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第1部「灰の路」 第1章「焼け残り」
第34話「赦しの残火」③
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Avalonには、ようやく夜の静けさが戻っていた。
フロアの照明は半分ほど落とされ、残る光が淡くカウンターを照らす。
さっきまで人の声と笑いが渦巻いていた場所には、
今はただ氷が溶ける音と冷蔵庫の低い唸りだけが漂っていた。
蓮司はカウンター席に腰を下ろしていた。
グラスの中には氷とミネラルウォーター。
彼の飲み物はいつもそれだけだった。
夜の仕事をしていても、彼はアルコールを口にしない。
代わりに、ゆっくりと氷を回し、その透明な音を聞くのが癖になっていた。
向かい側では、蘭華――いや、“奏”が、コカレロ・クラシコを注いでいた。
エメラルドグリーンの液体がグラスを満たしていく。
光を受けて、まるで液体の宝石のように輝いた。
彼女はグラスを軽く掲げ、柔らかく笑った。
「レン、乾杯しよ」
「ああ」
二人のグラスが、静かな音を立てて触れ合う。
「――乾杯」
氷の音が一瞬、夜の空気を震わせた。
その音が消えると、再びAvalonには静寂が広がる。
蓮司はゆっくりとグラスを傾け、水を一口飲んだ。
喉を通る冷たさが、ようやく自分の中の熱を冷ます。
奏はグラスの縁に口をつけ、コカレロを少しだけ口に含んだ。
苦味と甘み、そして微かなハーブの香りが舌に残る。
彼女の唇が少しだけ濡れて、カウンターの照明がそれを照らした。
「レン」
「ん、どうした?」
「改めて、ありがとう」
「何がだ?」
「私を助けに来てくれて」
「当たり前のことだ」
「それでも、私は嬉しいの」
奏の声は柔らかかったが、その奥にある安堵と疲労は隠せなかった。
あの混乱の中、真っ先に彼に電話をかけた自分の判断が正しかったのか
――それをずっと胸の奥で問い続けていた。
けれど今、こうして無事に蓮司がここにいる。それだけで、胸が満たされた。
「そうか。なぁ、蘭姐」
「もう仕事は終わったから、奏で良いわよ」
「じゃあ、奏姐。あんな感じで金で解決する形になってしまってすまない」
「いいのよ。結果的に解決できたから。それより――良かったの?」
「何が?」
「全員に100万円もあげちゃって」
奏の問いに、蓮司は少しだけ口の端を上げた。
笑ったのか、苦笑したのか、判別のつかない曖昧な表情。
彼は氷を回しながら、ゆっくりと答えた。
「気にするな。電話をもらった時から、ああなるんじゃないかとは思ってたからな」
「そう」
奏はグラスを見つめたまま、目を伏せる。
緑の液体がゆらりと揺れて、カウンターに光の影を落とした。
しばらく沈黙が流れた。
静寂の中で、二人の呼吸の音だけが重なっていた。
蓮司はその沈黙を破るように、ふっと息を吐いた。
「そんな悲しい顔しないでくれよ、奏姐」
「悲しい顔、してた?」
「してた」
「ふふ……隠せないものね」
「そういう顔を見ると、こっちが落ち着かなくなる」
奏はわずかに微笑んだ。
それはどこか、昔の彼女を思わせる笑みだった。
Avalonの店主“蘭華”ではなく、ひとりの女性としての“奏”の顔。
蓮司がこの世に2人しかいない、気を許せる表情。
「そういえば、俺からも一個聴いていいか?」
「どうしたの?」
「俺と会ってもう何年になる?」
「私が二十歳の時だから……もう七年前になるかしら」
「そうか、もうそんなに経つのか。確か、四条大橋の下で会ったんだよな」
「ええ、よく覚えているわ。……顔は火傷と切り傷だらけ。
服はボロボロで、ところどころ焦げてた。足は裸足で血だらけだった」
奏の声が少しだけ震える。
あの夜の光景が、今も彼女の中に焼きついていた。
京都の夜風、川面に映る街灯の光、そして橋の下に倒れていた少年。
まだ息があるかどうかもわからない身体を抱きかかえ、
必死で救急車を呼んだあの瞬間。
「でもあの時は、あなたが“聖霊護院事件”の唯一の生き残りで
それも実行犯だなんて思わなかったわ」
「…」
「――精霊護院事件。
キリスト教系の新興宗教が運営していた大舎制児童養護施設で起きた
15人の職員が殴殺されて、40人の子どもが放火による焼殺された事件。
当時の社会はその残虐非道ぶりから犯人に対する憎悪は凄まじかったわね」
「…」
「あなたは、私に引き取られた後すぐだったかしら?
私のストーカーを撃退したのは。あの時私はあなたに命を救われたわね」
「……ああ、そうだったな」
「その一件があって、あなたは私の働いてる店で用心棒になったわね。
あなたが用心棒になってから一気にトラブルが減ったわ。凄かったわ」
「……そうだったか?」
「そうだったわ、それで他の店にも応援を頼まれるようになって、
あなたは色々な店で用心棒をするようになった。確かその頃だったかしら?
殴られ屋を始めたのは?」
「ああ、確かその頃だった。用心棒の頃は色んな奴と喧嘩をしたな」
「殴られ屋をしながら、用心棒をする。
そんな生活が4年位続いたころだったかしら?機動隊と激突したのは」
「…ああ、3年前、14歳になる少し前だったかな。
元々警察に目をつけられていたが、
激突する少し前に半グレグループを潰しまくっていたからな。
それで警察も本格的に動き出したんだろうよ」
「そして、あなたと機動隊は清水寺で激突した…。そして、あなたは…」
「……それで、俺は捕まり児童相談所に送致された」
「ちょうどその頃、週刊誌が精霊護院で職員が子どもたちに
日常的に、身体的虐待と心理的虐待や性的虐待を繰り返し行い、
また子どもたちの間でも凄惨ないじめが横行していたことをスクープした。
これで社会は一気にあなたを擁護して施設側を責める風潮が出来上がった。
その影響で施設の運営母体だった宗教法人は解散命令を出された。
それが家裁の調査にも影響が出たんじゃなかったかしら?」
「…ああ、俺は家裁の後に送致された
少年鑑別所の精神鑑定と心理鑑定で『重度のPTSD』と
『極めて衝動性が強く異常防衛反応があり危険だが治療可能』って診断されてな。
さらに、社会の風潮もあって『加害者であるが被害者でもある』ことから
情料酌量の余地があると判断され、罰するよりも支援だの治療だのって方向に進んで
俺は、山城更生医療学院に送致されたんだ」
「山城更生医療学院?それってどんな施設だったの?」
「山城更生医療学院は宇治の山間部にある閉鎖型の児童自立支援施設らしい。
まぁ、刑務所とか少年院みたいなもんじゃないのか?
とりあえず、俺はそこに2年間いた。
そこからは奏姐も知ってる通り1人暮らしをしながら高校に通ったって訳だ」
「2年間?随分早くに出所したのね」
「俺は施設では大人しくしてたのもあって模範囚だったからな。早めに出れたんだ」
「それで今年色々あって高校を退学し、
支援機関からの支援も打ち切られたってわけね…」
「ああ、……なぁ」
「なに?」
「俺を助けたこと、後悔してるか?」
奏はグラスを置き、蓮司をまっすぐ見た。
その瞳の奥に、迷いはなかった。
「ううん。まったく後悔してないわ」
「……そうか」
その返事を聞いた蓮司は、ようやく小さく息を吐いた。
彼の肩の力が少しだけ抜ける。
グラスの氷が、コトンと小さく音を立てた。
奏はゆっくりとコカレロ・クラシコを飲み干した。
苦味が舌に残り、胸の奥に温かさが広がっていく。
それは、アルコールの熱ではなく、安心の熱だった。
「レン、あなたが生きてること。
それが、私にとって一番の報いなのよ」
「……そんな風に言われる筋合いはない」
「ふふ、それでも言うのよ。私は口うるさい女だから」
蓮司がわずかに笑う。
その笑みは短いが、確かに本物だった。
七年前、死の淵から拾われた少年が、今こうして笑っている。
奏にとって、それだけで十分だった。
「なぁ、奏姐」
「なに?」
「俺、今でも時々夢に見るんだ」
「聖霊護院のこと?」
「ああ。あの夜の音、匂い、光……全部、まだ覚えてる。
でも、あの夢から目を覚ますと、いつもAvalonの照明が見えるんだ」
奏は黙って聞いていた。
蓮司は言葉を選ぶように、ゆっくりと続けた。
「だから、たぶん――この場所が俺にとっての現実なんだと思う」
「……嬉しい言葉ね」
「感謝してる」
「ふふ、またそんな顔して。ほんと、不器用なんだから」
二人の間に、やさしい沈黙が落ちる。
外では雨が降り出していた。
店の外壁を叩く小さな雨音が、BGMのように静かに響く。
奏はボトルを持ち上げ、空になったグラスを見つめた。
「レン、もう一杯だけ、付き合ってくれる?」
「水でよければ」
「もちろん」
彼女は再び笑った。
その笑みは、Avalonの灯と同じ色をしていた。
――この夜の静けさが、どうか明日へと続きますように。
そんな祈りが、誰の口からともなく、静かに空気へと溶けていった。
フロアの照明は半分ほど落とされ、残る光が淡くカウンターを照らす。
さっきまで人の声と笑いが渦巻いていた場所には、
今はただ氷が溶ける音と冷蔵庫の低い唸りだけが漂っていた。
蓮司はカウンター席に腰を下ろしていた。
グラスの中には氷とミネラルウォーター。
彼の飲み物はいつもそれだけだった。
夜の仕事をしていても、彼はアルコールを口にしない。
代わりに、ゆっくりと氷を回し、その透明な音を聞くのが癖になっていた。
向かい側では、蘭華――いや、“奏”が、コカレロ・クラシコを注いでいた。
エメラルドグリーンの液体がグラスを満たしていく。
光を受けて、まるで液体の宝石のように輝いた。
彼女はグラスを軽く掲げ、柔らかく笑った。
「レン、乾杯しよ」
「ああ」
二人のグラスが、静かな音を立てて触れ合う。
「――乾杯」
氷の音が一瞬、夜の空気を震わせた。
その音が消えると、再びAvalonには静寂が広がる。
蓮司はゆっくりとグラスを傾け、水を一口飲んだ。
喉を通る冷たさが、ようやく自分の中の熱を冷ます。
奏はグラスの縁に口をつけ、コカレロを少しだけ口に含んだ。
苦味と甘み、そして微かなハーブの香りが舌に残る。
彼女の唇が少しだけ濡れて、カウンターの照明がそれを照らした。
「レン」
「ん、どうした?」
「改めて、ありがとう」
「何がだ?」
「私を助けに来てくれて」
「当たり前のことだ」
「それでも、私は嬉しいの」
奏の声は柔らかかったが、その奥にある安堵と疲労は隠せなかった。
あの混乱の中、真っ先に彼に電話をかけた自分の判断が正しかったのか
――それをずっと胸の奥で問い続けていた。
けれど今、こうして無事に蓮司がここにいる。それだけで、胸が満たされた。
「そうか。なぁ、蘭姐」
「もう仕事は終わったから、奏で良いわよ」
「じゃあ、奏姐。あんな感じで金で解決する形になってしまってすまない」
「いいのよ。結果的に解決できたから。それより――良かったの?」
「何が?」
「全員に100万円もあげちゃって」
奏の問いに、蓮司は少しだけ口の端を上げた。
笑ったのか、苦笑したのか、判別のつかない曖昧な表情。
彼は氷を回しながら、ゆっくりと答えた。
「気にするな。電話をもらった時から、ああなるんじゃないかとは思ってたからな」
「そう」
奏はグラスを見つめたまま、目を伏せる。
緑の液体がゆらりと揺れて、カウンターに光の影を落とした。
しばらく沈黙が流れた。
静寂の中で、二人の呼吸の音だけが重なっていた。
蓮司はその沈黙を破るように、ふっと息を吐いた。
「そんな悲しい顔しないでくれよ、奏姐」
「悲しい顔、してた?」
「してた」
「ふふ……隠せないものね」
「そういう顔を見ると、こっちが落ち着かなくなる」
奏はわずかに微笑んだ。
それはどこか、昔の彼女を思わせる笑みだった。
Avalonの店主“蘭華”ではなく、ひとりの女性としての“奏”の顔。
蓮司がこの世に2人しかいない、気を許せる表情。
「そういえば、俺からも一個聴いていいか?」
「どうしたの?」
「俺と会ってもう何年になる?」
「私が二十歳の時だから……もう七年前になるかしら」
「そうか、もうそんなに経つのか。確か、四条大橋の下で会ったんだよな」
「ええ、よく覚えているわ。……顔は火傷と切り傷だらけ。
服はボロボロで、ところどころ焦げてた。足は裸足で血だらけだった」
奏の声が少しだけ震える。
あの夜の光景が、今も彼女の中に焼きついていた。
京都の夜風、川面に映る街灯の光、そして橋の下に倒れていた少年。
まだ息があるかどうかもわからない身体を抱きかかえ、
必死で救急車を呼んだあの瞬間。
「でもあの時は、あなたが“聖霊護院事件”の唯一の生き残りで
それも実行犯だなんて思わなかったわ」
「…」
「――精霊護院事件。
キリスト教系の新興宗教が運営していた大舎制児童養護施設で起きた
15人の職員が殴殺されて、40人の子どもが放火による焼殺された事件。
当時の社会はその残虐非道ぶりから犯人に対する憎悪は凄まじかったわね」
「…」
「あなたは、私に引き取られた後すぐだったかしら?
私のストーカーを撃退したのは。あの時私はあなたに命を救われたわね」
「……ああ、そうだったな」
「その一件があって、あなたは私の働いてる店で用心棒になったわね。
あなたが用心棒になってから一気にトラブルが減ったわ。凄かったわ」
「……そうだったか?」
「そうだったわ、それで他の店にも応援を頼まれるようになって、
あなたは色々な店で用心棒をするようになった。確かその頃だったかしら?
殴られ屋を始めたのは?」
「ああ、確かその頃だった。用心棒の頃は色んな奴と喧嘩をしたな」
「殴られ屋をしながら、用心棒をする。
そんな生活が4年位続いたころだったかしら?機動隊と激突したのは」
「…ああ、3年前、14歳になる少し前だったかな。
元々警察に目をつけられていたが、
激突する少し前に半グレグループを潰しまくっていたからな。
それで警察も本格的に動き出したんだろうよ」
「そして、あなたと機動隊は清水寺で激突した…。そして、あなたは…」
「……それで、俺は捕まり児童相談所に送致された」
「ちょうどその頃、週刊誌が精霊護院で職員が子どもたちに
日常的に、身体的虐待と心理的虐待や性的虐待を繰り返し行い、
また子どもたちの間でも凄惨ないじめが横行していたことをスクープした。
これで社会は一気にあなたを擁護して施設側を責める風潮が出来上がった。
その影響で施設の運営母体だった宗教法人は解散命令を出された。
それが家裁の調査にも影響が出たんじゃなかったかしら?」
「…ああ、俺は家裁の後に送致された
少年鑑別所の精神鑑定と心理鑑定で『重度のPTSD』と
『極めて衝動性が強く異常防衛反応があり危険だが治療可能』って診断されてな。
さらに、社会の風潮もあって『加害者であるが被害者でもある』ことから
情料酌量の余地があると判断され、罰するよりも支援だの治療だのって方向に進んで
俺は、山城更生医療学院に送致されたんだ」
「山城更生医療学院?それってどんな施設だったの?」
「山城更生医療学院は宇治の山間部にある閉鎖型の児童自立支援施設らしい。
まぁ、刑務所とか少年院みたいなもんじゃないのか?
とりあえず、俺はそこに2年間いた。
そこからは奏姐も知ってる通り1人暮らしをしながら高校に通ったって訳だ」
「2年間?随分早くに出所したのね」
「俺は施設では大人しくしてたのもあって模範囚だったからな。早めに出れたんだ」
「それで今年色々あって高校を退学し、
支援機関からの支援も打ち切られたってわけね…」
「ああ、……なぁ」
「なに?」
「俺を助けたこと、後悔してるか?」
奏はグラスを置き、蓮司をまっすぐ見た。
その瞳の奥に、迷いはなかった。
「ううん。まったく後悔してないわ」
「……そうか」
その返事を聞いた蓮司は、ようやく小さく息を吐いた。
彼の肩の力が少しだけ抜ける。
グラスの氷が、コトンと小さく音を立てた。
奏はゆっくりとコカレロ・クラシコを飲み干した。
苦味が舌に残り、胸の奥に温かさが広がっていく。
それは、アルコールの熱ではなく、安心の熱だった。
「レン、あなたが生きてること。
それが、私にとって一番の報いなのよ」
「……そんな風に言われる筋合いはない」
「ふふ、それでも言うのよ。私は口うるさい女だから」
蓮司がわずかに笑う。
その笑みは短いが、確かに本物だった。
七年前、死の淵から拾われた少年が、今こうして笑っている。
奏にとって、それだけで十分だった。
「なぁ、奏姐」
「なに?」
「俺、今でも時々夢に見るんだ」
「聖霊護院のこと?」
「ああ。あの夜の音、匂い、光……全部、まだ覚えてる。
でも、あの夢から目を覚ますと、いつもAvalonの照明が見えるんだ」
奏は黙って聞いていた。
蓮司は言葉を選ぶように、ゆっくりと続けた。
「だから、たぶん――この場所が俺にとっての現実なんだと思う」
「……嬉しい言葉ね」
「感謝してる」
「ふふ、またそんな顔して。ほんと、不器用なんだから」
二人の間に、やさしい沈黙が落ちる。
外では雨が降り出していた。
店の外壁を叩く小さな雨音が、BGMのように静かに響く。
奏はボトルを持ち上げ、空になったグラスを見つめた。
「レン、もう一杯だけ、付き合ってくれる?」
「水でよければ」
「もちろん」
彼女は再び笑った。
その笑みは、Avalonの灯と同じ色をしていた。
――この夜の静けさが、どうか明日へと続きますように。
そんな祈りが、誰の口からともなく、静かに空気へと溶けていった。
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