マッチョな料理人が送る、異世界のんびり生活。 強面、筋骨隆々、非常に強い。でもとっても優しい男が異世界でほのぼの暮らすお話

かむら

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#299-3 エルフの皆さんと交流①

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「こっちはそれで……」

「ああ、なるほど……」


 蒼天の風の庭先にて。

 そこにはもこもこベッドの上でごろごろしながら何かの本を開いているルナと、それを横から見ながら会話をしているアナベル、あとうつ伏せで寝転がるルナの背中の上でくつろいでいるコロとマフがいた。


「何してるんですか?」

「あら、シュージさん。今はルナさんに色々と薬学の話を聞いてました」

「アナベルさんも薬学の心得が?」

「そうですね。エリフォミアでは薬草の研究をしております」


 ディオールは学校の先生兼研究者というのは知っていたが、アナベルも研究者なのは知らなかった。

 後から聞いた話だが、エルフはその長い寿命からか、人生で何かを研究したりして新しいものを生み出すことが生きがいな者もかなり多いらしい。

 普通のヒト族では成し得ないような長期の研究も、エルフならいくらでもできるし、時間の感覚もヒト族よりかなり遅いので、待つ時間も苦ではないそうだ。


「自分より長く薬学を研究してきた方と会うのは初めてなので、本当にルナさんと話すのは面白いですね」


 そんなアナベルの言葉通り、ルナもかなりの長生きさんなようで、以前それとなく年齢を聞いてみた事もあるのだが「1000年は生きてる…… 細かくは数えてない……」とのことだった。

 果てしない話である。


「でも、エルフの知識も面白い…… エルフが住む地域には私もほとんど行ったことないから……」

「恐らくですが、大森林にしか自生しない薬草なんかもありますよ」

「おー…… 今度行っていい……?」

「いいと思いますよ。ルナさんの知識は私達にとっても非常に役立つことですから」

「わふ!」

「コン!」


 そんな話をしていたら、ルナの背中の上でくつろいでいたコロとマフが身を乗り出してきた。


「コロとマフも行く……?」

「わふー」

「コンっ」

「それも良いと思いますよ。大森林には動物は鳥がたまに来るぐらいでほとんどいないので、コロちゃんとマフちゃんが来たらきっと大人気になるでしょうね」

「なら、僕もまた行きたいですねぇ」

「ふふ、もちろんシュージさんも大歓迎です。何なら、ここのギルドの皆さんなら陛下も安心して招けると思いますから、皆さんでぜひお越しください。他のエルフの者達にも、他の種族の方々と交流して欲しいですし」

「それはとても面白そうですねぇ」

「希望者は増えそう……」


 ルナの言う通り、つい先日までエルフの国なんてお伽話のように扱われていたので、そこに行けると蒼天の風の面々が聞いたら、皆んな行きたがるだろう。

 イザベラやシドなどといった研究畑の者達は特に。


「これからエリフォミアがどうなっていくのか、エルフの私が一番楽しみにしてます」

「きっと良い変化が沢山起こりますよ」


 そんな未来の話なんかもしつつ、他にも色んな話をしていたらあっという間に時間は経ち、エリフォミアの面々はとても満足そうな表情を浮かべながら、エリフォミアへと帰っていくのであった。

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