カグラの実家に向かった。
それから20分ほど歩いたところで見えてきたカグラの実家は、城下町のかなり城に近い一等地に位置しており、見るからに敷地は広く、その門を抜けてすぐの所に広がる綺麗な庭の向こうには、見事な平家の建物が建っていた。
「ただいま~」
「あら、これはこれは。 皆さんいらっしゃいませ」
カグラが玄関の扉を開けて声を上げると、中からカグラに似た女性が出てきて出迎えてくれた。
「僕の母さんやね~」
「初めまして。 カグラの母のミコトと申します。 いつもカグラがお世話になっています。 今回カグラのお仲間さん達が来ると聞いて、とっても楽しみにしてました。 短い間ですけど、よろしくお願いしますね」
「「「よろしくお願いします!!」」」
とりあえず、簡単な自己紹介を済ませ、寝泊まりする部屋に案内してもらった。
「部屋はこちらの大部屋二つをお使いください。 お風呂はこちら、食堂はこちらになってますので、自由にお使いくださいね」
案内された部屋はなんと畳張りの部屋になっており、そこに人数分の布団や座椅子、低めのテーブルなども用意されていて、十分にくつろげそうだった。
「とりあえず、今日は街を案内して、明日は何組かに分かれて鍛錬や勉強、明後日からは祭りに参加やね~。 祭りは普通に楽しんでもええし、警備とか軽作業の依頼とかもあるから、受けたい人は受けてもええよ~」
「「はーい!」」
「おお、カグラ。 帰ってたのか」
そんな風に今後の打ち合わせもしつつ、皆んなで荷物の整理をしていたところ、カグラより少し年上で、シャキッとした印象を受ける男性がやって来た。
「あ、兄さん~。 今来たんよ~」
「そうか。 初めまして、カグラのお仲間さん達。 私はカグラの兄のカンナギだ。 会えて嬉しいよ」
「兄さんは陰陽師っていう役職に就いてるんよ~」
「陰陽師ってー?」
「ん~、わかりやすく言うと、城仕えの役人って感じかな~?」
「概ねそんな感じだな。 数日後の祭りの準備があるから、祭りが終わるまでの間はあまり家にはいないだろうが、もし何かこの国の事で聞きたいことなどがあれば、いつでも聞いてくれ」
そんな新たな出会いと共に、東の国での1週間がスタートするのであった。
「おや、カグラさん。 どうしましたか?」
「ちょっと急やけど、3日後からの予定ってどうなっとる~?」
「特に無いですかね? いつも通り、掃除したり料理したりするぐらいかと」
「そしたら、1週間ぐらい、僕の故郷に遊びこぉへん~?」
「カグラさんの故郷ですか。 いいですね。 行きたいです」
「そかそか~。 家族からの手紙で、5日後くらいからかなり大きい祭りがあるのを思い出してな~。 折角やし、他に若い連中も何人か勉強も兼ねて連れて行こうか~」
という事で、夜ご飯の時間にカグラの故郷である東の国に行きたい人を募った。
その結果、リック、カイン、メイ、シャロ、ガル、ピュイ、アンネリーゼ、ネルの若手組が勉強も兼ねて行くことになり、引率としてジンバ、ミノリ、イザベラが同行することになった。
引率とは言っても、ジンバとミノリは東の国の武器や防具作りなどに興味があり、イザベラは学者として文化や歴史を学びに行きたいとのことで、彼らも色々と学びに行くようだ。
「東の国かぁ、行ってみたいけどね」
そう言うのは、今日も美味しそうにご飯を食べているディアナだった。
彼女はなんだかんだで蒼天の風に来てからずっとここで過ごしており、時折依頼で何週間か留守にしたりするものの、依頼が終わればここへ帰ってくるようになっていた。
「ディアナも来てええよ~?」
「本当かい? 私は蒼天の風じゃないけど」
「別にそこは関係あらへんよ~? なんだかんだ大所帯になったし、一人二人増えようが、もう変わらんね~」
「そうか。 じゃあ、行ってみようかな」
「そいえば、その祭りでは剣術大会もあるんよ~。 大人数でまず予選があって、勝ち抜いたら将軍家に仕える侍大将とも戦えるとか~」
「えっ、そんなのがあるのかい!? 絶対出るよ!」
「おい、カグラ。 こいつをそんな公の場で戦わせたら大変なことになるぞ」
「あ~、確かに~? そしたら、この前使った魔法を封じる手枷付けて出ればええよ~」
「剣だけでも相当だが……」
「まぁ、ディアナが我を忘れるほど熱くなるような相手はそうそうおらんやろし、勝ち上がって侍と当たったら、ディアナでも結構分が悪いと思うよ~」
「そうなのか?」
「侍は皆んな本当に強いんよ~。 その中の大将なんて、ギルマスとか全力のディアナと変わらん実力やろね~」
「そうか。 まぁ、そこまでの猛者なら大丈夫だろう」
「楽しみだなぁ…… どれくらい強いんだろ……」
「おい、とは言えやり過ぎるなよ? お前が見境なく暴れたら、カグラや蒼天の風に迷惑がかかると思え」
「はーい」
「まぁ、ディアナも来るなら引率は十分やね~。 あ、泊まる場所は僕の家やから、のんびりできると思うよ~」
「こんな人数で押しかけても大丈夫なんですか?」
「平気平気~。 僕の家、貴族とまではいかんけど、向こうだとそこそこ名家やから、家も広いんよ~」
「そうなんですね」
「そんじゃ、急やけど、各自荷物の準備しといてな~」
突然の東の国訪問が決まったが、シュージ的にはかなり楽しみにしていたので、今回もいい旅になるといいなーと思いながら、その後の数日を準備にあてるのであった。
*
そして、あっという間に東の国に行く当日になり、蒼天の風のメンバー達は転移門を使って東の国へと向かった。
転移門を抜け、建物から出ると、そこは木造の建物が立ち並ぶ風情ある街並みが広がっており、シュージの感覚でいう、一昔前の中華風な服を着ている人が通りを歩いていた。
「ようこそ東の国、ナグモへ~」
「おお、良い街並みですね」
「他の国とは結構違うから、毎回帰った時に帰ってきた感が凄いんよね~」
一行は見たことない街並みなどに目を奪われつつ、カグラの実家に向かった。
それから20分ほど歩いたところで見えてきたカグラの実家は、城下町のかなり城に近い一等地に位置しており、見るからに敷地は広く、その門を抜けてすぐの所に広がる綺麗な庭の向こうには、見事な平家の建物が建っていた。
「ただいま~」
「あら、これはこれは。 皆さんいらっしゃいませ」
カグラが玄関の扉を開けて声を上げると、中からカグラに似た女性が出てきて出迎えてくれた。
「僕の母さんやね~」
「初めまして。 カグラの母のミコトと申します。 いつもカグラがお世話になっています。 今回カグラのお仲間さん達が来ると聞いて、とっても楽しみにしてました。 短い間ですけど、よろしくお願いしますね」
「「「よろしくお願いします!!」」」
とりあえず、簡単な自己紹介を済ませ、寝泊まりする部屋に案内してもらった。
「部屋はこちらの大部屋二つをお使いください。 お風呂はこちら、食堂はこちらになってますので、自由にお使いくださいね」
案内された部屋はなんと畳張りの部屋になっており、そこに人数分の布団や座椅子、低めのテーブルなども用意されていて、十分にくつろげそうだった。
「とりあえず、今日は街を案内して、明日は何組かに分かれて鍛錬や勉強、明後日からは祭りに参加やね~。 祭りは普通に楽しんでもええし、警備とか軽作業の依頼とかもあるから、受けたい人は受けてもええよ~」
「「はーい!」」
「おお、カグラ。 帰ってたのか」
そんな風に今後の打ち合わせもしつつ、皆んなで荷物の整理をしていたところ、カグラより少し年上で、シャキッとした印象を受ける男性がやって来た。
「あ、兄さん~。 今来たんよ~」
「そうか。 初めまして、カグラのお仲間さん達。 私はカグラの兄のカンナギだ。 会えて嬉しいよ」
「兄さんは陰陽師っていう役職に就いてるんよ~」
「陰陽師ってー?」
「ん~、わかりやすく言うと、城仕えの役人って感じかな~?」
「概ねそんな感じだな。 数日後の祭りの準備があるから、祭りが終わるまでの間はあまり家にはいないだろうが、もし何かこの国の事で聞きたいことなどがあれば、いつでも聞いてくれ」
そんな新たな出会いと共に、東の国での1週間がスタートするのであった。
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