少年忍者たちと美しき姫の物語

北条丈太郎

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強き姫

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雪姫が住む武家屋敷は大きい。城下町でも屈指の広さだ。
敷地内の離れで姫はひっそりと暮らしている。三人は物陰で様子を見た。
(なんだ? あれが姫か? あの格好はなんなんだ。武道家気取りか?)
一人の女子が道着に袴姿で庭へ出てなにやら鍛錬を始めた。
(そうだ。あれが姫だ。汗を流す姿も美しい。)
姫にやっつけられた十郎は思わず見惚れてしまった。
(十郎と遼次はここで待ってろ。俺が捕らえてくる)
言うや否や亘が飛び出して姫につかみかかった。
「曲者! 何奴! とお!」
屈強な亘の身体が宙に舞って一回転したのを十郎と遼次は呆然と見た。
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