美人同僚のおまけとして異世界召喚された私、無能扱いされ王城から追い出される。私の才能を見出してくれた魔王様と一緒に田舎でのんびりスローライフ

さら

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 馬の背って、もっとこう遊園地のポニーみたいにのんびりした高さだと思っていた。私はいま、その予想がいかに甘かったかを、足の裏でひしひしと感じている。こわい。高い。いや本当に高い。地面がやけに遠い。もしここから落ちたら私は絶対に肩をいわす。いや肩どころか全身をいわす。というかそもそも私は運動部経験ゼロの事務職であり、体育の評価は三が普通だったタイプの人間なんですが? という脳内抗議文は、口からは出なかった。というのも、いま私の腰のあたりには、がっちりとした腕がまわっていたからだ。後ろから、しっかり支えるみたいに。

「大丈夫?」

 耳のすぐ後ろで、低い声が落ちた。くすぐったい。息が耳に当たるたびに、変なところがぞわっとする。なんなのこれ、反則では? 落ち着かない。

「だいじょうぶ、だいじょうぶです。だいじょうぶ……たぶん……きっと……」

「すごく不安そうなんだけど」

「気のせいです」

「震えてるけど?」

「これは仕様です」

「仕様なんだ」

 ルゼルが、笑いながら少しだけ手の力を強める。腰骨のあたりを固定される形になって、さっきより安定して、私はようやく両手を馬のたてがみに置くことができた。馬はおとなしく揺れている。近くで嗅ぐと、馬の匂いってあたたかいんだな、と変な感想が浮かぶ。干し草と陽だまりを混ぜたみたいな匂い。思ってたほどイヤじゃない。むしろ安心する。

「じゃあ、ゆっくり行こうか」

「はい……っ、わっ、動いた動いた動いたちょっと待ってください心の準備──」

「だいじょうぶ。ほら、呼吸」

 ルゼルが、私の肩ごしに顎を寄せてくる。その距離は、完全にゼロ距離に近い。背中に彼の胸があたって、彼の呼吸が直接伝わってくる。私はびくっとなったけど、そのまま逃げられる体勢じゃないので、観念して彼にならうことにした。吸って、止めて、吐く。さっき自分でやったやつを、もう一度。彼と合わせるみたいに、同じテンポで呼吸する。すると、不思議と馬の揺れも怖くなくなる。揺れのパターンが、呼吸と似てくるからだ。上下、上下。規則的な振動。心臓のドキドキが、そのリズムに同調していく。

「そうそう。上手いよ」

「子ども扱いされてます?」

「初心者扱いだよ。悪い意味じゃない」

「じゃあ許します」

「寛大だね」

「私いま心に余裕がないので、寛大って言われると調子に乗るしかないんですよ」

「かわいい」

「かわいい禁止って言いましたよねさっき」

「言ってない」

「言ってください今後は」

「検討する」

「検討は保留と同じって会社で学んだんですけど」

「じゃあ保留」

「それ一番信用ならないやつ」

 私たちを乗せた馬は、のんびりと街はずれの道を進んでいく。足元は石畳から土の道に変わり、足音がカツカツから、ふかっとやわらかい音になった。左右には、低い石垣と、その向こうに畑が広がっている。畑といっても、きれいに区画が分かれた日本の農地みたいな几帳面さではなく、背の低い緑の葉っぱや、ツルの伸びた作物が、ゆるやかに広がっている感じだ。ところどころに木の棒が立って、赤い紐みたいなものが結ばれていて、それが風に揺れている。かかしの代わりなのかな、と思う。遠くのほう、地平線のあたりまで、小さな家の屋根がぽつぽつと見える。その向こうには、きらっと光る、なにか広い水面。あれが、湖なんだろうか。

 空は高い。高い、ってこういうことなんだな、と私は思う。ビルがないから、視界を遮るものがない。薄い雲が遠い。風が頬を撫でるたびに、会社の乾いた空調が頭のなかから剥がれていく。ネオンも、満員電車の押し合いも、上司の怒鳴り声も、なんだか遠いテレビの音みたいにぼやけていく。

「……変な感じ」

「なにが?」

「いま朝からのこと、全部現実なんですけど、なんかもう、会社のほうが夢みたいな気がしてきたなって」

「ふうん」

 ルゼルは、少しだけ考えるような声を出した。その声には、責める色も、同情の押しつけもなかった。ただ“聞いてる”っていう印がついているだけの、柔らかい音。私はそれに安心して、つい口が軽くなる。

「なんか、昨日までの私って、“佐伯由香”っていうアカウントを動かしてるだけだったんだなって思うんですよね」

「アカウント?」

「えっと、仮の名前……じゃないんですけど、役割っていうか。『庶務』とか『サポート』とか『雑務何でもやります』っていうタグつきキャラとして、そこに配置されてた感じ。だから、必要なときだけ呼ばれて、『助かったよ~』って言葉をもらって、でも数字は全部他の人の手柄になって、会議で名前は出なくて。そういうのを、“そういうものだから”って受け入れるのが、大人ってことだと思ってたんですけど」

「……ふうん」

「でも、たぶん私、“そういうものだから”って言い聞かせてただけで、ほんとは全然納得してなかったんだなって。だっていま、変な話ですけど、ほっとしてるんですよ。いきなり異世界に飛ばされて、無能って言われて、追い出されて、スラム行きコース宣告されてるのに、ほっとしてるんです。おかしいですよね?」

「おかしくないよ」

 返ってきた言葉が、即答すぎて、私は思わず振り返りそうになった。振り返ったらバランス崩しそうなので、首だけひねって、目だけで後ろをのぞく。すると、近い距離にルゼルの横顔があった。まつげが長い。光が横から差し込んで、彼の頬と喉のあたりに影ができて、その影が妙にやさしく見える。

「そんな環境から離れて、ほっとするのは、当然」

「当然」

「うん。砂漠から水辺に来たら、誰だってほっとするでしょ。水のほうが安全ってわかってるからじゃなくて、単純に、喉が渇いてたから」

「……」

「君、多分ずっと喉かわいてたんだよ。気づいてなかっただけで」

 喉がきゅっとなった。ほんとに物理的に、きゅっとなって、息を吸うのが一瞬だけ苦しくなる。目の奥が熱い。やだ。泣きたくない。泣きたくないんだけど、いまのそれはちょっと、ずるい。そういうふうに言われると、泣いちゃうじゃんっていうやつ。ずるい。

「……泣きませんからね」

「泣いてもいいよ」

「泣きません」

「強いね」

「それ褒めですか、それとも無駄な意地って意味ですか」

「両方」

「両方か……」

 私は鼻をすすりそうになって、あわててこらえた。代わりに、深く呼吸をする。土の匂い。草の匂い。馬の体温。ルゼルの、わずかに甘い匂い。香水じゃない、もっと体温に近い、肌の匂い。全部が混ざって、胸の奥を落ち着かせる。

「でね」

「うん」

「さっき“無能”って言われたとき、ちょっとだけ笑いそうになったんですよ」

「うん」

「“生活補助・事務管理(低)”って。なんですかあれ。人の心ないんですか。わざわざ(低)ってつける必要あります?」

「あるんだろうね、彼らの世界では」

「腹立つ……」

「腹立つね」

「私、生活補助と事務管理しかできないのかなって、一瞬思いかけたんです。でも、よく考えたら、それって普通にすごいことでは? って今ちょっと思ってて」

「うん」

「だって、生活って、それないと死ぬじゃないですか」

「そうだね」

「事務管理だって、それがあるからいろんなことが回るんですよ。スケジュールがちゃんと決まって、書類がちゃんと揃って、漏れが起きないから、みんな安心して動ける。みんながバラバラに好き勝手やると絶対ぐちゃぐちゃになるから、私はそういうのを整える役だったんです。なのにそれ“低”って、じゃああんたたちは自分で全部できるんですかって話ですよね」

「できないだろうね、あの王様の感じだと」

「ですよね! でしょ!? あの人、絶対Excelまともに扱えないタイプですよね!」

「エクセル?」

「あ、地球の魔導書みたいなものです」

「なるほど」

「で、なんか、思ったんです」

「うん」

「私、多分、そういう“回す”ってことなら、そこそこやれると思うんですよ。自分で言うのもあれですけど。だから、もしそのスキルが、あなたの……その……村? 拠点? の役に立つなら、ちゃんとやります。全力でやります。だから──」

 言いながら、私は自分の両手が少し汗ばんでいるのに気づく。馬のたてがみを握る指先に、じんわりと汗がにじんでいて、ちょっと恥ずかしい。でも、それでも止まれない。ここで言わなきゃいけない気がした。いま言わないと、きっとあとで言えなくなる。

「だから、私を“いらない”って言わないでください」

 風の音が、少しだけ強くなった気がした。耳の横を、草の香りを含んだ空気がさらさらと流れていく。世界が広いのに、音は近い。自分の鼓動だけがやけに大きい。

 ルゼルは、しばらく何も言わなかった。沈黙は、気まずくはなかった。不思議と、待たれている感じがした。ちゃんと聞いて、ちゃんと考えて、ちゃんと答えようとしている人の沈黙だった。

 やがて、彼の腕が、私の腰のあたりでぎゅっと強くなる。安心させるみたいに、逃げないように支えるみたいに、でも縛るんじゃなくて守るみたいな力のかけ方で。

「言わないよ」

 静かな声が、私の耳に届く。

「由香を“いらない”なんて、絶対に言わない。言わせない」

「……」

「それに、役に立つとか立たないとかも、正直どうでもいい」

「どうでもいい、って」

「君がそこにいてくれて、笑ってくれたら、それで俺はけっこう満足なんだよね」

「あの、それはちょっと意味が重いというか、えっと、その──」

「重い?」

「うん重いです。心臓に悪いです。いろいろと」

「そっか。ごめんね」

「謝られるとそれはそれで困るんですけど」

「どうしたらいい?」

「えっと……とりあえず今は、そうですね、“わかりました”って言っておきます……」

「うん。わかった」

「うわぁ聞き分けが良い……」

 私は顔を両手で覆いたい衝動と戦いながら、前を向き直る。道はゆるやかに下っていて、視界の先に水面がどんどん大きくなっていく。湖だ。本当に湖がある。陽の光を受けて、銀色と薄い青のあいだみたいにきらきら揺れている。風が水の匂いを運んでくる。少しだけ冷たい匂い。私は思わず息をのんだ。

「……きれい」

「きれいでしょ」

「なんかもう、ゲームの背景みたい……」

「ゲーム?」

「あ、また地球用語が」

「いいよ。たぶんいつか理解する」

「わあ、意欲が高い新人みたいなことを……」

「新人?」

「すみませんまた地球用語が」

「ふふ」

 ルゼルの笑い声が、背中から胸骨にふるえるみたいに伝わって、くすぐったい。私は肩をすくめてごまかす。心臓のドキドキが、さっきまでの不安とはちがう種類のものに変わっているのを自覚して、なおさら恥ずかしくなる。

 湖の手前で道は平らになり、やがて低い木の柵に沿ってゆるく右に曲がっていく。視界の左手には、こじんまりとした家がいくつも見えた。石と木でできた壁、赤茶色の屋根。家々の間には、干してある洗濯物が風にはためいている。白い布、色つきの布、小さいシャツ、短いズボン。子ども用かな、と思う。小さな人影が走り回っているのが見えた。裸足で、きゃーっと叫んで、湖ぎわで水を蹴ってはしゃいでいる。笑い声が風に乗って届いた。

「ここが?」

「うん」

「あなたの」

「俺たちの、って言ってほしいな」

「まだ早いです」

「そっか。じゃあ“これから君の”」

「それも早いです」

「じゃあ“いずれ君の”」

「交渉が強い」

「褒め言葉?」

「そうですね……そういうことにしておきます……」

 馬が速度を落とした。道の脇に、少し広めの空き地がある。そこには木の杭が何本か打たれていて、簡易の柵になっていた。たぶん馬をつなぐ場所なんだろう。ルゼルは手綱を軽く引いて、馬をそこで止める。私は腰のあたりからそっと手が離れるのを感じて、途端に不安定になって、慌ててバランスを取り直した。

「ゆっくりでいいよ。足をこっち。そう」

「こ、こうですか──きゃっ……!」

「だいじょうぶ、だいじょうぶ。はい、下りた」

 気づけば、私は地面に立っていた。足元がぐにゃりと感じるのは、まだ馬の揺れの感覚が残っているからだ。膝が笑っている。全身が、やっと緊張をほどいたばかりのゴムみたいにふにゃふにゃしている。私はふらっと前によろけた。地面に手をつく、よりも早く、背中にそっと手が添えられる。

「おっと」

「すみません……」

「初騎乗でこれなら上出来だよ」

「それ、子ども扱いじゃないですよね……?」

「初心者扱いだよ。悪い意味じゃない」

「さっきも聞いたそれ!」

「気に入ったから繰り返してる」

「語彙をください語彙を」

 私は苦笑しながら、ようやく正面を見た。目の前には、一軒の家があった。石壁に木の梁が走る、こじんまりとした家。屋根は赤茶色で、ところどころ苔がついている。窓枠は白く塗られていて、窓辺には小さな鉢植えが並んでいた。薄い紫の小花が咲いている。玄関の前には、小さな木のベンチ。その横には、編みかご。かごの中には、洗ったばかりらしき布がきれいに畳まれて入っていた。どこか、手の届く生活の匂いがする。おとぎ話みたいにきれいすぎない。ちゃんと人が住んでる感じの雑多さが、私にはものすごく安心に見えた。

「ここが俺んち」

「……」

「どう?」

「………………」

「無言はちょっと不安になるなあ」

「ずるい」

「え?」

「ずるいですこういうの。ずるいです」

「どのへんが?」

「かわいいじゃないですか……」

 言ってから、自分でもなにがかわいいって言ってるのかわからなくなった。家? 花? ベンチ? それとも、その家を「俺んち」ってちょっと照れもなく言えるあなた? たぶんぜんぶだ。ぜんぶまとめて“かわいい”なんだ。なんだこれ。予想外だよ。異世界の魔王の家って、もっとこう、黒い尖塔の城とか、地の底にうごめくマグマとか、そういうやつじゃなかったんですか。なんですかこの湖畔のスローライフ一軒家。絵本か。

 ルゼルは少しだけ目を細めて、肩をすくめた。

「気に入ってくれたなら嬉しい」

「えっと、その……」

 私は指先をもじもじさせながら、視線を家と彼のあいだで何度か行き来させた。言いたいことが喉の奥でもたつく。私は深呼吸をひとつして、その塊を押し出した。

「……ここにいていいなら、うれしいです」

 言ってから、顔がじわじわ熱くなっていくのがわかる。ああもう、私なんでこんな素直なことを素直に言えるようになってるの。怖い。自分が怖い。もし明日になって恥ずかしさで転げ回ったらどうしよう。でもいまは、いまだけは、ちゃんと口にしたかった。

 ルゼルは、一瞬だけ目を見開いて、それからふっと笑った。その笑いは、さっきまでの「かわいいね~」って軽い笑いじゃない。なんというか、胸の奥から漏れたみたいな、静かで深い笑いだった。彼は一歩近づいてきて、私の頭にそっと手を置いた。乱暴じゃない。撫でるでもない。ただ、「ここにいるね」と印をつけるみたいな触れ方。

「ようこそ、由香」

 名前を呼ばれた瞬間、胸のなかにじわっと熱が広がった。目の奥が、もう誤魔化しようがないくらい熱い。いや、ダメ、ここで泣いたら、その、ほら、なんか、負けっぽいから。いや負けってなんだろう。わからないけど、とにかく泣いたら崩れる気がするから、まだ泣かない。

「まずは着替えようか」

「はい。そうですね。このままスーツでいたら皿洗い一枚で袖びちゃびちゃになりますもんね」

「そういう実務的な表現好き」

「褒められてる気がしないです」

「褒めてるよ」

「ありがとうございます」

 玄関のドアは、木製で、手の届きやすい高さの鉄の取っ手がついていた。ルゼルはその取っ手に手をかけ、私のほうをちらっと振り返る。いたずらを思いついた子どもがするような目だった。

「いい?」

「なにが“いい?”なんでしょうかその含みのある言い方は」

「由香の新しい生活、はじまりまーすっていう感じのやつ」

「それナレーションっぽく言わないでもらっていいですかめっちゃ恥ずかしいんですけど」

「じゃあ、普通に開けるね」

「普通に開けてください」

 ルゼルが押し開けたドアの向こうから、ふわっと違う温度の空気が流れ出てきた。外より少しだけあたたかい空気。木と、ハーブと、火を消したあとの暖炉みたいな匂い。私の鼻の奥がぴりっとした。想像よりずっと“家”の匂いだった。この世界で、私のために開かれるドア。私が入っていいって言われた場所。その敷居の手前で、私は小さく息を吸う。

 心臓がどくどく鳴ってる。手のひらは汗ばんでる。足はまだ少し震えている。でも、逃げたいとは思わなかった。むしろ、この先に飛び込みたいと思った。そこに、ちゃんと名前で呼んでくれる誰かがいるから。

 私は、ぎゅっとパンの紙袋を握りしめたまま、玄関の一歩目を、そっと踏み出した。
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