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「お腹ぁ…空いた…ぁ…」
あぁ、なんでこんな所で独り、力尽きて倒れているのだろう。
ホントだったら今頃王都行きの馬車に乗って、向こうに着いたら皆で美味しいご飯やスイーツ食べて、『魔物を人の姿に変える魔法』を研究していると言うエメユイ・メメエルドさん探しついでに可愛い雑貨屋さんとか見て回りながらいっぱい二人とデートして。
それでそれで、夜はしっぽり3P。
いつもは私とリアさんでフィリアをとろとろに蕩けさせてからリアさんとまったりまぐわったりが定番だけど、味変で私が受けに回ろうかなとかこっそり考えてたのに…!
「もう…む…り―――」
二人を探すためにスキルを総動員させて、慣れない土地を一人彷徨い歩く。
普段より何倍もエネルギーを使い、何も飲み食いなしでほぼ丸一日中活動し続けていたアカリはついに意識を失ってしまった。
街の外れ森の中。
こんな所に人はめったに寄り付かない。
このままアカリは一人飢え死にするのかと思われたが、そういえばこの近くに、所有者の分からない大きな屋敷があるとの噂があったような。
「―――ん…」
意識が覚醒し、目を開いた。
白い天井に、背中には柔らかく押し返される感触。
多分、ベッドの上。
「…ここ…は…?」
上体を起こして周りを見渡すと予想通りベッドの上に寝転がっていたらしい。
しかも天蓋付き、カーテン有りの超優雅なベッド。こんなのテレビの中でしか見たことない。
アカリのいる所は恐らくどこかの寝室で、通常よりもかなり広いがタンスやら机やら絨毯やら、全体的にシックで落ち着いた様相をしていた。
「ほあー。ホントにここはどこなんだ。どこぞの貴族の屋敷…とか?」
もしそうだとしたら、本当になんで自分みたいないかにも一般市民みたいな服を着た、しかも汗やら土やらつけて行き倒れてる女がこんな厚遇を受けているのか分からない。
服も綺麗なものに着替えさせられているし、体は清潔に、髪…は寝癖立ってるけど。
と言うことは私、寝てる間に何者かに服脱がされて、全身綺麗にされて、服着替えさせられたってこと!?
そ、そんな破廉恥なっ!相手が男だったらどうしよう!申し訳ないけどすっごい嫌だっ!!もう私お嫁いけない!流石にお礼は言いますけどもっ!!
「……ぅ…む…」
「っ!?」
唐突に人の声がして、声がした方のカーテンを捲ると、可愛い女の子が椅子に座ったまま眠っていた。
どうやらベッドのカーテンで死角になっていたらしい。
「かっ…わっ…!?」
というか、可愛すぎた。
頭に浮かんでいた不安とか空腹とかは一旦全て葬り去られ、性欲と下心で埋め尽くされていく。
本能の赴くままに可愛らしいネグリジェを纏った、薄めのペールブルーロングの女の子の胸元目掛けて手を伸ばそうとした所、
「ゼア様、そろそろお夕食の時間ですので、下の方に―――」
「あ」
私が可愛いおにゃのこのおっぱいに触れた所を、メイド服を着こなした黒髪ポニテのお姉さんに目撃される。
はい。この時私は全てが終わったと思いました。
助けてもらった挙句こんなに好待遇を受けさせてもらっといて、その相手に向けるのがまず下心と言う、はい、クズの極みですよね。そんなクズ、殺されて然るべきだと私も思います。
ですが、その時私は何を思ったのか。
はい。揉んだんですね。
それはもう、悪いことをしてる自覚はありましたが、可愛い女の子のおっぱいが手の中に収まっているんですよ?夢いっぱい、胸おっぱいですよ?
揉む、一択に決まってるじゃないですかぁ!!
頭を空っぽにして、もみもみもみもみ。
ブチッ、と。何かが切れる音がした。
「きっ、さまぁぁぁぁぁーーーー!!!」
どこから出したのか短剣を腰に構え、超スピードで迫って来る黒髪ポニテお姉さん。
中々いいものをお持ちで、動く度にぽいんぽいんと揺れ…って、そんなの考えてる場合じゃないな。
「ぎゃぁーーー!?」
かわいこちゃんから引き剝がされ、メイドさんに壁ドンされる私。
こんな状況じゃなかったらキュンして恋の一つにでも落ちてしまいそうだが、壁にドンされているのは鋭い鈍器。落とされるのは私の命。最終的に落ちるは恐らく地獄。
「どういう理由があろうと、私の主であるゼア様に手を出すなど禁忌にも等しい行為、許されるはずがありません。命を以って償ってもらいます」
口調はあくまで丁寧であるが、首を絞められていて苦しいし、メイドさんの綺麗な碧の目はばちばちに血走っていて、こ、怖ひっ。
「ぁ……かはっ…」
喉を押さえつけられているため返事なんて出来ないし、何なら呼吸もままならない。
段々脳に酸素が回らなくなって、意識が薄くなっていくのを感じる。
あぁ、私はこんな所で死ぬのか。
こんなことだったら、もっといっぱいあの可愛い女の子のおっぱいを揉んどけば良かっ―――
「ちょっ、何してるの!?やめなさい、エメっ!!」
透き通るような声が遠ざかる意識の中で聞こえる。
「ぜ、ゼア様!?し、しかしこいつはゼア様の、お、おむ、お胸を……その…」
「何でもいいから早く離しなさいっ!!私の眠っている間に何があったのか知らないけれど、その子を殺していい理由にはならないわっ!!」
「で、ですがっ!!…ぐっ………分かりました」
ようやくメイドの手から解放されたアカリはベッドに倒れ込み、荒い息を吐く。
「ひゅっ、はぁっ…し、死ぬかと、思った」
ぐ~~~~
間の抜けた音が部屋内に響き渡る。
生かされたと思って安心してしまったからか、中々満たされないアカリの腹が文句の声を上げた。
「ふふっ。お腹空いたわよね。エメ、お夕食の準備をお願いするわ」
あぁ、なんでこんな所で独り、力尽きて倒れているのだろう。
ホントだったら今頃王都行きの馬車に乗って、向こうに着いたら皆で美味しいご飯やスイーツ食べて、『魔物を人の姿に変える魔法』を研究していると言うエメユイ・メメエルドさん探しついでに可愛い雑貨屋さんとか見て回りながらいっぱい二人とデートして。
それでそれで、夜はしっぽり3P。
いつもは私とリアさんでフィリアをとろとろに蕩けさせてからリアさんとまったりまぐわったりが定番だけど、味変で私が受けに回ろうかなとかこっそり考えてたのに…!
「もう…む…り―――」
二人を探すためにスキルを総動員させて、慣れない土地を一人彷徨い歩く。
普段より何倍もエネルギーを使い、何も飲み食いなしでほぼ丸一日中活動し続けていたアカリはついに意識を失ってしまった。
街の外れ森の中。
こんな所に人はめったに寄り付かない。
このままアカリは一人飢え死にするのかと思われたが、そういえばこの近くに、所有者の分からない大きな屋敷があるとの噂があったような。
「―――ん…」
意識が覚醒し、目を開いた。
白い天井に、背中には柔らかく押し返される感触。
多分、ベッドの上。
「…ここ…は…?」
上体を起こして周りを見渡すと予想通りベッドの上に寝転がっていたらしい。
しかも天蓋付き、カーテン有りの超優雅なベッド。こんなのテレビの中でしか見たことない。
アカリのいる所は恐らくどこかの寝室で、通常よりもかなり広いがタンスやら机やら絨毯やら、全体的にシックで落ち着いた様相をしていた。
「ほあー。ホントにここはどこなんだ。どこぞの貴族の屋敷…とか?」
もしそうだとしたら、本当になんで自分みたいないかにも一般市民みたいな服を着た、しかも汗やら土やらつけて行き倒れてる女がこんな厚遇を受けているのか分からない。
服も綺麗なものに着替えさせられているし、体は清潔に、髪…は寝癖立ってるけど。
と言うことは私、寝てる間に何者かに服脱がされて、全身綺麗にされて、服着替えさせられたってこと!?
そ、そんな破廉恥なっ!相手が男だったらどうしよう!申し訳ないけどすっごい嫌だっ!!もう私お嫁いけない!流石にお礼は言いますけどもっ!!
「……ぅ…む…」
「っ!?」
唐突に人の声がして、声がした方のカーテンを捲ると、可愛い女の子が椅子に座ったまま眠っていた。
どうやらベッドのカーテンで死角になっていたらしい。
「かっ…わっ…!?」
というか、可愛すぎた。
頭に浮かんでいた不安とか空腹とかは一旦全て葬り去られ、性欲と下心で埋め尽くされていく。
本能の赴くままに可愛らしいネグリジェを纏った、薄めのペールブルーロングの女の子の胸元目掛けて手を伸ばそうとした所、
「ゼア様、そろそろお夕食の時間ですので、下の方に―――」
「あ」
私が可愛いおにゃのこのおっぱいに触れた所を、メイド服を着こなした黒髪ポニテのお姉さんに目撃される。
はい。この時私は全てが終わったと思いました。
助けてもらった挙句こんなに好待遇を受けさせてもらっといて、その相手に向けるのがまず下心と言う、はい、クズの極みですよね。そんなクズ、殺されて然るべきだと私も思います。
ですが、その時私は何を思ったのか。
はい。揉んだんですね。
それはもう、悪いことをしてる自覚はありましたが、可愛い女の子のおっぱいが手の中に収まっているんですよ?夢いっぱい、胸おっぱいですよ?
揉む、一択に決まってるじゃないですかぁ!!
頭を空っぽにして、もみもみもみもみ。
ブチッ、と。何かが切れる音がした。
「きっ、さまぁぁぁぁぁーーーー!!!」
どこから出したのか短剣を腰に構え、超スピードで迫って来る黒髪ポニテお姉さん。
中々いいものをお持ちで、動く度にぽいんぽいんと揺れ…って、そんなの考えてる場合じゃないな。
「ぎゃぁーーー!?」
かわいこちゃんから引き剝がされ、メイドさんに壁ドンされる私。
こんな状況じゃなかったらキュンして恋の一つにでも落ちてしまいそうだが、壁にドンされているのは鋭い鈍器。落とされるのは私の命。最終的に落ちるは恐らく地獄。
「どういう理由があろうと、私の主であるゼア様に手を出すなど禁忌にも等しい行為、許されるはずがありません。命を以って償ってもらいます」
口調はあくまで丁寧であるが、首を絞められていて苦しいし、メイドさんの綺麗な碧の目はばちばちに血走っていて、こ、怖ひっ。
「ぁ……かはっ…」
喉を押さえつけられているため返事なんて出来ないし、何なら呼吸もままならない。
段々脳に酸素が回らなくなって、意識が薄くなっていくのを感じる。
あぁ、私はこんな所で死ぬのか。
こんなことだったら、もっといっぱいあの可愛い女の子のおっぱいを揉んどけば良かっ―――
「ちょっ、何してるの!?やめなさい、エメっ!!」
透き通るような声が遠ざかる意識の中で聞こえる。
「ぜ、ゼア様!?し、しかしこいつはゼア様の、お、おむ、お胸を……その…」
「何でもいいから早く離しなさいっ!!私の眠っている間に何があったのか知らないけれど、その子を殺していい理由にはならないわっ!!」
「で、ですがっ!!…ぐっ………分かりました」
ようやくメイドの手から解放されたアカリはベッドに倒れ込み、荒い息を吐く。
「ひゅっ、はぁっ…し、死ぬかと、思った」
ぐ~~~~
間の抜けた音が部屋内に響き渡る。
生かされたと思って安心してしまったからか、中々満たされないアカリの腹が文句の声を上げた。
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