マッチョな料理人が送る、異世界のんびり生活。 強面、筋骨隆々、非常に強い。でもとっても優しい男が異世界でほのぼの暮らすお話

かむら

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#299-2 エルフの皆さんと交流②

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 図書室のローランとケリアと話したシュージは、ところ変わってギルドの訓練場に来ていた。


「へぇ…… こうかしら?」

「おお、出来てる出来てる」

「すごい才能だね」


 そこにはアンネリーゼとディアナ、ディオールの3人がおり、アンネリーゼが何やら手のひらに魔法で火の玉を出しているようだが、その火の玉はなんだかポワポワした金色の光を纏っていた。


「何してるんですか?」

「お、シュージ。いやね、アンネリーゼに精霊魔法を教えてたんだ」

「精霊魔法ですか?」


 シュージは魔法を使えないこともあり、あんまり魔法には詳しくないのだが、ちょろっと属性魔法なんかの話は聞いたことがある。

 ただ、精霊魔法というのは初耳だった。


「精霊魔法はエルフが使う特殊な魔法なんです。常人には見えないが、魔力に通じている者が修行を積めば、大気中に存在する精霊の気配を感じる事が出来るようになる」

「エリフォミアが外との外交の手段に、精霊魔法を教えるっていう案も出てるらしくてね。試しにアンネリーゼに教えてみたんだ」

「なるほど。それでどうでした?」

「驚くことに、ものの数十分でもう会得されましたよ。精霊を感じられるようになるばかりか、既存の魔法に組み込む応用まで」

「分かってはいたけど、やっぱりアンネリーゼは天才だねー。精霊魔法まで身につけられちゃったら、もう私より魔法に関しては強くなるよ」

「ディアナの不可解とも思えるほどの魔法の出力はこの力のおかげだったのね。……うーん、でも、まだディアナみたいに上手くは使えなさそう」

「いやいや、魔力に通じてる普通のエルフでも100年ぐらい会得に時間かかるし、私ですら20年はかかった技術だからね。そんな簡単に身に付けられても困っちゃうよ」

「アンネリーゼさんはやっぱり凄いですねぇ」


 シュージからすると、正直何がどんな風に難しくて凄いのかは全く分からないが、同じギルドの仲間であるアンネリーゼが誉められているのは自分のことのように嬉しかった。


「でも、確かにこれは私だからこんなに早くできたけど、普通の魔法使いには中々難しいでしょうね」

「それはそうでしょうね」

「だからいっそ、こっちの研究者達とかと新しい魔法の研究をした方が早いかもしれないわね」

「確かに、エルフ以外の種族の魔法技術も侮れないって、こっちで暮らし始めてからは思わされることもあったね」

「それぞれ良いところだけを取って合体とかさせられたら最高ね」

「となると、魔力と精霊魔法の核である霊力が……」


 と、シュージが感心したのも束の間、アンネリーゼ、ディアナ、ディオールの3人はなんだか魔法についての難しい話をし始めたので、シュージはそっとフェードアウトするようにしてその場を後にするのであった。
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