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#199 弟子の成長
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「シュージ!」
「おや、どうしましたか皆さん?」
そろそろ昼ごはんの準備をしようかなーと、シュージが思っていたところ、リックが元気に声をかけて来た。
その横にはカインとメイ、あとハンスもいる。
「今日の昼ご飯は俺達が作るぜ!」
「ふむ?」
「ちょっと食べてみて欲しいメニューが思いついたので、リック達に手伝ってもらって、作ってみようかと」
「いっつもシュージさんに作って貰うのもアレだし」
「たまにはシュージ様がゆっくりできる時間も作ってほしくて」
「なるほど、分かりました。 そういう事ならお任せしますね」
どうやらそれぞれが色々とシュージの事を想っての事みたいなので、ありがたくシュージはその厚意を受け取り、今日の昼食作りは任せることにした。
「じゃあ、僕はカウンターで裁縫でもしながら見てますね」
「「「はーい!」」」
以前カイロを作ってから裁縫にプチハマりしたシュージは、収納袋から裁縫セットを取り出し、編み物を始めた。
今作っているのはもこもこ生地のマフラーで、ちょっとずつ編み込んでいて今は半分くらい編み上がっている状態だ。
まだまだこの辺りは寒い日が続くそうなので、編み上がったら今は外作業が生業の先代用務員のズズムにあげようと思っている。
「にしてもリック、カイン、メイはまた料理が上手くなりましたねぇ」
野菜の皮剥きや切り分けを担当しているリック達を見て、シュージはそう呟いた。
シュージがそう思うのも当たり前と言えば当たり前のことで、3人ともシュージと出会った当初は野菜の皮剥きもちょっと危なっかしく、包丁もおっかなびっくりといった感じで扱っていた。
が、今となってはじゃがいもの皮剥きなんかはピーラーを使わずに、包丁でくるくると器用に皮を剥けるようになったし、包丁の扱いもとても上手くなった。
「へへん、だろだろ?」
「流石にこんだけやってたらね」
「シュージ様のおかげです」
「頼もしいですねぇ」
「料理を初めてすぐの頃は成長が手に取るように分かるから楽しいですよね。 俺もその感覚は未だに覚えてます」
「ハンスさんも、もちろん成長していますよ」
「そうですか?」
「はい。 リック達に比べたら細かくて気付きにくいところですけど、食材の扱い方や盛り付けとか、あとは何より知識が付きましたよね」
「それは間違いないですね。 ここに来る前と今とじゃ知識はもう雲泥の差だと思います」
「こうして自分から新しいメニューを考えつくのも成長ですよ」
「確かにそうですね。 シュージさんに喜んでもらえるよう、頑張ります」
弟子達の成長にとても嬉しい気持ちになりつつ、シュージは少しずつ出来上がっていく料理をカウンターからのんびりと眺めていく。
どうやら料理のジャンル的には煮込み料理のようで、一口大に切り分けた野菜や肉を鍋に入れてコトコト煮込み始めた。
「にしても、今年は色々あったなー」
と、コトコト煮込まれてる鍋を見ながらリックが呟いた。
「確かにねー。 特にシュージさんが来てからあっという間だったよ」
「まだこちらに来てから半年だとは思えないぐらい濃密でしたねぇ」
「シュージ様との出会いはとても印象深かったです」
「へぇ、リック達はシュージさんとどんな感じで出会ったんだ?」
「オイラ達がゴブリン討伐の依頼受けにいったら、ブラックウルフが急に襲ってきて、ピンチになったところをシュージさんが助けてくれたんだ」
「えっ、そんな出会いだったのか……」
「あの時のシュージ、マジで凄かったんだぜ! ブラックウルフを素手で2匹も倒してさ」
「す、素手でブラックウルフを…… 流石ですね」
ハンスもそれなりに戦えるが、ブラックウルフを素手で倒すのは恐らく無理なので、シュージに改めて尊敬の眼差しを向けた。
「今思うと、あれはスタンピードの前兆だったのかもしれませんね」
「あー、確かに。 スタンピードが起こりそうになると、近くの魔物も活発になるって教わったね」
「スタンピードなー。 俺達じゃまだ前線には立てなかったけど、次起こる時にはもっと強くなって前線で活躍してーな!」
「リック達なら来年にはもっと強くなってますよ。 焦らず、その調子で頑張って下さい」
「おう!」
「そういえば、3人とも少し背も伸びましたよね? 特にリックとカインは」
「確かに、前よりシュージを見上げなくて良くなった気はする!」
「まだまだ成長期ですねぇ。 これからも沢山食べて鍛えたら、もっと体も強くなりますよ」
「シュージさんのご飯ならいくらでも食べれるよ!」
「はは、ありがとうございます」
「お、鍋がいい感じになった」
そんな風にのんびり話していたら、鍋の中身がいい感じに煮えたようで、お皿によそったものがシュージの前に運ばれてきた。
「ふむ、これはポトフですかね?」
そのお皿に入っていたのは、にんじんやじゃがいも、コッコのもも肉などが黄金色のスープに浸かっている、見た目は完全にポトフな料理だった。
早速シュージはスプーンでスープともも肉を掬い、それを口に運んでいった。
「……ふむ、このスープはいつも僕が作るのとは全然違いますね」
「はい。 今回はコンソメベースじゃなくて、鰹節と昆布から出汁をとってみました」
「なるほど、和風のポトフですか」
「ヒントはリック達からもらいました」
「ポトフは俺らでも簡単に作れるから、野営訓練の時とかによく作るんだけど、毎回同じ味だと飽きるなーって話をハンスにしてみた!」
「で、ならスープを少し変えてみようと思いつきまして」
「なるほど…… うん、とっても美味しいですよ。 僕はポトフはコンソメベースが当たり前と認識してたので、僕には作れない一皿です」
「本当ですか! 嬉しいです!」
シュージが素直にハンス達を褒めると、4人とも嬉しそうに表情を綻ばせた。
「出汁の引き方もとても良いですね」
「シュージさん的には何か改善案とか思いつきますか?」
「うーん、そうですね…… 強いて言うなら具材をこのスープに合うものを追加しても良さそうですね。 じゃがいもとにんじんも良いですが、白菜や蓮根なんかも合いそうですね」
「なるほど…… 勉強になります!」
「ただ、アイデアと完成度はとても素晴らしいですよ。 もしまたこういう新しいものを思いついたら、気兼ねなく試してみてください」
「はい! これからも頑張ります!」
自分のアイデアがシュージに褒められた事で、ハンスはとても嬉しそうな表情を浮かべつつ、今後も頑張っていこうと、更なるやる気をみなぎらせていった。
シュージもシュージで、弟子の成長を素直に喜び、これからどう成長してくれるかがさらに楽しみになるのであった。
「おや、どうしましたか皆さん?」
そろそろ昼ごはんの準備をしようかなーと、シュージが思っていたところ、リックが元気に声をかけて来た。
その横にはカインとメイ、あとハンスもいる。
「今日の昼ご飯は俺達が作るぜ!」
「ふむ?」
「ちょっと食べてみて欲しいメニューが思いついたので、リック達に手伝ってもらって、作ってみようかと」
「いっつもシュージさんに作って貰うのもアレだし」
「たまにはシュージ様がゆっくりできる時間も作ってほしくて」
「なるほど、分かりました。 そういう事ならお任せしますね」
どうやらそれぞれが色々とシュージの事を想っての事みたいなので、ありがたくシュージはその厚意を受け取り、今日の昼食作りは任せることにした。
「じゃあ、僕はカウンターで裁縫でもしながら見てますね」
「「「はーい!」」」
以前カイロを作ってから裁縫にプチハマりしたシュージは、収納袋から裁縫セットを取り出し、編み物を始めた。
今作っているのはもこもこ生地のマフラーで、ちょっとずつ編み込んでいて今は半分くらい編み上がっている状態だ。
まだまだこの辺りは寒い日が続くそうなので、編み上がったら今は外作業が生業の先代用務員のズズムにあげようと思っている。
「にしてもリック、カイン、メイはまた料理が上手くなりましたねぇ」
野菜の皮剥きや切り分けを担当しているリック達を見て、シュージはそう呟いた。
シュージがそう思うのも当たり前と言えば当たり前のことで、3人ともシュージと出会った当初は野菜の皮剥きもちょっと危なっかしく、包丁もおっかなびっくりといった感じで扱っていた。
が、今となってはじゃがいもの皮剥きなんかはピーラーを使わずに、包丁でくるくると器用に皮を剥けるようになったし、包丁の扱いもとても上手くなった。
「へへん、だろだろ?」
「流石にこんだけやってたらね」
「シュージ様のおかげです」
「頼もしいですねぇ」
「料理を初めてすぐの頃は成長が手に取るように分かるから楽しいですよね。 俺もその感覚は未だに覚えてます」
「ハンスさんも、もちろん成長していますよ」
「そうですか?」
「はい。 リック達に比べたら細かくて気付きにくいところですけど、食材の扱い方や盛り付けとか、あとは何より知識が付きましたよね」
「それは間違いないですね。 ここに来る前と今とじゃ知識はもう雲泥の差だと思います」
「こうして自分から新しいメニューを考えつくのも成長ですよ」
「確かにそうですね。 シュージさんに喜んでもらえるよう、頑張ります」
弟子達の成長にとても嬉しい気持ちになりつつ、シュージは少しずつ出来上がっていく料理をカウンターからのんびりと眺めていく。
どうやら料理のジャンル的には煮込み料理のようで、一口大に切り分けた野菜や肉を鍋に入れてコトコト煮込み始めた。
「にしても、今年は色々あったなー」
と、コトコト煮込まれてる鍋を見ながらリックが呟いた。
「確かにねー。 特にシュージさんが来てからあっという間だったよ」
「まだこちらに来てから半年だとは思えないぐらい濃密でしたねぇ」
「シュージ様との出会いはとても印象深かったです」
「へぇ、リック達はシュージさんとどんな感じで出会ったんだ?」
「オイラ達がゴブリン討伐の依頼受けにいったら、ブラックウルフが急に襲ってきて、ピンチになったところをシュージさんが助けてくれたんだ」
「えっ、そんな出会いだったのか……」
「あの時のシュージ、マジで凄かったんだぜ! ブラックウルフを素手で2匹も倒してさ」
「す、素手でブラックウルフを…… 流石ですね」
ハンスもそれなりに戦えるが、ブラックウルフを素手で倒すのは恐らく無理なので、シュージに改めて尊敬の眼差しを向けた。
「今思うと、あれはスタンピードの前兆だったのかもしれませんね」
「あー、確かに。 スタンピードが起こりそうになると、近くの魔物も活発になるって教わったね」
「スタンピードなー。 俺達じゃまだ前線には立てなかったけど、次起こる時にはもっと強くなって前線で活躍してーな!」
「リック達なら来年にはもっと強くなってますよ。 焦らず、その調子で頑張って下さい」
「おう!」
「そういえば、3人とも少し背も伸びましたよね? 特にリックとカインは」
「確かに、前よりシュージを見上げなくて良くなった気はする!」
「まだまだ成長期ですねぇ。 これからも沢山食べて鍛えたら、もっと体も強くなりますよ」
「シュージさんのご飯ならいくらでも食べれるよ!」
「はは、ありがとうございます」
「お、鍋がいい感じになった」
そんな風にのんびり話していたら、鍋の中身がいい感じに煮えたようで、お皿によそったものがシュージの前に運ばれてきた。
「ふむ、これはポトフですかね?」
そのお皿に入っていたのは、にんじんやじゃがいも、コッコのもも肉などが黄金色のスープに浸かっている、見た目は完全にポトフな料理だった。
早速シュージはスプーンでスープともも肉を掬い、それを口に運んでいった。
「……ふむ、このスープはいつも僕が作るのとは全然違いますね」
「はい。 今回はコンソメベースじゃなくて、鰹節と昆布から出汁をとってみました」
「なるほど、和風のポトフですか」
「ヒントはリック達からもらいました」
「ポトフは俺らでも簡単に作れるから、野営訓練の時とかによく作るんだけど、毎回同じ味だと飽きるなーって話をハンスにしてみた!」
「で、ならスープを少し変えてみようと思いつきまして」
「なるほど…… うん、とっても美味しいですよ。 僕はポトフはコンソメベースが当たり前と認識してたので、僕には作れない一皿です」
「本当ですか! 嬉しいです!」
シュージが素直にハンス達を褒めると、4人とも嬉しそうに表情を綻ばせた。
「出汁の引き方もとても良いですね」
「シュージさん的には何か改善案とか思いつきますか?」
「うーん、そうですね…… 強いて言うなら具材をこのスープに合うものを追加しても良さそうですね。 じゃがいもとにんじんも良いですが、白菜や蓮根なんかも合いそうですね」
「なるほど…… 勉強になります!」
「ただ、アイデアと完成度はとても素晴らしいですよ。 もしまたこういう新しいものを思いついたら、気兼ねなく試してみてください」
「はい! これからも頑張ります!」
自分のアイデアがシュージに褒められた事で、ハンスはとても嬉しそうな表情を浮かべつつ、今後も頑張っていこうと、更なるやる気をみなぎらせていった。
シュージもシュージで、弟子の成長を素直に喜び、これからどう成長してくれるかがさらに楽しみになるのであった。
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