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#189 家族でも距離感は大事
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「はぁ…… 全くもうっ」
「お疲れ様です、ミノリさん」
「お疲れ」
現在、食堂にて、ミノリがぐてぇっと机に突っ伏すように倒れ伏していた。
そんなミノリの隣には、今や親友となったネルが座り、ミノリの頭をなでなでして労っている。
「なんか久々に1人になった気がする……」
現在、サキナはディアナに連れられて鍛錬に付き合わされている。
最初はミノリと一緒にいたいからという理由で断っていたサキナだが、ミノリに行ってこいと言われたようで、渋々だがディアナに付いていった。
まぁ、サキナ本人的にも自分と拮抗した力の持ち主と鍛錬する機会は中々ないので、ディアナと鍛錬するのは嫌ではなさそうだったのが幸いだろう。
「結局、昨日は同じ部屋で寝たの?」
「そう……」
どうやら昨日、ミノリはサキナと同じ部屋で寝たそうだが、そこでも色々あったらしい。
「別部屋で寝ろって言ったら捨てられた子犬みたいな目でこっち見てきて……」
「何だか想像できますねぇ」
「案の定ベッドでは抱き枕にされるし……」
「でも、別に嫌ではない?」
「……嫌ではないけど、暑苦しいよ」
ミノリはゲンナリとした様子でそう口にした。
「昔からサキナさんはあんな感じだったんですか?」
「いや、今みたいにになったのは15年前ぐらいかな」
「そうなんですか?」
「うん。 それまでも好きではあったと思うけど、15年前、アタシの故郷の近くの火山が噴火して、それによって大量の魔物が街に押し寄せる事件があったんだ。 その時の私はまだ戦う力とか無くて、お姉ちゃんは防人見習いだったかな? で、私その時家で1人で留守番してたんだけど、街に降りてきた魔物に襲われて死にかけたんだ」
「それは災難でしたねぇ……」
「偶然居合わせた防人の人に助けて貰ったけど結構重症で、1週間ぐらい目を覚まさなかったんだって。 まぁ、何とか目を覚まして回復した訳だけど、その時からお姉ちゃんは凄い過保護に、言うなれば今みたいな感じになったんだよね」
「気持ちは分かる」
「本当は私が危険な事はさせたくないらしくて、鍛冶師になるのも冒険者になるのもすっごい反対してきたよ。 私が一生養うからとか言って」
「大事にされてますねぇ」
「強くなったのは、サキナのため?」
「まぁ…… 私が自分の身を自分で守れるぐらい強くなれば、お姉ちゃんも安心するかなって思ってはいたかな」
「ミノリさんも優しいですね」
「ま、まぁねっ。 ……だから、もう私は一人前だし、もっとお姉ちゃんには好きな事して欲しいんだけど……」
「ミノリさんと一緒にいるのがサキナさんにとっての好きな事なんじゃないですか?」
「うーん…… 嬉しいような嬉しくないような……」
「正直、私からすると羨ましい」
「そう?」
「私には姉も親もいないから、あんなに溺愛されてるのは結構羨ましく思える」
「あっ…… ごめん、不愉快だった……?」
「全然大丈夫。 私にも親代わりにお爺ちゃんがいたし、教皇様も歳の離れたお姉ちゃんみたいに接してくれたから」
「そっか」
「ん、なんならもっと見てたいぐらい」
「そ、そう?」
「だから、ミノリからすると鬱陶しいのかもだけど、そういう家族の触れ合いはもう少し大事にしてもいいと思う」
「う…… まぁ、確かにそれはそうかも…… 私達は冒険者だし、もしもの事が起きる可能性もあるから、今こうして一緒にいれる事もありがたい事なのかな……」
「ちゃんと話せば? 誰かが周りにいる時には抱きついたりしないでって。 代わりに2人きりの時には良いよとか言えば」
「んー、確かに……」
「ミノリもミノリで全力で拒まないからサキナはああなってる。 ちゃんとメリハリ付ければサキナも言うこと聞くはず」
「うっ…… ネルは合理的だなぁ……」
「ミノリが優柔不断なだけ」
「……うん、分かった。 ちゃんとお姉ちゃんに言ってみるよ」
「ん、よろしい」
「むー、ネルの方が大分年下のはずなのに…… なんだかなー」
「こういう説法はよく近くで見てた」
「悩みは無くなりましたかね?」
シュージはそう言いながら、厨房から何かが乗ったお皿を持ってきた。
「これなに?」
「煎餅生地にチーズを混ぜたチーズおかきです。 良ければどうぞ」
「おー、美味しそう! ……んっ! これ良いね!」
「煎餅とチーズが合ってて良い感じ」
そんなちょっとしたおやつも挟みつつ、その後も思い悩むミノリの相談に乗るシュージとネルだった。
*
「はぁ、疲れた……」
「お疲れ様、お姉ちゃん」
「相変わらずディアナは無茶苦茶だったよ……」
時刻はそろそろ眠りにつく時間。
ミノリとサキナも昨日同様、同じ部屋に入って眠りにつこうとしていた。
「ま、ミノリにお疲れ様って言ってもらえるだけで疲れが吹き飛ぶよっ♡」
「あ、お姉ちゃん、ちょっと待って!」
そう言ってミノリに抱きつこうとしてきたサキナを、ミノリは肩を掴んで止めた。
「ちょっと話したい事があるんだ」
「うん? どうしたんだい?」
「まず、これからなんだけど、人前とかアタシの仕事中に抱きつくのは禁止!」
「えっ…… そ、そんなっ……」
ミノリがそう言うと、サキナはへなへな…… と床に崩れ落ちた。
「これはいつもみたいなお願いじゃないから。 本気だよ」
「み、ミノリ…… お姉ちゃん何か悪いことしちゃったか……?」
「ううん、別にしてない」
「じ、じゃあなんで……」
「アタシは人前で家族と触れ合うのはちょっと恥ずかしいの! 前から言ってたよね?」
「で、でも……」
「……まぁ、これに関してはアタシも本気で嫌がったりはしてなかったから、アタシにも責任はある。 だから、これからはしないでくれる?」
「わ、分かった…… ミノリが嫌なら、しない……」
「ああもうっ」
今にも泣きそうな表情で了承したサキナに耐えかね、ミノリはサキナにぎゅっと軽めにバグをしていった。
「ふあっ!? み、ミノリっ……!?」
「言っておくけど、お姉ちゃんが嫌になったり、こうして触れ合うのが嫌な訳じゃない。 ただ、時と場合を考えて欲しいだけ。 それをちゃんと守ってくれるなら、まぁ、2人きりの時の触れ合いは許す」
「そ、それって、ミノリからもこうして……?」
「た、たまにだから! 2人きりでも恥ずかしいんだから…… よくお姉ちゃんはああも人目を憚らずにできるよな……」
「あぁっ…… ミノリぃっ♡!」
「わっぷ!?」
ミノリからハグしてもらった事で嬉しくなったサキナは、ミノリの事をぎゅーっと抱き返した。
「ミノリからハグしてくれるなんていつぶりだろう……♡」
「ち、ちゃんと言ったこと守ってよ!? じゃなきゃもう2度としないしさせないから!」
「分かった! 他人が周りにいる時はベタベタしないっ」
「はぁ…… 本当にお願いね?」
「ああ!」
なんだかんだでサキナはちゃんとミノリが言った事を受け入れてくれ、ミノリは一旦胸を撫で下ろした。
それからというもの、サキナは前みたいに人前でベタベタする事はちゃんと辞めた。
ただ、2人きりの時のスキンシップは前よりちょっと増えたと、ゲンナリしつつ、予定通り上手くいったはいったので、ちょっと嬉しそうにシュージやネルに報告しに来るミノリなのであった。
「お疲れ様です、ミノリさん」
「お疲れ」
現在、食堂にて、ミノリがぐてぇっと机に突っ伏すように倒れ伏していた。
そんなミノリの隣には、今や親友となったネルが座り、ミノリの頭をなでなでして労っている。
「なんか久々に1人になった気がする……」
現在、サキナはディアナに連れられて鍛錬に付き合わされている。
最初はミノリと一緒にいたいからという理由で断っていたサキナだが、ミノリに行ってこいと言われたようで、渋々だがディアナに付いていった。
まぁ、サキナ本人的にも自分と拮抗した力の持ち主と鍛錬する機会は中々ないので、ディアナと鍛錬するのは嫌ではなさそうだったのが幸いだろう。
「結局、昨日は同じ部屋で寝たの?」
「そう……」
どうやら昨日、ミノリはサキナと同じ部屋で寝たそうだが、そこでも色々あったらしい。
「別部屋で寝ろって言ったら捨てられた子犬みたいな目でこっち見てきて……」
「何だか想像できますねぇ」
「案の定ベッドでは抱き枕にされるし……」
「でも、別に嫌ではない?」
「……嫌ではないけど、暑苦しいよ」
ミノリはゲンナリとした様子でそう口にした。
「昔からサキナさんはあんな感じだったんですか?」
「いや、今みたいにになったのは15年前ぐらいかな」
「そうなんですか?」
「うん。 それまでも好きではあったと思うけど、15年前、アタシの故郷の近くの火山が噴火して、それによって大量の魔物が街に押し寄せる事件があったんだ。 その時の私はまだ戦う力とか無くて、お姉ちゃんは防人見習いだったかな? で、私その時家で1人で留守番してたんだけど、街に降りてきた魔物に襲われて死にかけたんだ」
「それは災難でしたねぇ……」
「偶然居合わせた防人の人に助けて貰ったけど結構重症で、1週間ぐらい目を覚まさなかったんだって。 まぁ、何とか目を覚まして回復した訳だけど、その時からお姉ちゃんは凄い過保護に、言うなれば今みたいな感じになったんだよね」
「気持ちは分かる」
「本当は私が危険な事はさせたくないらしくて、鍛冶師になるのも冒険者になるのもすっごい反対してきたよ。 私が一生養うからとか言って」
「大事にされてますねぇ」
「強くなったのは、サキナのため?」
「まぁ…… 私が自分の身を自分で守れるぐらい強くなれば、お姉ちゃんも安心するかなって思ってはいたかな」
「ミノリさんも優しいですね」
「ま、まぁねっ。 ……だから、もう私は一人前だし、もっとお姉ちゃんには好きな事して欲しいんだけど……」
「ミノリさんと一緒にいるのがサキナさんにとっての好きな事なんじゃないですか?」
「うーん…… 嬉しいような嬉しくないような……」
「正直、私からすると羨ましい」
「そう?」
「私には姉も親もいないから、あんなに溺愛されてるのは結構羨ましく思える」
「あっ…… ごめん、不愉快だった……?」
「全然大丈夫。 私にも親代わりにお爺ちゃんがいたし、教皇様も歳の離れたお姉ちゃんみたいに接してくれたから」
「そっか」
「ん、なんならもっと見てたいぐらい」
「そ、そう?」
「だから、ミノリからすると鬱陶しいのかもだけど、そういう家族の触れ合いはもう少し大事にしてもいいと思う」
「う…… まぁ、確かにそれはそうかも…… 私達は冒険者だし、もしもの事が起きる可能性もあるから、今こうして一緒にいれる事もありがたい事なのかな……」
「ちゃんと話せば? 誰かが周りにいる時には抱きついたりしないでって。 代わりに2人きりの時には良いよとか言えば」
「んー、確かに……」
「ミノリもミノリで全力で拒まないからサキナはああなってる。 ちゃんとメリハリ付ければサキナも言うこと聞くはず」
「うっ…… ネルは合理的だなぁ……」
「ミノリが優柔不断なだけ」
「……うん、分かった。 ちゃんとお姉ちゃんに言ってみるよ」
「ん、よろしい」
「むー、ネルの方が大分年下のはずなのに…… なんだかなー」
「こういう説法はよく近くで見てた」
「悩みは無くなりましたかね?」
シュージはそう言いながら、厨房から何かが乗ったお皿を持ってきた。
「これなに?」
「煎餅生地にチーズを混ぜたチーズおかきです。 良ければどうぞ」
「おー、美味しそう! ……んっ! これ良いね!」
「煎餅とチーズが合ってて良い感じ」
そんなちょっとしたおやつも挟みつつ、その後も思い悩むミノリの相談に乗るシュージとネルだった。
*
「はぁ、疲れた……」
「お疲れ様、お姉ちゃん」
「相変わらずディアナは無茶苦茶だったよ……」
時刻はそろそろ眠りにつく時間。
ミノリとサキナも昨日同様、同じ部屋に入って眠りにつこうとしていた。
「ま、ミノリにお疲れ様って言ってもらえるだけで疲れが吹き飛ぶよっ♡」
「あ、お姉ちゃん、ちょっと待って!」
そう言ってミノリに抱きつこうとしてきたサキナを、ミノリは肩を掴んで止めた。
「ちょっと話したい事があるんだ」
「うん? どうしたんだい?」
「まず、これからなんだけど、人前とかアタシの仕事中に抱きつくのは禁止!」
「えっ…… そ、そんなっ……」
ミノリがそう言うと、サキナはへなへな…… と床に崩れ落ちた。
「これはいつもみたいなお願いじゃないから。 本気だよ」
「み、ミノリ…… お姉ちゃん何か悪いことしちゃったか……?」
「ううん、別にしてない」
「じ、じゃあなんで……」
「アタシは人前で家族と触れ合うのはちょっと恥ずかしいの! 前から言ってたよね?」
「で、でも……」
「……まぁ、これに関してはアタシも本気で嫌がったりはしてなかったから、アタシにも責任はある。 だから、これからはしないでくれる?」
「わ、分かった…… ミノリが嫌なら、しない……」
「ああもうっ」
今にも泣きそうな表情で了承したサキナに耐えかね、ミノリはサキナにぎゅっと軽めにバグをしていった。
「ふあっ!? み、ミノリっ……!?」
「言っておくけど、お姉ちゃんが嫌になったり、こうして触れ合うのが嫌な訳じゃない。 ただ、時と場合を考えて欲しいだけ。 それをちゃんと守ってくれるなら、まぁ、2人きりの時の触れ合いは許す」
「そ、それって、ミノリからもこうして……?」
「た、たまにだから! 2人きりでも恥ずかしいんだから…… よくお姉ちゃんはああも人目を憚らずにできるよな……」
「あぁっ…… ミノリぃっ♡!」
「わっぷ!?」
ミノリからハグしてもらった事で嬉しくなったサキナは、ミノリの事をぎゅーっと抱き返した。
「ミノリからハグしてくれるなんていつぶりだろう……♡」
「ち、ちゃんと言ったこと守ってよ!? じゃなきゃもう2度としないしさせないから!」
「分かった! 他人が周りにいる時はベタベタしないっ」
「はぁ…… 本当にお願いね?」
「ああ!」
なんだかんだでサキナはちゃんとミノリが言った事を受け入れてくれ、ミノリは一旦胸を撫で下ろした。
それからというもの、サキナは前みたいに人前でベタベタする事はちゃんと辞めた。
ただ、2人きりの時のスキンシップは前よりちょっと増えたと、ゲンナリしつつ、予定通り上手くいったはいったので、ちょっと嬉しそうにシュージやネルに報告しに来るミノリなのであった。
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