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1章 貴族の息子編
第10話 理由と思いつき
しおりを挟む前回王族から呼び出され、お父様と一緒に王城に来て、今現在王族たちがいる部屋の前にいる。許可が出て、ドアが開いたら、7人ぐらいの人が長いテーブルの周りに座っていた。意外と少ないと思った。
「待っていたよ。フターミよ。」
奥の席に座っていた男性がニコッと笑った。
いきなり呼び捨てかい…
心の中でツッコミを入れるが、これがこの世界の普通なのかと勝手に納得する。
そして、奥の席に座っている男性の真反対の席に案内されて座らせてもらう。
恐らくというか、絶対に奥に座っている男性が王様だろうと私は察する。
「今回はこちらの呼び出しに応じてくれて嬉しいよ。」
「いえ、こちらこそ、お呼びいただいてありがとうございます。」
王様であろう人にお礼を言われたので、私も礼儀としてお礼を言った。
呼ばれたことは肝が冷えたけどね!
「私はこの国の王のキューラだ。」
やっぱりと私は思った。名前のインパクトもなかなかだが、何よりこの王様見た感じかなり若い。
まだ30代のように見える。
「実は、今日呼んだのは君に2つ聞きたいことがあったんだ。」
聞きたいことと言われ、少し緊張してきた。変なことは言えないし、だからと言って本当のことを言えば混乱になりかねない。
私は頭の中で何を聞かれるのか予想する。
私が予想したのは、なぜここまで動いたのかと、どうやってその方法を思いついたのかの2つだ。念の為にその二つの質問の答えを考える。
そして、
「聞きたいことというのは、なぜここまで動いたのかとどうやってその方法を思いついたのかということだ。」
予感的中ー!こんな察し良かったっけ私…
王様の質問が見事的中し、考えていた答えを言う。
「はい、私がここまでするのは、皆様のことを知りたいと思い、思いついたのは、本を元にしました。」
物語を見たくて、竜輝時代で見たものを元にしたなんて口が裂けても言えん!
私が答えると、王様は、
「何を知りたかったんだ?」
と聞いてきた。
「それは、皆様が何を考えて、何を求めているということです。」
何とか答えると、
「ほお、なかなかよく考えていたのだな。」
と何とか王様を納得させた。
これで終わりかなと思っていたが、王様からとんでもないことを言われた。
「そこまでの知識があるのなら、今度は我ら王族の手助けをしてもらおうか。」
ん?今なんて?
一瞬耳を疑ったが、すぐに何を言われたのか理解出来て焦る。
やりたくないと言いたいけれど、とても言える雰囲気ではない。
お父様に助けを求めようと隣にいたお父様を見たが、お父様はニコッとしているだけだった。
おいー!助けろよー!
「は、はい…させていただきます…」
と私は何とか愛想笑いで誤魔化して承諾した。
ああ…物語を見る時間がぁ~
心の中でズドーンと落ち込んでいると王様は
「そうか!やってくれるか!感謝するぞ!」
と喜んでいた。
この時、私はまた面倒なことになりそうだと落胆する。
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