長いタイトル、くそ喰らえ。

mimikan

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頭痛が痛い。6

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「住んでる場所? 下層だよ。遺跡地下、日当たりの悪い貧民街だ」

二人の意識が、この巨大な都市の全貌へと集中したその時、彼らの両方の耳元に、涼やかで機械的な声が、同時に響いた。

物理的な干渉はないが、その声は確かに二人の鼓膜を震わせる。アイだ。

「ゴウキさん、ミナトさん。二日酔いで自業自得な所、恐縮ですが、都市『エルドラド』の階層構造について、再確認をさせていただきます」

ミナトとゴウキは、クロエに気づかれないよう、微かに目線だけを動かした。アイの姿は見えていない。

ミナトは目を閉じ、このAIは本当に一言余計だ。と思う。

「この都市は、三層構造によって、人々の生活と権力が厳密に分けられています」

上層
   「ここは、富裕層と、この都市の統治者である星詠みの一族が居住するエリアです。美しい空中庭園が広がり、空気は清潔。すべてが白を基調とした、「富」の象徴的な場所です」
 
 中層
   「現在、私たちがいる場所です。冒険者ギルド、酒場、マーケットといった、都市機能の中枢が集まるエリア。世界中からの人々と物資で活気にあふれていますが、階級は流動的で、実力主義です」

 下層
   「そして、クロエさんが言及したエリアです。古代遺跡の深部を利用した、太陽光が届かない場所。ここはスラムであり、非合法な取引が行われる裏マーケットが存在します。歓楽街、貧困、犯罪、そして都市の『負のデータ』が集中している場所です。彼らは中層以上の人々から蔑まれているため、外部からの侵入には警戒心が強いでしょう」

「クロエさんは、この三層構造における最下層の住民です。彼女のお姉さんの病気や、ポーションの必要性も、この過酷な格差社会が生み出した問題である可能性が高いと判断できます。この調査は今後の展開に影響を及ぼす可能性があります。」

アイの情報整理が終わり、声がふっと消える。ミナトとゴウキは、冷静に都市の現実を理解した。

「……クロエ」

ミナトは静かに、しかし力強い声で言った。

「俺たちは、昨夜のゴウキが行った奇怪な行動について、君への非礼を償いたい。これは、俺たちの借りだ」

ゴウキは力強く頷いた。

「おう! ミナト、お前も最低なポーズをとってたからな。お前にも責任はあるが、お姉さんの様子を見させてもらうぞ。当然、高級ポーションも持っていく。ミナトの言う通り、これも何かの縁だ!」

ミナトは続けた。

「それに、俺たちにもちょうど良い。下層の調査も兼ねて、君の家まで送らせてもらう。もちろん、護衛も兼ねてな」

クロエは、突然の申し出に惑った表情を見せたが、姉の命綱となるポーションを前に、それを拒否することはできなかった。

「……勝手にしろよ。ポーションくれるならそれでいいよ。」
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