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#4 カスミのスキル
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「案内はこのくらいだな」
クリスタの言葉通り、途中、カスミが嬉し過ぎて泣き出してしまうというトラブルもあったが、その後は特に何もなく、このパーティーハウスの案内は進んでいった。
一応、まだ入っていない部屋や、レネが使うという地下の作業場もあったりするのだが、その辺はまた追々知ればいいだろうという事で、カスミ達はリビングに戻ってきた。
「っと、気付けばもうこんな時間か」
そんなパーティーハウス見学が終わる頃には、窓から見える空は茜がかっており、もうすぐ完全に日も沈むであろう時間になっていた。
「そうしたら、食事の準備だな」
「あっ、私、料理できますっ!」
クリスタの呟きに、カスミは勢いよく食いついた。
「えっ、そうなのか?」
「はいっ。 一番自信ありますっ」
「本当に大丈夫? 包丁とか危なくない?」
「大丈夫ですっ」
レネの心配にも、カスミは毅然とそう答える。
(私が一番役に立てるのは確実に料理だから、ここは譲れないっ)
そんな風に思っているカスミの気迫すら感じさせる料理がしたいコールに、クリスタもレネも大丈夫だろうかと心配しつつだが、とりあえずキッチンに立たせてもらえる事にはなった。
「キッチン高いから、台を持ってきて、と」
「危ないと思ったらすぐ止めるからな?」
「分かりましたっ」
それでも心配なものは心配なようで、クリスタとレネがすぐ横で見守る事になった。
(まずは冷蔵庫の中身を……)
とりあえず、食事を作るためには食材がいるので、キッチンにあった冷蔵庫を開けて中を確認していく。
ちなみにこの冷蔵庫は、魔道具と呼ばれるもので、地球のもののように電気で動くのではなく、内蔵された魔石という魔法を使うための魔力が溜め込まれている石と、冷蔵庫自体に付与された氷の魔法が作用して、中のものを冷やしたり凍らせたりしているようだ。
(これ、豚肉かな? こっちはキャベツ…… 良かった、地球のものとそんなに変わらなさそう)
カスミとしては、異世界の見た事ない食材ばかりで使い方が分からないかもしれないという心配があったのだが、割と見たことのある食材ばかりで、一安心だった。
ただ、中には見たことない食材もあったので、それはまた今度どんなものか確かめる事にする。
そして、キッチン周りにある調味料だが、塩、胡椒、砂糖、酒、油という必要最低限なものはあった。
ただ、醤油やみりん、味噌などは無く、クリスタとレネに聞いてみたが、そもそもその辺りの合わせ調味料や複雑な作り方のものは存在しないようだった。
(醤油とかも無いのか…… うーん、欲しいなぁ……)
「「えっ?」」
カスミがそう無いものねだりをしていると、クリスタとレネが驚いたような声を上げた。
その二人はキッチンの上に目線を向けており、カスミもそこに目線を向けてみると、そこにはボトルに入った黒い液体が置いてあった。
「なにこれ、ポンって出てきたけど?」
「黒い液体…… 毒か?」
それを見て、クリスタとレネは疑問の声を上げる。
「こ、これ、もしかしてっ」
そんな二人を横目に、カスミはまさかと思いながら急に出現したボトルの蓋を開け、スプーンにちょろっと出してそれを口に運んでいった。
「か、カスミちゃん!? ダメだよ、そんなの飲んだらっ」
「か、カスミっ、ぺってするんだっ」
余りにもカスミが躊躇なくその謎の黒い液体を口に運んでしまい、止め損ねたクリスタとレネが慌ててカスミに近付いてきたが、当のカスミの口内には、馴染み深い風味が広がっていった。
(これ、醤油だ……! それも結構いいやつ……!)
カスミの見立て通り、そのボトルの中身は紛れもない醤油で、しかもその辺のスーパーなどで売っているものではなく、ブランド品のとても良い醤油の味と風味がした。
カスミは職業こそパティシエだが、普通の料理も店を出せるくらいのクオリティで作れる腕はあるので、こういう良い調味料の味の違いなどもちゃんと分かる。
「だ、大丈夫か、カスミ……?」
そんな醤油の風味に感動して何も言わないカスミに、クリスタが心配そうな顔を浮かべながらそう聞いてきた。
「あっ、大丈夫ですよっ。 これ、私が欲しいと思ってたら調味料なんです」
「そうなの? 良かったー、なんか変なもの飲んじゃったかと思って心配したよ」
同じく心配していたレネもそう言って胸を撫で下ろした。
「ご、ごめんなさい」
確かに、醤油を知らない人からしたら、謎の黒い液体にしか見えないので、クリスタとレネの心配も当たり前の事だろう。
なので、素直にカスミはクリスタとレネに頭を下げてごめんなさいをした。
「まぁ、害がないのなら良かったが、どこから出てきたんだこれは?」
カスミの謝罪を受け入れたクリスタが、そんな疑問を口にする。
「それは…… 分からないです」
「もしかしたら、カスミちゃんのスキルじゃない?」
「私のスキル、ですか?」
(スキルなんて、身に覚えが無さすぎるんだけど……)
レネにスキルなのかもと言われたカスミだったが、そんな力に心当たりがあるはずもなかった。
「カスミ、この醤油? をどうやって出したか分かるか?」
はてなマークを浮かべるカスミに、クリスタがそう聞いてくる。
「う、うーん、確かに欲しいなって思いはしましたけど……」
「それじゃないか? 試しに他にも何か欲しいなって思ってみたらどうだ」
(うーん、じゃあ、みりん欲しいなっ)
――ポンっ
「おっ、また出たぞ」
クリスタに言われた通り、カスミが今度はみりんが欲しいと念じると、キッチンの上に今度は黄金色の液体が入ったボトルが出現した。
「これ…… みりんだっ」
そのボトルを開けて匂いを嗅いでみると、紛れもないみりんの香りがした。
一応子供の体なので、みりんに入っているアルコールを考慮して飲むのは止めておく。
「これも調味料なのか?」
みりんが入ったボトルを観察しながらクリスタがそう聞いてくる。
「はい、そうですっ」
「ふむ、カスミのスキルは調味料を生み出すスキルという事か?」
「どうだろ? 食材とか、料理に関連するアイテムなら何でも出せたりするのかも?」
カスミのスキルについて、クリスタとレネはそんな風に考察をする。
「カスミ、スキルはこれまで使った事ないのか?」
「は、はい、使った事ないです」
クリスタの問いかけに、カスミは素直にそう答えた。
「なら知っておいて欲しいのは、スキルを使うには体内の魔力が必要なんだ。 今使った感じ、体調はどうだ?」
「特に問題ないですけど、言われてみると体から何かが抜けたような感じがちょっとします」
「それが魔力だ」
どうやらこの世界のカスミの体には魔力という不思議な力が宿っているようだ。
「体内の魔力を使い過ぎると、体調悪くなっちゃうから、そろそろやばいかもって思ったら、それ以上スキルは使っちゃダメだよ!」
「分かりましたっ」
レネにそう忠告されたカスミは、首をこくこくと縦に振りながら、使い過ぎには注意しようと心に決めた。
(スキルに魔力…… そんな力が私にあるなんて…… この世界に来た影響なんだろうな……)
そんな風に思いつつ、その後、スキルの検証として味噌とオイスターソース、小麦粉に片栗粉、あと和風の顆粒出汁にコンソメキューブなんかも出してみた。
結果、キッチンの上は色んな調味料でいっぱいになった。
「凄いね、どれも見たことないよ!」
「結局、調味料を生み出す能力なのか?」
「どうでしょう……?」
レネとクリスタがそれぞれ感想や疑問を口にするが、カスミとしても全く分からない事だらけだった。
それから、試しに牛肉、トマト、りんごといった感じで食材を思い浮かべてみたが、それは生み出せなかった。
どうやら食材はスキルで生み出せないようだ。
「あと料理関連だと、調理器具とかかな?」
「やってみます」
次にカスミは、泡立て器を頭の中で思い浮かべて欲しいと念じてみた。
――ポンっ
「あっ、出まし、た……?」
「カスミっ!」
すると、想像通りの泡立て器がキッチンの上に出現した。
しかしその瞬間、カスミに体からごっそりと何かが抜け落ちたような感覚が襲い、ふらっと地面に倒れそうになってしまった。
そんなカスミをクリスタが慌てて支えてくれたことで、地面にダイブすることはなんとか避けられた。
「大丈夫か?」
「あ、はいっ……!」
「凄い魔力使っちゃった?」
「そうですね…… なんか、感覚だともう一回調理器具を出すのは無理な気がします」
レネの言葉にカスミはそう返した。
「調味料は体内魔力の1割未満、調理器具は3割~5割くらいといったところか」
「便利な能力だけど、結構魔力使うね」
カスミのスキルについて、クリスタとレネはそんな風な分析をした。
「カスミ、もし今後スキルを使いたくなったら、必ず誰かと一緒に使うようにしてくれ。 調味料や調理器具によってはまた使う魔力が増減する可能性もあるから、むやみやたらには使わないように」
「分かりましたっ」
クリスタの忠告にも、カスミは素直に頷いた。
「まぁ、とりあえずカスミちゃんが欲しいものが手に入ったみたいだし、良かったね!」
まだスキルの詳細は分からないが、レネの言う通り、とりあえず欲しかった調味料が手に入った事はありがたいので、気を取り直して料理を始める事にした。
クリスタの言葉通り、途中、カスミが嬉し過ぎて泣き出してしまうというトラブルもあったが、その後は特に何もなく、このパーティーハウスの案内は進んでいった。
一応、まだ入っていない部屋や、レネが使うという地下の作業場もあったりするのだが、その辺はまた追々知ればいいだろうという事で、カスミ達はリビングに戻ってきた。
「っと、気付けばもうこんな時間か」
そんなパーティーハウス見学が終わる頃には、窓から見える空は茜がかっており、もうすぐ完全に日も沈むであろう時間になっていた。
「そうしたら、食事の準備だな」
「あっ、私、料理できますっ!」
クリスタの呟きに、カスミは勢いよく食いついた。
「えっ、そうなのか?」
「はいっ。 一番自信ありますっ」
「本当に大丈夫? 包丁とか危なくない?」
「大丈夫ですっ」
レネの心配にも、カスミは毅然とそう答える。
(私が一番役に立てるのは確実に料理だから、ここは譲れないっ)
そんな風に思っているカスミの気迫すら感じさせる料理がしたいコールに、クリスタもレネも大丈夫だろうかと心配しつつだが、とりあえずキッチンに立たせてもらえる事にはなった。
「キッチン高いから、台を持ってきて、と」
「危ないと思ったらすぐ止めるからな?」
「分かりましたっ」
それでも心配なものは心配なようで、クリスタとレネがすぐ横で見守る事になった。
(まずは冷蔵庫の中身を……)
とりあえず、食事を作るためには食材がいるので、キッチンにあった冷蔵庫を開けて中を確認していく。
ちなみにこの冷蔵庫は、魔道具と呼ばれるもので、地球のもののように電気で動くのではなく、内蔵された魔石という魔法を使うための魔力が溜め込まれている石と、冷蔵庫自体に付与された氷の魔法が作用して、中のものを冷やしたり凍らせたりしているようだ。
(これ、豚肉かな? こっちはキャベツ…… 良かった、地球のものとそんなに変わらなさそう)
カスミとしては、異世界の見た事ない食材ばかりで使い方が分からないかもしれないという心配があったのだが、割と見たことのある食材ばかりで、一安心だった。
ただ、中には見たことない食材もあったので、それはまた今度どんなものか確かめる事にする。
そして、キッチン周りにある調味料だが、塩、胡椒、砂糖、酒、油という必要最低限なものはあった。
ただ、醤油やみりん、味噌などは無く、クリスタとレネに聞いてみたが、そもそもその辺りの合わせ調味料や複雑な作り方のものは存在しないようだった。
(醤油とかも無いのか…… うーん、欲しいなぁ……)
「「えっ?」」
カスミがそう無いものねだりをしていると、クリスタとレネが驚いたような声を上げた。
その二人はキッチンの上に目線を向けており、カスミもそこに目線を向けてみると、そこにはボトルに入った黒い液体が置いてあった。
「なにこれ、ポンって出てきたけど?」
「黒い液体…… 毒か?」
それを見て、クリスタとレネは疑問の声を上げる。
「こ、これ、もしかしてっ」
そんな二人を横目に、カスミはまさかと思いながら急に出現したボトルの蓋を開け、スプーンにちょろっと出してそれを口に運んでいった。
「か、カスミちゃん!? ダメだよ、そんなの飲んだらっ」
「か、カスミっ、ぺってするんだっ」
余りにもカスミが躊躇なくその謎の黒い液体を口に運んでしまい、止め損ねたクリスタとレネが慌ててカスミに近付いてきたが、当のカスミの口内には、馴染み深い風味が広がっていった。
(これ、醤油だ……! それも結構いいやつ……!)
カスミの見立て通り、そのボトルの中身は紛れもない醤油で、しかもその辺のスーパーなどで売っているものではなく、ブランド品のとても良い醤油の味と風味がした。
カスミは職業こそパティシエだが、普通の料理も店を出せるくらいのクオリティで作れる腕はあるので、こういう良い調味料の味の違いなどもちゃんと分かる。
「だ、大丈夫か、カスミ……?」
そんな醤油の風味に感動して何も言わないカスミに、クリスタが心配そうな顔を浮かべながらそう聞いてきた。
「あっ、大丈夫ですよっ。 これ、私が欲しいと思ってたら調味料なんです」
「そうなの? 良かったー、なんか変なもの飲んじゃったかと思って心配したよ」
同じく心配していたレネもそう言って胸を撫で下ろした。
「ご、ごめんなさい」
確かに、醤油を知らない人からしたら、謎の黒い液体にしか見えないので、クリスタとレネの心配も当たり前の事だろう。
なので、素直にカスミはクリスタとレネに頭を下げてごめんなさいをした。
「まぁ、害がないのなら良かったが、どこから出てきたんだこれは?」
カスミの謝罪を受け入れたクリスタが、そんな疑問を口にする。
「それは…… 分からないです」
「もしかしたら、カスミちゃんのスキルじゃない?」
「私のスキル、ですか?」
(スキルなんて、身に覚えが無さすぎるんだけど……)
レネにスキルなのかもと言われたカスミだったが、そんな力に心当たりがあるはずもなかった。
「カスミ、この醤油? をどうやって出したか分かるか?」
はてなマークを浮かべるカスミに、クリスタがそう聞いてくる。
「う、うーん、確かに欲しいなって思いはしましたけど……」
「それじゃないか? 試しに他にも何か欲しいなって思ってみたらどうだ」
(うーん、じゃあ、みりん欲しいなっ)
――ポンっ
「おっ、また出たぞ」
クリスタに言われた通り、カスミが今度はみりんが欲しいと念じると、キッチンの上に今度は黄金色の液体が入ったボトルが出現した。
「これ…… みりんだっ」
そのボトルを開けて匂いを嗅いでみると、紛れもないみりんの香りがした。
一応子供の体なので、みりんに入っているアルコールを考慮して飲むのは止めておく。
「これも調味料なのか?」
みりんが入ったボトルを観察しながらクリスタがそう聞いてくる。
「はい、そうですっ」
「ふむ、カスミのスキルは調味料を生み出すスキルという事か?」
「どうだろ? 食材とか、料理に関連するアイテムなら何でも出せたりするのかも?」
カスミのスキルについて、クリスタとレネはそんな風に考察をする。
「カスミ、スキルはこれまで使った事ないのか?」
「は、はい、使った事ないです」
クリスタの問いかけに、カスミは素直にそう答えた。
「なら知っておいて欲しいのは、スキルを使うには体内の魔力が必要なんだ。 今使った感じ、体調はどうだ?」
「特に問題ないですけど、言われてみると体から何かが抜けたような感じがちょっとします」
「それが魔力だ」
どうやらこの世界のカスミの体には魔力という不思議な力が宿っているようだ。
「体内の魔力を使い過ぎると、体調悪くなっちゃうから、そろそろやばいかもって思ったら、それ以上スキルは使っちゃダメだよ!」
「分かりましたっ」
レネにそう忠告されたカスミは、首をこくこくと縦に振りながら、使い過ぎには注意しようと心に決めた。
(スキルに魔力…… そんな力が私にあるなんて…… この世界に来た影響なんだろうな……)
そんな風に思いつつ、その後、スキルの検証として味噌とオイスターソース、小麦粉に片栗粉、あと和風の顆粒出汁にコンソメキューブなんかも出してみた。
結果、キッチンの上は色んな調味料でいっぱいになった。
「凄いね、どれも見たことないよ!」
「結局、調味料を生み出す能力なのか?」
「どうでしょう……?」
レネとクリスタがそれぞれ感想や疑問を口にするが、カスミとしても全く分からない事だらけだった。
それから、試しに牛肉、トマト、りんごといった感じで食材を思い浮かべてみたが、それは生み出せなかった。
どうやら食材はスキルで生み出せないようだ。
「あと料理関連だと、調理器具とかかな?」
「やってみます」
次にカスミは、泡立て器を頭の中で思い浮かべて欲しいと念じてみた。
――ポンっ
「あっ、出まし、た……?」
「カスミっ!」
すると、想像通りの泡立て器がキッチンの上に出現した。
しかしその瞬間、カスミに体からごっそりと何かが抜け落ちたような感覚が襲い、ふらっと地面に倒れそうになってしまった。
そんなカスミをクリスタが慌てて支えてくれたことで、地面にダイブすることはなんとか避けられた。
「大丈夫か?」
「あ、はいっ……!」
「凄い魔力使っちゃった?」
「そうですね…… なんか、感覚だともう一回調理器具を出すのは無理な気がします」
レネの言葉にカスミはそう返した。
「調味料は体内魔力の1割未満、調理器具は3割~5割くらいといったところか」
「便利な能力だけど、結構魔力使うね」
カスミのスキルについて、クリスタとレネはそんな風な分析をした。
「カスミ、もし今後スキルを使いたくなったら、必ず誰かと一緒に使うようにしてくれ。 調味料や調理器具によってはまた使う魔力が増減する可能性もあるから、むやみやたらには使わないように」
「分かりましたっ」
クリスタの忠告にも、カスミは素直に頷いた。
「まぁ、とりあえずカスミちゃんが欲しいものが手に入ったみたいだし、良かったね!」
まだスキルの詳細は分からないが、レネの言う通り、とりあえず欲しかった調味料が手に入った事はありがたいので、気を取り直して料理を始める事にした。
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