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第3話 第一村人ならぬ第一隣人発見

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「こらっ!なにやってんの!!」


急に誰かに怒られた


「わわっ!?」


びっくりして乗っていた板から落ちて尻餅をついた


「いったぁ!」


少し高さがあったからすごく痛い


「あんた!どこの・・子・・?え?ようくん?」


庭に入ってきたのは隣に住んでる春日井直子さん

「おばちゃん」と呼ぶといつも「おねぇさんとお呼び!」と言われていた、ホント懐かしい

ただ髪はボサボサだし、なんか疲れてるようにみえる


「久しぶりおばちゃん」

「おねぇさんと・・いやそれよりあんたいままで一体どこにいたの!!!??」


すぐに言葉が出ない、なんて言ったら良いんだ?


「別の国に、やっと帰ってこれたんだ」

「良かった!良かったねぇ!!!」


思い切りハグされた、おばちゃん、もう大泣きしてる

おばちゃんのおっぱい大きいし息ができないし首も痛い


「く、くるしい」

「あぁごめんね!嬉しくてね!!」
 

隣のおばちゃんは母さんの同級生でものすごい仲がいい

いつもバーベキューに連れて行ってくれたりしてたし、母さんがいなくても一緒に遊園地に連れて行ってくれたりしてた


「今、家に誰もいないみたいで、父さんここから入ってたなって」

「あっ・・そうね、そう・・・」


腕を組んでうつむいたおばさん、やっぱり父さんたち死んじゃってたか


「とにかく、そうね、うちこない?」

「うん」


そのままおばさんの家行って、まずトイレに行った

なんか地球式トイレ久しぶりすぎて緊張した


「ようくんちょっと臭いわよ?風呂入っていきなさい」

「えー、今水浴びたところだし、ダメ?」

「うん、入りな、後でアイスあげるから」

「はーい」


何度か入ったことのある風呂場、シャンプーやボディソープが懐かしい

シュコシュコとシャンプーを出して髪を洗う

一回洗っても、泡立たない、二回洗っても、泡立たないなんかベタベタする、三回目


カララ・・


「おばちゃん?」

「私も入る、あんたちょっと臭すぎるよ?」

「僕入ってるのに?」

「恥ずかしがってるの?私はあんたのおむつ替えたこともあるんだけど・・アンタッ?!」


どうしたんだろ?シャンプー三回つかったのが悪かったかな?


「どうしたの?」

「一体どんなとこにいたの?苦労、したんだね」


見えないが後ろから来たおばさんは背中を薄っすらと触ってきた

向こうではずっと戦ってきて、怪我はすぐ治るけどほんのりと残るんだ

時間がたてば見えなくなるまで治るけど傷の跡は少しの間は残る


・・見えるか見えないかぐらいだと思うけどな


魔王と戦うのにもぼろぼろだったし、まだ傷の痕まで治りきってないのは仕方ない

おばさんの指が背中を走るがくすぐったい


「あぁ、酷い」

「おばちゃんシャンプー三回目なんだけど泡立たないんだ」

「・・あ、詰替えをコンディショナーとシャンプー詰め替え間違えてたんだった、どうせなら洗ったげるよ」

「えー、自分で洗えるよー」

「ほら!遠慮しない!」


そのまま洗われた、結局何度も何度も洗われた

洗浄の魔法も使えるし、よくつかってたから僕きれいな方だったはずなんだ

風呂も入ってたけど向こうの洗剤はあんまり良くなかった、と言うか酷かった


こっちでは珍しくない石鹸は向こうではそもそも存在しない


薬として似たようなものはあったが使ってるときも、使ってる時も、乾いた後も全部良い匂いなんてものはなかった


というか泥や土の道なんて歩いたら1日と経たずに体なんてすぐに汚くなってたしなぁ

先に風呂を上がるとシャツと茶色い甚平だったっけ?おいてたけど収納から服を出して着る


リビングの横の襖を開ける


小さめの和室で昔からここが好きだった、家の中の床に寝転ぶなんてのも久しぶりな気がする

もしかしたら前に寝転んだ和室もここだったかもしれない

いい、いいな!

ゴロゴロウネウネと畳を満喫してたらおばさんが上がってきた

おばさんを見ると少し血色は戻ったが不健康そうで、疲れてるようにみえる


「これから病院行くんだけど一緒に来ない?ようくんのおじさん今入院してるのよ」

「行きます」
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