315 / 438
連載
#299-2 エルフの皆さんと交流②
しおりを挟む
図書室のローランとケリアと話したシュージは、ところ変わってギルドの訓練場に来ていた。
「へぇ…… こうかしら?」
「おお、出来てる出来てる」
「すごい才能だね」
そこにはアンネリーゼとディアナ、ディオールの3人がおり、アンネリーゼが何やら手のひらに魔法で火の玉を出しているようだが、その火の玉はなんだかポワポワした金色の光を纏っていた。
「何してるんですか?」
「お、シュージ。いやね、アンネリーゼに精霊魔法を教えてたんだ」
「精霊魔法ですか?」
シュージは魔法を使えないこともあり、あんまり魔法には詳しくないのだが、ちょろっと属性魔法なんかの話は聞いたことがある。
ただ、精霊魔法というのは初耳だった。
「精霊魔法はエルフが使う特殊な魔法なんです。常人には見えないが、魔力に通じている者が修行を積めば、大気中に存在する精霊の気配を感じる事が出来るようになる」
「エリフォミアが外との外交の手段に、精霊魔法を教えるっていう案も出てるらしくてね。試しにアンネリーゼに教えてみたんだ」
「なるほど。それでどうでした?」
「驚くことに、ものの数十分でもう会得されましたよ。精霊を感じられるようになるばかりか、既存の魔法に組み込む応用まで」
「分かってはいたけど、やっぱりアンネリーゼは天才だねー。精霊魔法まで身につけられちゃったら、もう私より魔法に関しては強くなるよ」
「ディアナの不可解とも思えるほどの魔法の出力はこの力のおかげだったのね。……うーん、でも、まだディアナみたいに上手くは使えなさそう」
「いやいや、魔力に通じてる普通のエルフでも100年ぐらい会得に時間かかるし、私ですら20年はかかった技術だからね。そんな簡単に身に付けられても困っちゃうよ」
「アンネリーゼさんはやっぱり凄いですねぇ」
シュージからすると、正直何がどんな風に難しくて凄いのかは全く分からないが、同じギルドの仲間であるアンネリーゼが誉められているのは自分のことのように嬉しかった。
「でも、確かにこれは私だからこんなに早くできたけど、普通の魔法使いには中々難しいでしょうね」
「それはそうでしょうね」
「だからいっそ、こっちの研究者達とかと新しい魔法の研究をした方が早いかもしれないわね」
「確かに、エルフ以外の種族の魔法技術も侮れないって、こっちで暮らし始めてからは思わされることもあったね」
「それぞれ良いところだけを取って合体とかさせられたら最高ね」
「となると、魔力と精霊魔法の核である霊力が……」
と、シュージが感心したのも束の間、アンネリーゼ、ディアナ、ディオールの3人はなんだか魔法についての難しい話をし始めたので、シュージはそっとフェードアウトするようにしてその場を後にするのであった。
「へぇ…… こうかしら?」
「おお、出来てる出来てる」
「すごい才能だね」
そこにはアンネリーゼとディアナ、ディオールの3人がおり、アンネリーゼが何やら手のひらに魔法で火の玉を出しているようだが、その火の玉はなんだかポワポワした金色の光を纏っていた。
「何してるんですか?」
「お、シュージ。いやね、アンネリーゼに精霊魔法を教えてたんだ」
「精霊魔法ですか?」
シュージは魔法を使えないこともあり、あんまり魔法には詳しくないのだが、ちょろっと属性魔法なんかの話は聞いたことがある。
ただ、精霊魔法というのは初耳だった。
「精霊魔法はエルフが使う特殊な魔法なんです。常人には見えないが、魔力に通じている者が修行を積めば、大気中に存在する精霊の気配を感じる事が出来るようになる」
「エリフォミアが外との外交の手段に、精霊魔法を教えるっていう案も出てるらしくてね。試しにアンネリーゼに教えてみたんだ」
「なるほど。それでどうでした?」
「驚くことに、ものの数十分でもう会得されましたよ。精霊を感じられるようになるばかりか、既存の魔法に組み込む応用まで」
「分かってはいたけど、やっぱりアンネリーゼは天才だねー。精霊魔法まで身につけられちゃったら、もう私より魔法に関しては強くなるよ」
「ディアナの不可解とも思えるほどの魔法の出力はこの力のおかげだったのね。……うーん、でも、まだディアナみたいに上手くは使えなさそう」
「いやいや、魔力に通じてる普通のエルフでも100年ぐらい会得に時間かかるし、私ですら20年はかかった技術だからね。そんな簡単に身に付けられても困っちゃうよ」
「アンネリーゼさんはやっぱり凄いですねぇ」
シュージからすると、正直何がどんな風に難しくて凄いのかは全く分からないが、同じギルドの仲間であるアンネリーゼが誉められているのは自分のことのように嬉しかった。
「でも、確かにこれは私だからこんなに早くできたけど、普通の魔法使いには中々難しいでしょうね」
「それはそうでしょうね」
「だからいっそ、こっちの研究者達とかと新しい魔法の研究をした方が早いかもしれないわね」
「確かに、エルフ以外の種族の魔法技術も侮れないって、こっちで暮らし始めてからは思わされることもあったね」
「それぞれ良いところだけを取って合体とかさせられたら最高ね」
「となると、魔力と精霊魔法の核である霊力が……」
と、シュージが感心したのも束の間、アンネリーゼ、ディアナ、ディオールの3人はなんだか魔法についての難しい話をし始めたので、シュージはそっとフェードアウトするようにしてその場を後にするのであった。
878
あなたにおすすめの小説
隠れ居酒屋・越境庵~異世界転移した頑固料理人の物語~
呑兵衛和尚
ファンタジー
調理師・宇堂優也。
彼は、交通事故に巻き込まれて異世界へと旅立った。
彼が異世界に向かった理由、それは『運命の女神の干渉外で起きた事故』に巻き込まれたから。
神々でも判らない事故に巻き込まれ、死亡したという事で、優也は『異世界で第二の人生』を送ることが許された。
そして、仕事にまつわるいくつかのチート能力を得た優也は、異世界でも天職である料理に身をやつすことになるのだが。
始めてみる食材、初めて味わう異世界の味。
そこは、優也にとっては、まさに天国ともいえる世界であった。
そして様々な食材や人々と出会い、この異世界でのライフスタイルを謳歌し始めるのであった。
※【隠れ居酒屋・越境庵】は隔週更新です。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~
チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!?
魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで!
心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく--
美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
異世界に召喚されたけど、戦えないので牧場経営します~勝手に集まってくる動物達が、みんな普通じゃないんだけど!?~
黒蓬
ファンタジー
白石悠真は、ある日突然異世界へ召喚される。しかし、特別なスキルとして授かったのは「牧場経営」。戦えない彼は、与えられた土地で牧場を経営し、食料面での貢献を望まれる。ところが、彼の牧場には不思議な動物たちが次々と集まってきて――!? 異世界でのんびり牧場ライフ、始まります!
ファンタジーは知らないけれど、何やら規格外みたいです 神から貰ったお詫びギフトは、無限に進化するチートスキルでした
渡琉兎
ファンタジー
『第3回次世代ファンタジーカップ』にて【優秀賞】を受賞!
2024/02/21(水)1巻発売!
2024/07/22(月)2巻発売!(コミカライズ企画進行中発表!)
2024/12/16(月)3巻発売!
2025/04/14(月)4巻発売!
応援してくださった皆様、誠にありがとうございます!!
刊行情報が出たことに合わせて02/01にて改題しました!
旧題『ファンタジーを知らないおじさんの異世界スローライフ ~見た目は子供で中身は三十路のギルド専属鑑定士は、何やら規格外みたいです~』
=====
車に轢かれて死んでしまった佐鳥冬夜は、自分の死が女神の手違いだと知り涙する。
そんな女神からの提案で異世界へ転生することになったのだが、冬夜はファンタジー世界について全く知識を持たないおじさんだった。
女神から与えられるスキルも遠慮して鑑定スキルの上位ではなく、下位の鑑定眼を選択してしまう始末。
それでも冬夜は与えられた二度目の人生を、自分なりに生きていこうと転生先の世界――スフィアイズで自由を謳歌する。
※05/12(金)21:00更新時にHOTランキング1位達成!ありがとうございます!
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。