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第10話 ショタ神官の信徒募集計画
しおりを挟む多分日が暮れる前に寝たんだけど起きると朝だった
神様に祈りを捧げて収納からご飯を出して食べ、トイレが終わったらまた和室に行く
「神様、僕お金とかないですし神殿作るのってどうしたら良いんでしょう?」
<んー、信徒を増やしてー、お金をためてー、労働者を募ってー、そのへんの山にでも作りましょー>
「そうですねー、でも信徒ってどうやれば増やしていけるんですか?」
僕は加護を得ても神殿よりも前線で戦ってた時間のほうが長い
あんまり儀式にも顔を出してなかったし、教会や神殿の経営なんて全然わからない
<んー、人々が神殿に来てー・・・でもこっちには私はいませんしでしたしー、私のこと知らない人ばっかりですぅ、難しいですぅ、そうだ!昨日の看板持って歩いてた人を真似するのはどうでしょう!すごく目立ってましたですぅ!>
うちの女神様は天才かもしれない………!
病院から帰る時に看板を持って歩いてた人がいた、トクバイ?だったかな?あれを見て紙を貰ってどこかに行ってる人が何人かいた
同じように神様を知ってもらえればそのまま信徒は増えるかも?
「いいですね!病院行くまでにそれで信徒増やせないかな!」
<やって見るですぅ>
収納から板と棒を取り出した
収納魔法はうちの神様の権能ではないが世界滅亡の危機で僕はいろんな神様に加護を受けていた
身の回りのものから貴重品、戦場で使う武器まで何でも謎の魔法空間入ってる
板に羊皮紙を釘で打ち付けて字を書いていく
信とぼしゅう中
何度もインクでなぞって太くかけたと思う
絵の具を使って目立つようにうちのシンボルを描いたりお決まりの文句を書いていく、あとは棒に打ち付けるだ・・・あっ
板が動かない、羊皮紙を板に打ち付けた釘がちょっと長すぎて畳に刺さってた
ヤバい、後で絶対怒られる・・・仕方ない、後で怒られるものは後なのだ
頑張って板を剥がしたら乾いてないインクと絵の具が畳にこぼれた
「ぎゃー!!」
<やー!>
必死に清浄化と水拭きをしたが完全には消しきれず広がってしまった
清浄化では絵の具落ちない、それとふすまにも絵の具でくっきり手形がついてしまった
しかたない
見なかったことにして板を棒に釘で打ち付けて・・少し絵の具たれた、まだ固まってない色があったか
やっぱり清浄化と雑巾を使う、だがさっきつかった雑巾は色が残っていて更に汚れた
なんとか証拠隠滅をしようとしたが無理であった
絵の具とインクの跡、一度刺さって強引に引っこ抜いて荒れた畳
まさに惨状である
とにかくできる限り綺麗にした
「ぜーぜー!」
<不器用ですぅ>
間違いなく後で怒られる
無心で乾くのを待って、収納から軍の食料を食べて、よく手を洗って、着替えて、和室を見て・・・・金貨を10枚おいて家を出ることにした
<いいんですぅ?>
「よくないんです、後で怒られます」
<それは仕方ないですぅ>
やれやれといった顔で女神様が肩に乗った
サンダルを履いて、鍵を・・和室に取りに戻って
・・・・・・・金貨を更にもう10枚おいて家を出た
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