マッチョな料理人が送る、異世界のんびり生活。 強面、筋骨隆々、非常に強い。でもとっても優しい男が異世界でほのぼの暮らすお話

かむら

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#318-1 学園のトラブル①

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「とても有意義なお話ができましたねぇ」


 タターヌとの今後へ向けての軽い打ち合わせも終わり、現在シュージは学園探索を再開していた。

 その横にはシュミットとサフィナ、あとケイティも折角ならという事で一緒にきている。


「あと見てないところはどこがあるかの?」

「訓練場と食堂とかじゃない?」

「なら、ここから近い訓練場から行こうかの」


 シュミットとサフィナはそう言い、シュージを訓練場まで案内した。


「おお、広いですね」


 そうして辿り着いた訓練場は400mトラックが入りそうなくらい広い屋内の施設になっていて、ちらほら生徒達が的に向かって魔法を放っていたり、剣の素振りをしていたりする姿があった。


「皆さんここでいつも訓練されているんですか?」

「そうじゃな。魔法や剣の訓練はここでしとるよ」

「良いですね。良い環境で訓練できるのは」

「私からすると、あまり良い印象ないけどね。運動嫌いだし」

「私も剣も魔法もそこまで得意じゃないので……」


 どうやらサフィナとケイティはそこまで剣と魔法が得意じゃないらしい。

 話を聞くに貴族学園では、自らの身を守るため剣と魔法をそれなりに学ばなければいけないようだが。


「まぁ、誰しも得意不得意はありますからね。僕もそんなに戦うのは好きじゃないですし、魔法も使えません」

「全く使えないの?」

「そうですね。僕は魔力を持っていないので」

「とは言っても、シュージは恐ろしく強いんじゃよ?以前蒼天の風に行った際に訓練風景を見せてもらったが、Bランクに片足を突っ込んどる現役の冒険者と余裕で打ち合っとった」

「そういえば、エヴァお姉様も以前帝国に赴いた際、賊の襲撃に遭って、その時にシュージが守ってくれたって言ってたわね」

「ほえぇ……シュージ様、凄いですっ」

「はは。まぁ、それなりに鍛えてはいますので」


 シュミットとサフィナの言葉を聞いて、ケイティはますますシュージに尊敬の眼差しを向けるようになった。


「そんなに強いなら、そっちの教師としてもやっていけるんじゃない?」

「いやー、流石に現役の方には敵いませんし、僕は剣も魔法も使えませんから、ここで教えることはないですよ」

「そっか」

「あっ、シュミット様、サフィナ王女殿下っ」


 そんな風にシュージ達が話していると、訓練場にいた男子生徒が駆け寄ってきて、声をかけてきた。


「あっ、ら、来客対応中でしたかっ」

「構わないわ。どうかして?」

「そ、その、向こうの物陰で少しトラブルが起きているようで……上級生で位も高い方々なので、私にはどうしようもなく……」

「貴族ならば時にはそういうのも気にせず介入するべきじゃぞ?」

「も、申し訳ありませんっ……」

「よい。お主は教師を呼んで参れ。妾達が行こう。シュージは……」

「できることがあるかは分かりませんが、大人として傍にいさせてもらいます」

「うむ、助かる」


 どうやら一悶着があったようで、その解決に赴く事になった。
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