8 / 12
#8 市場でお買い物
しおりを挟む
冒険者ギルドでギルドカードを作ったカスミは、クリスタとレネと共に今度は服屋にやって来ていた。
その服屋は街の中でもかなり綺麗な通りにあり、中に入ってみても見るからに質の良さそうな服が売られていた。
「よし、服を選んでいくぞ」
「カスミちゃんも欲しいのあったら教えてね!」
そして、クリスタとレネは今日一番と言っていいくらい気合が入っていた。
「は、はい。 でも、ここ結構お高いお店じゃ……」
「まぁ、街の中では一番良い店だな」
「でも別に貴族用って訳じゃないから、そこまで高い訳じゃないよ? ほら」
そう言ってレネが手に取ったシャツの値札には、前世で言うところのブランド品を取り扱うお店くらいの値段が記されていた。
(う、うーん、確かに凄い高い訳じゃないけど……)
「カスミはこれから毎日毎食あんな美味しい料理を作ってくれるんだから、気にしないでいい」
「そうそう! 昨日の晩ご飯とか食べられるなら、私このシャツの100倍くらいお金出せるよ!」
「あ、ありがとうございます……!」
(自分の料理を評価してもらえるのは凄い嬉しいなっ。 ……よし、あんまり遠慮しすぎもよくないって言われたし、貰った分は美味しいご飯とかでちゃんと返そうっ)
家族とまで言ってくれているクリスタとレネの厚意を遠慮しすぎるのは良くないと流石のカスミも気付いたので、ありがたく厚意は受け取りつつ、その分ちゃんと家事を頑張ろうと意気込むのであった。
それからというものの、クリスタとレネは子供服エリアでカスミに似合いそうなものをどんどん手に取り、カスミは試着室でそれを一着ずつ試着していった。
「ど、どうでしょう?」
「おお、可愛いぞカスミ!」
「いいねいいねー! じゃあ次こっちね!」
カスミももちろん普通の女なので、可愛い服は普通に好きだ。
ただ、クリスタとレネの熱意がものすごく、どんどん次の服を持ってくるので、それらを試着し終える頃にはカスミはかなりへとへとになってしまっていた。
「うーむ、どれも似合うから全部買いたいな」
「そ、それは流石にもらいすぎですっ」
クリスタのそんな呟きを、カスミは流石に否定した。
遠慮しすぎるのは良くないが、遠慮が全くないのは違うと思うので。
「んー、じゃあとりあえず1週間違うコーデができるくらいにしとこっか」
(それでも十分多いけど……)
結局、レネに言われた通り、一週間着回せるくらいの量の服を最後はカスミが決め、クリスタとレネに買ってもらった。
ただ、クリスタとレネの強い希望もあり、フリフリの可愛らしい服や、もこもこのパジャマも買ってもらう事になった。
そして、この場でレネのお下がりから、所々に刺繍がされた可愛らしいワンピースに着替えさせてもらい、服屋を後にした。
「これで最低限必要なものは揃えたが、カスミは他に何か欲しいものはあるか?」
「うーん…… あ、それなら、食材や調理器具が売っているお店に行きたいですっ」
クリスタの質問に、カスミはそう返した。
「おー! 行こ行こ! そこで良いもの買って、美味しいもの作って欲しいよー!」
レネもどうやら大賛成のようで、早く行こうと言わんばかりにカスミの手を引いてきた。
そんなレネにカスミが付いていくと、活気のある市場に辿り着いた。
「わぁ…… 色々なお店がありますね」
「食材は基本ここで買うよ! 朝一番じゃないからちょっと品揃えは悪いかもだけど、大体なんでもあるね!」
レネの言う通り、少し周りを見渡すだけでも食材を扱うお店が沢山並んでいて、前世でもスーパーで食材を買ったりするのが好きだったカスミからすると、中々に購買欲をそそられる光景だった。
「カスミ、欲しいものがあったら遠慮なく言ってくれ」
「ありがとうございますっ!」
(家の冷蔵庫にはほとんど何も無かったし、皆さん結構食べる…… おまけにあと2人お家に帰ってくる可能性もあるから、結構買わなきゃかなっ)
カスミは内心そう考えをまとめつつ、まずは近くにあった肉を売っている店に足を運んだ。
すると、店の前まで来たカスミに気付いた恰幅のいい店員のおばちゃんが声をかけてきた。
「お、いらっしゃい! 可愛いお客さんと…… おやおや、『ビフレスト』のお二人まで!」
「ビフレスト?」
どうやらこの店員のおばちゃんはクリスタとレネの事を知っているようだったが、ビフレストという知らない単語が出てきて、カスミは頭にはてなマークを浮かべた。
「ビフレストっていうのは私達のパーティー名だな」
「あ、そうなんですねっ」
(やっぱり皆さん有名人なんだなぁ……)
「それで、うちに来たって事は肉が欲しいんだね」
カスミが改めてクリスタとレネを一目置いた目で見ていると、店員のおばちゃんがクリスタにそう言ってきた。
「ああ。 とは言っても、買うのはカスミだが」
「えっ、この小さい子がかい?」
「こう見えてカスミちゃんは凄い料理が上手いんだよー!」
「いえいえ、そんな……」
何だかレネによってやたらとハードルが上げられてしまい、カスミはちょっと恥ずかしくなってしまう。
が、ここは来た目的は肉なので、気を取り直してカスミは店員のおばちゃんに売られている肉について色々と聞いてみた。
「ここにあるのは何のお肉ですか?」
「これはビッグバードの肉で、こっちはバイソンの肉だね」
(どれも魔物のお肉…… でも、見た目は鶏肉に牛肉っぽい。 オーク肉もすごく美味しかったけど身質は豚肉だったから、私でも扱えるかなっ)
そう結論付けたカスミは、ひとまずオークとビッグバード、バイソンの肉の色んな部位を買ってもらう事にした。
「あと、なにかおすすめとかありますか?」
「そうだねぇ…… 人気どころで言うならこのレッドスネークかな」
「スネーク…… 蛇の魔物ですか?」
「ああ、そうだよ」
(蛇肉かぁ…… 美味しいのかな? 前世では食べた事なくて、鶏肉に似てるって言われてたのは知ってるけど)
「……じゃあ、それも少しください」
「あいよ!」
蛇の魔物の肉という事で、全くの未知の食材だが、おすすめされたという事もあり、レッドスネークの肉も少量購入した。
それでもクリスタ達+カスミの計6人分の食材なので、かなりの量になった。
「えっと、どうやって持って帰りましょう?」
「私が運ぶから大丈夫だぞ」
「重くないですか?」
「いや、私にはこれがあるからな」
かなりの量になった肉をどう運ぶのかカスミが考えていると、クリスタがおもむろに腕を振ると、その周りの空間がぐにゃりと歪み、やがて先の見えない丸い穴が出現した。
「わっ、それなんですか?」
「これは『ストレージ』という空間魔法の一つだな。 生物以外の物を異空間にしまっておけて、中の物は時がゆっくり進むから食材も通常より長期間保存できる」
「それは、凄いですねっ」
(地球人だったら誰もが欲しがる魔法だなぁ…… 私も欲しい)
そう思うカスミだったが、話を聞くに空間魔法はかなり習得が難しいそうで、魔法の知識が豊富でないと使えない魔法だそうだ。
まぁ、使えたら嬉しいが、無いのが普通の事なので、気持ちを切り替えてクリスタの収納魔法に今買った肉達を放り込んでいった。
その後も他の店を回り、野菜や乳製品など、美味しいご飯を作るために必要な食材を沢山買い込んでいると、気付けば市場の通りの終わりが見えてきた。
ちなみに、どの食材も地球のスーパーで買うよりも断然安かった。
どうやらこの世界は作物もよく育つし、魔物も際限なく生まれてくるようで、食料には困っていないようだ。
その服屋は街の中でもかなり綺麗な通りにあり、中に入ってみても見るからに質の良さそうな服が売られていた。
「よし、服を選んでいくぞ」
「カスミちゃんも欲しいのあったら教えてね!」
そして、クリスタとレネは今日一番と言っていいくらい気合が入っていた。
「は、はい。 でも、ここ結構お高いお店じゃ……」
「まぁ、街の中では一番良い店だな」
「でも別に貴族用って訳じゃないから、そこまで高い訳じゃないよ? ほら」
そう言ってレネが手に取ったシャツの値札には、前世で言うところのブランド品を取り扱うお店くらいの値段が記されていた。
(う、うーん、確かに凄い高い訳じゃないけど……)
「カスミはこれから毎日毎食あんな美味しい料理を作ってくれるんだから、気にしないでいい」
「そうそう! 昨日の晩ご飯とか食べられるなら、私このシャツの100倍くらいお金出せるよ!」
「あ、ありがとうございます……!」
(自分の料理を評価してもらえるのは凄い嬉しいなっ。 ……よし、あんまり遠慮しすぎもよくないって言われたし、貰った分は美味しいご飯とかでちゃんと返そうっ)
家族とまで言ってくれているクリスタとレネの厚意を遠慮しすぎるのは良くないと流石のカスミも気付いたので、ありがたく厚意は受け取りつつ、その分ちゃんと家事を頑張ろうと意気込むのであった。
それからというものの、クリスタとレネは子供服エリアでカスミに似合いそうなものをどんどん手に取り、カスミは試着室でそれを一着ずつ試着していった。
「ど、どうでしょう?」
「おお、可愛いぞカスミ!」
「いいねいいねー! じゃあ次こっちね!」
カスミももちろん普通の女なので、可愛い服は普通に好きだ。
ただ、クリスタとレネの熱意がものすごく、どんどん次の服を持ってくるので、それらを試着し終える頃にはカスミはかなりへとへとになってしまっていた。
「うーむ、どれも似合うから全部買いたいな」
「そ、それは流石にもらいすぎですっ」
クリスタのそんな呟きを、カスミは流石に否定した。
遠慮しすぎるのは良くないが、遠慮が全くないのは違うと思うので。
「んー、じゃあとりあえず1週間違うコーデができるくらいにしとこっか」
(それでも十分多いけど……)
結局、レネに言われた通り、一週間着回せるくらいの量の服を最後はカスミが決め、クリスタとレネに買ってもらった。
ただ、クリスタとレネの強い希望もあり、フリフリの可愛らしい服や、もこもこのパジャマも買ってもらう事になった。
そして、この場でレネのお下がりから、所々に刺繍がされた可愛らしいワンピースに着替えさせてもらい、服屋を後にした。
「これで最低限必要なものは揃えたが、カスミは他に何か欲しいものはあるか?」
「うーん…… あ、それなら、食材や調理器具が売っているお店に行きたいですっ」
クリスタの質問に、カスミはそう返した。
「おー! 行こ行こ! そこで良いもの買って、美味しいもの作って欲しいよー!」
レネもどうやら大賛成のようで、早く行こうと言わんばかりにカスミの手を引いてきた。
そんなレネにカスミが付いていくと、活気のある市場に辿り着いた。
「わぁ…… 色々なお店がありますね」
「食材は基本ここで買うよ! 朝一番じゃないからちょっと品揃えは悪いかもだけど、大体なんでもあるね!」
レネの言う通り、少し周りを見渡すだけでも食材を扱うお店が沢山並んでいて、前世でもスーパーで食材を買ったりするのが好きだったカスミからすると、中々に購買欲をそそられる光景だった。
「カスミ、欲しいものがあったら遠慮なく言ってくれ」
「ありがとうございますっ!」
(家の冷蔵庫にはほとんど何も無かったし、皆さん結構食べる…… おまけにあと2人お家に帰ってくる可能性もあるから、結構買わなきゃかなっ)
カスミは内心そう考えをまとめつつ、まずは近くにあった肉を売っている店に足を運んだ。
すると、店の前まで来たカスミに気付いた恰幅のいい店員のおばちゃんが声をかけてきた。
「お、いらっしゃい! 可愛いお客さんと…… おやおや、『ビフレスト』のお二人まで!」
「ビフレスト?」
どうやらこの店員のおばちゃんはクリスタとレネの事を知っているようだったが、ビフレストという知らない単語が出てきて、カスミは頭にはてなマークを浮かべた。
「ビフレストっていうのは私達のパーティー名だな」
「あ、そうなんですねっ」
(やっぱり皆さん有名人なんだなぁ……)
「それで、うちに来たって事は肉が欲しいんだね」
カスミが改めてクリスタとレネを一目置いた目で見ていると、店員のおばちゃんがクリスタにそう言ってきた。
「ああ。 とは言っても、買うのはカスミだが」
「えっ、この小さい子がかい?」
「こう見えてカスミちゃんは凄い料理が上手いんだよー!」
「いえいえ、そんな……」
何だかレネによってやたらとハードルが上げられてしまい、カスミはちょっと恥ずかしくなってしまう。
が、ここは来た目的は肉なので、気を取り直してカスミは店員のおばちゃんに売られている肉について色々と聞いてみた。
「ここにあるのは何のお肉ですか?」
「これはビッグバードの肉で、こっちはバイソンの肉だね」
(どれも魔物のお肉…… でも、見た目は鶏肉に牛肉っぽい。 オーク肉もすごく美味しかったけど身質は豚肉だったから、私でも扱えるかなっ)
そう結論付けたカスミは、ひとまずオークとビッグバード、バイソンの肉の色んな部位を買ってもらう事にした。
「あと、なにかおすすめとかありますか?」
「そうだねぇ…… 人気どころで言うならこのレッドスネークかな」
「スネーク…… 蛇の魔物ですか?」
「ああ、そうだよ」
(蛇肉かぁ…… 美味しいのかな? 前世では食べた事なくて、鶏肉に似てるって言われてたのは知ってるけど)
「……じゃあ、それも少しください」
「あいよ!」
蛇の魔物の肉という事で、全くの未知の食材だが、おすすめされたという事もあり、レッドスネークの肉も少量購入した。
それでもクリスタ達+カスミの計6人分の食材なので、かなりの量になった。
「えっと、どうやって持って帰りましょう?」
「私が運ぶから大丈夫だぞ」
「重くないですか?」
「いや、私にはこれがあるからな」
かなりの量になった肉をどう運ぶのかカスミが考えていると、クリスタがおもむろに腕を振ると、その周りの空間がぐにゃりと歪み、やがて先の見えない丸い穴が出現した。
「わっ、それなんですか?」
「これは『ストレージ』という空間魔法の一つだな。 生物以外の物を異空間にしまっておけて、中の物は時がゆっくり進むから食材も通常より長期間保存できる」
「それは、凄いですねっ」
(地球人だったら誰もが欲しがる魔法だなぁ…… 私も欲しい)
そう思うカスミだったが、話を聞くに空間魔法はかなり習得が難しいそうで、魔法の知識が豊富でないと使えない魔法だそうだ。
まぁ、使えたら嬉しいが、無いのが普通の事なので、気持ちを切り替えてクリスタの収納魔法に今買った肉達を放り込んでいった。
その後も他の店を回り、野菜や乳製品など、美味しいご飯を作るために必要な食材を沢山買い込んでいると、気付けば市場の通りの終わりが見えてきた。
ちなみに、どの食材も地球のスーパーで買うよりも断然安かった。
どうやらこの世界は作物もよく育つし、魔物も際限なく生まれてくるようで、食料には困っていないようだ。
185
あなたにおすすめの小説
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
私が目覚めたのは断罪劇の真っ最中でした
アーエル
ファンタジー
「今北産業、説明ぷりーず」
「「「…………は?」」」
「今北産業、状況説明ぷりーず」
だれか説明してくださいな
☆他社でも公開しています
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
新作
【あやかしたちのとまり木の日常】
連載開始しました。
世界最強の公爵様は娘が可愛くて仕方ない
猫乃真鶴
ファンタジー
トゥイリアース王国の筆頭公爵家、ヴァーミリオン。その現当主アルベルト・ヴァーミリオンは、王宮のみならず王都ミリールにおいても名の通った人物であった。
まずその美貌。女性のみならず男性であっても、一目見ただけで誰もが目を奪われる。あと、公爵家だけあってお金持ちだ。王家始まって以来の最高の魔法使いなんて呼び名もある。実際、王国中の魔導士を集めても彼に敵う者は存在しなかった。
ただし、彼は持った全ての力を愛娘リリアンの為にしか使わない。
財力も、魔力も、顔の良さも、権力も。
なぜなら彼は、娘命の、究極の娘馬鹿だからだ。
※このお話は、日常系のギャグです。
※小説家になろう様にも掲載しています。
※2024年5月 タイトルとあらすじを変更しました。
無能だと追放された「雑用係」のハル、現代の知恵(ライフハック)を駆使したら、呪われた魔王城が聖域化して伝説の賢者と呼ばれ始めた
ユネ
ファンタジー
「君のような無能な掃除係は必要ない!」
勇者パーティーからゴミのように捨てられた雑用係のハル。だが彼女には、前世で培った【家事のプロとしてのライフハック】があった。
移り住んだのは、誰もが恐れる『呪われた魔王城』。しかしハルにとっては、ただの「掃除のしがいがある大型物件」に過ぎなかった!
重曹とクエン酸で呪いを浄化し、アルミホイルで魔物を除け、ジャガイモの皮で伝説の鏡を蘇らせる。
魔法より便利な知恵で、お城はいつの間にか世界一快適な聖域に。
一方、ハルを失った勇者たちは、汚部屋と化した拠点と自らの無知に絶望することになり――。
これは、一人の「掃除好き」が知恵と工夫だけで異世界に革命を起こし、最高のスローライフを手に入れるまでの物語。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
できない子に転生しましたが、家族と食卓があれば十分です ―人間不信だった私が、ゆっくり育つ異世界生活―
愛朱ひいろ
ファンタジー
人の顔色ばかり伺い、心を壊した26歳の会社員女性。
彼女は死後、異世界で「できない子」として転生する。
魔法は使えない。
体は不器用で、成長も人より遅い。
前世の記憶のせいで、人と関わることが少し怖い。
けれどこの世界には、
見守り支えてくれる両親と、
あたたかい食卓があった。
泣いて、つまずいて、できないことに落ち込みながら、
彼女は少しずつ「できないままでも、生きていていい」と知っていく。
これは、
最強でもチートでもない主人公が、
家族と食事に支えられながら、ゆっくり育ち直す
生活密着型・異世界転生×成長×グルメファンタジー。
……の、予定です。
毎日更新できるように執筆がんばります!
【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する
ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。
きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。
私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。
この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない?
私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?!
映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。
設定はゆるいです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる