失われた賢人島の宝

碧猫 

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5話 寝室

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 にしても、この家広い。どんな人が住んでいたのか。予想はつくんだけど、それを言及するわけにはいかないから。

 あと何部屋あるんだろう。というか、こういう広い家って一人で使っていたら部屋があまりそうなんだけど。全部使っていたのかな。

「これは寝室ね。一人暮らしだったの?」
「そうだな。この家の住民は一人暮らしだった」
「ベッド一人にしては大きくない?」

 しかも本とかベッドの上に散らかってる。片付け苦手だった?

 でも、ここの住人と思わしきマークルの部屋は片付いていた。

 ベッドで本って事はベッドの上で本を読んで寝落ちしてそのままにしていた。これが一番しっくりくる。

「推測は後にして本を入れないと」
「何の推測だ?」
「ここの住人が片付けできないだらしない人で本がベッドの上に散らばってるのかなって推測」
「どんな結論になった?」
「今のところベッドで本を読んでそのまま寝落ちして片付け忘れていた勉強家という住民像がしっくりきている」

 本を読んだら戻さないとかもありそう。

 このベッドはかなり質が良い。寝具にはこだわりがあったと考えるのが妥当ね。

 寝具が風化してないのは気になるけど。枕だけ持っていけば何かわかるかもしれない。

「これは?」
「これでお湯を作って紅茶を淹れていた」
「便利。大きくないし、これも入れておくよ」

 他にも何か歴史を感じさせるものは……

 ペン?これは今じゃ使われていない。インクが隣に置いてあるからインクをつけて書いていたのね。

 これも入れておこう。

「この部屋はそろそろ終わりかな」
「この部屋で最後だ」

 計五ヶ所の部屋を巡ってかなりの収穫があった。あとはこれを帰って調べるだけ。

 今日は遅いからまた明日。
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