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第33話 追及の声と認められる存在
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孤児院での襲撃から数日、王都は激しいざわめきに包まれていた。伯爵家が影で糸を引いていたことはすでに広まっており、街の広場では人々が声を上げていた。
「聖女様を狙うとは何事だ!」
「伯爵家を裁け!」
これまで私を疑っていた者たちまでが、今回ばかりは伯爵家を非難していた。彼らにとっても子どもたちを巻き込んだ行為は許せぬ暴挙だったのだろう。胸に温かさが広がると同時に、緊張も高まった。陰謀は明らかになったが、まだ完全には終わっていないのだから。
◇
その日の午後、広間で公開の場が設けられた。伯爵家の使者が呼び出され、問い詰められる。集まった人々の視線は鋭く、重苦しい空気が張りつめていた。
使者は必死に否定した。
「我らがそのような企みに関わった証拠はございません!」
だがアレクは机を叩き、冷ややかに告げる。
「証人も証拠も揃っている。孤児院の子どもたちまで危険に晒した事実は消えぬ」
人々のざわめきが広がる。私の胸も高鳴っていた。人々の目は確かに真実を求めている。
私は一歩前に出た。
「私は追放され、この国に来ました。けれど、この国の人々に救われ、そして私も人を救いたいと願いました。その中で伯爵家の者に狙われました。……それでも、私は逃げません」
広間に静寂が訪れる。私は胸に手を当て、続けた。
「私は魔女ではなく、人々の隣に立つ者です。どうか、それを信じていただければ」
その瞬間、兵士が声を張り上げた。
「俺たちはセリーナ様に救われた!」
侍女たちも頷き、口々に感謝を叫ぶ。孤児院の子どもたちが駆け寄り、小さな声で「ありがとう」と言った。
人々の心がひとつになり、広間に熱が満ちていく。
◇
会議の後、アレクと廊下を歩いていると、彼は私を見下ろし、真剣な眼差しで言った。
「君の言葉が人々を動かした。俺の剣よりも強く」
「……私はただ、思いを伝えただけです」
「それこそが力だ」
彼は歩みを止め、私の手を取った。
「セリーナ。君はもう、この国に欠かせない存在だ」
胸が熱くなり、涙がにじむ。私は小さく頷き、彼の手を握り返した。
◇
夜。部屋に戻り、窓辺で灯を眺める。街の光は以前よりも明るく見えた。人々の声が、確かに私を受け入れてくれたのだ。
――私はもう、逃げない。
彼の隣で、この国と共に歩む。
「聖女様を狙うとは何事だ!」
「伯爵家を裁け!」
これまで私を疑っていた者たちまでが、今回ばかりは伯爵家を非難していた。彼らにとっても子どもたちを巻き込んだ行為は許せぬ暴挙だったのだろう。胸に温かさが広がると同時に、緊張も高まった。陰謀は明らかになったが、まだ完全には終わっていないのだから。
◇
その日の午後、広間で公開の場が設けられた。伯爵家の使者が呼び出され、問い詰められる。集まった人々の視線は鋭く、重苦しい空気が張りつめていた。
使者は必死に否定した。
「我らがそのような企みに関わった証拠はございません!」
だがアレクは机を叩き、冷ややかに告げる。
「証人も証拠も揃っている。孤児院の子どもたちまで危険に晒した事実は消えぬ」
人々のざわめきが広がる。私の胸も高鳴っていた。人々の目は確かに真実を求めている。
私は一歩前に出た。
「私は追放され、この国に来ました。けれど、この国の人々に救われ、そして私も人を救いたいと願いました。その中で伯爵家の者に狙われました。……それでも、私は逃げません」
広間に静寂が訪れる。私は胸に手を当て、続けた。
「私は魔女ではなく、人々の隣に立つ者です。どうか、それを信じていただければ」
その瞬間、兵士が声を張り上げた。
「俺たちはセリーナ様に救われた!」
侍女たちも頷き、口々に感謝を叫ぶ。孤児院の子どもたちが駆け寄り、小さな声で「ありがとう」と言った。
人々の心がひとつになり、広間に熱が満ちていく。
◇
会議の後、アレクと廊下を歩いていると、彼は私を見下ろし、真剣な眼差しで言った。
「君の言葉が人々を動かした。俺の剣よりも強く」
「……私はただ、思いを伝えただけです」
「それこそが力だ」
彼は歩みを止め、私の手を取った。
「セリーナ。君はもう、この国に欠かせない存在だ」
胸が熱くなり、涙がにじむ。私は小さく頷き、彼の手を握り返した。
◇
夜。部屋に戻り、窓辺で灯を眺める。街の光は以前よりも明るく見えた。人々の声が、確かに私を受け入れてくれたのだ。
――私はもう、逃げない。
彼の隣で、この国と共に歩む。
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