異世界召喚で婚約者を妹に奪われ無能扱いされた私、辺境で拾ってくれた公爵様と森を散歩しながら才能を咲かせ、今では誰よりも深く寵愛されています 

さら

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第2話 辺境の公爵様との出会い


 翌朝、窓の外は銀色の霧に包まれていた。鳥の声が遠くでくぐもり、森の木々がまだ眠っているように静まり返っている。目を覚ました私は、柔らかな寝具の感触に一瞬だけ現実を忘れた。けれど天井を見上げた途端、昨日の出来事が波のように押し寄せる――異世界召喚、婚約破棄、追放。そして、救いのように差し伸べられたセドリック公爵の手。

 胸の奥がずしりと重くなる。夢ではないのだと、痛みが教えてくれる。
 ベッドから降り、床に足をつける。厚い絨毯の温かさに、心が少しだけ和らぐ。衣装棚を開けると、ミーナが用意してくれた淡い青のドレスが掛けられていた。胸元に白い刺繍が施されていて、まるで空の色を閉じ込めたようだった。

 鏡の前に立ち、髪を整える。王都では侍女に任せてばかりだったが、今は自分で結い上げる。慣れない手つきでも、不思議と心地よい。鏡の中の自分は、どこか少し違って見えた。泣き腫らした目も、赤くなった頬も、なぜか昨日より少しだけ柔らかい。

 外に出ると、空気はひんやりとして澄んでいた。森の小径を歩くと、露を含んだ草の香りが鼻をくすぐる。石畳の向こうに広がる庭園では、朝露を受けて花々が輝き、遠くの泉からは水音が聞こえていた。

「おはようございます、リリア様」

 声に振り向くと、ミーナが籠を抱えて立っていた。籠の中には朝摘みのハーブがぎっしり詰まっている。

「おはよう、ミーナ。早いのね」

「朝露が残っているうちが、香りがいちばん良いんです。お散歩ですか?」

「ええ、少しだけ。森の空気を感じたくて」

 ミーナがにこりと笑い、籠を抱え直した。

「でしたら、散歩道の奥にある大きな樫の木のところまで行かれるといいですよ。公爵様がよく立ち寄られる場所です」

 セドリックの名を聞くと、胸の奥が微かに波立った。まだ彼のことは何も知らない。冷たくも見えるが、言葉の奥には静かな優しさがある。――どうしてあの人は、私を拾ってくれたのだろう。

 森の中はひっそりとして、枝の間から射す光が白い靄を照らしていた。小径を進むたび、足元の花がわずかに揺れ、葉の上の露がきらりと落ちる。遠くで小鳥のさえずりが響き、それに混じって川の流れる音が近づいてきた。

 やがて開けた場所に出る。そこに、噂の樫の木が立っていた。幹は二人がかりでも抱えきれないほど太く、枝を大きく広げて空を覆っている。根元には白いベンチが置かれ、そこに黒い外套の男が腰を下ろしていた。

「……公爵様?」

 呼ぶと、彼は静かに顔を上げた。薄い霧の中でその姿は絵のように整っていた。

「おはようございます、リリア殿」

 柔らかな声。だがその中には凛とした芯があった。

「すみません、邪魔をするつもりでは……」

「構いません。ここは誰にでも開かれた場所です」

 そう言って、彼は隣のベンチを軽く叩いた。促されるように腰を下ろすと、樫の木の葉が風に揺れ、光が細かく降り注いだ。

「この森は、領地の中でも特別な場所です。人の手を加えず、自然のままに保っている」

「とても静かで……落ち着きますね」

「ええ。ここでは、誰もが本当の自分になれる」

 セドリックの横顔は、どこか遠くを見ているようだった。朝日を受けた髪が銀色に輝き、瞳の奥に淡い憂いが宿っている。
 その横顔を見ていると、不思議と胸の痛みがやわらぐ気がした。

「公爵様は……どうして、私を受け入れてくださったのですか?」

「理由を、知りたいのですか?」

「はい。私には価値がないと、みんなが言いました。王都では誰も手を差し伸べてくれなかったのに、あなたは……」

 言葉が途中で途切れる。彼は少しだけ目を細めた。

「私は人を“無価値”と決めつけることを嫌うのです」

「……嫌う?」

「価値というのは、立場でも力でもない。誰かを癒やせるかどうか、それだけだと私は思っています」

 その言葉は、ゆっくりと私の胸に染みこんでいく。冷たく閉ざされていた心に、春の光が差し込むようだった。

「あなたは、癒やす力を持っている」

「……私が?」

「森が反応している。昨日、あなたが通った跡の花が咲いた。私の領地でそんなことが起こるのは、長い間なかった」

 私は思わず息を呑んだ。あのときの花は、やはり偶然ではなかったのだ。

「それに――」

 セドリックがこちらを見た。視線が絡む。青灰の瞳に射抜かれ、心臓が一拍、跳ねた。

「あなたの瞳は、王都の誰よりもまっすぐだ。恐怖や偽りのない目だ。そういう人間は、見捨てるべきではない」

 あまりに真剣な声で言われ、言葉が出なかった。風が頬を撫で、樫の葉がざわめく。遠くで小鳥が一声鳴いた。

「……ありがとうございます。でも、私にはまだ何もできません」

「できなくていい。今は、ここで息をするだけで十分です」

 そう言って、彼は立ち上がった。樫の木の枝が風に揺れ、光がまた一層強く差し込む。

「リリア殿。今日から、毎朝この森を一緒に歩きましょう」

「え?」

「散歩です。難しいことではない。風と森の声に慣れれば、あなたの力は自然と形を見せるはずです」

 そう言い残して、彼は静かに歩き出した。足取りは迷いがなく、背筋がまっすぐに伸びている。私はその背を見送りながら、胸の奥で小さな芽が膨らんでいくのを感じた。

 ――もう一度、歩いてみよう。
 誰かの隣で、もう一度。

 霧の中で樫の葉が揺れ、ひとひらの光が頬に落ちた。





 翌朝の森は、昨日よりもいっそう透明だった。霧が薄くなり、木々の葉から落ちる露が光を受けてきらりと光る。空は淡い灰色で、太陽が雲の奥で息をひそめている。冷たい空気を吸い込むと、胸の奥まで澄んでいくようで、眠っていた感覚が静かに目を覚ます。

 屋敷を出て、決められた散歩道へ向かうと、すでにセドリックの姿があった。いつもの黒い外套に、手には杖を持っている。彼が私に気づいて軽く会釈した。

「おはようございます、リリア殿」

「おはようございます、公爵様」

「セドリックと呼んでください。屋敷の中では、肩書きは不要です」

「……え?」

「私の領地では、皆そうしています。肩書きよりも名を呼ぶ方が、人の距離は近くなる」

 そう言って微かに笑う。あまりに自然な笑みだったので、思わず息を呑んだ。昨日までの冷ややかで威厳ある姿とは違う。森の光の中で見る彼は、少し柔らかい印象さえあった。

「……では、セドリック様」

「“様”もいりません」

「では……セドリック、さん?」

 おずおずと呼ぶと、彼は口の端をわずかに上げた。

「ええ、それでいい」

 森の中の小径を、並んで歩き始めた。草の上に霜が残り、足元でさくりと音がする。遠くで小鳥の声がして、木漏れ日が幹に縞模様を描いていた。

「この道は、領地の南まで続いています。森の端には小さな湖があり、そこが私の好きな場所です」

「湖……ですか?」

「ええ。陽の光を受けると、まるで鏡のように空を映します。今日は風も穏やかだ、きっと静かでしょう」

 彼の声は低く落ち着いていて、不思議と森のざわめきと調和している。私はその後ろ姿を見つめながら、胸の奥に浮かんだ疑問をそっと口にした。

「セドリックは、いつもここを歩いているのですか?」

「そうですね。戦のない日は、朝に必ず一度は森に来る」

「戦……?」

「この地は国境に近い。魔獣が現れることもあるが、近年はずっと静かだ」

 淡々とした言葉の奥に、長い年月を生きてきた人の静けさがあった。

「人は皆、戦うための力を求めます。でも……あなたは、癒やすための力を持っている」

「癒やす力……。私に、そんなものがあるとは思えません」

「昨日の花は偶然ではありませんよ。森は、人の感情に反応する。あなたが歩いたあと、足跡の形に花が開いた。これはこの地でも珍しい現象です」

「……それは、私のせいなんでしょうか」

「せいではなく、“おかげ”です」

 その言葉に、胸の奥がじんわりと熱くなる。誰かにそう言われるのは初めてだった。

 歩くうちに、木々の間から淡い光が差し込み始めた。霧が晴れていくにつれ、森の色がゆっくりと変わっていく。緑が深くなり、花の香りが濃くなる。風に運ばれてくる土の匂いは、どこか懐かしい。

「ここでは、皆、自然と共に生きています」

 セドリックが言った。

「人が花を育てるのではなく、花が人を見て咲く。あなたには、それを感じ取る力がある」

「感じ取る力……」

「たとえば、あなたは今、森の匂いをどう感じますか?」

「匂い……?」

 私は立ち止まり、深く息を吸った。湿った土、若葉、朝露の冷たさ。けれどその奥に、少しだけ甘い香りが混じっていることに気づいた。

「甘い匂い……花でしょうか?」

「そう。まだ咲いていない花の香りです。あなたが通ることで、蕾が光を感じ取ったのでしょう」

 私は驚いて足元を見た。草の影に、ほんの小さな蕾がある。淡い緑色の葉の間から、薄桃色の花弁がのぞいていた。まだ開ききってはいないが、確かに息づいている。

「……本当に、咲きそう」

「触れてみてください」

 促され、恐る恐る指を伸ばす。指先が花弁に触れた瞬間、ふっと光が滲み、蕾が静かに開いた。露がこぼれ、淡い香りが一気に広がる。

「……!」

「ほらね。あなたの中の魔力は、命に反応する。人を傷つけるものではなく、癒やすものです」

 セドリックの声が穏やかに響いた。私は咲いた花を見つめ、胸の奥が温かく満たされていくのを感じた。自分の存在が、少しだけ肯定された気がする。

「王都の測定器が反応しなかったのは当然です。あれは力の大きさを測る道具で、優しさや思いやりを測ることはできない」

 彼はそう言って、ほんの少し笑った。その笑みは、これまで見たどんな微笑みよりもやわらかかった。

「セドリック……ありがとう」

「礼は要りません。あなたが自分を信じられるようになるまで、ここで少しずつ慣れていけばいい」

 そう言って歩き出す彼の後を、私は追う。枝の上で鳥が鳴き、朝の光が木漏れ日となって降り注ぐ。森の奥から風が吹き抜け、花々の間を揺らしていく。

 どこかで誰かが微笑んでいるような、そんな気配がした。
 私はそのまま、静かに歩を進める。

 ――森の奥に、湖がある。そこには、まだ知らない世界が待っている気がした。



 森を抜けると、世界がいっぺんに広がった。眼前に広がるのは、鏡のように滑らかな湖――風もないのに、水面にはきらめく波紋がゆらゆらと生まれては消えている。岸辺には白い花が群れ咲き、陽光を受けてゆらゆらと揺れていた。光が水に跳ね、私たちの頬をやさしく撫でていく。

「ここが、“星の湖”です」

 セドリックが静かに言った。
 彼の声は、森のざわめきと同じくらい静かで穏やかだった。

「夜になると、空と水がひとつになる。まるで、星が降るように見える」

「……本当に、きれい」

 思わず息を呑む。透明な水に手を伸ばすと、ひんやりとした感触が指先に伝わった。その冷たささえ、どこか優しくて。

 セドリックは湖のほとりに腰を下ろし、指先で水面を軽くなぞる。
 その動きに合わせるように、光の粒がふわりと浮かび上がった。まるで彼自身が光を呼んでいるみたいだった。

「……魔法、ですか?」

「少しだけ。この湖には、私の祖先の加護が残っている。純粋な心を持つ者が触れると、光が応えるのです」

「純粋な心……」

「だから、あなたのような人間がいれば、湖はきっともっと美しくなる」

 セドリックの声が、ゆっくりと私を包む。
 私はそっと湖に近づき、手のひらを水面に落とした。
 瞬間――まるで待っていたかのように、水の中から光の粒が舞い上がった。金色と白の光が混ざり合い、私の髪をかすめ、空へと溶けていく。

「……!」

 息を呑む音が、自分のものかどうか分からなかった。
 光は花の形を描き、水面いっぱいに広がっていく。セドリックの瞳が微かに揺れた。

「見なさい。これが、あなたの力だ」

「私の……?」

「あなたが触れただけで、世界が応える。誰かを癒やす力とは、つまりこういうことです」

 セドリックの言葉が、ゆっくりと胸に沁みていく。
 水面に映る自分の顔が、どこか知らない人のように見えた。
 弱くて、泣いてばかりいた“私”とは違う。
 ほんの少しだけ、凛としていた。

 風がそっと吹き、光の花々が水面から舞い上がる。
 まるで祝福するように、二人の周りを漂っていた。

「……怖くないんです。以前なら、力なんて怖いものだと思っていました。けれど、いまは……」

「“いまは”?」

「温かいです。誰かのために使いたいと思える」

 セドリックは微かに目を細めた。
 その表情には、言葉では表せない静かな感情が宿っていた。

「それでいい。無理に何かを証明する必要はない。あなたが笑うだけで、世界は少し良くなる」

 風に乗って花弁が舞い、彼の肩にひとひら落ちた。
 私が手を伸ばすと、セドリックは動かずにそれを受け入れる。
 花弁が彼の胸の上で光を放ち、ゆっくりと消えた。

「この森は、人の心を映す鏡でもあります。あなたの穏やかさが、この湖を輝かせた」

「……そんな、私はただ、歩いて、触れただけなのに」

「“ただ”という言葉ほど強いものはない。大抵の奇跡は、誰かが“ただ”優しくした瞬間に起きるのです」

 その言葉が、まるで胸の奥に静かに灯をともすようだった。
 心臓の鼓動が少しだけ速くなり、頬が熱を帯びる。

 ――どうして、この人の声はこんなに優しいのだろう。
 どうして、こんなにも近く感じてしまうのだろう。

 セドリックが立ち上がる。
 黒い外套が風をはらみ、白い光の花びらが彼のまわりを舞う。
 その光景は幻想的で、息をするのも忘れそうだった。

「この湖は、あなたにとっての始まりになるでしょう。
 王都の誰も信じてくれなかったものが、ここでなら芽吹く」

「……わたし、ここで、生きていいんですね」

「生きるために来たのでしょう。もう、誰の許しもいりません」

 彼の言葉は、まるで誓いのように強く、優しかった。
 私はその場で深く息を吸い、空を見上げた。
 雲が薄れ、青空がのぞく。陽光が差し込み、頬を撫でた。

 そのとき――胸の奥で、何かが静かにほどける音がした。
 重く絡まっていた鎖が、音もなく消えていく。

「……ありがとう、セドリック」

 彼は何も言わず、けれど穏やかに微笑んだ。
 その微笑みは、冬の終わりに咲く最初の花のように、やわらかくて温かかった。

 私は小さく息をつき、湖に映る光を見つめた。
 水面の花々が風に乗って、再び空へと舞い上がる。
 それはまるで、新しい私を祝福するようだった。

 ――ここから始まる。
 もう誰にも、無能とは呼ばせない。
 この地で、私の物語が静かに動き出すのを感じながら、私は目を閉じた。
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