マッチョな料理人が送る、異世界のんびり生活。 強面、筋骨隆々、非常に強い。でもとっても優しい男が異世界でほのぼの暮らすお話

かむら

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連載

#292-1 はじめての……?①

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「にゃーん」

「ああ、ミニャさん。お帰りなさい」


 ある日の夕方。

 シュージが夕食の仕込みをしようと食堂に向かっていると、ギルドの入口からミニャが帰ってきた。

 どうやら外に散歩に出掛けていたらしい。


「わふー?」

「コンー?」

「にゃー」


 そんなミニャに、暇を持て余してシュージについてきていたコロとマフが群がっていき、何かを聞いているような素振りを見せた。


「わふわふ」

「コンコン」

「うん?どうしたんだ?」


 そして、コロとマフはシュージの方へと向き直ると、シュージの事を見上げて何かを訴えかけてきた。

 その意図を測りかねていたシュージだったが、コロとマフがミニャと入口の扉を交互に見たりしてから、何かを期待するような目をシュージに向けてくるのを見て、何となく言いたい事を察した。


「もしかして、コロとマフも外に散歩に行きたいのか?」

「わふっ!」

「コンっ!」

「それって、僕抜きでって事だよな?」

「わふ!」

「コン!」


 どうやら、コロとマフもミニャ同様、自分達だけで外に遊びに行きたいようだ。


「うーん…… 僕的にはまぁ構わないけどなぁ」


 そんなお願いを聞いたシュージ個人の感想としては、別に良いんじゃないかと思っている。

 というのも、この2匹は見た目はこんなに可愛らしいが、実力はかなりある。

 まだ全力の戦いとかは見た事がないが、2匹とも足の速さだけでも間違いなく並の人間より全然速いし、聴覚も嗅覚もかなりのものなので、不意打ちで誰かに捕まえられたりもしないだろう。

 という事で、身の安全に関しては特に心配は無いのだが、問題は勝手に街に解き放つわけにもいかないということだ。

 世の中には動物が苦手な人もいるわけだし、この街に住んでいる人なら新参のマフはともかくコロは結構存在が認知されているので大丈夫かもしれないが、他所から来た冒険者などから魔物と勘違いされたりしても困る。

 ただ、これらを解決する方法はあると思う。


「ミニャさん」

「にゃー?」


 そう、目の前に実例がいるのだ。

 ミニャも見た目はもちろん可愛らしいのだが、体のサイズは中型犬サイズとそれなりに大きく、尻尾も二又だったりして、間違いなく魔物だと一目で判断できる。

 そんなミニャが当たり前のように普段から外に散歩しに行ったりしてるので、何かシュージが憂いている事の解決方法もあるのだろう。


「ちょっと色々聞きたいので、ゾラさんを呼んできてくれませんか?」

「にゃっ!」


 流石にミニャに聞くだけでは具体的な方法までは分からないので、一番知っていそうなゾラに頼ることにした。
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