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#297-3 勝負!③
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「コン!」
「お、マフも2枚目だな」
コロとマフの宝探し勝負が始まってからそれなりの時間が経ち、現在コロとマフは2枚ずつ紙皿を持ってきたので、勝負は残る一枚を持ってきた方が勝ちという状況までもつれ込んだ。
「わふー?」
ただ、残り一つが中々見つからないようで、コロは至る所に置いてある棚や机などの上に登ったりしてくまなく探していた。
「コンー?」
マフも同様で、ぺたんと地面に伏せて棚の隙間を確認したり、シュージがいる庭なんかも探してみたが、見当たらなかった。
「……わふ!」
「コンっ!」
ただ、別の場所にいた2匹は、ほぼ同じタイミングでまだ探していない場所があることを思い出した。
そうして、テテテーっと駆けて行ったのは、ギルドの奥まった位置にある物置。
ここはコロとマフですら滅多に訪れないので、存在を忘れていた。
「わふっ」
「コンっ」
そして、同じ思いつきをした2匹は、物置の扉の前で鉢合わせた。
さらに、物置の方を見てみると、入ってくれと言わんばかりに少し扉が開いていた。
それを見た2匹は、公平に揃って物置の中へと入っていった。
物置の中は、シュージが定期的に掃除しているおかげで埃も全くない綺麗な空間になっており、そこに置いてあった高いテーブルの上に、コロとマフは小さなケーキの姿を発見した。
が、そのケーキは、紙皿の上ではなく、この物置に秘密基地を作っていて、今はテーブルの上に足をつけているナイルのクチバシに挟まっており、今にも食べられてしまいそうな状態だった。
「わふー!?」
「コンー!?」
「……ごくっ。……ガァ?」
そんなナイルを見て「だめー!?」と大きな鳴き声を上げたコロとマフだったが、一瞬遅く、小さなケーキはナイルが一口で飲み込んでしまった。
「わふぅ……」
「コン……」
「……ガァ」
それを見て残念そうな表情を浮かべるコロとマフに、自分が何かやっちゃったんだと理解したナイルは「……ごめん」とすぐに謝っていった。
それからお互いに状況を説明し合ったところ、ナイルは先程外の散歩から帰ってきて、綺麗な宝石を見つけたので秘密基地に閉まっておこうとこちらに来たのだが、そこには美味しそうなケーキが置かれていた。
こんな所にケーキをわざわざ置くのは、主人のゾラかシュージくらいなので、自分のために用意されたものかと勘違いしてしまったそうだ。
それを聞いたらコロもマフも、それならしょうがないかと納得し、ナイルも2匹の宝探しを邪魔してごめんと素直に謝った事で、わだかまりは残らなかった。
「わふー」
「コンー」
だが、紙皿は上に載っている食べ物を取った方がゲットするというルールだったので、コロとマフは困った表情を浮かべながらどうしよっかと顔を見合わせていった。
「ガァ」
「わふ?」
「コン?」
そんな2匹を見かねたナイルは、2匹にある提案をするのであった。
*
「わふ!」
「コン!」
「おっ、最後の一つ見つけられたか?……おや?」
その後、庭にいたシュージの所へ、コロとマフが戻ってきたのだが、2匹は半分になった紙皿をそれぞれ咥えていた。
「これは、引き分けってことかな?」
「わふ!」
「コン!」
「そうかそうか。2人がそれで良いなら今回の勝負は引き分けだな」
シュージはコロとマフの間に何があったのかはよく分からなかったが、コロとマフが納得しているならそれでいいかと2匹の頭を優しく撫でてあげた。
それから、どっちも頑張ったということで、シュージが庭で焼いていたお餅を使ったおやつがもらえ、コロとマフはそれを仲良く横に並びながら、とても美味しそうに頬張っていくのであった。
「お、マフも2枚目だな」
コロとマフの宝探し勝負が始まってからそれなりの時間が経ち、現在コロとマフは2枚ずつ紙皿を持ってきたので、勝負は残る一枚を持ってきた方が勝ちという状況までもつれ込んだ。
「わふー?」
ただ、残り一つが中々見つからないようで、コロは至る所に置いてある棚や机などの上に登ったりしてくまなく探していた。
「コンー?」
マフも同様で、ぺたんと地面に伏せて棚の隙間を確認したり、シュージがいる庭なんかも探してみたが、見当たらなかった。
「……わふ!」
「コンっ!」
ただ、別の場所にいた2匹は、ほぼ同じタイミングでまだ探していない場所があることを思い出した。
そうして、テテテーっと駆けて行ったのは、ギルドの奥まった位置にある物置。
ここはコロとマフですら滅多に訪れないので、存在を忘れていた。
「わふっ」
「コンっ」
そして、同じ思いつきをした2匹は、物置の扉の前で鉢合わせた。
さらに、物置の方を見てみると、入ってくれと言わんばかりに少し扉が開いていた。
それを見た2匹は、公平に揃って物置の中へと入っていった。
物置の中は、シュージが定期的に掃除しているおかげで埃も全くない綺麗な空間になっており、そこに置いてあった高いテーブルの上に、コロとマフは小さなケーキの姿を発見した。
が、そのケーキは、紙皿の上ではなく、この物置に秘密基地を作っていて、今はテーブルの上に足をつけているナイルのクチバシに挟まっており、今にも食べられてしまいそうな状態だった。
「わふー!?」
「コンー!?」
「……ごくっ。……ガァ?」
そんなナイルを見て「だめー!?」と大きな鳴き声を上げたコロとマフだったが、一瞬遅く、小さなケーキはナイルが一口で飲み込んでしまった。
「わふぅ……」
「コン……」
「……ガァ」
それを見て残念そうな表情を浮かべるコロとマフに、自分が何かやっちゃったんだと理解したナイルは「……ごめん」とすぐに謝っていった。
それからお互いに状況を説明し合ったところ、ナイルは先程外の散歩から帰ってきて、綺麗な宝石を見つけたので秘密基地に閉まっておこうとこちらに来たのだが、そこには美味しそうなケーキが置かれていた。
こんな所にケーキをわざわざ置くのは、主人のゾラかシュージくらいなので、自分のために用意されたものかと勘違いしてしまったそうだ。
それを聞いたらコロもマフも、それならしょうがないかと納得し、ナイルも2匹の宝探しを邪魔してごめんと素直に謝った事で、わだかまりは残らなかった。
「わふー」
「コンー」
だが、紙皿は上に載っている食べ物を取った方がゲットするというルールだったので、コロとマフは困った表情を浮かべながらどうしよっかと顔を見合わせていった。
「ガァ」
「わふ?」
「コン?」
そんな2匹を見かねたナイルは、2匹にある提案をするのであった。
*
「わふ!」
「コン!」
「おっ、最後の一つ見つけられたか?……おや?」
その後、庭にいたシュージの所へ、コロとマフが戻ってきたのだが、2匹は半分になった紙皿をそれぞれ咥えていた。
「これは、引き分けってことかな?」
「わふ!」
「コン!」
「そうかそうか。2人がそれで良いなら今回の勝負は引き分けだな」
シュージはコロとマフの間に何があったのかはよく分からなかったが、コロとマフが納得しているならそれでいいかと2匹の頭を優しく撫でてあげた。
それから、どっちも頑張ったということで、シュージが庭で焼いていたお餅を使ったおやつがもらえ、コロとマフはそれを仲良く横に並びながら、とても美味しそうに頬張っていくのであった。
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