365 / 433
連載
#318-1 学園のトラブル①
しおりを挟む
「とても有意義なお話ができましたねぇ」
タターヌとの今後へ向けての軽い打ち合わせも終わり、現在シュージは学園探索を再開していた。
その横にはシュミットとサフィナ、あとケイティも折角ならという事で一緒にきている。
「あと見てないところはどこがあるかの?」
「訓練場と食堂とかじゃない?」
「なら、ここから近い訓練場から行こうかの」
シュミットとサフィナはそう言い、シュージを訓練場まで案内した。
「おお、広いですね」
そうして辿り着いた訓練場は400mトラックが入りそうなくらい広い屋内の施設になっていて、ちらほら生徒達が的に向かって魔法を放っていたり、剣の素振りをしていたりする姿があった。
「皆さんここでいつも訓練されているんですか?」
「そうじゃな。魔法や剣の訓練はここでしとるよ」
「良いですね。良い環境で訓練できるのは」
「私からすると、あまり良い印象ないけどね。運動嫌いだし」
「私も剣も魔法もそこまで得意じゃないので……」
どうやらサフィナとケイティはそこまで剣と魔法が得意じゃないらしい。
話を聞くに貴族学園では、自らの身を守るため剣と魔法をそれなりに学ばなければいけないようだが。
「まぁ、誰しも得意不得意はありますからね。僕もそんなに戦うのは好きじゃないですし、魔法も使えません」
「全く使えないの?」
「そうですね。僕は魔力を持っていないので」
「とは言っても、シュージは恐ろしく強いんじゃよ?以前蒼天の風に行った際に訓練風景を見せてもらったが、Bランクに片足を突っ込んどる現役の冒険者と余裕で打ち合っとった」
「そういえば、エヴァお姉様も以前帝国に赴いた際、賊の襲撃に遭って、その時にシュージが守ってくれたって言ってたわね」
「ほえぇ……シュージ様、凄いですっ」
「はは。まぁ、それなりに鍛えてはいますので」
シュミットとサフィナの言葉を聞いて、ケイティはますますシュージに尊敬の眼差しを向けるようになった。
「そんなに強いなら、そっちの教師としてもやっていけるんじゃない?」
「いやー、流石に現役の方には敵いませんし、僕は剣も魔法も使えませんから、ここで教えることはないですよ」
「そっか」
「あっ、シュミット様、サフィナ王女殿下っ」
そんな風にシュージ達が話していると、訓練場にいた男子生徒が駆け寄ってきて、声をかけてきた。
「あっ、ら、来客対応中でしたかっ」
「構わないわ。どうかして?」
「そ、その、向こうの物陰で少しトラブルが起きているようで……上級生で位も高い方々なので、私にはどうしようもなく……」
「貴族ならば時にはそういうのも気にせず介入するべきじゃぞ?」
「も、申し訳ありませんっ……」
「よい。お主は教師を呼んで参れ。妾達が行こう。シュージは……」
「できることがあるかは分かりませんが、大人として傍にいさせてもらいます」
「うむ、助かる」
どうやら一悶着があったようで、その解決に赴く事になった。
タターヌとの今後へ向けての軽い打ち合わせも終わり、現在シュージは学園探索を再開していた。
その横にはシュミットとサフィナ、あとケイティも折角ならという事で一緒にきている。
「あと見てないところはどこがあるかの?」
「訓練場と食堂とかじゃない?」
「なら、ここから近い訓練場から行こうかの」
シュミットとサフィナはそう言い、シュージを訓練場まで案内した。
「おお、広いですね」
そうして辿り着いた訓練場は400mトラックが入りそうなくらい広い屋内の施設になっていて、ちらほら生徒達が的に向かって魔法を放っていたり、剣の素振りをしていたりする姿があった。
「皆さんここでいつも訓練されているんですか?」
「そうじゃな。魔法や剣の訓練はここでしとるよ」
「良いですね。良い環境で訓練できるのは」
「私からすると、あまり良い印象ないけどね。運動嫌いだし」
「私も剣も魔法もそこまで得意じゃないので……」
どうやらサフィナとケイティはそこまで剣と魔法が得意じゃないらしい。
話を聞くに貴族学園では、自らの身を守るため剣と魔法をそれなりに学ばなければいけないようだが。
「まぁ、誰しも得意不得意はありますからね。僕もそんなに戦うのは好きじゃないですし、魔法も使えません」
「全く使えないの?」
「そうですね。僕は魔力を持っていないので」
「とは言っても、シュージは恐ろしく強いんじゃよ?以前蒼天の風に行った際に訓練風景を見せてもらったが、Bランクに片足を突っ込んどる現役の冒険者と余裕で打ち合っとった」
「そういえば、エヴァお姉様も以前帝国に赴いた際、賊の襲撃に遭って、その時にシュージが守ってくれたって言ってたわね」
「ほえぇ……シュージ様、凄いですっ」
「はは。まぁ、それなりに鍛えてはいますので」
シュミットとサフィナの言葉を聞いて、ケイティはますますシュージに尊敬の眼差しを向けるようになった。
「そんなに強いなら、そっちの教師としてもやっていけるんじゃない?」
「いやー、流石に現役の方には敵いませんし、僕は剣も魔法も使えませんから、ここで教えることはないですよ」
「そっか」
「あっ、シュミット様、サフィナ王女殿下っ」
そんな風にシュージ達が話していると、訓練場にいた男子生徒が駆け寄ってきて、声をかけてきた。
「あっ、ら、来客対応中でしたかっ」
「構わないわ。どうかして?」
「そ、その、向こうの物陰で少しトラブルが起きているようで……上級生で位も高い方々なので、私にはどうしようもなく……」
「貴族ならば時にはそういうのも気にせず介入するべきじゃぞ?」
「も、申し訳ありませんっ……」
「よい。お主は教師を呼んで参れ。妾達が行こう。シュージは……」
「できることがあるかは分かりませんが、大人として傍にいさせてもらいます」
「うむ、助かる」
どうやら一悶着があったようで、その解決に赴く事になった。
791
あなたにおすすめの小説
隠れ居酒屋・越境庵~異世界転移した頑固料理人の物語~
呑兵衛和尚
ファンタジー
調理師・宇堂優也。
彼は、交通事故に巻き込まれて異世界へと旅立った。
彼が異世界に向かった理由、それは『運命の女神の干渉外で起きた事故』に巻き込まれたから。
神々でも判らない事故に巻き込まれ、死亡したという事で、優也は『異世界で第二の人生』を送ることが許された。
そして、仕事にまつわるいくつかのチート能力を得た優也は、異世界でも天職である料理に身をやつすことになるのだが。
始めてみる食材、初めて味わう異世界の味。
そこは、優也にとっては、まさに天国ともいえる世界であった。
そして様々な食材や人々と出会い、この異世界でのライフスタイルを謳歌し始めるのであった。
※【隠れ居酒屋・越境庵】は隔週更新です。
異世界に召喚されたけど、戦えないので牧場経営します~勝手に集まってくる動物達が、みんな普通じゃないんだけど!?~
黒蓬
ファンタジー
白石悠真は、ある日突然異世界へ召喚される。しかし、特別なスキルとして授かったのは「牧場経営」。戦えない彼は、与えられた土地で牧場を経営し、食料面での貢献を望まれる。ところが、彼の牧場には不思議な動物たちが次々と集まってきて――!? 異世界でのんびり牧場ライフ、始まります!
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
独身おじさんの異世界おひとりさまライフ〜金や評価は要りません。コーヒーとタバコ、そして本があれば最高です〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
ブラック企業で身も心もすり減らした相馬蓮司(42歳)。
過労死の果てに辿り着いたのは、剣と魔法の異世界だった。
神様から「万能スキル」を押し付けられたものの、蓮司が選んだのは──戦いでも冒険でもない。
静かな辺境の村外れで、珈琲と煙草の店を開く。
作り出す珈琲は、病も呪いも吹き飛ばし、煙草は吸っただけで魔力上限を突破。
伝説級アイテム扱いされ、貴族も英雄も列をなすが──本人は、そんな騒ぎに興味なし。
「……うまい珈琲と煙草があれば、それでいい」
誰かと群れる気も、誰かに媚びる気もない。
ただ、自分のためだけに、今日も一杯と一服を楽しむ。
誰にも縛られず、誰にも迎合しない孤高のおっさんによる、異世界マイペースライフ、ここに開店!
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~
チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!?
魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで!
心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく--
美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。