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自由の天地を求めて
金髪の少年ニコル・パルマー
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地上艦タイソンから出撃したハルマンは南から迫る一機のRBを注視した。
そのRBは視認しづらい色であったが、低速でタイソンに接近しつつあるのは確実だった。
そしてその後方から迫ってくるのは多数のRBであり、その後ろに地上艦がいた。
「……僕は敵ではありません。地上艦タイソンの方々! 僕を助けてください!」
RBの動きを注視していたハルマンのヘルメットに少年のような声が聞こえてきた。
「僕の名はニコル。ニコル・パルマーです。後ろの集団から逃げてきました!」
その声に対してハルマンはライフルを構えた。するとRBはバスター変形して両手を上げた。
「この通り、僕はあなたがたカシアス団に投降します。後ろの集団は凶悪なムターラ団です!」
両手を上げたまま膝をついたバスターを見たハルマンはライフルを下ろして近づいた。
「……ハルマン君。そのままその人を拘束して艦内に連行してくれたまえ」
ハルマンに命令したのはトールであった。ハルマンは素直に従った。
「……うん、武器は持ってないようね。それじゃあヘルメット脱いでね。あら?」
ユキノがボディチェックをしている間にバスター姿の人物はヘルメットを脱いでいた。
そこに現れた顔は金髪の少年であった。その幼さにユキノは驚いていた。
「……君の言うことはある程度信じよう。だが君がパルマー工業の御曹司というのは眉唾だな」
ニコル・パルマーへの尋問はジャック・リンゼイ艦長が艦長室で直々に行った。
「父の仕事を見るのも嫌になったし仕事を継ぐのも嫌になったんです。それで家を出ました」
そのとき艦長室の通信機に通信が入り、ジャックは応答した。
「参謀のトールです艦長! ジャック艦長! Gキャノンの発射許可を!」
「許可する! 発射に続いてRB出撃! 突騎兵ハルマンらは出撃せよ!」
そのRBは視認しづらい色であったが、低速でタイソンに接近しつつあるのは確実だった。
そしてその後方から迫ってくるのは多数のRBであり、その後ろに地上艦がいた。
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RBの動きを注視していたハルマンのヘルメットに少年のような声が聞こえてきた。
「僕の名はニコル。ニコル・パルマーです。後ろの集団から逃げてきました!」
その声に対してハルマンはライフルを構えた。するとRBはバスター変形して両手を上げた。
「この通り、僕はあなたがたカシアス団に投降します。後ろの集団は凶悪なムターラ団です!」
両手を上げたまま膝をついたバスターを見たハルマンはライフルを下ろして近づいた。
「……ハルマン君。そのままその人を拘束して艦内に連行してくれたまえ」
ハルマンに命令したのはトールであった。ハルマンは素直に従った。
「……うん、武器は持ってないようね。それじゃあヘルメット脱いでね。あら?」
ユキノがボディチェックをしている間にバスター姿の人物はヘルメットを脱いでいた。
そこに現れた顔は金髪の少年であった。その幼さにユキノは驚いていた。
「……君の言うことはある程度信じよう。だが君がパルマー工業の御曹司というのは眉唾だな」
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