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1.異世界へ
第4話 始業式Ⅱ
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目の前に広がる青、黄、緑のエフェクトが迫りつつある。
「航生!!よけて!!」
アンジェリカの叫び声が聞こえる。
(しゃあねぇ、ライシーがなんか言ってたよな...確かアビリティの向上だっけか)
栄神はまだ自分のこの世界での立ち位置を知らない。
だが、知らないからと言って拘泥している場合ではない。
「俺がいた 2065 年 は人類の集約点と言われていた人類最盛期だ。尚且つ、そこであらゆる伝統派、科学的派、個性派などを網羅した俺なら遺憾無くこの場で発揮できるかもしれない。いや、して見せる。あの時は、遅れを取ったけど今は違う。」
死んだ時のことを栄神は思い出す。痛みが体を蝕み、微かにいや確実に体が冷めていくにつれ恐怖と過去を活かしきれなかった自分への劣等感が脳裏を焼き尽くす。
しかし、少年ははっきりと言い放つ。
「人類の凄いところはさ、恐怖を乗り越える事だぜ」
栄神は、態勢を低くし左足を伸ばし右足は曲げたまま水平に保ち、左手をかかげ右手は腰に、そして迷わず放つ。
銀色のエフェクトが光った時、栄神自身驚きを隠せなかった。
(これが俺の..)
「ふんっ、さっきからごちゃごちゃと訳のわからん事を。
シルバースティグマか、忌まわしい敗戦国の秘技かそのようなもので防げると本気で思っているのか戯けが!!」
栄神の作戦はこうだった。
外来式神暗殺術。
戦争時、人を殺すことにのみ特化した暗殺術のひとつである。
元は、スラブ系の暗殺一家から来ているらしい。しかし、ロシアからの説が有力であるが、暗殺一家跡地が何処にも発見されなかったようで未だ不明だ。
この暗殺術は、一瞬で距離を詰め右手を相手の神経が集中する顎にピンポイントで衝撃を与え、至近距離から隠し持っていたナイフで斬りかかると見せかけ瞬時に第2撃を肺のあたりに放つと技だ。
幼少時は、祖父からその技を叩き込まれる時いつも背後から迫ってやったほうが良いじゃないかと文句を重ねていた。
決まって、祖父は言う。
[そんなんじゃあ、楽しくないじゃろう?フハハハハハハ!!!]
[黙れじじい]
[貴様!じいちゃんに向かって、黙れとはなんじゃ!!]
話を戻すと、現時点でナイフの類は持ち合わせておらず、それ無しでも意識を断ち切ろうと考えていた。しかし、そうはならなかった。
相手との距離を詰めようとした矢先、
両足から黄金の蒸気にも似たものが燃え盛る。
「き、貴様!それは、なんだ!黄金のエフェクトなど聞いたこともないぞ!」
0.5秒かからなかった。
一瞬で間合いを詰め、驚愕するルドミエを見つめる。同時に背後では流星群がおち爆風を醸し出す。
それを右手でなぎ払い。上段構えをしようとすると殴られまいと華奢な体で身を守ろうとするルドミエについ本音が口に出る。
「よく見ると、可愛い。」
瞬間顔が真っ赤になり、
「なっ!、何を言ってるのだ!馬鹿たれぇ!!!!」
不意の一撃が迫る。
(やばっ)
当たる直前で、アナウンスがなる。
「到着」
機械質な女性の声に敏感に反応し攻撃をやめ、式神らしき色とりどりの蝶を放ち辺りを迅速に元の形に戻していく。
エグられた床、あちこちにある高価そうな椅子に壁紙までも。
「一体..」
気づけば周りは全員着席し、何かを唱えている。
「腹立たしいが、見逃してやる。
感謝せよ。とにかく、転送するぞ。」
かなり不満げに吐き捨てながら座席に向かう。
「転送?」
呪文を言い終えた生徒が光に包まれて消えていく。一人また一人と。
「何をグズグズしてる。ええい、こっちに来い!!」
ルドミエに手を引かれるまま、椅子に座る。気づけば、横にアンジェリカまでも座っている。
「先に言ってるね。
ロリ好き君。」
「まったく」
はぁ、とため息をつきながら転送なんてどうやってするんだーと嘆いていると。
「ええい!。うざったいの!!」
いきなり膝に座られてしまう。
「何してんだよ」
「うるさい、二人分やっておるから黙れ」
「おい、ルドミエ耳赤いぞ熱でもあるんじゃないか?」
栄神は心配して、額に触れ状態を確かめようとする。
「にゃっ、にゃにをぉ!!テンショウ!!!」
栄神は、頭の中に ? が渦巻く中光に包まれていく。
「後で絶対後悔させてやる」
「なんだって?」
「うるさい!!」
なんやかんやで転送完了なお二人であった。
「航生!!よけて!!」
アンジェリカの叫び声が聞こえる。
(しゃあねぇ、ライシーがなんか言ってたよな...確かアビリティの向上だっけか)
栄神はまだ自分のこの世界での立ち位置を知らない。
だが、知らないからと言って拘泥している場合ではない。
「俺がいた 2065 年 は人類の集約点と言われていた人類最盛期だ。尚且つ、そこであらゆる伝統派、科学的派、個性派などを網羅した俺なら遺憾無くこの場で発揮できるかもしれない。いや、して見せる。あの時は、遅れを取ったけど今は違う。」
死んだ時のことを栄神は思い出す。痛みが体を蝕み、微かにいや確実に体が冷めていくにつれ恐怖と過去を活かしきれなかった自分への劣等感が脳裏を焼き尽くす。
しかし、少年ははっきりと言い放つ。
「人類の凄いところはさ、恐怖を乗り越える事だぜ」
栄神は、態勢を低くし左足を伸ばし右足は曲げたまま水平に保ち、左手をかかげ右手は腰に、そして迷わず放つ。
銀色のエフェクトが光った時、栄神自身驚きを隠せなかった。
(これが俺の..)
「ふんっ、さっきからごちゃごちゃと訳のわからん事を。
シルバースティグマか、忌まわしい敗戦国の秘技かそのようなもので防げると本気で思っているのか戯けが!!」
栄神の作戦はこうだった。
外来式神暗殺術。
戦争時、人を殺すことにのみ特化した暗殺術のひとつである。
元は、スラブ系の暗殺一家から来ているらしい。しかし、ロシアからの説が有力であるが、暗殺一家跡地が何処にも発見されなかったようで未だ不明だ。
この暗殺術は、一瞬で距離を詰め右手を相手の神経が集中する顎にピンポイントで衝撃を与え、至近距離から隠し持っていたナイフで斬りかかると見せかけ瞬時に第2撃を肺のあたりに放つと技だ。
幼少時は、祖父からその技を叩き込まれる時いつも背後から迫ってやったほうが良いじゃないかと文句を重ねていた。
決まって、祖父は言う。
[そんなんじゃあ、楽しくないじゃろう?フハハハハハハ!!!]
[黙れじじい]
[貴様!じいちゃんに向かって、黙れとはなんじゃ!!]
話を戻すと、現時点でナイフの類は持ち合わせておらず、それ無しでも意識を断ち切ろうと考えていた。しかし、そうはならなかった。
相手との距離を詰めようとした矢先、
両足から黄金の蒸気にも似たものが燃え盛る。
「き、貴様!それは、なんだ!黄金のエフェクトなど聞いたこともないぞ!」
0.5秒かからなかった。
一瞬で間合いを詰め、驚愕するルドミエを見つめる。同時に背後では流星群がおち爆風を醸し出す。
それを右手でなぎ払い。上段構えをしようとすると殴られまいと華奢な体で身を守ろうとするルドミエについ本音が口に出る。
「よく見ると、可愛い。」
瞬間顔が真っ赤になり、
「なっ!、何を言ってるのだ!馬鹿たれぇ!!!!」
不意の一撃が迫る。
(やばっ)
当たる直前で、アナウンスがなる。
「到着」
機械質な女性の声に敏感に反応し攻撃をやめ、式神らしき色とりどりの蝶を放ち辺りを迅速に元の形に戻していく。
エグられた床、あちこちにある高価そうな椅子に壁紙までも。
「一体..」
気づけば周りは全員着席し、何かを唱えている。
「腹立たしいが、見逃してやる。
感謝せよ。とにかく、転送するぞ。」
かなり不満げに吐き捨てながら座席に向かう。
「転送?」
呪文を言い終えた生徒が光に包まれて消えていく。一人また一人と。
「何をグズグズしてる。ええい、こっちに来い!!」
ルドミエに手を引かれるまま、椅子に座る。気づけば、横にアンジェリカまでも座っている。
「先に言ってるね。
ロリ好き君。」
「まったく」
はぁ、とため息をつきながら転送なんてどうやってするんだーと嘆いていると。
「ええい!。うざったいの!!」
いきなり膝に座られてしまう。
「何してんだよ」
「うるさい、二人分やっておるから黙れ」
「おい、ルドミエ耳赤いぞ熱でもあるんじゃないか?」
栄神は心配して、額に触れ状態を確かめようとする。
「にゃっ、にゃにをぉ!!テンショウ!!!」
栄神は、頭の中に ? が渦巻く中光に包まれていく。
「後で絶対後悔させてやる」
「なんだって?」
「うるさい!!」
なんやかんやで転送完了なお二人であった。
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