勘とノリでやってたら、七戦士に選ばれた〜if story〜

澪花

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会話編

オルティス信者's

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「第23回、オルティス様を語る会を開催します！」

「ドンドンパフパフ～！！」

「いや、何この会！？」

「今回のゲストはオルティス様の親友、マーフィー・リベラ先輩でお送りしまーす！」

「いえーい！！」

「話を聞け！！フローレスは司会なの？そしてグレイはなんでそんなテンションなの？てか、23回って何！？！？」

「も～、質問多すぎですよ～。まあ、いいでしょう。質問にお答えします……グレイが！」

「はあ？んで俺が。いや、オルティス様の魅力を多くの人に広めるためだし、マーフィー先輩なら俺らの知らない情報をたくさん持ってるかも……。」

「ちょっとグレイ。つべこべ言わずにさっさと説明しなさいよ。」

「わかってるよ。うっせえな。」

「え、フローレスってそんなキャラだったっけ？」

「いや普段のコイツ猫かぶってるんっっだあ！！」

「余計なこと言わないでくれる！？」

「殴ることはねえだろ！？野蛮なんだよ！お前ほんとにお嬢様なのかよ！？」

「はあ？そりゃ、私はあんたと違ってTPOと相手くらい弁えてますう～。」

「うっぜえええ！！」

「はあ…。落ち着いてよ二人とも。二人が仲が良いのはよく分かったからさ！」

「「誰がコイツ／こんな奴と！」」

「そういうとこだよ。……全く。早く本題に入りなよ。取り敢えずこの会がオルティスについてだってことが理解してればいいんでしょ？」

「流石マーフィー先輩！低能なグレイとは違いますね！」

「もう何も言わねえ。」

「えーっとですね、私たちはご存知の通り、オルティス様をすっごく尊敬しているんです。」

「うん。信者名乗っちゃってるもんね。」

「でも、私たちとオルティス様って学年が違うじゃないですか。」

「うん。」

「普段は会えて精々休み時間…。毎日毎時間会いに行ってはいますが、それだけではオルティス様について全然知れない！」

「うん。…うん？」

「オルティス様について知らないことがあるなど信者失格！…と、いうことでオルティス様について情報交換をしているのです。」

「え、うん。」

「まあ、利害の一致ってやつですよ。ただ、俺らじゃどうしても分からないこと出てくるんじゃないですか。」

「だから、オルティス様に近しい人から話を聞こう！となったんです。」

「うん。」

「……先輩？大丈夫ですか？さっきから“うん”しか言ってませんよ？」

「うん。ごめんね。ちょっと僕の脳が思考することを拒否してるみたいで。」

「え、それは困ります！」

「そうですよ！マーフィー先輩なら俺らの知らないオルティス様の情報、絶対大量に持ってますよね！」

「あ～。うん。で、何を聞きたいの？」

「「全部です。」」

「いや、全部って言われても…。せめていつ頃の～とか言ってくれないと。」

「じゃあ、オルティス様と出会ったのはいつですか？」

「確か、5,6歳だったと思う。」

「そのときの印象は？」

「え"、印象？？え～…あ～…冷たい、かな？」

「冷たい？？」

「そう。今もわりと無表情だけどさ、昔はもっと酷かったんだよね。ギルさん、あ、オルテのお父さんね。ギルさんに対しては笑いかけてるの見たんだけど、僕に対しては全然笑ってくれなかった。」

「え、そうなんですか？意外です。今オルティス様が一番自然体でいるのってマーフィー先輩の前じゃないですか。」

「ところがどっこい、昔は本当に笑いかけてくれなかったんだよね。むしろ警戒されてた。」

「警戒…。」

「うん、なんでだろうね。詳しくは本人じゃないと分からないけど、多分さ、僕が嫌だったんじゃないかな。」

「え、どういうことですか？」

「ちょっと長くなるけど…。オルテはさ、僕が現れるまでずっとギルさんと二人だったんだよ。それがオルテにとっては一番大切なことで、これ以上関わりは求めてなかった。いや、頑なに拒んでた？まあ、そんな中僕がひょっこり現れたら『幸せが崩された～』って思うよね。そんでオルテにとっての幸せを壊した僕を憎む。特に小さい子供だったら尚更。だから僕にどっか行って欲しくて冷たくあしらってたんだろうね。予想外だったのが、僕がそんなこと気にしない神経の図太い奴だったことでしょ。いや～我ながら凄いと思うよ。あんだけ嫌がられてたのに毎日のように遊びに行くとか。僕の粘り勝ちだね！」

「「……。」」

「ん？どうした？」

「お、重すぎます！！」

「まさかそんな過去があっただなんて…。」

「自分達の無神経さに泣きたい！！」

「すみません、こんな馬鹿な後輩で！！」

「いや、ちょっとまって、大丈夫だから！これ笑い話だから！一旦落ち着こう？？？僕としては二人がオルテのこと慕ってくれてるの、凄い嬉しいから。いや、落ち着こう？？？」

「や、あの、マーフィー先輩の方が落ち着いてください…。」

「あ、ごめん。でも、本当に僕はなんともないからね？あくまでこれは過去の話だから。」

「そうは言っても…。」

「ははは。なんか空気がどんよりしちゃったね。ん～じゃあさっさと次の話いこっか。この会って存在自体がギャグでしょ？暗いのは似合わないよね。」

「え、そんな風に思われてたんですか？」

「え、逆にどう捉えたら良かったの？」

「つ、次の話いきましょー！！」

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