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第1章 天災

第8話 厨二病

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雅也たちと別れたのちに帰宅した
その途中、そういえば紫音に買い物を頼まれたことを思い出した。

「そういや、牛乳と卵を買いに行かないとな……」

僕は近所のスーパーはいつも行っているので、たまには別のお店に行ってみようと思い少し遠くのお店へ行った。

お店に入ると、特売の卵と牛乳があった
夕方の早い時間に行けたので、いっぱい売っていた。


(いつものスーパーマーケットの半額で、それに内容量も多い わざわざきてよかったな)

「めっちゃラッキ~」

カゴを持って、会計をするその時だった。

ドンと銃声がなった

(銃声か??)

僕は急いでその方向に走っていくと、男が天井に一発銃を撃っていた。

その瞬間、停電したがすぐに非常用電源が作動した。

「この妊婦を人質とし、俺はこの店に立て篭もる!!」

大柄な中年男性がそこにはいた







店の裏側で、店員2名は生徒会に連絡を入れていた。

「警察か生徒会はまだか!!」

「店長、警察の車両は通行止めで迂回してるみたいなので、生徒会の方が先に来るみたいです」

「早く来てくればなんでもいい、それより客を全力で守るぞ」

「はい!!」







(立てこもりとかこの時代にあるのかよ……)

そんなことを考えていると、僕の後ろにいた男性が指を刺した。

「この子、時雨学園の制服??もしかして生徒会の人!! 僕たちを助けに??」

(え、え、え、いや全然違うし…… ていうか、全員こっちみるな!!)

僕のことを周りの人が生徒会の能力者だと思って、注目した。
犯人は僕に拳銃を構えた。

(まてまてまて、ちがうちがう)

とりあえず、僕は手を上げてみた。

「妊婦は、解放する!! だがお前の死体を持って軍に身の代金をもらう!!」

犯人が動揺しながら、妊婦を離した

周りの人たちが、がんばれーみたいに盛り上がっていて、ひくに引けない感じになっていた。

「俺は、危険度1(ファースト) お前もこんなところに派遣された生徒会メンバー、1(ファースト)くらいだと思うから互角ってところだろう」

犯人はそういい銃をしまって、シャドウボクシングのようなことを始めた。

「今朝、0(なし)って書いてあったんですけど……」

「ブラフなんていい!!かかってこい!!」

周りもやれー、やっちまえって感じになっていた。

(頼むから話を聞いてくれ……)

「まあいいや、この前 特殊な力を得たから試さしてもらう」

僕はそういい手を前に出した。

この前 、軍のやつを倒したから軽く調子に乗っていた。

「剣よ~でろ!!」


そう言ったが、何も起こらなかった 

「………………」

「………………」

店の中の空気が凍った

僕も犯人も周りの人も全員が困惑した

「な、なんなんだ、、、」

犯人が頭をかかえて言った

(な、なんで出ないの???この前出たのに……)

「ぼ、僕も知るか!! この前は剣が出たんだ!!」

「??よくわからんが、、くらえ!!」

そういうと犯人は魔法球を飛ばしてきた。

「これが俺の力、マジックボールだ!!」

身を守るため、足元にあった脚立を投げてみると粉々になっていた。

(嘘だろ、1(ファースト)でこれなら会長や雅也どんだけ強いんだよ……)

「く、外したか、だが魔法球の怖さはわかったろぉぉぉぉぉぉぉ」

そういうと犯人は殴りかかってきた。

犯人の右手のパンチをしゃがんで避け、左足蹴りをそのままつかみ、犯人を一回転させて 柔道の投げ技のようなものをして犯人の体を、商品棚の方にぶんなげた。

「いってぇな小僧、、アホっぽいし、小柄なのになんなんだこの怪力は……」

「アホ言うな!! 父親に能力ないからって鍛えられてたんだわ!! 筋肉とかつかなかったけど……」

「能力ないのにらさっきのあれはなんなんだ、おまえ、俺より危ない人なんか??」

「いやそれは……」

(軍の能力者?を倒せた力が一般人を殺せないわけないから冷静に使わん方がいいな)

(となると恥ずかしいが厨二キャラしかなさそう……)

周りは僕が投げ飛ばしたことに驚いて、1人の男性が言った。

「なしと言ったが身体強化の能力なのか!!さすが生徒会、剣のくだりはブラフか!!」

周りの人がなるほどと納得した感じになっていた。

(もう……そう言うことにしてくれ……)

「そ、そうだ!!そろそろ倒す!!」

とりあえずこいつを倒すとそう決めて、僕は指をポキポキさせた。

「魔法球をお前にぶつける、はぁ…… はぁ……」

よく見ると、犯罪者は息ががっていた。

「そんな痛かったですか?? なんか疲れてません??」

「お前も能力者ならわかるだろ、魔力がきれてきたんだよ……」

(魔力なんてものがあるのか、まあさすがにあんな魔法を連続で出せるわけないよな)

正直な話、無縁の存在だったので基本のようなことも知らなかった。

「だ、だよね~ 僕は余裕だよ~」

僕も知ってたよみたいに返した。

(そういう設定だしな……)

「俺の魔力を全部使った最後の魔法球だぁぁ これでこの店ごと潰す!!」

犯人はバスケのボールくらいのエネルギー球を作り出した。
見た目だけで、なんかやばそうってのはわかった

(これってもしかしてまずいやつ?)







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