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#84 まさかの関係
天気は快晴。
少しずつ日中暑くなってきている今日この頃。
カスミはいつも通り市場に買い物に向かっていた。
今日はクリスタと一緒で、仲良く2人で歩いていると、同じ方向に向かおうとしている見覚えのある女性と曲がり角で出くわした。
「お、マリン」
「あら、おはようございますクリスタさん。 それと、カスミさん、でしたか?」
その女性とは、カスミがこちらの世界に来て間もない頃に冒険者登録をしてくれた、冒険者ギルドの職員をしている海人族のマリンだった。
「お久しぶりですっ」
「お久しぶりですね。 ふふ、相変わらず礼儀正しくて可愛いです」
今日はオフなのか、私服姿のマリンはいつぞやと同じように挨拶をしたカスミを褒めながら頭を撫でてきた。
(ふああ…… ビフレストの皆さん以外にこんな風にされるの久しぶりで、顔が綻んじゃうぅ……)
子供の体に精神が引っ張られているせいか、こうして褒められたり頭を撫でられたりすると、無意識に顔が綻んでしまうくらいカスミは嬉しくなってしまうのだ。
「マリンも買い物か?」
「はい。 ちょっと遠出もするので、その準備もありますね」
クリスタの問いかけに、マリンはカスミをなでなでしながらそう答える。
「遠出? 仕事関係か?」
「仕事と言えば仕事ですかね? 私、この時期になると故郷のハンソンという街に帰るんです」
ハンソンの街はこの国の海沿いにある街で、そこから来る行商人からカスミはよく魚を買ったりする。
「里帰りでもあるんですけど、この時期になるとハンソンの街の漁師が漁に出るエリアに、魚の魔物が大量にやって来て海を荒らすんです。 だから、その討伐のためにハンソンの街の冒険者ギルドは非常に忙しくなるので、私はその手伝いをしに行きます」
「なるほどな」
「まぁ、数週間の滞在中、一番忙しいところのヘルプに数日入ったら、あとは大体お休みもらうので、ほとんど休暇ですね」
「そういえば、カスミはハンソンの街に行きたがってたな?」
「そうですねっ」
クリスタの言葉にカスミは素直に頷いた。
「行ってみるか?」
「良いんですか?」
「バカンスとして楽しめそうだからな」
今回は王都の時のようなお願い事も無ければ、教国の時のように偉い人に会うということも無く、単純に行きたいところに行って楽しめそうなので、働き詰め(カスミ本人は別に働いてるつもりはない)のカスミを労いたいクリスタからしても、良い話のように感じた。
「ついでにその海の魔物の依頼を受ければ、街も助かるだろうからな」
「わぁ、クリスタさん達が来てくれるんですか! それはとってもありがたいです!」
横で話を聞いていたマリンも、ビフレストの面々がハンソンの街に来ることを歓迎してくれた。
「それじゃあ、私達も遠出の準備をするか」
「はいっ」
それからカスミとクリスタは、マリンも交えて市場に向かい、遠出に必要なものを買うことにした。
とは言っても、恐らくフィオの転移魔法かガリュウの背中に乗ってハンソンの街には行くことになるので、そこまで買い込む必要もないと言えばないが。
「おーーっと!? そこにいるのは、カスミ様じゃないですか!」
そんな中、カスミが歩いていると、聞き覚えのある大きな声が聞こえてきた。
その声の方へカスミが目を向けると、やたらと豪華な装飾がされた屋台が目に入り、その屋台の中には以前会った麺職人のアルデンテがいた。
「ご、ご無沙汰してます、アルデンテさん」
「また会えるなんて、嬉しいよっ☆ これは運命ってやつかな!」
「あはは……」
相変わらずの演技めいた立ち振る舞いをしているアルデンテに、カスミは思わず苦笑してしまう。
「カスミ、こいつはなんだ……?」
「あー、前に話した麺職人のアルデンテさんです」
「ああ、ローニャがうんざりしてた…… なるほど、確かにその気持ちも分かるな……」
「あら、アルさんじゃないですか」
何やらくるくる回りだしたアルデンテにクリスタが変なものを見る目を向けていると、横にいたマリンがアルデンテにそう声をかけた。
「おーっと!? マイハニーじゃないか!」
「ま、マイハニー?」
アルデンテから飛び出たマイハニーという言葉に、カスミは首を傾げる。
「そう! そこにいるマリンは、マイスイートハニーさ!」
「ふふ、そうなんです。 お付き合いさせてもらってます」
「「ええっ!?」」
突然告げられたアルデンテとマリンが恋人という事実に、カスミとクリスタは揃って素っ頓狂な声を上げた。
「まさかカスミ様とマイハニーが知り合いだったなんてね!」
「アルさんこそ、カスミちゃんとどういう関係で?」
「おっと、カスミ様との関係はシークレットでね! もちろん、やましいことなんてないぞ!」
一応、カスミに関してのことはアルデンテに秘密にするよう前回話しておいたのだが、どうやら恋人のマリンにも話していなかったらしい。
「とはいえ、ここまで来たら説明した方がいいだろう! カスミ様、マリンは秘密を言いふらしたりするようなガールじゃないから、話してもいいかい?」
「あ、ど、どうぞ……」
未だに衝撃から戻ってこれないカスミだったが、ビフレストの面々とも交流があるマリンになら話しても良いと思ったので、許可を出した。
それを受けたアルデンテは、カスミが新しい麺の作り方を教えてくれたことや、それらを使ったレシピを商業ギルドに登録してくれていることを教えた。
「なるほど…… カスミちゃんって、凄い子だったんですね!」
「い、いえそんな…… マリンさんの方が凄いというか……」
一体アルデンテのどこに惹かれて常識人で美人なマリンが恋人関係を結んでいるのか、カスミからすると不思議でしょうがなかったが、2人の雰囲気はとてもラブラブなものに見えた。
「そういえば、カスミ様のレシピのおかげで中華麺がかなり売れるようになったよ! それにパスタのレシピもあったから、パスタの売り上げも好調でもう最高だっ☆」
「そ、それは良かったです」
「新しい麺の開発も順調に進んでいるから、楽しみにしていてくれっ☆」
「それじゃあアルさん、私達はまだ買い物があるので」
「ああ、引き止めて悪かったね! 気を付けるんだよ、マイハニー☆」
「ふふ、はい。 アルさんも頑張ってください」
そうしてアルデンテの屋台を後にしたカスミ達だったが、カスミとクリスタは未だに驚きが収まらなかった。
「いやぁ…… ここ数年で上位にくる驚きだった…… マリン、あいつとどこで出会ったんだ?」
「実は、数年前に私、体調不良を起こして街中で倒れてしまって。 その時にアルさんが真っ先に助けてくれたんです」
「そうなのか」
「それで、後日お礼を言いに行った時に色々話していたら意気投合しちゃって。 そこでお友達になって、恋人になったって流れですね」
「どこが好きなんだ……?」
「とっても優しくて面白いところですね♡」
「そ、そうか……」
まだ信じきれていないクリスタだったが、アルデンテの好きなところを語るマリンの表情は惚気一色で、本当に好きなんだろうなと分からされた。
その後、まだ買えてなかったものをいくつか買い、折角ならハンソンの街に行く時は一緒に行こうと約束をして、今日のところは解散するカスミ達とマリンであった。
ちなみに、パーティーハウスに帰ったカスミがローニャにマリンとアルデンテが恋人だったことを告げると、ローニャは口をあんぐりさせながら驚き、加えてショックを受けたような表情になるのであった。
少しずつ日中暑くなってきている今日この頃。
カスミはいつも通り市場に買い物に向かっていた。
今日はクリスタと一緒で、仲良く2人で歩いていると、同じ方向に向かおうとしている見覚えのある女性と曲がり角で出くわした。
「お、マリン」
「あら、おはようございますクリスタさん。 それと、カスミさん、でしたか?」
その女性とは、カスミがこちらの世界に来て間もない頃に冒険者登録をしてくれた、冒険者ギルドの職員をしている海人族のマリンだった。
「お久しぶりですっ」
「お久しぶりですね。 ふふ、相変わらず礼儀正しくて可愛いです」
今日はオフなのか、私服姿のマリンはいつぞやと同じように挨拶をしたカスミを褒めながら頭を撫でてきた。
(ふああ…… ビフレストの皆さん以外にこんな風にされるの久しぶりで、顔が綻んじゃうぅ……)
子供の体に精神が引っ張られているせいか、こうして褒められたり頭を撫でられたりすると、無意識に顔が綻んでしまうくらいカスミは嬉しくなってしまうのだ。
「マリンも買い物か?」
「はい。 ちょっと遠出もするので、その準備もありますね」
クリスタの問いかけに、マリンはカスミをなでなでしながらそう答える。
「遠出? 仕事関係か?」
「仕事と言えば仕事ですかね? 私、この時期になると故郷のハンソンという街に帰るんです」
ハンソンの街はこの国の海沿いにある街で、そこから来る行商人からカスミはよく魚を買ったりする。
「里帰りでもあるんですけど、この時期になるとハンソンの街の漁師が漁に出るエリアに、魚の魔物が大量にやって来て海を荒らすんです。 だから、その討伐のためにハンソンの街の冒険者ギルドは非常に忙しくなるので、私はその手伝いをしに行きます」
「なるほどな」
「まぁ、数週間の滞在中、一番忙しいところのヘルプに数日入ったら、あとは大体お休みもらうので、ほとんど休暇ですね」
「そういえば、カスミはハンソンの街に行きたがってたな?」
「そうですねっ」
クリスタの言葉にカスミは素直に頷いた。
「行ってみるか?」
「良いんですか?」
「バカンスとして楽しめそうだからな」
今回は王都の時のようなお願い事も無ければ、教国の時のように偉い人に会うということも無く、単純に行きたいところに行って楽しめそうなので、働き詰め(カスミ本人は別に働いてるつもりはない)のカスミを労いたいクリスタからしても、良い話のように感じた。
「ついでにその海の魔物の依頼を受ければ、街も助かるだろうからな」
「わぁ、クリスタさん達が来てくれるんですか! それはとってもありがたいです!」
横で話を聞いていたマリンも、ビフレストの面々がハンソンの街に来ることを歓迎してくれた。
「それじゃあ、私達も遠出の準備をするか」
「はいっ」
それからカスミとクリスタは、マリンも交えて市場に向かい、遠出に必要なものを買うことにした。
とは言っても、恐らくフィオの転移魔法かガリュウの背中に乗ってハンソンの街には行くことになるので、そこまで買い込む必要もないと言えばないが。
「おーーっと!? そこにいるのは、カスミ様じゃないですか!」
そんな中、カスミが歩いていると、聞き覚えのある大きな声が聞こえてきた。
その声の方へカスミが目を向けると、やたらと豪華な装飾がされた屋台が目に入り、その屋台の中には以前会った麺職人のアルデンテがいた。
「ご、ご無沙汰してます、アルデンテさん」
「また会えるなんて、嬉しいよっ☆ これは運命ってやつかな!」
「あはは……」
相変わらずの演技めいた立ち振る舞いをしているアルデンテに、カスミは思わず苦笑してしまう。
「カスミ、こいつはなんだ……?」
「あー、前に話した麺職人のアルデンテさんです」
「ああ、ローニャがうんざりしてた…… なるほど、確かにその気持ちも分かるな……」
「あら、アルさんじゃないですか」
何やらくるくる回りだしたアルデンテにクリスタが変なものを見る目を向けていると、横にいたマリンがアルデンテにそう声をかけた。
「おーっと!? マイハニーじゃないか!」
「ま、マイハニー?」
アルデンテから飛び出たマイハニーという言葉に、カスミは首を傾げる。
「そう! そこにいるマリンは、マイスイートハニーさ!」
「ふふ、そうなんです。 お付き合いさせてもらってます」
「「ええっ!?」」
突然告げられたアルデンテとマリンが恋人という事実に、カスミとクリスタは揃って素っ頓狂な声を上げた。
「まさかカスミ様とマイハニーが知り合いだったなんてね!」
「アルさんこそ、カスミちゃんとどういう関係で?」
「おっと、カスミ様との関係はシークレットでね! もちろん、やましいことなんてないぞ!」
一応、カスミに関してのことはアルデンテに秘密にするよう前回話しておいたのだが、どうやら恋人のマリンにも話していなかったらしい。
「とはいえ、ここまで来たら説明した方がいいだろう! カスミ様、マリンは秘密を言いふらしたりするようなガールじゃないから、話してもいいかい?」
「あ、ど、どうぞ……」
未だに衝撃から戻ってこれないカスミだったが、ビフレストの面々とも交流があるマリンになら話しても良いと思ったので、許可を出した。
それを受けたアルデンテは、カスミが新しい麺の作り方を教えてくれたことや、それらを使ったレシピを商業ギルドに登録してくれていることを教えた。
「なるほど…… カスミちゃんって、凄い子だったんですね!」
「い、いえそんな…… マリンさんの方が凄いというか……」
一体アルデンテのどこに惹かれて常識人で美人なマリンが恋人関係を結んでいるのか、カスミからすると不思議でしょうがなかったが、2人の雰囲気はとてもラブラブなものに見えた。
「そういえば、カスミ様のレシピのおかげで中華麺がかなり売れるようになったよ! それにパスタのレシピもあったから、パスタの売り上げも好調でもう最高だっ☆」
「そ、それは良かったです」
「新しい麺の開発も順調に進んでいるから、楽しみにしていてくれっ☆」
「それじゃあアルさん、私達はまだ買い物があるので」
「ああ、引き止めて悪かったね! 気を付けるんだよ、マイハニー☆」
「ふふ、はい。 アルさんも頑張ってください」
そうしてアルデンテの屋台を後にしたカスミ達だったが、カスミとクリスタは未だに驚きが収まらなかった。
「いやぁ…… ここ数年で上位にくる驚きだった…… マリン、あいつとどこで出会ったんだ?」
「実は、数年前に私、体調不良を起こして街中で倒れてしまって。 その時にアルさんが真っ先に助けてくれたんです」
「そうなのか」
「それで、後日お礼を言いに行った時に色々話していたら意気投合しちゃって。 そこでお友達になって、恋人になったって流れですね」
「どこが好きなんだ……?」
「とっても優しくて面白いところですね♡」
「そ、そうか……」
まだ信じきれていないクリスタだったが、アルデンテの好きなところを語るマリンの表情は惚気一色で、本当に好きなんだろうなと分からされた。
その後、まだ買えてなかったものをいくつか買い、折角ならハンソンの街に行く時は一緒に行こうと約束をして、今日のところは解散するカスミ達とマリンであった。
ちなみに、パーティーハウスに帰ったカスミがローニャにマリンとアルデンテが恋人だったことを告げると、ローニャは口をあんぐりさせながら驚き、加えてショックを受けたような表情になるのであった。
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